カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ユニー・アピタ黒部店、2017年8月までに閉店へ-旧・黒部サティ

黒部市の旧国道8号線沿いにあるショッピングセンター「アピタ黒部店」が2017年8月までに閉店する。

アピタ黒部店(GoogleMapより)。

旧・黒部サティ、アピタ化後に一度も売上目標達成できず

アピタ黒部店はマイカルが運営する「黒部サティ」として1997年8月に開店。 マイカルグループの経営破綻に伴い2003年6月に閉店し、同年11月にユニーが土地(一部除く)と建物を買収、2004年4月にユニー・アピタ黒部店となった。
アピタ黒部店の売場は1階と2階で売場面積は13,657㎡。このほかにパチンコ店などが出店する別棟を備える。
ユニーの出店当時は直営年商32億円を目標としていたが、売上は2006年の24億円をピークに減少。 競合店の増加とバイパスの開通による交通の分散もあり、核テナントの1つであった上新電機が2015年6月に閉店するなど不振を極め、一度も売上目標を達成することは出来ないままの閉店となった。
建物は築約19年と新しいものの、店舗跡地の活用方法は3月現在まだ決まっていないという。

外部リンク:アピタ黒部店
外部リンク:アピタ黒部店の開店について
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ピーコックストア新浦安店、2月19日閉店ーモナ新浦安の核店舗、「グループ内競合」に敗北

JR新浦安駅に直結する都市型ショッピングセンター「MONA新浦安」1階の食品スーパー「ピーコックストア新浦安店」が2月19日に閉店した。

ピーコックストア新浦安店。

百貨店の面影薄れたピーコック、新浦安での役目終える

MONA新浦安は明治生命(現:明治安田生命)が運営するショッピングセンターで1990年11月に開業。全体の売場面積は9,228㎡。同年6月には隣接地に「ダイエー新浦安店」(現:イオン新浦安店)も開業している。
ピーコックストア新浦安店は、MONA内に高級スーパー「大丸ピーコック新浦安店」として開店した。売場面積は608㎡。
当時の大丸ピーコックは大丸百貨店グループのネットワークを生かし、英国王室御用達スーパー「Waitrose」の商品など豊富な輸入食品の取扱いで人気となっていたが、イオングループ傘下入り後にピーコックストアではWaitrose商品の取扱いを終了。Waitroseブランドの輸入・販売はイオンの総合スーパーへと引き継がれ、ピーコックはマックスバリュに倣い「トップバリュ」を中心とした低価格・地域密着路線へと転換した。
しかし、イオン新浦安店(旧ダイエー)がフランス発祥の冷凍食品ブランド「ピカール」を導入するなど高級化を図った一方で、ピーコックストアは路線転換で商品力の低下が目立ち、劣勢に追い込まれていた。
ピーコックストア閉店後の跡地の活用方法については発表されていない。
ダイエー(現・イオン)が営業するショッパーズプラザ新浦安。

競合店舗の整理を進めるイオングループ、ピーコックでも

現在、イオングループは買収に伴い発生した自社内競合を回避するための、店舗の業態転換や商品構成の棲み分け、店舗整理(閉店)を進めている。
こうした動きはピーコックストアにも広がっており、新浦安と同様にダイエーとピーコックストアが競合関係にあった港区麻布では、ダイエーを都市型モデルスーパーとして改装、ピーコックストアを前述の「ピカール」と国内初となるフランス発のオーガニックスーパー「ビオセボン」の専門店へと転換している。

外部リンク:ショッパーズプラザ新浦安
外部リンク:ピーコックストア 探そう、おいしい食生活。楽しさ・べんりさ体験。|イオンマーケット株式会社
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東急、「グランベリーモール南町田」跡地の再開発概要を発表ー「第2のニコタマ」目指す

東急電鉄は、2017年2月12日に閉館した「グランベリーモール南町田」(東京都町田市)の跡地で進められる再開発プロジェクト「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」の核となる新商業施設の概要を発表した。
グランベリーモール閉館の記事はこちら。 

営業最終日のグランベリーモール。

南町田、「第2の二子玉川」を目指す-600億円投資

南町田拠点創出まちづくりプロジェクトは、南町田駅前で東急電鉄と町田市が共同で手掛ける再開発計画。投資総額は約600億円。
南町田駅や、隣接する鶴間公園との一体再整備を行い、道路や防災機能の強化、バリアフリー化が行われる。

