カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ファミリーマート、6月からサークルK・サンクスの「焼きとり」販売-レジ横「ファミ横商店街」設置で

ファミリーマートは、レジ横カウンター惣菜売場を「ファミ横商店街」と命名する新マーケティング戦略を6月6日以降、段階的に実施する。

目玉はサークルK・サンクスの「焼きとり」

ファミリーマートは2017年から社長直轄の「マーケティング委員会」を開催しており、5月には骨なしフライドチキン「ファミチキ」を考案した上田準二元・会長を起用した新商品「黒幕引き丼」の販売を開始するなど個性的な施策で注目を集めている。
今回の「ファミ横商店街」では、2006年10月から販売を開始した「ファミチキ」を代表する各種ホットスナックに加え、旧・サークルK・サンクスが2011年から販売を開始した店内調理の「炭火焼きとり」を4商品展開。「炭火焼きとり屋さん」「お肉屋さん」など商店街を意識したPOPを掲示することで、多様なラインナップ、価格帯の商品展開を目指すという。
ファミチキと焼きとりが並ぶ「ファミ横商店街」
(リリースより)

以前より焼鳥商品の取扱いがあるサークルK・サンクスでは6月6日から先行販売を開始、ファミリーマートでの焼鳥商品取扱開始は6月27日を予定している。(鹿児島・宮崎・沖縄除く)
消滅まであと少しとなったサークルK。

ファミリーマートは2017年2月までにサークルK・サンクスとの販売商品統合を終えており、価格訴求や品質面で定評のあった系列総合スーパー(ユニー)主導のPB商品「スタイルワン」の取扱いや、低価格店内調理惣菜「ごちそうDelica」、自社開発スイーツブランド「シェリエドルチェ」の販売を相次ぎ終了していた。
そうしたなかでの「焼きとり」販売拡大は、サークルK・サンクスに慣れ親しんだ顧客にとって嬉しい知らせとなろう。

外部リンク:新マーケティング戦略始動!~「ファミ横商店街」スタート、新キャラクター「ファミチキ先輩」登場~(ファミリーマート)
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ドン・キホーテ、シンガポールに出店-東南アジア1号店

ドン・キホーテHDはシンガポール共和国のオーチャード地区に東南アジア1号店を出店すると6月5日に発表した。

シンガポール・オーチャード通り。

「驚安の殿堂」、成長戦略の一環で東南アジア初進出

ドン・キホーテグループは1980年に設立。「驚安の殿堂」を掲げ、繁華街での長時間営業や圧縮陳列、手書きPOPによる価格訴求を得意としているのは周知の通り。近年は訪日外国人観光客の増加に伴い、店舗の多言語対応、外貨決済、免税サービスの強化に加えて、帰国後の商品注文にも対応する新サービス「majica Premium Global」を提供するなど、インバウンド需要獲得に向けて積極的に取り組んでいる。
さらに、2000年代に入ると総合スーパー「長崎屋」を買収したほか、「ダイエー」のハワイ子会社を買収。さらに、2013年の海外事業本部設立、アメリカの日系スーパー「マルカイコーポレーション」買収など、M&Aによる海外戦略を推し進めていた。

今回、東南アジアを代表する繁華街「オーチャード」に出店することで、「ドンキ」ブランドの更なる知名度向上とともに、海外戦略の強化が期待される。

オーチャードには高島屋も出店。
東南アジアを代表する繁華街となっている。

外部リンク:ドン・キホーテ「東南アジア1号店」出店決定! ~シンガポール共和国での店舗開発に関するお知らせ~
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イオンスタイル新茨木、2017年6月3日全面リニューアル開業ー関西初の「G.G.対応店舗」

大阪府茨木市の茨木市駅近くにある総合スーパー「イオン新茨木店」が「イオンスタイル新茨木」に全面リニューアルし、2017年6月3日にグランドオープンした。イオンスタイル新茨木。

