高架化工事を行っている福岡県北九州市八幡西区のJR折尾駅で、高架化の第一段階となる鹿児島本線の新ホームが竣工し、2017年1月2日に新線へと切り替わった。
JR折尾駅の新ホーム。
日本最古の立体交差、見納めに
折尾駅は1891年に開業。1895年に鹿児島本線(当時は九州鉄道)と筑豊本線(当時は筑豊鉄道)が立体交差する現在のかたちとなり、「日本最古の立体交差駅」としても知られている。
一部のホームの上屋などは当時のままで、1916年に建設された大型の洋風木造駅舎も永年に亘って親しまれてきた。
かつての折尾駅(模型)。
しかし、改札外乗り換えがあるなど複雑な構造でバリアフリー化も進んでいなかったほか、駅周辺地区の衰退もあり、2005年に北九州市の折尾地区総合整備事業に基づいた再整備計画を発表。2012年に高架化事業の着工がおこなわれた。
再整備着工のころ。このあと木造駅舎は解体された。
駅前地区の再開発も行われる。新ホームより。
鹿児島線、折尾駅高架化第一号に
1月2日に高架化が完成したのは鹿児島本線部分のみで、新ホームは以前と大きく変わり明るい雰囲気。新たにエレベータなども設置された。
エレベータも設置された。
新ホーム概略図(JR九州プレスリリースより)。
今回の鹿児島本線は旧線路の隣接地で高架化されたが、今後高架化される筑豊本線・鹿児島線~筑豊短絡線の2線は、西側に約 300m移設したうえで立体化される。
全体の完成は2023年の予定で、完成時には4面7線の新ホームが全て同一フロアに並び、立体交差時代と比べて乗り換えが非常に便利になる。また、分散していた改札口は高架下の1ヶ所に集約され、出入り口は鹿児島本線高架を挟んで北口と南口に整備される。
高架化完成時の概略図(北九州市ウェブサイトより)。
なお、旧木造駅舎の部材については一部が保存されており、高架化の完成時には北口に復元される予定となっている。
旧駅舎は復元される予定(北九州市ウェブサイトより)。
外部リンク:平成29 年1月2日に折尾駅の鹿児島本線ホームが変わります!
外部リンク:新折尾駅舎のデザイン(案)(北九州市)
外部リンク:折尾駅周辺連続立体交差事業(北九州市)
関連記事:イオン水巻店、2017年3月31日閉店-旧ダイエー
関連記事:西鉄・田川後藤寺バスセンター、2016年9月30日閉鎖
関連記事:サンリブ折尾、2016年4月27日開店