イオン・大分フォーラスの建て替えに伴い、2月26日に閉店することになっていた「淳久堂書店大分店」(ジュンク堂書店大分店)が、セントポルタ中央町商店街の旧「ベスト電器大分店」跡に移転することになった。
ジュンク堂書店大分店が出店する大分フォーラス。
新生「ジュンク堂大分店」、コメダ珈琲店との複合店舗に
ジュンク堂書店大分店は1995年1月にジュンク堂書店の九州1号店として開店。大分フォーラスの7階~8階にあり、22年に亘って「大分県最大の書店」として親しまれてきたが、大分フォーラスの建替え(建替え後は「大分オーパ」)に伴い、一時閉店することが決まっていた。現店舗の売場面積は約2,300㎡。
ジュンク堂書店大分店の店内。
なお、同店はしばしば「大分市の大型書店のさきがけ」と言われることがあるが、1983年から1988年までは三省堂書店が晃星堂との合弁でサンバード長崎屋大分店の地階全体(現在は「地下ゲー」ことタイトーステーション大分のフロア)に出店していたことがある。
ジュンク堂書店が移転することになったのは2016年9月まで「ベスト電器大分店」が出店していたべスト電器大分ビルで、建物はベスト電器が所有している。ベスト電器は1982年7月から2016年9月までこの自社ビルに出店してきたが、2016年10月28日に大分駅に隣接して開業したショッピングセンター「アクロスプラザ大分駅南」2階に移転。その後、ビルは閉鎖されていた。
ベスト電器の移転先となったアクロスプラザ大分駅南。
ジュンク堂書店はベスト電器大分ビルの1階~5階に出店。2017年4月に開店する予定。また、ジュンク堂書店の1階には「コメダ珈琲店」が2017年7月に出店する。コメダ珈琲店は大分県4店目で、大分市中心部には初出店となる。2017年2月現在、各社のプレスリリースは出ていないものの(追記:2月17日にジュンク堂書店からの移転発表がなされた。詳しくは後述)、すでに複数の求人サイトにおいて告知がなされている。(※求人終了後にリンク切れとなる)
出店するベスト電器大分ビルの売場面積は1,119㎡。地元紙・大分合同新聞によると、新しいジュンク堂書店大分店の売場面積は約1,600㎡、コメダ珈琲店は220㎡となる予定で、現在のジュンク堂書店大分店よりも小さい規模になるという。ジュンク堂書店が「大分オーパ」の完成後にオーパに再移転するかどうかは、現時点では発表されていない。
旧・ベスト電器大分店。
セントポルタ中央町商店街に立地。この場所のアーケードは開閉式。
大分駅前では、2014年以降大分駅ビル(JRおおいたシティ)に「紀伊國屋書店」が、トキハ本店に「リブロ」が新規出店(リブロは厳密には移転再出店)、さらにアニメイトが移転増床しており、その影響で明屋書店が撤退したばかり。今回のフォーラス建替えによりジュンク堂書店も存続が危ぶまれていた。それだけに、長年親しまれた書店の再出店を歓迎する声は大きいであろう。
大分フォーラスの建替えについての記事はこちら。
追記:ジュンク堂書店移転に関する公式発表はこちら(2017/2/17)
開業日は4月28日となる。
ジュンク堂書店大分店(新店)
コメダ珈琲店大分中央店
住所:大分市中央町2-3-4
営業時間:10:00~20:00
外部リンク:ジュンク堂書店大分店
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