カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ鳥取本店、11月25日開店-ドンキ、本州全県出店を達成

鳥取市南吉方にディスカウントストア「ドン・キホーテ鳥取本店」が11月25日にオープンした。imageドン・キホーテ鳥取本店。

山陰地方の旗艦店が誕生-中四国初の生鮮売場を導入

ドン・キホーテ鳥取本店は、鳥取駅南口から徒歩12分のパチンコ店跡地に出店。建物は平屋建てで、売場面積は2,376㎡。
店名に「本店」を冠し、山陰地方の旗艦店という位置付けの下、中国四国地方の店舗としては初の生鮮食品(精肉・青果・惣菜)を取り扱う他、地産地消をテーマに地元の食材や惣菜の仕入れ販売を行う。
サービス面では外貨7通貨対応の精算サービスやタブレット端末を使った24時間外国語対応のできるコールセンターなど、ドン・キホーテのインバウンドサービスを標準装備する。

ドンキ「本州制覇」、未出店県は高知・徳島の四国2県に

ドン・キホーテは今回の鳥取本店の出店により、これまで本州で唯一店舗の無かった鳥取県への出店が完了。「本州制覇」を達成した。
なお、日本国内のドン・キホーテの残る未出店地は高知県、徳島県の四国2県となるが、2016年12月1日現在、両県への出店計画は明らかになっていない。

(画像は公式サイトより)
外部リンク:2016年11月25日(金)『ドン・キホーテ鳥取本店』オープン!~本州最後の未出店地 鳥取へ初出店~
関連記事:MEGAドン・キホーテ環七梅島店、12月1日開店-3年ぶり復活、店舗面積4倍に

熱海駅ビル「ラスカ熱海」11月25日開業-開発すすむ熱海、劇的に改善する買い物事情

玄関口であるJR熱海駅が大規模改装を終え、新たな駅ビル「ラスカ熱海」が11月25日にグランドオープンした。
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駅ビル「ラスカ熱海」が完成したJR熱海駅。

明るく開放感のある2代目駅ビル

ラスカ熱海は、茅ヶ崎、平塚、小田原で駅ビル「ラスカ」を手がけるJR東日本傘下の「湘南ステーションビル」が運営。建物は地上3階建てで、店舗面積は約2,600㎡。
2010年3月末で営業を終了した初代熱海駅ビル「熱海駅デパート」と旧駅舎を建て替える形で建設され、観光地の玄関口にふさわしい明るく開放感のある駅ビルとなる。
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開放感のある吹き抜けが特徴的なラスカ2階(プレスリリースより)。

成城石井から土産物店まで36店舗が出店

ラスカ熱海のコンセプトは「New Atami Style」。
熱海・伊豆初出店となる高品質食品スーパー「成城石井」や、イオン傘下のドラッグストア「ハックエクスプレス」、100円ショップ「キャンドゥ」、R&M resortが運営するベーカリーカフェ「Bakery&Table」、JR東日本グループが運営する駅カフェ「ベックスコーヒー」など36店舗が出店。
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1階・食品売場には成城石井が熱海初出店(プレスリリースより)。

また、地元熱海の土産物店も数多く出店しており、“伊勢海老の干物”で有名な「釜鶴ひもの店」や“七尾たくあん”でお馴染み「岸 朝次郎商店」などの人気店も軒を連ねる。imageラスカ熱海の全店舗リスト(プレスリリースより)。

さらに、「熱海観光案内所」や、伊豆の特産品を取扱うマルシェ「伊豆・村の駅」、屋上バーベキュー広場「デジキュー」なども整備される。

 観光案内所も設置(プレスリリースより)。

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ラスカ熱海・屋上広場(プレスリリースより)。

駅ビル開業で便利に-大型空き店舗「あうね」にも焦点

熱海駅前では、市内最高層となるタワーマンション「ザ・クレストタワー熱海」が、2017年春の完成を目指し建設工事が進んでいる。
市内最高層となるタワーマンション「ザ・クレストタワー熱海」。