南町田駅もリニューアルする。


鶴間公園前。

グランベリーモール跡地の新施設(名称未定)は2019年度に開業予定で、敷地面積は約83,000㎡、延床面積は約151,000㎡、店舗面積は約53,000㎡。

新施設の俯瞰図。

商業コンセプトに「生活遊園地~くらしの『楽しい』があふれるエンターテイメントパーク~」を掲げ、イベントスペース機能を持たせた広場を7ヶ所配置する。

新施設のイメージ。
グランベリーモール時代好評だったイベントスペースも設置。

また、新施設は旧施設と同様のオープンモール型となっているが、各店舗を2~3層の建物とすることで、専門店数を約2倍となる200店舗に増加、アウトレット店舗や生活提案型物販・飲食店の拡充を図る。

新施設のイメージ。

施設デザインには、東急たまプラーザ再開発や三井不動産ららぽーと豊洲を手掛けた実績を持つ、ラグアルダ・ロウ・棚町建築事務所のPablo Laguarda(パブロ・ラグアルダ)氏を起用。
デザインコンセプトに「ヴィレッジ型空間」を掲げ、街や自然との調和、歩くたびに新しい発見や出会いが生まれる魅力ある商業施設空間を目指すという。

整備イメージ図。

新施設は2017年5月ごろに着工される予定。
東急電鉄では、南町田を「二子玉川に続く、駅・公園・商業施設が融合した新しい暮らしの拠点」とすることを目指すとしている。

追記:新街区名称は「南町田グランベリーパーク」

追記:東急グループは、新たな街区名称を「南町田グランベリパーク」とすることを発表した。南町田グランベリーパークの中央部分にはコミュニティ形成の場「パークライフ・サイト(仮称)」も設けられる。
(イメージ画像はプレスリリースより)

外部リンク:グランベリーモール 公式サイト
外部リンク:南町田拠点創出まちづくりプロジェクト|町田市・東急電鉄
外部リンク:南町田拠点創出まちづくりプロジェクト 商業施設計画の概要が決定 二子玉川に続く、駅・公園・商業施設が融合した新しい暮らしの拠点が誕生! ~2019年度に開業予定~(東急電鉄ニュースリリース)
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583系寝台特急電車、4月8日引退-高度成長期の象徴、姿消す

JR東日本秋田支社は、旧国鉄の寝台特急電車として長年親しまれてきた「583系交直流用寝台特急電車」を2017年4月8日の運行を最後に引退させることを発表した。
これにより、全国各地で運行されてきた583系電車は49年の歴史に幕を下ろす。

583系電車(急行「津軽」、上野駅)。

高度成長期の輸送量増に対応した「昼夜兼用車」だった

583系は国鉄初の寝台電車として1968年10月のダイヤ改正(ヨンサントオ)でデビュー。一足先の1967年に運行を開始した581系を改良したもので、東北本線の電化に合わせた登場だった。
高度経済成長期の急激な輸送量増に対応するため、昼間は座席車、夜は3段寝台(+座席車)として運用することを想定しており、その車内の複雑な機構はいかにも日本的であると言われた。

寝台が収納されるため、座席時は天井が高い。

その後、583系は寝台特急全盛期の国内輸送の担い手として、東日本方面では「はくつる」「ゆうづる」、西日本方面では「月光」「金星」などとして全国各地で活躍したが、1980年代に入ると、新幹線の延伸に加えて「3段寝台」や「リクライニングできない普通車座席」などの居住性の悪さもあり、一部車両を普通列車に改造するなどして徐々に姿を消していった。

九州鉄道記念館の車両は一度「普通列車」用に改造されたもの。
(583系の前身・581系から715系への改造車)

バブル期のスキーブームの際には臨時列車「シュプール号」などとして再び活躍の場を広げたこともあったものの、2012年3月の「急行きたぐに」(大阪-新潟、JR西日本編成)の廃止に伴い定期運用から完全に離脱。
2017年現在は、JR東日本秋田支社に波動用6両1編成を残すのみとなっている。
2016年には、東北から関東方面への臨時列車のほか、「ニコニコ超会議号」として運行されたことも記憶に新しい。
近年は臨時列車として活躍していた。

