西日本鉄道グループ(福岡市)は、福岡県田川市後藤寺の「西鉄後藤寺バスセンター」を2016年9月30日で廃止する。
西鉄後藤寺バスセンター。
後藤寺バスセンター、築57年で老朽化
後藤寺バスセンターは1959年開業で、田川後藤寺駅のそばに立地する。
約60年に亘って田川地区の交通の中心的役割を担っており、当初は映画館を始め複数のテナントが営業していたが、核テナントである映画館「ターミナル会館」は1988年に閉鎖され、2016年現在は殆どのテナントが撤退済み。
ターミナル会館側(県道側)の入口。
2016年現在、福岡天神、小倉、飯塚方面の特急・急行・快速バスと
一部の一般路線バスが乗り入れているが、西鉄バスの窓口も2015年4月を以て廃止されている。近年は建物の老朽化が著しく、コンクリートやタイルの剥落、ひび割れなどが発生して危険な状態となっていた。
西日本新聞によれば、バスセンターの所有者が西鉄側の補修要請に応じないことも閉鎖の原因だという。
構内の様子。
バスセンターそばの後藤寺銀天街もレトロな雰囲気。
代替バス停は後藤寺駅近くの県道上に
西鉄では新しいバスセンターの建設は予定しておらず、代替停留所としてバスセンター近くの県道上(田川後藤寺駅の駅前通り)に新たな停留所を設ける方針。
また、後藤寺バスセンターを起終点とする便は、西鉄後藤寺営業所バス停起終点に変更される予定となっている。
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