ザ・クレストタワー熱海は、リーマンショックの影響により経営破綻したジョイント・コーポレーションが開発を進めていた「アデニウム熱海グランドタワー」の建設工事を引き継いだもの。熱海湾を見渡せる抜群のロケーションで、館内には源泉掛け流しの温泉大浴場が設けられる。
近年、熱海市内では廃業したホテルなどを利用して各地でリゾートマンションの建設が進んだものの、2016年時点で熱海市中心部のスーパーは市役所近くの「マックスバリュ熱海店」(旧・ヤオハンデパートが建設した建物)と「業務スーパー熱海店」しか存在しなかった上に、熱海駅近くに至ってはスーパーが1軒も無いという有様であった。
しかし、今回のラスカ熱海の誕生に加え、11月19日には市街地西部の小嵐町に24時間営業スーパー「マックスバリュエクスプレス熱海小嵐店」も開業したため、買い物環境は大きく改善。観光客のみならず、地元住民にとっても待望の駅ビル開業となった。
一方で、かつてジョイント・コーポレーションが開発していた熱海市最大の複合商業施設「aune熱海」(あうね熱海、つるやホテル跡地)は、建物自体は2008年にほぼ完成しているものの、同社の破綻により事業が凍結されて以降は一度も利用されず、手付かずの状態が続いている。
大型空き店舗「aune熱海」。
 人気観光スポット「お宮の松」の目の前にある。

ラスカ熱海の開業やタワーマンションの完成など喜ばしいニュースが続く中、熱海市民の次なる期待の目は、長年放置されているaune熱海の有効活用の行方に注がれている。

外部リンク:「ラスカ熱海」がオープンします! – JR東日本
関連記事:西武百貨店沼津店跡地に「ラブライブ!サンシャイン!!カフェ」、11月8日開店 
関連記事:小田原アプリ、8月末に閉館へ-旧小田原ビブレ
関連記事:西友小田原EPO、3月31日閉店 – 一部専門店は継続

セレオ国分寺、11月25日リニューアル-国分寺初の成城石井が出店

JR国分寺駅ビルの「セレオ国分寺」が11月25日にリニューアルオープンする。
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セレオ国分寺。

リニューアル中の国分寺駅ビル、エントランスも刷新

セレオ国分寺は、中央本線東京寄りの駅ビル運営を行っているJR東京西駅ビル開発が運営。核店舗として国分寺マルイが出店。建物は地下1階、地上9階建てで、駅内と合わせた店舗面積は39,100㎡、セレオ国分寺ビルの売場面積は29,874㎡、そのうち丸井は23,700㎡。
セレオ国分寺では、国分寺駅北口の再開発に合わせ大規模な段階的リニューアルを実施しており、4月21日の第1期リニューアルでは3階から6階の一部で新規店舗の出店などが行われていた。
今回の第2期リニューアルではメインフロアである1階・2階に新テナントが導入されたほか、国分寺駅自由通路の改装にともなうエントランスイメージの刷新などが行われた。
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改装された国分寺駅自由通路とセレオのエントランス

国分寺初の成城石井など16店が出店-今後も改装継続

1階には国分寺市初出店となる高級スーパー「成城石井」やベーカリー・カフェ「アンデルセン」など6店舗が出店。また、エスカレーター脇にイベントスペース「ぶんじマーケット」が新設され、年末年始の売り出しなど歳時記に合わせた販売催事・イベントを行う。
image1階にはイベントスペース「ぶんじマーケット」が設けられる。
(画像はセレオ国分寺公式サイトより)

2階にはルミネ立川内に次ぐ2店舗目となる豆腐ロールケーキ専門店「はらロール+カフェ」や、インテリア雑貨の「unico loom」など10店舗が出店する。
なお、今後の国分寺駅北口再開発に合わせ、上層階のリニューアルも順次行う。