引退は4月8日に東北で-車両展示会も

引退運行は、4月2日に秋田-湯沢間、4月8日に秋田-弘前間で行われる。各ツアーの予約開始は2月20日からとなる。ツアーの詳細は下部の外部リンクを参照。
また、4月9日には秋田駅構内で車両の展示会も開催される。
引退後の車両の処遇は決まっていないという。

外部リンク:~引退発表~特急形寝台電車「583系」最終運行(JR東日本秋田支社)
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かわねや木崎店(本店)、1月10日閉店-建替えで復活めざす

茨城県常陸太田市のJR常陸太田駅近くにある大型スーパー「かわねや木崎店」(かわねや本店)が、店舗老朽化のため1月10日に閉店した。
今後は再出店を目指して建て替えがおこなわれる予定という。

 かわねや木崎店(かわねや本店)。

茨城県北の中堅スーパー本店、老朽化で一旦閉店

かわねやは常陸太田市に本社を置く地場中堅スーパーマーケットで、1969年に設立。ショッピングセンター運営や飲食店事業(「レストランバンビ」などの運営)もおこなっている。
かわねや木崎店はかわねやの本店として1978年6月に開店。
近隣にあるショッピングセンター「かわねやフェスタ店」(1998年6月開店)と異なり、直営の書籍売場や100円ショップが出店するなど、棲み分けが図られていた。また、別棟として同社が運営する人気レストラン「バンビ」も出店している。
しかし、出店から約40年が経過して老朽化しており、耐震性の面からも一旦閉店し、建替えをおこなうことになったという。

1月16日から解体、建替え工事へ

かわねや木崎店では、1月16日から解体工事が開始されている。店舗に隣接する「レストランバンビ」は建替え中も営業をおこなう。
また、木崎店の再開業までは、ネットスーパー事業など木崎店でおこなっていたサービスは近隣にある「かわねやフェスタ店」がおこなうという。
なお、木崎店の建替えに先駆けて、かわねやフェスタ店では2016年10月に大規模改装を実施している。

かわねやフェスタ店。

外部リンク:かわねや|木崎店
関連記事:ソフマップ梅田店・ソフマップ水戸駅店、1月31日閉店
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イトーヨーカドー食品館高井戸店、3月12日閉店-新業態「都市型食品館」も閉店に

杉並区宮前の環八沿いにあるスーパー「イトーヨーカドー食品館高井戸店」が3月12日に閉店する。

イトーヨーカドー高井戸店。(GoogleMapより)。

新業態「都市型食品館」2号店だった

イトーヨーカドー食品館高井戸店は2011年12月開店。
 オートバックス環八高井戸店跡への居抜き出店だった。
高井戸駅北側、環八沿いに徒歩10分ほどの場所にあるマンション1階への出店で売場面積は855㎡。隣接地にはスギ薬局が出店している。

「都市型食品館」展開進まず縮小へ

総合スーパーの経営が不調となるなか、イトーヨーカドーでは2010年10月より東京都心を中心に新業態の「都市型食品スーパー」の展開を開始。 高井戸店は、都市型食品館1号店となった阿佐ヶ谷店に次ぐ2号店であり、当時は都内を中心にこうした1,000㎡未満の小型店舗を約100店舗ほど出店させることで、新たな収益の柱にするとしていた。
しかし、2017年現在で実際に出店を果たした数はその1割にも満たず、特に東京都心ではイオングループの「まいばすけっと」などの出店攻勢により、新たな出店の余地が少なくなっている。

都市型食品館の1つ・王子店。

イトーヨーカドー食品館高井戸店の閉店セールは2月22日からおこなわれる。2月現在、店舗跡の活用方法などは発表されていない。

外部リンク:イトーヨーカドー食品館高井戸店
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グランベリーモール南町田、2017年2月12日閉館-都内有数のアウトレット、再開発で

東急モールズデベロップメント運営する東急南町田駅前のアウトレットモール「グランベリーモール」(東京都町田市)が2017年2月12日に閉館し、16年の歴史に幕を下ろした。

