JR東日本は、両国駅ビル(墨田区)を全面リニューアルし、「-両国- 江戸NOREN」として2016年11月下旬にグランドオープンさせることを発表した。
追記:11月25日のグランドオープンが発表された。
JR両国駅。
築87年の駅舎、観光拠点としてリニューアルへ
両国駅ビル・旧両国駅舎は関東大震災の被災を受けて1929年に建築されたもの。
当時の両国駅は総武線の起終点であったために大型の駅舎となったが、1932年に秋葉原方面の延伸工事が完成して中間駅となったあとは拠点性が徐々に失われていった。
駅舎内の大部分は2006年より居酒屋「はなの舞」(チムニー)の本店格の店舗となっていたものの、「はなの舞」は2015年に両国駅高架下に移転。駅ビルは一旦空き店舗となり、耐震補強・リニューアル工事が行われていた。
リニューアル後の両国駅(JR東日本ウェブサイトより)。
シンボルは「土俵」
「-両国- 江戸NOREN」の全館の開発面積は2,900㎡で、改装コンセプトは「粋な江戸の食文化を楽しむ」。
館内には和食系の飲食店を中心に新たに12店舗が出店。イベントスペース、江戸の町屋を意識した吹抜け空間が設けられ、中央には両国のシンボルとして日本相撲協会監修の土俵が設置される。
また、墨田区が運営される観光案内所も設けられる。
館内イメージ(JR東日本ウェブサイトより)。
JR東日本では、今回の開発に際し「両国ならではの歴史や文化、観光資源を活かすため、観光案内所を設置する等、街の回遊性を高める拠点を目指し、地域活性化に貢献する」としている。
外部リンク:JR 両国駅旧駅舎をリニューアルし粋な江戸の食が堪能できる商業施設「-両国- 江戸NOREN」が2016 年11 月下旬に誕生します!(JR東日本)
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