ヨドバシカメラは、大阪・梅田に自社ネット通販「ヨドバシ.com」の24時間対応受取拠点「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」専用ショップの試験店舗を2017年7月14日に開設した。
試験店舗が開設されたヨドバシ梅田ビル。
ネット通販事業強化を進めていたヨドバシ
「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」はネットで注文した商品を、在庫があれば30分以内に希望の店舗で受け取れるサービス。ヨドバシカメラ全店(アウトレット京急川崎を除く)を対象に実施しており、マルチメディア梅田、Akiba、博多の3店舗では営業時間外の受取も可能となっている。
ヨドバシ「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」。(公式サイトより)
ヨドバシカメラは1998年にネット通販サービスを開始。当初は家電製品、時計、ゲームソフトの一部に取扱商品が限られたが、2012年には実店舗販売全商品をネット通販でカバーするようになり、2013年以降食料品や書籍、医薬品など、従来ヨドバシが手掛けてこなかった非家電分野取扱いによる「総合通販サイト化」を推し進めていた。2017年時点での取扱アイテム数は約400万点。
梅田に専用ショップ1号店-今後は駅などでも検討
「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」の専用ショップ1号店は、ヨドバシカメラマルチメディア梅田の出店するヨドバシ梅田ビル1階に開設。従来、営業時間外にヨドバシ梅田でこのサービスを利用するには係員の案内によって店舗内に入店する必要があったが、エントランス付近に設置された専用ショップにより、受取の手間が大幅に省けることとなりそうだ。
ヨドバシ梅田1階に設置された専用ショップ。
(画像はヨドバシ公式サイトより)
試験店舗の運用結果次第では、主要駅、他社商業施設への店舗展開も行うことを検討しており、競合する家電量販店や通販サイトに対する更なる差別化施策として期待される。
ニュースリリース:「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」専用ショップを開設いたします(ヨドバシカメラ公式サイト)
外部リンク:ネットで注文 店舗でお受け取りサービス(ヨドバシカメラ公式サイト)
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イオンスタイルumie、7月14日開店-ハーバーランドの新たな核店舗、食品売場は「関西最大級」
神戸駅前のショッピングセンター「神戸ハーバーランドumie」の新たな核店舗として総合スーパー「イオンスタイルumie」が7月14日にオープンする。

神戸ハーバーランドUmie。
2013年からイオングループの運営だった
神戸ハーバーランドumieは1992年に総合スーパー「ダイエーハーバーランドシティ」、会員制ディスカウント「Kou’s」、百貨店「神戸阪急」、専門店街「モザイク」により構成された複合商業施設として開業。
ダイエーの経営悪化や阪急百貨店の撤退に伴い、2013年以降イオンモールが「Umie」として施設の一体的な管理運営を行っている。
ハーバーランドの詳しい歴史については前記事を参照
約9,000㎡で”充実の食”
イオンスタイルumieは2016年7月に撤退したイズミヤ跡(売場面積10,097㎡)に出店。その殆どが食品売場となる。
店舗面積は約9,300㎡で、「AEON umie Dining~楽しく、便利な「食」スタイル」を」をコンセプトとして、ハーバーランドの客層を意識した生活提案型の売場づくりを目指す。
新鮮素材からデリカまで揃う「マルシェダイニングゾーン」(地階)では、惣菜部門に新鮮な魚を使用した海鮮丼や天ぷらなどを提供する「シーフードデリ」、神戸牛コロッケなど肉を使用した惣菜を提供する「ミートデリ」を導入する。
また、魅せるライブ感を提案する「ライブキッチンゾーン」(地階)には、旧マイカル系のベーカリー「カンテボーレ」、イオン直営初の厚切りステーキ専門店「ガブリングステーキ」、生パスタの店「ペルグラーノ」、近畿エリア初のチョップドサラダ専門店「サラダビッツ」を導入、約300席のイートインでランチからディナーまで幅広い需要に対応。イオンリカーにはバーコーナー「ウミバル」も設置される。
「イオンスタイルカフェ・スイーツゾーン」(1階)には、自然派志向のチーズケーキ・パフェ専門店「美人百菓 by patisserie natura」(神戸)、えきそばで知られるまねき食品のバームクーヘン専門店「Hi! me Cafe」(姫路)、ミニカップケーキ専門店「JiJi cupcakes KOBE」(神戸元町)、「アンドリューのエッグタルト」(大阪道頓堀)など関西発・神戸発の人気スイーツ店が多数出店。兵庫の地酒、神戸ワインなどの地元名産品を取扱う「こだわり食材・ギフト・リカーゾーン」(1階)と合わせて、地元の食をアピールする。
食品関連以外としては、1階にはイオンの美容コーナー「グラムビュティーク」が設置されるほか、パレモが運営する雑貨店「イルーシー300(illusie300)」、ワッツが運営する雑貨店「Buona vita(ブォーナ・ビィータ)」、花店「ルボゼフルール」なども出店する。
なお、イオンの直営売場は食品・生活雑貨、化粧品・美容関連などのみで、衣料品売場は設置されない。
これには、至近距離にある「イオンモール神戸南」(中央市場駅前)との競合を避ける狙いもあると思われる。
テナントを強化、シンボル「DinDon」の再稼働も
神戸ハーバーランドUmieでは今回のイオンスタイル開店に合わせて「無印良品」「Francfranc」の導入や「GLOBAL WORK」の移転増床などテナントの強化、地下1階入口の統合、連絡通路新設による回遊性向上など施設面の強化を目指すべくリニューアルをおこなっている。
また、ハーバーランド開業以来のシンボルとしてUmie館内に設置されていたボールマシン「DinDon」も改修が終わり、再稼働が行われた。