賑わう最終日のグランベリーモール。

「暫定利用」として開業した駅直結アウトレットモール

東急田園都市線南町田駅は1976年10月に開業。周辺の住宅団地の開発に合わせたものであったが、商業施設としては長らく「東急ストア」など小規模のものしか立地しておらず、あくまでベッドタウンとしての役割しか持っていなかった。
しかし1990年代に入ると、1993年に駅北口にアメリカの街並みを再現したアミューズメント施設「キャノンボールシティ」が、1998年には南口にニトリが開業するなど、集客施設の開発が進んだ。
そうしたなか、「開発が進むまでの10年間程度の暫定利用」として、2000年4月にグランベリーモールが開業する。
南町田駅に直結し、約87,000㎡の広大な敷地のなかに複数の建物が建つ造りで、売場面積はA館フレッシュベリーマーケット(東急ストアなど)が3,869㎡、B館ホームライフガーデン(モンベル、GAPなど)が4,176㎡、C館ホームライフガーデン(コムサなど)が8,639㎡、D館アウトレットが2,822㎡、E館アウトレットが2,822㎡、F館アウトレットが2,858㎡。このほかに、映画館が入居するオアシススクエアなどがある。
アウトレットモールにはラグジュアリーブランド「COACH」やセレクトショップ「BEAMS」、「URBAN RESEARCH」、靴専門店「ABC-MART」、丸井のアウトレット業態などが出店。そのほか、アウトドア用品専門店「mont-bell」やインテリア雑貨「Francfranc」の大型店舗、食品スーパー「東急ストア」、カジュアル衣料品店「GAP」、書店「リブロ」なども出店していた。
また、グランベリーモールの開業が呼び水となり、2001年には外資系スーパー「カルフール」(現・ケーズデンキ)が進出したほか、大手不動産ディベロッパーによる分譲マンション建設も進められ、南町田駅周辺は急速な発展を遂げた。
米国登山用品大手R.E.I(レクリエーショナル・イクイップメント)も出店していたグランベリーモール(現在はモンベル)

当初は10年間程度の暫定利用として開設されたグランベリーモールであったが、2006年には三井不動産や三菱地所グループなど競合他社による首都圏近郊への相次ぐアウトレットモール開業に対抗するかたちでシネマコンプレックス「109シネマズ」などが入居する新館「オアシススクエア」を増設するなどし、客層を拡大していった。

「暫定利用」開始から16年、再開発で閉館へ

グランベリーモールは渋谷から東急田園都市線で約30分という立地を活かし、都内有数のアウトレットモールとして休日には混雑を見せるようになった。一方で、普段から近隣住民がペットを連れて散歩する姿も見られるなど地域に根付いた施設にもなっていた。
しかし、「暫定利用」として開業した建物は老朽化が進んでいたこともあり、2016年に東急電鉄と町田市が共同で立ち上げた駅周辺大規模再開発プロジェクト「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」の一環として、再開発の対象となることが決まった。

閉店を記念してペットボトルのキャップで作られたアート作品。

賑わう営業最終日、入場制限も

営業最終日となった2月12日は、南町田駅からは長蛇の列ができ、閉館を惜しみイベント会場で記念撮影する客などで溢れかえった。
開業以来営業を続けていた「アウトバックステーキハウス」の日本1号店や、最大50%OFFを打ち出した「COACH」では入場制限も行われた。

アウトバックステーキハウス。

閉館45分前となる午後5時15分からは、閉館記念セレモニーとして「イルミネーション消灯式」が開催され、積水ハウスのCMソングで知られる「アルケミスト」によるライブ、即興のコーナー、町田市立鶴間小学校生徒との合唱が披露された。
アルケミストはtvkテレビ神奈川の人気長寿番組「あっぱれKANAGAWA大行進!」のレギュラーを務め、グランベリーモールのイベントにも約14年間出演し続けるなど、当モールにゆかりのあるアーティストとして知られている。アルケミストは閉館するグランベリーモールを意識した替え歌を作り、消灯式参加者誰もが一体になるような世界観づくりを目指した。
この閉店記念ライブはインターネット上で同時生中継され、岐阜県からも「即興コーナー」に参加するファンがいるほどの注目ぶりであった。