北口再開発は三越伊勢丹が運営、競争激化も

2016年11月現在、国分寺駅北口では住友不動産の分譲マンション「シティタワー国分寺 ザ・ツイン」の建設工事が2018年中の完成を目指して進められている。
シティタワーは地上36階建・総戸数300の「ウエスト棟」と、地上35階建・総戸数284の「イースト棟」で構成され、完成すればまさに国分寺を象徴する「ツインタワー」となるとともに、駅周辺人口の大幅な増加が見込まれる。
さらに、ウエスト棟の1階〜4階には三越伊勢丹グループが運営を受託することが決まっており、「クイーンズ伊勢丹」などの出店が予定されている。
今回のセレオ国分寺リニューアルは、こうした競争の激化を見越したものであると考えられる。image2018年中の完成を目指す「シティタワー国分寺 ザ・ツイン」。
低層階には三越伊勢丹グループの商業施設が出店予定。
(画像は住友不動産公式サイトより)

中央線沿線屈指の「飲み屋街」としても名高い国分寺駅北口だが、大規模再開発によるツインタワーの完成や三越伊勢丹グループの出店などで、そのイメージを大きく変えることとなりそうだ。
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国分寺駅北口の歓楽街。

外部リンク:セレオ国分寺
ニュースリリース:11月25日(金)午前10時 JR国分寺駅ビル「セレオ国分寺」いよいよ、第2期リニューアルオープン!!(セレオ公式サイト)
ニュースリリース:JR中央線直結 大規模複合再開発ツインタワー シティタワー国分寺 ザ・ツイン 第1期 即日完売で順調にスタート(住友不動産公式サイト)
関連記事:フロム中武、全面改装-消えた”サブカルの聖地”
関連記事:立川タクロスにヤマダ電機新業態「LABI LIFE SELECT」11月18日開業-旧第一デパート跡地 

京橋エドグラン、2016年11月25日開業-明治屋京橋ビルもリニューアル

東京都中央区の東京メトロ銀座線・京橋駅前に、複合商業施設「京橋エドグラン」が11月25日にグランドオープンする。  
image京橋エドグラン。

京橋の新たなランドマーク-1933年築の明治屋ビルも改築

京橋エドグランは、日本土地建物が所有していたオフィスビル「京ビル」跡地の再開発事業などにより完成した複合商業施設。再開発ビルは地下3階、地上32階建てで、主に下層階を中心に商業店舗が、上層階を中心にオフィスなどが入居する。延床面積は約113,460㎡で、うち店舗面積は約2,850㎡。
再開発事業に合わせ、隣接する歴史的建造物「明治屋京橋ビル」の改築事業も行われ、改築終了後の2015年9月には一時閉店していた「明治屋京橋ストアー」が再オープンしている。
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明治屋京橋ビル(右)は一足先に2015年8月に改築が終了した。

トシ ヨロイヅカ旗艦店など34店舗出店-明治屋系列店も

京橋エドグランでは、主に1階・地下1階を中心に合計34店舗の店舗が出店する。
1階には、有名パティシエ・鎧塚俊彦氏が手がける「Toshi Yoroizuka」の旗艦店となる「Toshi Yoroizuka TOKYO」が出店し、1階にはパティスリーと24席のカフェが、2階には18席のサロンが設けられる。
また、京橋で代々続く江戸前鮨店「京すし」や、1887年の創業以来京橋に本店を構える眼鏡専門店「金鳳堂」など、京橋にゆかりのある店舗も出店する。
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Toshi Yoroizuka TOKYO。

地下1階では、餃子専門店「東京餃子楼」やカレーレストラン「カレーショップ C&Cダイニング」が商業施設初出店となるほか、明治屋直営のワインバー「明治屋ワイン亭」、同直営のレストラン「京橋モルチェ」などが出店する。