現・イオン社長の岡田元也氏が店長を務めた「旗艦店」

イオンスタイル新茨木店は1986年7月にジャスコ新茨木店(茨木ショッピングタウン)として開業。売場面積は13,500㎡。
ジャスコ新茨木店は、現・イオン社長の岡田元也氏が初代店長を務めており、「生活宝島」をコンセプトに掲げてからくり時計が設置されるなどジャスコの旗艦店に相応しい売場づくりが行われていた。しかし競合店の増加に加え、茨木そごう予定地に2001年1月開業した「マイカル茨木」(現・イオンモール茨木)のイオングループ入りなど受け、地元物販店や飲食店(マクドナルド、スガキヤなど)が営業していた専門店街が縮小され、直営主体の近郊型総合スーパーとして営業を続けていた。

関西初の「シニアシフト対応店舗」に一新

今回のリニューアルでは、シニアシフト対応型の「グランド・ジェネレーション(G.G.)コンセプト店舗」として「Life Station 新茨木」を掲げ、直営部門を中心に施設、商品ラインナップを一新した。
1階食品売場では40種類のメニューを提供する対面方式の惣菜専門店「リワードキッチン」「おむすびショップ・ほのみ」、コールドプレスジュースを新たに導入、魚惣菜コーナーで「無塩の焼き魚」を販売するなど客層に合った商品展開を行う。
また、2階「ファッションと雑貨のフロア」では、イオングループの眼鏡専門店「グラスアップ」、ステッキ専門店「ファンタステッキ」、スポーツ専門店「スポージアム」、本格珈琲店「カフェ・ド・ペラゴロ」、漢方コーナーを展開。体組成計、骨強度計、血管年齢計などを設置した無料の健康セルフチェックコーナー「健康ステーション」も併設する。

食品から衣料、住生活フロアまで全面改装を遂げた。

3階「ライフスタイル提案フロア」では、イオンイーハートが手掛ける和食レストラン「四六時中」を地域密着型のフードコート新業態「いばらき茶屋」に、未来屋書店を生活提案型店舗モデル「未来屋書店 Life with book」にリニューアル。シニア層からの根強い需要がある和陶器、スリッパの品揃えを充実させたほか、イオンの住生活PB「HOME COORDY」の販売を強化した。

イオンイーハートの地域密着型フードコート「いばらき茶屋」。
シニア向けメニューを揃えるほか、コンセントも完備する。

また、このほかにも茨木市との連携による市民参加型カリキュラムの実施、茨木市健康福祉部と協力したフードコートでの適塩メニュー提供も行われるなど、「健康」をテーマにあらゆる試みが実施され、イオン茨木店(旧・マイカル)との差別化を図るとともに、中高年層の来店を促す。

外部リンク:6/3(土)「イオンスタイル新茨木」グランドオープン(イオンリテール)
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サンリブ瀬高、2017年8月31日閉店-JR瀬高駅前・一番街通り商店街の核店舗

福岡県みやま市のJR瀬高駅前にある総合スーパー「サンリブ瀬高」が、2018年春ごろまでに閉店する。
追記:閉店日は8月31日となる。

サンリブ瀬高。

JR瀬高駅前で唯一の大型店

サンリブ瀬高は1983年12月開店。2階建てで、売場面積3,189㎡。建物はサンリブが所有する。

商店街側のエントランス。

JR瀬高駅前、瀬高町中心部で唯一の大型店で、一番街通り商店街に立地している。
テナントとしては100円ショップダイソーなどが出店しているが、近年は老朽化が進んでいた。
跡地の活用方法などは発表されていない。

一番街通り商店街。

マルショクサンリブグループでは、大分本社(株式会社マルショク)との経営統合に伴い店舗整理をおこなうことを発表しており、今後も更なる閉店が発表される可能性が高い。

外部リンク:サンリブ瀬高
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サンリブ、マルショクを2017年9月に合併-グループ経営統合へ

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九州大手のスーパー「サンリブ」(北九州市)は、グループ会社のスーパー「マルショク」(大分市)を9月1日に合併する。

サンリブの本店、サンリブシティ小倉。

創業70年の老舗スーパー、大同合併へ

「マルショク」は1947年に別府市で創業。
1950年に別府市と下関市でスーパーマーケットの展開を開始した。
その後、各地に「広島丸食」「宮崎丸食」などのグループ会社を設けるかたちで営業エリアを拡大した。「サンリブ」は1955年に設立された「北九州丸食」、1951年に設立された「下関丸食」などを起源とする。
その後、各社は経営統合をすすめ1998年に「サンリブ」と「マルショク」に集約された。
現在、グループ店舗数は九州各地から広島県まで約160店、年商は2,081億3,500万円(2017年2月期)。2017年には70周年を迎えた。

