山陽電車高砂駅前のショッピングセンター「サンモール高砂」が、再生に向けて東京都の不動産管理会社「アスクプランニングセンター」に売却された。
サンモール高砂。
核店舗の西友撤退で半分が空き店舗に
サンモール高砂は1976年から1978年にかけて開店。
三菱製紙の工場敷地の一部とその周辺を再開発して建設されたショッピングセンターで、商業床は3階建、約15,000㎡。4階以上はマンション「サンモール高砂ハイツ」となっている(なお、三菱製紙は現在も隣接地で営業中)。
商業床の核店舗は西友高砂店で、全売場面積の約半分にあたる約7,500㎡を占めていたが、西友は2015年4月での撤退を表明。高砂市の要請から同年12月末まで営業を延長したものの、後継店舗は決定せず、空き店舗となっていた。
また、三菱系の「サンモールスイミングクラブ」も2015年に閉館しており、現在は専門店のみが営業を行っている。
旧マイカル関係企業が再生-売却で商品券使用停止に
サンモール高砂の再生を手がける「アスクプランニングセンター」は元々兵庫県で創業。
マイカルの創業家が創業したディベロッパーで、かつてはマイカル系のショッピングセンターの運営にも関わっていたことがある。
開業以来サンモールの大部分を所有していた三菱倉庫系の不動産管理会社「神戸ダイヤサービス」のウェブサイトには、5月31日付でサンモールの管理運営を修了したことが掲載されており、同社発行のサンモール商品券は7月31日までで利用停止となる予定。
専門店は当面継続、具体的な再生計画は未定
サンモールの具体的な再生計画についてはまだ発表されておらず、専門店街については当面これまで通り営業を続けるとみられる。
山電高砂駅の周辺にはほかにスーパーマーケットが立地していないため、買い物難民解消のためにも早期の再生が課題となっている。