中央区の観光案内所も新設

また、地下1階と1階には東京都中央区が観光案内所「中央区観光情報センター」が新設される。
多言語による観光案内を充実するなど、増加する外国人観光客に対応すべく、銀座や日本橋、築地といった中央区エリアのタイムリーな観光情報を発信していくという。
image中央区観光情報センター。

京橋エドグラン

住所:東京都中央区京橋二丁目2-1
営業時間:各店舗による(明治屋ストアー:10:00~21:00)

関連記事:三井ガーデンホテル京橋、9月1日開業-五輪に向け都心のホテル整備進む
外部リンク:京橋エドグラン公式サイト
ニュースリリース:京橋エリアの新たなランドマーク「KYOBASHI EDOGRAND」(京橋エドグラン)」 10月31日(月)に竣工、11月25日(金)にグランドオープン(日本土地建物公式サイト)

三交百貨店伊勢店跡に三交イン、2016年11月25日開業-伊勢・松阪、明暗分かれる三交跡地

三重県伊勢市の伊勢市駅前にあった三交百貨店跡地に、ビジネスホテル「三交イン伊勢市駅前」が11月25日に開業する。
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三交イン伊勢市駅前。

三交百貨店・ジョイシティ跡、ビジネスホテルに

三交イン伊勢市駅前は、2001年に閉店した三重交通グループの百貨店「三交百貨店伊勢店・ジョイシティ」跡地に誕生。建物は12階建てで、延床面積は約3,317㎡。
1階部分には「はなの舞」などを展開する大手居酒屋チェーン・チムニーの海鮮居酒屋が「伊勢志摩さかなや道場 伊勢市駅前店」として三重県南勢地区初出店。
2階から12階は客室(129室)、大浴場「四季乃湯」となる。

大型店から宿泊施設へ-伊勢市駅前の再開発

日本を代表する観光地・伊勢神宮の玄関口として多くの観光客が利用する伊勢市駅前だが、近年は撤退した大型店跡地の活用方法が課題となっていた。
かつて南口には「ジャスコ伊勢店」(旧・岡田屋デパート時代からの店舗)が営業していたが、伊勢市郊外に「ジャスコ新伊勢ショッピングセンター」が開業するのにともない1996年に閉店。その後、建物は2001年から2002年にかけて解体されたものの、長らく空き地の状態が続いた。2010年になり、ようやく土地を所有する四日市市の不動産会社が再開発計画を打ち出すと、2013年に旅館を核とした複合施設「伊勢外宮参道 伊勢神泉」が開業し、式年遷宮で増加した観光客の宿泊需要の受け皿となった。
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伊勢外宮参道 伊勢神泉。

伊勢神宮への注目が集まるなか、かつてジャスコのすぐ近くで営業していた三交百貨店伊勢店・ジョイシティも2001年に閉店し2013年に解体されるまで12年間空きビルであり、その活用方法に注目が集まっていた。
今回の三交インの開業により、かつて伊勢市駅前の賑わいを形成していた2つの大型商業施設はともに宿泊施設へと変貌を遂げることとなった。

松阪駅前では三交百貨店跡地の活用進まず

伊勢市の三交百貨店跡地はホテルとして生まれ変わった一方で、もう1つの三交百貨店の店舗である「三交百貨店松阪店」跡地(松阪市)は未だに更地のまま(駐車場として利用)だ。
三交百貨店松阪店」(当初は三交ショッピングセンター、のち百貨店転換)はJR松阪駅前に1965年開店。長年松坂駅前を代表する商業施設として親しまれたが業績不振により2006年に閉店(会社解散)。その後、建物は解体されたものの、長期に亘って平面駐車場として利用されている。
三交百貨店2店舗の跡地は、大きく明暗が分かれる形となってしまった。