リニューアル前のDinDon。
外部リンク:神戸ハーバーランドUmie
外部リンク:イオンスタイルumie
外部リンク:~この夏、神戸ハーバーランドumie(ウミエ) ノースモールが新しくなります~ウミエに食品スーパー『イオンスタイルumie』がオープン 7月14日(金)10:00リニューアルオープン
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イオンモール直方、2017年7月14日リニューアル-百貨店「井筒屋」など導入
福岡県直方市北部にあるショッピングセンター「イオンモール直方」が7月14日に全面リニューアルオープンする。

イオンモール直方。
「石炭カラー」に-井筒屋のサテライトショップなど導入
イオンモール直方は2005年4月に開業、延床面積は約168,000㎡、売場面積は42,000㎡。直方市で唯一のシネマコンプレックスを備え、大きな集客力がある。同店の開店により、直方市中心部からは2016年までにスーパーマーケットが姿を消した。
イオンモール直方では、2017年春より「変新・直方が変わるんジャー」を掲げ、外装や施設を全面改修、テナントの入れ替えを実施。リニューアルコンセプトは「地域の皆さまの「愛着度NO.1」モールへ進化する“毎日に楽しみの場をご提供“」で、外壁も産炭地をイメージする黒へと塗り替えられた。

館内では、核テナント「イオン直方店」が改装され、「イオンスタイル直方」としたほか、直方市で2店舗目となる「井筒屋」のサテライトショップ、「studio CLIP」、「212キッチンストア」といった有力ファッションブランド、雑貨専門店が導入される。(一部テナントは8月以降オープン)
また、イオンスタイル直方の隣接エリアには、食品グロサリー「わくわく広場」や柿安の和菓子専門店「口福堂」、ベーカリーカフェ「ヴィ・ド・フランス」などのテナントにより構成される食物販ゾーン「Nogata Marché」を新設、直営食品売場との相乗効果創出を狙うとしている。
外部リンク:7月14日(金)AM9:00「イオンモール直方」リニューアルグランドオープン
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福島駅前通り商店街、全面リニューアルへ-アーケード撤去、2018年春完成予定
JR福島駅前にある「福島駅前通り商店街」が全面リニューアルされることになり、それに伴って長年に亘って駅前通りのシンボルであった片屋根式アーケードが撤去されることになった。

福島駅前商店街のアーケード(中合福島店)。
アーケードを撤去して歩道拡幅へ
福島駅前のアーケードは1960年代に設置されたもの。設置時はまだ駅前に福島交通の路面電車が走っていた(1971年廃止)。)

アーケード内のようす。
駅前通りのリニューアルは2008年より検討されており、その目的は「快適・安全でゆとりある人にやさしい歩行環境の形成」「沿道店舗等と道路空間が一体となって賑わいを創出すること」。
福島を代表するシンボルロードとすべく、歩道を広げるとともに車道を少し狭くして歩行者が快適に歩けるようにする。車道は型押しカラー舗装、歩道はタイル舗装となる。

駅前通りに掲げられた完成予想図。
また、これに伴いアーケードは撤去されるほか、新たに荷捌き場、駐輪場、地下道屋根の設置などがおこなわれる。
工事は2016年末より着工されており、全ての工事は2018年3月に完了する予定である。