マルショク本店格の店舗、流川通り店(別府市)。
元々は高層店舗であった。

SC中心のサンリブ、直営中心のマルショク-経営方針に差異

サンリブ社側では大~中ショッピングセンターの展開をおこない大手企業のテナントを多く導入しているのに対し、マルショク社側は直営の売場が中心。近年、マルショクでは日田店(日田市)、四日市店(宇佐市)など老朽化した大型店の閉店が相次ぎ、中津店(中津市)、亀川店(別府市)、浜脇店(別府市)などの多層型店舗では閉鎖フロアが目立つようになっていた。

また、マルショク社では熊本地震で熊本市のショッピングセンター・総合スーパー3店舗が倒壊したほか、熊本県内や別府市内の多くの店舗が被災。熊本地区での売上を大きく減らしており、経営への影響が心配されていた。

サンリブ社ではショッピングセンター開発が進む(新・折尾店)。

こうしたなか、とくにマルショク社では売場の改装が進んでおらず、老朽化した店舗が非常に多くある。先述のように空き床がある店舗も多く、今後、サンリブ社のように人気テナントの導入を進め、ショッピングセンター化を図るなどして、既存店の活性化が行われていくことになるのかどうかが注目される。

地震で倒壊したマルショク・サンリブ健軍。

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外部リンク:サンリブ・マルショク
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イオン北本店、6月30日閉店-旧ダイエー・忠実屋

埼玉県北本市のJR高崎線北本駅西口にある総合スーパー「イオン北本店」が6月30日に閉店する。

イオン北本店(GoogleMapより)。

旧・忠実屋、37年の歴史に幕

イオン北本店は1980年9月に大手総合スーパー「忠実屋北本店」として開店。1994年にダイエーと忠実屋の経営統合に伴い店舗名を「ダイエー北本店」に、2016年3月にはダイエーの事業縮小に伴いイオンリテールに店舗運営が移管され「イオン北本店」に改称されていた。
建物は地上2階建、売場面積は8,712㎡。建物は市内の自動車整備会社関連企業が所有する。

ダイエー北本店時代(GoogleMapより)。

テナントとしてはダイエーの婦人衣料店「ロベリア」、100円ショップ「ダイソー」、イオングループの靴専門店「グリーンボックス」、ゲームコーナー「モーリーファンタジー」など約10店が出店している。

老朽化により「いなげや」にその機能ゆずる

イオン北本店はイオンリテール運営の旧・ダイエー店舗としては初の完全閉店となり、4月下旬からは閉店セールが開始されている。
すぐそばには同じくイオングループのスーパー「いなげや北本駅前店」(2004年5月開店)が出店しており、老朽化したイオン北本店はいなげやにその機能をゆずる形となった。

外部リンク:イオン北本店
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イオンファンタジーにこはぴきっず、2017年7月13日開店-イオン系アミューズメント、池袋東武に新業態で百貨店初進出

 イオングループのアミューズメント施設最大手「イオンファンタジー」の百貨店初進出となるアミューズメント施設新業態「にこはぴきっず NHKキャラクターとあそぼう」が、東京都豊島区の東武百貨店池袋本店7階に2017年7月13日に開店させる。

東武百貨店池袋本店。

イオンファンタジー、NHKコラボの新業態で都心出店

イオンファンタジーは1997年にイオンの室内遊園地事業を譲受し設立。12歳以下の子供を持つファミリー層が主要ターゲットの「モーリーファンタジー」、旧・ダイエー系の若年層向けゲームセンター「パロ」、児童向け大型遊具を設置した「キッズーナ」などを日本、中国、東南アジアに800施設以上展開している。
にこはぴきっずは「【遊び】による からだ・こころ・あたまの成長空間」をコンセプトを掲げ、0~6歳の未就学児を主要客層に定めたキッズエディテイメント施設として運営が行われる。
NHK Eテレの人気教育番組「いないいないばあっ!」「おかあさんといっしょ」「みいつけた!」のキャラクターを生かした参加型映像コンテンツ、オリジナル遊具を設置、フォトスポットやキャラクターグッズを取扱うショップも併設するなど、根強い支持のあるEテレの世界観を再現する。

