イトーヨーカドーは、千葉県の「イトーヨーカドー新浦安店」(浦安市)と「イトーヨーカドー東習志野店」(習志野市)の賃貸契約を打ち切ることを発表した。両店は2017年中に閉店することになる。
イトーヨーカドー新浦安店
イトーヨーカドー新浦安店は2000年10月に開店。
新浦安駅から南東1.5kmほどの場所に立地し、売場面積は23,360㎡。イトーヨーカドーはそのうち19,300㎡を占める。
店舗は1~3階までで、テナントとしては、ハニーズ、ABC-MART、ゼビオ、キャンドゥ、レストラン街、医療モールなどが入居している。
埋立地に立地していることから、2011年3月の東日本大震災では液状化・断水による大きな被害を受けたほか、2016年3月には駐車場内で火災が、6月には殺人未遂事件が発生。ニュースに取り上げられる機会が多い店舗でもあった。
契約満了は2017年7月30日であることから、2017年7月までに閉店するとみられる。
建物を所有する森トラスト総合リート投資法人は、新店舗の誘致・改装、もしくは建物の売却などを検討しているという。
イトーヨーカドー新浦安店。
(ヨークカルチャーセンター公式サイトより)
イトーヨーカドー東習志野店
イトーヨーカドー東習志野店は1994年11月に開店。
陸上自衛隊習志野駐屯地南側の八千代市・千葉市との境界近くに立地し、売場面積は16,389㎡。イトーヨーカドーはそのうち12,023㎡を占める。
店舗は1~4階までで、テナントとしては、ライトオン、ときわ書房、ダイソー、スタジオアリスなどが入居している。契約満了は2017年6月4日であることから、2017年5月までに閉店するとみられる。
建物を所有するトップリート投資法人によると、現時点では後継店舗などは未定という。
追記:2017年2月26日の閉店が発表された。
イトーヨーカドー東習志野店。
(トップリート投資法人公式サイトより)
閉店つづくヨーカドー、関東の大型店でも
イトーヨーカドーでは、2017年までに約20店舗を閉鎖することを発表しているが、本拠地である東日本においてこれまで発表された閉鎖店舗はいずれも中小規模の店舗であった。
新浦安、東習志野の両店、そして同じく今夏に閉店発表した豊橋店は、いずれも売場面積2万㎡前後という旗艦店級の大型店でありながら、ともに駅から距離があり、さらに、郊外型ショッピングセンターとしては競合店と比較して少し中途半端な規模であることは否めなかった。
今夏に閉店発表した豊橋店。2017年に2月閉店する。
(公式サイトより)
2016年から2017年にかけての閉店が発表されたイトーヨーカドーの店舗は(閉店済みも含む)、新浦安店(浦安市)、東習志野店(習志野市)、千住店(足立区、創業店)、戸越店(品川区)、本牧店(横浜市)、豊橋店(豊橋市)、犬山店(犬山市)、六地蔵店(宇治市)、岡山店(岡山市)、倉敷店(倉敷市)の10店舗となった。
外部リンク:イトーヨーカドー新浦安店
外部リンク:イトーヨーカドー東習志野店
外部リンク:テナントの異動に関するお知らせ(森トラスト総合リート投資法人、イトーヨーカドー新浦安店)
外部リンク:保有資産のテナントの異動(賃借の解消)に関するお知らせ(トップリート投資法人、イトーヨーカドー東習志野店)
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