工事が完成しつつあるAXC(旧長崎屋)前。
外部リンク:福島駅前通りリニューアル整備
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豊洲市場「千客万来施設」、運営主体の万葉倶楽部が撤退方針
豊洲市場に設けられる予定の観光施設「千客万来施設」の運営主体である「万葉倶楽部」(神奈川県小田原市)が、運営から撤退する方針であることが分かった。

豊洲市場の概略図(都商研作成)
当初の「すしざんまい」から「万葉倶楽部」に
「千客万来施設」とは、現在の築地場外市場のような物販・飲食機能に加えて、温浴・宿泊施設も備えた大型の複合商業施設。
東京都の公募の結果、当初は「喜代村」(「すしざんまい」運営企業)と「大和ハウス工業」により運営される予定であったが、条件が折り合わなかったとしていずれも2015年に撤退。再公募の末、2016年3月に、全国で温浴施設を運営する「万葉倶楽部」の運営となることが決まった。

「千客万来施設」(豊洲市場6街区)完成予想図。
概略図中の「環状二号線」の文字がある辺りから見たかたちと思われる。
万葉倶楽部では、千客万来施設の運営コンセプトを「豊洲江戸前市場」と定めており、江戸の街並みを再現した飲食街と物販施設(合わせて200店舗前後の規模)、そして24時間営業の温浴・宿泊の機能も兼ね備えた建物を新築する予定で、国内外から年間193万人の来場者を見込んでいた。

館内には江戸の街並みが再現されたオープンモールも設置される予定。
「築地のテーマパーク化」競合懸念-都側に違約金発生か
万葉倶楽部の撤退を報じたNHKによると、撤退を決めた要因は小池知事が豊洲に移転したあと築地を食のテーマパークとして再開発する基本方針を示したことを受け、築地と豊洲に同様の施設ができれば互いに客を奪い合うことになり、事業の前提条件が崩れたためだという。
今後、東京都側には多額の違約金が発生する可能性もある。
現在、豊洲市場本体の工事がほぼ終了しているのに対し、千客万来施設は運営者再公募の時点で開業が延期されたうえ、豊洲市場の供用開始延期により工事着工も再延期されており、更地のままとなっている。

更地のままの「千客万来施設」用地(豊洲市場5街区)。
奥に見えるのは豊洲市場「青果棟」。
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JR東日本、秋田港貨物駅まで特別列車運行-大型客船発着時の本格運転目指す
JR東日本秋田支社・秋田県・秋田市の3者は、JR東日本秋田駅とJR貨物の秋田港駅(貨物専用)を結ぶ特別列車「秋田港クルーズ列車」の運行を8月3日から6日まで行う。
秋田港のシンボル「ポートタワーセリオン」。
クルーズ船乗船客向け、秋田〜秋田港間を直通
秋田港駅は1907年に開設された貨物専用駅で、普段はJR貨物と秋田臨海鉄道が乗り入れる。
今回運行される「秋田港クルーズ列車」は、8月3日から6日まで行われる「秋田竿灯まつり」開催期間中に秋田港へ寄港するクルーズ船乗船客向けの特別列車。
運行区間は秋田駅〜秋田港駅の8.9kmで、所要時間は約15分。秋田〜土崎間はJR東日本の「奥羽本線」、土崎〜秋田港間はJR貨物の「奥羽本線貨物支線」であるため、2社間の直通運転となる。
運行区間の位置図。(JR東日本公式サイトより)
運行スケジュールは8月3日と4日は朝夜の1往復、5日は昼夜の1往復、6日は朝夜の2往復。
運行車両は気動車4両で、貨物駅のため乗降設備の無い秋田港駅では仮設のタラップを設置して乗降を行う。
2次交通課題の秋田港、将来的な本格運行を目指す
秋田港では、秋田県が2016年度より実施する「クルーズ拠点を生かしたまちづくり」の効果もありクルーズ船の停泊数が増加傾向にあるが、下船後の移動はバスやタクシーなどが中心となることから、乗船客向けの2次交通に輸送力不足が生じていた。
また、鉄道輸送においても秋田港に最も近い旅客駅である土崎駅までは徒歩30分前後を要する一方で、貨物駅である秋田港駅はフェリーターミナルから歩いてすぐの距離にあるため、貨物線を通じた秋田駅への旅客輸送の実現は交流人口拡大を目指す秋田県や秋田市にとって非常に大きな一歩となった。
秋田港に最も近い旅客駅の土崎駅。港までは徒歩30分前後かかる。
クルーズ列車のトライアル運行を行う3者は、8月の運行実施後に課題を整理し、2018年度以降の本格運行の可能性について検討を行うという。
ニュースリリース:秋田港クルーズ列車 トライアル運行について(JR東日本秋田支社公式サイト)
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イオンスタイル東神奈川、7月7日開店-旧・ニチイで初の「スタイル化」
JR東神奈川駅前のショッピングセンター「イオン東神奈川店」(旧「東神奈川サティ」、「ニチイ東神奈川ショッピングデパート」)が全面改装され、イオンスタイル東神奈川として7月7日にリニューアルオープンした。