東急モールズデベロップメント社員一同による挨拶。

閉館10分前には東急モールズデベロップメント安田龍司事業部長による買物客や従業員、店舗スタッフへのお礼、ねぎらいの言葉が語られ、「(再開発の完了後に)ワクワク、ドキドキする施設をご覧いただけるように、精一杯努力することを約束する」という言葉で締めくくられた。
閉館6分30秒前(消灯1分30秒前)には、安田龍司事業部長と小学校生徒2名による消灯準備が行われ、消灯10秒前に急ぎ足でのカウントダウンが実施され、イルミネーションが消灯された。

その後、東急モールズデベロップメント社員が「お兄ちゃん、お姉ちゃんになった3年後のみなさん、忘れずにまた来てくださいね」「3年後また皆様とここでこうしてお目にかかれることを楽しみにしております」と語りかけ、グランベリーモールは16年の歴史に幕を下ろした。

セレモニーでは南町田駅から長蛇の列が生じた。

東急ストア、郵便局など仮移転-再開業は2019年度末か

グランベリーモールの閉鎖後、跡地は約3年間をかけ「生活遊園地~くらしの『楽しい』があふれるエンターテイメントパーク~」をテーマとした全面再開発がおこなわれる。
東急グループでは、南町田を「第二の二子玉川」と位置付けているといい、新施設の誕生が期待される。
なお、グランベリーモール閉鎖後も、食品スーパー「東急ストア」は2月28日まで現店舗での暫定縮小営業を行い、3月10日以降は駅西側に近隣住民向け仮設店舗を開設する。
郵便局やATM、南町田駅前連絡所(リエゾン)も近隣への一時移転が予定されている。

今後の南町田再開発に関する記事はこちら

外部リンク:グランベリーモール 公式サイト
外部リンク:南町田拠点創出まちづくりプロジェクト|町田市・東急電鉄
関連記事:ダイエー町田店、2016年7月21日開店-3年ぶりに営業再開
記事関連記事:町田モディ、4月29日全館改装ー目玉は「ロフト」
関連記事:サンストリート亀戸、3月31日閉館-アイドルイベントの聖地、再開発で

京阪、大津線4駅の駅名を2018年3月に改称-浜大津など、大津市の街づくり計画で

京阪電車(京阪電気鉄道、大阪市中央区)は、大津市の街づくり計画に沿うかたちで、2018年に大津線(京津線、石山坂本線)4駅の駅名を改称する。

改称される予定の浜大津駅。

京阪4駅、大津市の街づくり計画に沿った改称

今回、駅名を変更するのは大津線(京津線、石山坂本線)にある「浜大津」、「別所」、「皇子山」、「坂本」の4駅。それぞれの新駅名と改称理由は以下の通り。

  • 浜大津:びわ湖大津観光の玄関口であることから「びわ湖浜大津
  • 別所:大津市役所に隣接していることから「大津市役所前
  • 皇子山:JR湖西線「大津京」との連絡駅であることから「京阪大津京
  • 坂本:比叡山観光の拠点であることから「坂本比叡山口


4駅の位置図。京阪ニュースリリースより。


新しい駅名票イメージ。京阪ニュースリリースより。

4駅はいずれも大津市内に位置しており、今回の改称は、大津市が2017年度から策定を進めている「大津市第2期観光交流基本計画」の中心的な考え方である「オンリーワンのびわ湖を活用した地域の活性化」に賛同したものだという。
新駅名の使用は2018年3月からになる。

追記∶車両カラーを京阪本線と統一することも発表された。2017年から順次変更される。
追記:改称日は3月17日となった。

外部リンク:大津線4駅の駅名を変更します。(京阪電車)
外部リンク:大津市第2期観光交流基本計画策定について(大津市)
関連記事:JR北海道、3路線を廃止する方針-日高本線、夕張線に続き
関連記事:ビエラ大津、2016年10月1日開業-JR大津駅ビル全面改装
関連記事:大津パルコ、2017年8月末閉店

ニトリ渋谷公園通り店、2017年6月30日開店-丸井・シダックス跡に「都心初」単独旗艦店

家具販売大手のニトリ(札幌市北区)が、渋谷区神南に旗艦店となる「ニトリ渋谷店」(仮称)を出店する。
※開店日と店名が確定したため、タイトルを変更しました(詳細後述)