関連記事:イオンタウン鈴鹿玉垣、2016年11月12日開業-イオン9店がひしめく鈴鹿市
外部リンク:「三交イン伊勢市駅前」誕生 – 三重交通

イオンタウン周南久米、2016年11月23日に1期開業-グランドオープンは2017年4月

山口県周南市久米にイオングループのショッピングセンター「イオンタウン周南久米」C街区が11月23日にグランドオープンした。
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イオンタウン周南久米(C街区)。

徳山東インターチェンジ前に出店

イオンタウン周南久米は徳山東インターチェンジ前に出店。国道2号線バイパスに面しており、隣接地には2015年にホームセンター「ナフコ」が開店するなど、ロードサイド店の集積が進んでいる。
イオンタウン周南久米はオープンモール型で、A街区、B街区、C街区の3地区に分かれる。このうち、11月23日に開業したのはC地区で、賃貸面積は4,900㎡、売場面積は3,704㎡。
核店舗として食品スーパー「マックスバリュ」(売場面積1,855㎡)、ドラッグストア「ハーティーウォンツ」(売場面積863㎡)など14店舗が出店する。準核店舗であるウォンツは広島市に本社を置くドラッグストアで、2013年よりツルハドラッグの傘下となり、イオングループ入りしている。
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 ウォンツ、そのほか専門店街

2期開業では「GU」、「ダイソー」、「宮脇書店」など出店

A街区(売場面積5,751㎡)、B街区(売場面積1,331㎡)は2017年4月の開業を目指して工事が進められており、A街区にはファストファッション「GU」、4℃傘下の衣料スーパー「パレット」、100円ショップ「ダイソー」(売場面積1,257㎡)、ゲームセンターなどが、B街区には大手書店「宮脇書店」(売場面積854㎡)などが出店する。なお、パレットはかつて同市内の「イオンタウン周南」に出店していたため、再出店となる。
3街区の合計賃貸面積は約13,100㎡、全体の専門店数は27店舗が予定されている。
追記:グランドオープンは4月29日となる。
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3街区全体図(山口県ウェブサイトより、一部加筆)。

競争激化する周南地区の商業

周南市では、9月8日に「ゆめタウン徳山」がグランドオープンしたばかり。近年、郊外ではドラッグストアなどの進出が相次いだほか、中心商店街では旧丸和跡に新たなスーパーが出店、駅ビルの再整備も行われている。
周南市は山口県東部を代表する都市でありながら、大型店の相次ぐ撤退により、商機能は隣接する下松市に押され気味であった。しかし、最近の相次ぐ大型店出店により、再び地域間競争が激化することは間違いない。
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開業したばかりのゆめタウン徳山。

イオンタウン周南久米C街区・テナント一覧
  • マックスバリュ
  • ハーティーウォンツ
  • タイヤ館
  • ワイハテーブル
  • マックスバリュ
  • のん太鮨
  • アクセサリー&グッズ
  • メガネのヨネザワ
  • 格安スマフォの窓口
  • ヘアサロンピース
  • au
  • ホワイト急便第一ドライ
  • コインランドリー
  • ワハハキッズデンタルランド&おとな歯科 
  • クレーデ
イオンタウン周南久米

住所:山口県周南市大字久米2867ほか
営業時間:マックスバリュは7:00~23:00

外部リンク:イオンタウン周南久米
関連記事:スーパー銀南、丸和徳山店跡に8月25日開店
関連記事:ゆめタウン徳山、9月8日開店

キヌヤ益田ショッピングセンター、2016年11月22日開店-旧店建替え、益田市中心部の顔に

島根県益田市のJR益田駅近くにある総合スーパー「キヌヤ益田ショッピングセンター」の建替え工事が完了し、11月22日にグランドオープンを迎えた。
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 キヌヤ益田ショッピングセンター。

島根県西部を代表する地場スーパー本店

「キヌヤ」は島根県と山口県山陰側に21店舗を展開するスーパーで、益田ショッピングセンターはJR益田駅近くに立地するキヌヤの本店。
1975年に建設された店舗で、長年に亘って益田駅前の核として親しまれてきたが、近年は老朽化が進んでおり、建替えのため1月13日に閉店していた。
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キヌヤ益田ショッピングセンター・旧店舗。

