いかりスーパー、ららぽーとEXPOCITYから1月22日撤退-「いかり」のショールーム的店舗、僅か1年で

大阪府吹田市千里万博公園の「ららぽーとEXPOCITY」(エキスポシティ)1階にあるいかりスーパーの食品店「いかりホームメイドショップ ららぽーとEXPOCITY」が1月22日閉店する。

いかりホームメイドショップ。

いかりの「ショールーム」-自社製品、対面販売重視だった

いかりスーパーマーケットは1961年に尼崎市塚口で創業した高級スーパー。
阪神間を中心に高級スーパーマーケットを25店舗を展開しているほか、中華料理店「愛蓮」などの飲食店を展開しており、いかりスーパーでは「いかり・芦屋」ブランドの洋菓子、豊富な輸入食品、中華惣菜が人気を集めている。
いかりホームメイドショップは2015年11月19日のEXPOCITY開業に合わせて出店したコンセプトショップで、地元で高い知名度を誇る「ikari」の紙袋デザインを外観にあしらい、自社製造・開発食品の販売に特化した「いかり」ブランドのショールーム的役割を果たしていた。
隣接する食品スーパー「デイリーカナートイズミヤ」との兼ね合いもあり生鮮食品は取り扱っておらず、また、対面販売による接客が行われていたのも特徴であった。

僅か1年で撤退-競合店の「高質化」影響か

エキスポシティでは開業当初より、いかりスーパー以外にも高級スーパー「北野エース」が出店。さらに、食品スーパー「デイリーカナート イズミヤ」、コーヒー・輸入食品店「カルディコーヒーファーム」、ワイン専門店「エノテカ」、和食グロサリー店「久世福商店」といった複数のスーパー・グロサリーストアが出店していた。
特にイズミヤでは、2014年以降、同じH2Oリテイリング傘下の百貨店系スーパー「阪急オアシス」で販売される輸入食品・付加価値商品を積極的に取り入れ「高品質化」が進んでいたこともあり、販売商品の重複が起きるようになっていた。その結果、いかりホームメイドショップは、高品質を掲げる他店舗との熾烈な競争に敗れた形となった。
1月時点では跡地に出店する店舗は発表されていない。

外部リンク:いかりホームメイドショップ ららぽーとEXPOCITY | いかりスーパー(いかりスーパーマーケット)
外部リンク:いかり ホームメイド ショップ|ららぽーとEXPOCITY|ショップガイド(三井不動産・ららぽーと)
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