都心に積極出店続けるニトリ、丸井・シダックス跡に旗艦店

ニトリが出店するのは、渋谷区神南のファイヤー通り沿いにあるカラオケ店「シダックスビレッジクラブ」の跡。
建物は地下1階、地上9階建てで、商業ビル時代の売場面積は5,980㎡。現在建物はシダックスが所有しており、この建物と隣接して「シダックスカルチャービレッジ」がある。

旧・シダックスビレッジクラブ。
右側はシダックスカルチャービレッジ。(GoogleMapより)

「シダックスビレッジクラブ」のビルは1991年3月にファッションビル・百貨店を運営する丸井(中野区)が「マルイ・イン・ザ・ルーム渋谷」として建設したビルで、元々はインテリア店だった。インザルームは「マルイワン渋谷」に業態転換したのち、2004年1月に閉店。その後、同年にシダックスが建物を購入、カラオケ店とシダックス本社、イベントホールなどが入居する建物「シダックスビレッジクラブ」となり、シダックス旗艦店の1つとして親しまれてきた。
さらに2013年4月には、隣接する東京電力の企業資料館「渋谷電力館」を「シダックスカルチャービレッジ」としてオープンさせたが(建物内に変電所があるため建物は東電が継続して所有)、一方のシダックスビレッジクラブはシダックスの全国的な店舗網縮小により、2016年8月に閉店していた。

営業当時のシダックス。2館体制のころ。

ニトリの正式な開店日などは発表されていないが、店舗前に掲出された建築計画によると、工事期間は2017年5月31日までとなっており、2017年6月ごろに開業するものと思われる。

建物に掲げられた工事計画。

東京都心への出店続けるニトリ、自社競合も?

ニトリが東京都心に単独店舗として出店するのは初の事例であり(これまで最も都心に近い単独店は中目黒であった)、渋谷への旗艦店出店は悲願であると考えられる。
その一方で、渋谷区には既にニトリが髙島屋タイムズスクエア、東急百貨店東横店、笹塚駅前に出店しており、オーバーストアにならないかという懸念も大きい。また、駅から徒歩10分ほどで大型駐車場も設置されておらず、大型家具を扱う店としては少し心もとないという印象も受ける。
ニトリにとって初の都心単独店舗だけに、その経営手腕が試されることになるであろう。

追記:「ニトリ渋谷公園通り店」6月30日開店に

店舗名は「ニトリ渋谷公園通り店」となった。
6月30日に開店する。

ニトリ渋谷公園通り店

住所:東京都渋谷区神南1丁目12−13
営業時間:10時~20時

外部リンク:ニトリ
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ドン・キホーテ「58分以内」配達サービス、2月22日開始-まずは旧ダイシンで

ディスカウントストア「ドン・キホーテ」(目黒区)は、注文から58分以内に配達を行う有料サービス「マジカ・プレミアム・ナウ」(majica Premium Now)を2月22日より大田区で開始する。

750円で58分以内に配達-まずは大田区大森から

マジカ・プレミアム・ナウの「58分以内配達サービス」を使う条件は、商品を税抜2000円以上購入し、配達先が店舗から約3キロ以内の指定地域へ配達する場合。配達料は税込750円となる。
また、税抜2000円以上購入の場合、店舗から約5キロ以内・2時間毎配達(指定した2時間内での配達)であれば、配達料は無料となる。
注文はスマートフォンの「マジカアプリ」を用い、専用サイトからおこなう。
まずは2月22日よりMEGAドン・キホーテ大森山王店(旧・ダイシン百貨店)で取り扱いを開始し、順次他店に広げていく予定だという。

MEGAドン・キホーテ大森山王店。

旧・ダイシン百貨店跡になる。

こうした高速配達サービスは東京都心などにおいて同業他社でも開始されているが、ドン・キホーテは全国に店舗網を持っているため、同業他社を大きく引き離す規模へと成長する可能性もある。
また、ドン・キホーテは自社で配達網を構築すると見られていることから、言ってみれば伝統的な「そばの出前」や「ピザの宅配」のようなサービスにも近く、そこがライバルであるアマゾンジャパンなどとの大きな違いとなる。

外部リンク(プレスリリース):ドン・キホーテグループプレミアムサービス第2弾 2017 年2月22 日(水)「majica Premium Now」開始!~店舗を拠点とする“最短58 分以内”の配達サービススタート!~
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