「にこはぴきっず」ロゴ。

にこはぴきっずが出店する東武百貨店池袋本店7階は子供服・玩具売場に隣接しており、ファミリー層の来店機会の向上にもつながるであろう。

店舗モデル多様化で客層拡大目指すイオンファンタジー

イオンファンタジーは設立以来「モーリーファンタジー」などの屋号で運営コストの低減が期待されるプライズ・メダルゲーム主体の室内遊園地で成長を続けてきた。
2006年の旧・マイカル系アミューズメント運営「マイカルクリエイト」吸収合併時も大型遊具を併設した「ダイナレックス」業態を縮小するなど一貫した児童向け室内遊園地特化の戦略が見られ、2013年4月には異なるコンセプトを持つ8店舗ブランドを原則として「モーリーファンタジー」に統一する方針を発表。一方、ダイエー系アミューズメント運営「ファンフィールド」の吸収合併後は、モーリーファンタジーの一部店舗をダイエー系ブランド「パロ」に再転換している。
近年、イオンファンタジーは事業の多角化を推し進めており、2014年8月には東武鉄道グループが運営する東京スカイツリータウン「東京ソラマチ」に国内最大規模のボールプール施設「東京こども区 こどもの湯」を開設。2015年7月には三重県桑名市のイオンモール桑名(旧・マイカル桑名)にカジノ風施設「NOSICA」(ノジカ)を開設するなど、従来の店舗モデルから離れた業態開発を相次ぎ提案。
ゲームセンター離れが進むなか、今後も新業態の開発による試行錯誤が続くと思われる。

外部リンク:7月13日(木)池袋東武に「にこはぴきっず」オープン(池袋本店)
外部リンク:東武百貨店池袋店
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JR千葉駅ビル・ペリエ千葉、2017年9月7日Ⅱ期先行開業-千葉市初のビームス、東急ハンズなど107店が出店

千葉県千葉市で建て替え工事中だったJR千葉駅ビルのうち、「ペリエ千葉」Ⅱ期先行開業部分の2階〜7階部分が9月7日に開業する。
 
ペリエ千葉3階エントランスのイメージ。

2018年夏のグランドオープンに先立ち開業

ペリエ千葉は老朽化した千葉駅舎・旧駅ビルを建て替え、2018年夏の全面開業を目指して工事が進められている地下1階、地上7階建ての新駅ビル。
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JR千葉駅(全体完成予想図)。

そのうち、9月7日に先行開業するのは駅ビルの2階〜7階部分(下図のオレンジ部分)で、店舗面積は約14,500㎡。JR東日本子会社の「千葉ステーションビル」が運営する。
ペリエ千葉の今後の開業スケジュール。
9月に開業するのはオレンジの2期部分。

もともとJR千葉駅の全面リニューアルは、2015年度には駅舎が、2016~17年度には駅ビルがそれぞれ新設される予定だったが、東日本大震災の影響により開業がおよそ1年遅れ、全体のグランドオープン予定が2018年にずれこんでいた。

ビームス、東急ハンズなど107店舗が出店

ペリエ千葉の9月先行開業フロアには107店舗が集結。
アパレルでは千葉市初進出の「BEAMS」(3階)や「nano・universe」(3階)、「URBAN RESEARCH ROSSO」(4階)などが出店。
また、生活雑貨では「東急ハンズ」(6階)が千葉市初出店となるほか、家具・インテリアの「unico」(5階)、スポーツ・アウトドアの「Columbia Sportswear」(5階)など、多彩な専門店が各フロアに出店する。
商業テナント以外としては、5階に屋上広場「えきうえひろば」や保育園「植草学園千葉駅保育園(仮) 」(2018年4月開園予定)が設けられるほか、7階に全6室の大・小会議室を備える「ペリエホール」が設けられる。

5階には屋上広場が設けられる。

千葉駅では新駅舎の一部が2016年11月20日に完成しており、その際に駅機能が従前の1階から3階に移動し開放感あるコンコースが設けられた。また、4月27日には駅構内の商業ゾーン「ペリエ千葉エキナカ」がグランドオープンを迎えるなど段階的なリニューアルが進んでおり、以前と比較して利便性が大きく向上しつつある。