イオンスタイル東神奈川。
築40年を前に全面リニューアル
ニチイ東神奈川ショッピングデパートは1978年9月開業。
「東海アルミ箔」の跡地に建設された「トーカイプラザ」への出店であったが、現在建物は銀行所有となっている。
売場面積は16,191㎡。売場は1~4階まで。開店時には松崎しげる、サーカスらが訪れるなど、当時のニチイとしても非常に力を入れた店舗であった。
なお、この数日後にはニチイ横浜ショッピングデパート(現:横浜ビブレ)も開店している。

ニチイの文字が残る看板。
ニチイ初のスタイル化、カンテボーレは新業態に
イオンスタイル東神奈川のキャッチフレーズは「あなたの毎日をハレヤカに」で、改装は全館に亘っている。
1階食品売場の目玉は生まれ変わったベーカリーコーナー「カンテボーレ」。70席のイートインコーナーにはコンセントも設置されたほか、100円ドリップコーヒーも提供される。

イートイン併設のカンテボーレ。
惣菜コーナーには、他のスタイル店でも好評の直営新業態「リワードキッチン」を導入。新たに小田原干物・練り製品コーナーが設けられるなど、地元産品の品揃えも充実された。

リワードキッチンには「横須賀海軍風カレー」も。

農産品産直コーナー。
衣料・生活用品コーナーでは、2階にビューティーコーナー、ヘルスステーションを、3階に子供靴「クツラ」、4階に家具・ホームファニシングコーナー「ホームコーディ」などを新設。
既存テナントの100円ショップ「トップ」、「福家書店」などもリニューアルされている。

明るく生まれ変わったビューティーコーナー。

新導入の「ホームコーディ」。
イオンでは、採算性の高い店舗を中心に新業態「イオンスタイル」への転換を進めているが、イオンスタイル東神奈川のように築40年を迎える店舗の全面改装は非常に珍しく、とくに旧・ニチイの店舗では当店が初のイオンスタイル化となった。
外部リンク:イオンスタイル東神奈川
関連記事:イオンスタイル新茨木、6月3日全面リニューアル開業ー関西初の「G.G.対応店舗」
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大洗リゾートアウトレット、2018年春のリニューアル目指し売却へ-まいわい市場との「ガルパン裁判」も発覚
多くの区画が空き店舗となっていた「大洗リゾートアウトレット」(茨城県大洗町)が、リニューアルを目指し売却されることになった。

大洗リゾートアウトレット。
(GoogleMapより)
殆どが空き区画に-2018年春リニューアル目指す
大洗リゾートアウトレットは2006年3月に開業。売場面積は13,615㎡。
八ヶ岳リゾートアウトレットを手掛ける株式会社八ヶ岳モールマネージメント(東京都)が運営し、当初は県内初のアウトレットモールとして人気を集めた。
しかし、2009年7月に茨城県阿見町に当施設より規模の大きな「あみプレミアム・アウトレット」(三菱地所系)が開業するなど競争が激化したことに加え、2011年3月の東日本大震災により1階が浸水するなど甚大な被害が発生。4ヶ月の休業を強いられたのちは苦戦を強いられており、2017年現在は多くの区画が空き店舗となっている。
また、2017年春には産直・土産品、水戸ホーリーホックグッズなどを販売する「大洗まいわい市場」(2009年開店)とのトラブルも発覚。同市場は当地が舞台の1つとなった人気アニメ「ガールズアンドパンツァー」(ガルパン)のグッズを販売する「ガルパンギャラリー」も運営している。