「地元産」にこだわった店づくり

新店舗は3階建てで、1階・2階が売場、3階は店舗事務所。店内は地元の木材や地元企業のタイルを利用した優しい内装となっている。
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木調の内装。

益田市中心部の核店舗として銘菓・銘店・贈答品コーナーも設けられるほか、直営のドラッグストアも併設。地元産の松永牛、石見ポークや石見麦酒のクラフトビールも取り揃えるなど、観光客にとっても必見の品揃えとなっている。
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上記写真と同地点(公式フェイスブックより)

また100円ショップ「ダイソー」、ベーカリー「リトルマーメイド」などは旧店からの再出店となる。テナントは以下の通り。

テナント一覧
1階
  • リトルマーメイド(ベーカリー)
  • スマイルキッチンリハラ(飲食店)
  • 楓ジェラート(飲食店、スイーツ)
  • 花柳園(花屋)
  • 銀座クリーニング(クリーニング)
2階
  • ダイソー(100円ショップ)
  • 手芸の華(手芸店)
  • 万葉乃古衣(婦人服)
  • モードエモード静(婦人服)
  • 一二三堂(化粧品・健康食品)
キヌヤ益田ショッピングセンター

住所:益田市常盤町4-38
営業時間:9:00~20:00

外部リンク:キヌヤ
関連記事:ゆめタウン江津、17年夏開業「グリーンモール」再建で
関連記事:イオンモール出雲、5月2日開業-旧イオン出雲店跡地

中目黒高架下、11月22日開業-蔦屋書店など28店舗が集う“高架下商店街”

東急東横線・東京メトロ日比谷線中目黒駅周辺の高架下空間を活用した商業施設「中目黒高架下」が11月22日にグランドオープンする。
image中目黒高架下。

蔦屋書店など28店舗が軒を連ねる「高架下商店街」

中目黒高架下は、中目黒駅周辺の高架下空間を約700mに渡り開発した商業施設。敷地面積は約8,300㎡。延床面積は約3,600㎡。
中目黒近辺にゆかりのある店舗や地方で人気の高い関東初の店舗など28店舗が軒を連ね、「中目黒らしい街の楽しみ方」ができる高架下商店街を目指す。
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中目黒駅周辺の高架下に28店舗が軒を連ねる。

施設の核として「中目黒 蔦屋書店」が、中目黒駅正面出口から山手通りを挟んだ場所に出店。「中目黒のクリエイティブエンジン」をコンセプトに、中目黒の人々の日常に寄り添う駅前型のブック&カフェとなる。
image核店舗となる中目黒蔦屋書店。

多彩な飲食店も

また、大手スープ専門店「スープストックトーキョー」をはじめ、日本初のフレンチトースト専門店「LONCAFE STAND NAKAMEGURO」、中目黒の有名店の店主がプロデュースするおでん屋「鶏だしおでん さもん」など、ジャンルを問わない22の飲食店が揃い踏みする。
image中目黒高架下の全体マップ(公式サイトより)。
 多彩な飲食店が並ぶのも魅力。

中目黒高架下

住所:東京都上目黒一丁目、二丁目、三丁目ほか
営業時間:各店舗による(蔦屋書店は7:00~24:00)

外部リンク:中目黒高架下公式サイト
ニュースリリース:中目黒高架下開発計画の施設名称が「中目黒高架下」に決定 個性豊かな全28店舗の出店テナントを発表!(東急電鉄公式サイト)
関連記事:東急グループ、「渋谷ストリーム」「渋谷キャスト」の概要を発表-渋谷川も復活へ

