ベーカリー大手の「アンデルセングループ」(タカキベーカリー)は、広島市本通り商店街の旗艦店「広島アンデルセン」を2月27日に閉館させることを正式に発表した。
現在の建物は解体され、新たなビルが建設される。
カフェなどが入居する2階~6階の営業は1月17日までとなる。
広島アンデルセン。
築90年の被爆建造物だった
広島アンデルセンビルは1925年に「三井銀行廣島支店」として営業を開始。
被爆後も銀行として使用されたのち、銀行の移転に伴い1967年にアンデルセングループが購入し「広島アンデルセン」となっていた。
増築により、戦前の外壁が維持されているのは主に北側と東側の2階部分のみとなっているものの、天井装飾や、冷蔵庫となった金庫室など内部にも銀行時代の面影が残っており、広島本通り商店街におけるランドマークの1つとなっている。
本通りアーケード側から。
店舗は紙屋町に仮移転-新店舗の完成は5年後?
アンデルセングループでは、建築費の高騰により新店舗の完成予定を当初の2018年から2020年以降に 延期することも発表した。新店舗の建設にあたっては、戦前の外壁の残存部分をできるだけ保存する方針。
「広島アンデルセン」は紙屋町のみずほ銀行南側にある「ウツミ屋証券ビル」内に仮移転して営業を行う。
仮店舗の営業開始は3月1日からとなる予定。カフェやパーティールームの営業も行う。
移転先となるビル(写真中央)。
外部リンク:広島アンデルセンの建物の歴史
外部リンク:パンからはじまる、ヒュッゲな暮らし。ベーカリーアンデルセン