2016年秋に開業した新コンコース。

千葉市では千葉三越、千葉パルコが相次ぎ閉店しており、2018年の駅ビル全面開業により、一層「千葉駅周辺」への集積が高まることとなる。
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駅に隣接する千葉そごう。

ニュースリリース:新たに生まれ変わるペリエ千葉に 107 ショップが登場  ペリエ千葉(2 階~7 階) 2017 年 9 月 7 日(木)新規オープン (JR東日本千葉支社公式サイト)
外部リンク:ペリエ千葉
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山谷・日本堤「いろは会商店街」、アーケード撤去へ-2017年度末までに

東京都台東区日本堤にある「いろは会商店街」のアーケードが撤去されることになった。

いろは会商店街。

吉原と山谷を結ぶ商店街-「あしたのジョー」の舞台に

いろは会商店街は、吉原地区と日本堤・山谷を繋ぐ通りで、南西の吉原側は三ノ輪駅から南に徒歩10分、北東の山谷側は南千住駅から徒歩10分弱の距離にある。

吉原側(南西)の入口。


南側を進むと吉原に至る。

全蓋式のアーケードがあり、あしたのジョーの舞台になっていることから観光客誘致にも努めていたが、近年は都内にしては空き店舗も目立ち、それ以上に大量の放置自転車がアーケードを埋める独特な光景となっていた。

いろは会商店街・アーケード内。

周辺には長らく核店舗となるスーパーマーケットなどは無かったが、数年前に山谷側のアーケード入口そばにイオンのスーパー「まいばすけっと」が開店している。

山谷側(北西)入口。

現在のアーケードは1976年に建設されたもので、撤去は老朽化によるものだという。23区内にありながら現在は近くに駅がなく(かつては南千住から浅草まで都電が走っていた)、店舗の減少による維持の難しさも大きいであろう。
撤去工事は5月中に開始され、2017年度末までに工事を終える予定となっている。

「あしたのジョー」の舞台も間もなく見納めとなる。

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タイトーステーション梅三小路店、5月26日開店-ソフマップ跡に歴代”電車でGO”集結

JR大阪駅の高架下商業施設「梅三小路」の「ソフマップ梅田店」跡地にタイトー直営ゲームセンター「タイトーステーション梅三小路店」が5月26日に開店した。
タイトーステーション梅三小路店。

「駅ナカエンタメ」掲げ、梅三小路にタイステ進出

タイトーステーション梅三小路店は2017年1月閉店したソフマップ梅田店跡に出店、面積は約347坪(約1147㎡)。
コンセプトに「駅ナカエンタメ」を掲げ、今年20周年を迎える運転シミュレーションゲーム「電車でGO!」の歴代シリーズや、最新作「電車でGO!!」のロケテストを実施するなど、駅ナカ立地を意識した筐体を展開する。
オープン記念としてオリジナルTシャツ、限定モデル鉄道時計の販売も行われる。

閉店したソフマップ梅田店。

ゲーセン不況下でも出店進めるタイトー

ゲームセンター業界は、少子高齢化や娯楽の多様化による市場の縮小が続いており、2014年の消費税増税、専用オンライン回線接続による筐体の高価格化などに対応できなかった運営会社の店舗閉鎖、規模縮小が続いている。2016年の、SEGAの渋谷旗艦店撤退(現:ドンキホーテ)や複合アミューズメント施設大手「ROUND1」(ラウンドワン)の大幅店舗整理は記憶に新しく、「ゲーセン不況」を印象付ける一件となった。
その一方、タイトーは2008年に直営ゲームセンターのブランドを原則「タイトーステーション」に統一して以降、直営店舗網の統廃合による都心部回帰、業界初となるFC事業を開始するなど拡大戦略を推し進めている。2015年には多機能電子マネー端末による決済サービスを開始するなど、運営側の柔軟な価格設定権と利用客の利便性向上を両立させ、支持を集めることに成功しており、電車でGOの新シリーズの行方とともに今後の展開が期待される。

外部リンク:「タイトーステーション梅三小路店」JR大阪駅桜橋口に5月26日オープン:JR西日本
外部リンク:駅ナカエンタメ「タイトーステーション 梅三小路店」がJR大阪駅 桜橋口に5月26日(金)オープン!歴代「電車でGO!」稼働やオリジナルグッズ販売も
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