旧・大洗まいわい市場。
(GoogleMapより)
地元紙・茨城新聞によると、大洗リゾートアウトレットの売却先は「不動産開発研究所」(不動研、東京都千代田区)。
現在出店しているテナント(約20店)の営業を継続させつつ、新たなテナントを誘致し、2018年春までのリニューアルを目指すという。
「大洗まいわい市場」とは裁判に-「ガルパン中傷」も一因
一方で、7月に入り、大洗まいわい市場を運営するOaraiクリエイティブマネジメントが八ヶ岳モールマネージメントを相手取り水戸地裁に提訴していることも判明した。
東京新聞によると、まいわい市場は施設の警備体制の不備に加え、アウトレット側がガールズアンドパンツァーとの取り組みを中傷したこともあり退去(移転)を決めたが、八ヶ岳モールマネージメント側に預けている売上金預託金と敷金が返還されておらず、市場側はこれら約1400万円の返還を求めているという。
なお、大洗まいわい市場・ガルパンギャラリーは大洗町内に移転して営業を再開している。
追記:まいわい市場、大洗アウトレットを取得
追記:不動産開発研究所は、大洗リゾートアウトレットをまいわい市場を運営する「Oaraiクリエイティブマネジメント」に売却。今後はクラウドファンディング会社の「Cash Flow Finance」の3社で運営が行われることになるという。
施設は「大洗シーサイドステーション」に改名され、まいわい市場、ガルパンギャラリーは8月5日にアウトレット内に再移転する。(7月27日追記)
新しい記事はこちら。
外部リンク:大洗リゾートアウトレット
外部リンク:大洗まいわい市場
関連記事:水戸オーパ、3月18日開業-JR水戸駅前、ガルパンショップも出店
アピタに「ファミリーマートサービススポット」設置進む-「スーパーでコンビニのサービス」提供
ユニー・ファミリーマートHDは、2017年3月からグループの総合スーパー「アピタ」「ピアゴ」に「ファミリーマートサービススポット」(以下、ファミマサービススポット)の設置を進めている。

ユニー店内のファミリーマートサービススポット。
(ニュースリリースより)
総合スーパーで「コンビニならでは」のサービス
ファミマサービススポットは、ファミリーマートと共通のPOSレジ、マルチコピー機、マルチメディア端末「Famiポート」(ファミポート)を設置した「コンビニサービス特化型」のカウンター。公共料金の支払や宅配便取次、Amazon購入商品の受取などといった、総合スーパーでは行われていなかったコンビニ独自のサービスにも対応する。
ユニーでは、以前よりマルチメディア端末「Kステーション」(旧・カルワザステーション)を設置した「サークルKサービスステーション」を展開していたが、導入店舗は10店舗に留まっていた。
ファミマブランドへの転換を機に、ファミマサービススポット導入店舗を50店舗(2020年2月期)まで大幅拡大、サービスカウンターの利便性向上を目指す。
外部リンク:ファミリーマートのサービス機能「ファミリーマートサービススポット」総合スーパーのアピタ10店舗へ展開完了!
関連記事:ユニー・ファミマとドン・キホーテ、業務提携の検討を開始-6月から
関連記事:ファミリーマート、6月からサークルK・サンクスの「焼きとり」販売-レジ横「ファミ横商店街」設置で
無印良品、銀座に「世界旗艦店」-2019年開業、初の「ホテル併設」
無印良品を運営する良品計画(豊島区)は、東京都中央区銀座三丁目に同社初のホテル業態「MUJI HOTEL」(仮称)を併設した「無印良品」の世界旗艦店を2019年春に開業させる。

銀座三丁目に建設中の「無印良品」旗艦店。
銀座に無印「世界旗艦店」-2019年開業、ホテル併設
無印良品の世界旗艦店は、銀座三丁目のマロニエ通り沿い近くで三井不動産と読売新聞が手がける再開発事業「マロニエ×並木 読売銀座プロジェクト」により誕生する複合施設に出店。
建物は地下3階、地上10階建てで、無印良品は地下1階〜地上6階の一部に店舗を構える。店舗面積は3,300㎡を超え、無印良品において史上最大の面積となる予定。

低層階に出店する無印良品。史上最大規模になる予定。
また、6階の一部から10階には良品計画初のホテル業態「MUJI HOTEL」(仮称)が入居する。
ホテルは良品計画がコンセプトの提供及び内装デザインの監修を行い、部屋には無印良品の家具やアメニティグッズを備えられる。ホテルの運営・管理は小田急グループ子会社の都市デザイン会社「UDS」が行う。

高層階には良品計画初のホテルが入居。
建物は2017年6月に着工されており、2019年春の開業を目指して工事が進められている。
開業後は、同じく読売新聞グループが所有し、隣接するマロニエゲート銀座1、マロニエゲート銀座2・3(旧・プランタン銀座)との連携も行うことで、銀座に新しい魅力を加えることを目指すという。

施設周辺の位置図。隣接するマロニエゲートとの連携も。
(完成後のイメージ画像はニュースリリースより)
ニュースリリース:マロニエ×並木 読売銀座プロジェクト 「無印良品」世界旗艦店、日本初「(仮称)MUJI HOTEL」が 2019年春開業予定(良品計画公式サイト)
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