ダイエー神戸三宮店、2017年2月「三宮オーパ2」に転換-ダイエーは3フロアで存続

神戸市中央区三宮駅前の「ダイエー神戸三宮店」の大部分が、2017年春にファッションビル「三宮オーパ2」(三宮 OPA 2)に業態転換する。
追記:2月24日のグランドオープンが発表された。

ダイエー神戸三宮店。

“ダイエー本店”、OPAの手で「都市型ショッピングモール」に

ダイエー神戸三宮店は1990年4月にダイエーグループ(当時)が手がけていたJR三ノ宮駅直結の百貨店「プランタン神戸」の新館「プランタン神戸Part2」として開業した。建物名称はサンシティビル、売場は地下2階~9階、売場面積は18,254㎡。
 当時、ダイエーは三宮センター街に「ダイエー村」と呼ばれる専門店街を形成しており、プランタン神戸はこの「ダイエー城下町」の中核店舗であった。
しかし、1995年1月に発生した阪神淡路大震災によりダイエー村が被災して営業不能になると、ダイエー村が担っていた専門店などを引き継ぐため、プランタン神戸を百貨店からファッションビル「三宮オーパ」に、プランタン神戸Part2を百貨店から総合スーパー「ダイエー三宮駅前店」に業態転換していた。
ダイエーがイオンの子会社となったのち、2015年8月にダイエー三宮駅前店で行われた「第1期活性化計画」では、創業の地・神戸をアピールする狙いから店舗名を「ダイエー神戸三宮店」に変更。食品売場を京阪神地区初となる「イオンフードスタイルストア」(地下2階~1階)へと改装した。
一方で、2016年8月31日には直営食品売場と一部専門店(ジュンク堂書店、IBS石井スポーツなど)を除くフロアの大半をイオンモールが主導する「第2期活性化計画」(2階~9階)に向けて閉鎖、都市型総合スーパー業態から脱却することとなった。
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殆どのフロアがすでに閉鎖中。

OPAはダイエーグループのファッションビルとして創業。2015年にイオンモールの子会社となって以降は積極的な新規出店を行っており、2017年には秋田オーパ(フォーラスを改装)、水戸オーパ、高崎オーパ(ビブレを建替え)が、2019年には大分オーパ(フォーラスを建替え)が開業する予定となっている。
「三宮オーパ2」のコンセプトは「神戸市街地にお住まいの感性豊かな皆さまやビジネスパーソンに、食や雑貨、美と健康など、最新の「こだわりのライフスタイル」を提案する施設」で、オーパ開業後のダイエーフロアは地下2階~1階の「イオンフードスタイルストア」のみとなり、「イオンフードスタイルストアbyダイエー神戸三宮店」として営業を継続する。
追記:一部メディアでは、OPA出店を機にダイエー自体が閉店すると取られる報道もなされているが、ダイエーは3フロアでの営業を継続する。また、建物名称が「ダイエー」から「OPA2」に変わるという報道もあるが、当ビル自体は「サンシティ」という名称である。

再開発計画あるダイエーとオーパ、今後どうなる?

現在、JR三ノ宮駅と直結している三宮オーパであるが、JR西日本は、近い将来三ノ宮駅を建替する方針を示しており、三宮オーパの存続も危ぶまれている。
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JR西日本・三宮ターミナルビルに出店する「三宮オーパ」(旧プランタン)

さらに、今回「三宮オーパ2」が入居するサンシティビル(ダイエー神戸三宮店)周辺の雲井通5・6丁目では、隣接する「サンパル」、神戸市中央区役所などどともに神戸市が2020年ごろから再開発を行う計画もあり、今後の状況は不透明なものとなっている。
また、近隣で現在オーパが運営しているファッションビルとしては「三宮ビブレ」(旧マイカル系)もあるが、1969年築で老朽化が進んでおり、こちらの将来性も不透明だ。
阪神淡路大震災から20年を経て、阪急神戸三宮駅ビルが高さ120m級の超高層ビルとなることが発表され、そごう神戸店も阪急阪神グループの手での建て替えを検討するなど、各地で再開発が進む三宮。
今回の改装により、オーパは三宮地区でビブレ含めて3店舗体制となるが、数年後には全く違った状況となっている可能性も高い。
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建替え工事が行われている阪急三宮駅ビル。

関連記事:イオンモール神戸南、7月15日着工-中央市場駅前、2017年9月開業目指す
関連記事:イズミヤ ハーバーランド店、7月15日閉店-核店舗失うハーバーランド
関連記事:ダイエー神戸三宮店、食品フロア除き8月31日閉館

外部リンク:ダイエー神戸三宮店|兵庫県|ダイエー店舗情報
外部リンク:「ダイエー神戸三宮店」2期活性化計画について

ピザハット、”低価格イタリアン”の新業態店を2016年11月出店-ファミレスにも対抗

大手ピザチェーン店の「ピザハット」は、習志野市にイートインスペース併設の新業態店「ピザハット奏の杜フォルテ津田沼店」を11月19日にオープンさせた。
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ピザハット奏の杜フォルテ津田沼店。

新業態店は「ファストカジュアル型」
ピザは最安410円、パスタは518円からでファミレス対抗

「ピザハット奏の杜フォルテ津田沼店」は、JR津田沼駅前の商業施設「奏の杜フォルテ」の1階に出店。店舗面積は132㎡。
ピザハットの新業態「ファストカジュアル型店」と称する同店では、『”おいしく””手軽に”楽しめる』をコンセプトに、従来の宅配やお持ち帰りメニューに加えて、店内に26席のイートインスペースを併設。
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イートインスペースが設けられる店内。
(ピザハット公式サイトより)

メニューにおいては「お一人様」サイズのピザやパスタといった商品を充実。メインメニューのピザにおいては「マルゲリータ」「ツナマヨコーン」「ペパロニスペシャル」の21cmサイズが税込410円、パスタにおいては「ペペロンチーノ」が税込518円と、リーズナブルな価格を実現している。
なお、既存店と同様に宅配メニューもある。
 
410円からピザが楽しめるメニュー。(プレスリリースより)

「宅配ピザ店」から「低価格イタリアンレストラン」へ
-サイゼなどファミレスに徹底抗戦か

ピザハットはかつて飲食コーナーを設けている店舗が多かったものの、その後は宅配中心に転換。一方、近年はショッピングセンター内にイートインスペース併設の「ピザハットエクスプレス」の展開も行っている。
このエクスプレス業態は宅配に要するコストが軽減する分、一般的な宅配ピザと「同じ」商品がと割安な価格で購入できるのが特徴であった。
今回の奏の杜フォルテ津田沼店は、エクスプレス業態よりも更なる「商品の低価格化」「業態の最適化」を実現したもので、従来の宅配ピザ業態からの脱却を図るピザハットの戦略を垣間見るものとなった。
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隣にはサイゼリヤが出店している。

しかも、この「ファストカジュアル型」新業態の1号店は、新たなライバルであるサイゼリヤの隣に出店しており、ピザハットの強気の姿勢が伺える。
今後もこの新業態を「低価格イタリアンレストラン」として、サイゼリヤ、ジョリーパスタなどといった全国のイタリアンレストランチェーンに対し勝負を仕掛けていくのか注目される。

ピザハット奏の杜フォルテ津田沼店

住所:千葉県習志野市奏の杜2-1-1
営業時間:11:00 ~ 23:00

外部リンク:湊の杜フォルテ津田沼店 11/19 GRAND OPEN
ニュースリリース:お一人様から家族まで焼きたてピザが『“おいしく”“手軽に”楽しめる』ファストカジュアル型新コンセプト店「ピザハット奏(かなで)の杜(もり)フォルテ津田沼店」11月19日オープン!~宅配やお持ち帰りに加えイートインを併設できたてをお召し上がりいただける店内限定メニューをご提供~(ピザハット公式サイト)
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