カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

SAKODAリバーウォーク北九州店、8月31日閉店-「リバオク」の核店舗、僅か5年で

福岡県北九州市小倉北区の複合商業施設「リバーウォーク北九州」地下1階に出店する九州大手の家具店「SAKODAホームファニシングス リバーウォーク北九州店」が8月31日に閉店する。

ダイエー跡の迫田、5年で撤退-後継店舗は未定

迫田は1948年鹿児島市で迫田タンス店として創業。現在は九州各地でインテリア性の高い家具・雑貨・輸入食品を販売する「SAKODAホームファニシングス」やアウトレット家具店を展開している。
「SAKODAホームファニシングス リバーウォーク北九州店」は都市型食品スーパー「ダイエーグルメシティ」、飲食店街「フードパオ」跡に2012年10月開店。売場面積は6,600㎡。
2009年の大塚家具小倉店閉店から約3年ぶりとなる市内中心部への大型家具専門店進出として注目を集めたが、リバーウォークの既存専門店との相乗効果を発揮できたとは言い難く、最近は買物客の姿もまばらであった。

リバーウォーク北九州。

 リバーウォーク北九州では2012年6月のダイエー撤退に伴い、施設の集客・賑わい創出ゾーンであった食物販専門店街「デリパティオ」「小倉五つ星ラーメン街」が連鎖的に閉店、集客力の低下を招いた。2016年7月には食物販の再強化を目指し、1階にスーパーマーケット「西鉄ストアレガネットキュート」を併設した「マルシェゾーン」を新設したが、郊外型ショッピングセンターや同じ小倉都心にある「チャチャタウン」との競合もありかつての勢いを失いつつある。

1階「マルシェゾーン」(福岡地所公式サイトより)。

リバーウォーク北九州の地階はダイエーが所有しており、早期の新たなテナントの誘致が期待される。

外部リンク:福岡県:リバーウォーク北九州店| SAKODAホームファニシングス
外部リンク:SAKODAリバーウォーク北九州店 5年間のご愛顧ありがとうございました!!
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矢尾百貨店皆野店、2017年8月31日閉店-インテリア中心の「みなの矢尾」、137年の歴史に幕

埼玉県皆野町の秩父鉄道皆野駅近くにある矢尾百貨店(秩父市)の支店「矢尾百貨店皆野店」(家具インテリア館みなの矢尾)が8月31日に閉店する。

みなの矢尾(GoogleMapより)

137年の歴史に幕-現在は家具中心となっていた

みなの矢尾は1880年に開店。
現在の建物は1972年に建てられたもので、売場面積は2,604㎡。
2004年に改装され、家具を中心とする「家具インテリア館みなの矢尾」となった。
地元紙・埼玉新聞によると、黒字だが老朽化で耐震性に問題があるため閉店に至ったもので、家具売場の一部は矢尾百貨店秩父本店の藤村書店跡地にも置かれるという。

「懐かしの皆野矢尾展」を開催

みなの矢尾では8月31日まで閉店セールを開催するとともに、「懐かしの皆野矢尾展」を開催。昔の店舗の写真、チラシ、レジなどの展示をおこなっているという。

閉店セールを実施(公式サイトより)。

外部リンク:みなの矢尾
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関電トロリーバス、2019年4月までに廃止-蓄電池式「電気バス」に切り替えで

関西電力は、立山黒部アルペンルートで運行している「関電トンネルトロリーバス」(以下、関電トロリーバス)の鉄道事業を廃止し、2019年4月から電気バス(蓄電池バス)での運行に切り替えることを発表した。

関電トロリーバス(ニュースリリースより)。

「蓄電池化」で54年の歴史に幕-残るトロバスは1社のみ

関電トロリーバスは1964年に運行を開始。
立山黒部アルペンルート上の長野県大町市にある「扇沢駅」と富山県立山町にある「黒部ダム駅」との間を結ぶ6.1kmの路線で、そのうち殆どの区間を関電トンネル (5.4 km) が占める。
トロリーバスは昭和時代に東京、川崎、横浜、京都、大阪など全国各地で都市部の足として親しまれたが、1972年以降は立山黒部アルペンルートのみでの運行となっていた。同ルートは冬季に運休するため、関電トロリーバスの最終運行は2018年秋になるとみられる。
新たに導入される蓄電池バスは、駅においてパンダグラフで充電を行う形式のもので、定員も現在のトロリーバスより多くなる。

2019年より運行開始予定の蓄電池バス(ニュースリリースより)。

関西電力では、2018年の運行開始より「トロバスラストイヤーキャンペーン(仮称)」と題し、各種イベントを実施する予定。
関電トロリーバスの蓄電池化により、日本で残るトロリーバスは同じく立山黒部アルペンルート上にある立山黒部貫行トロリーバス(1996年運行開始)のみとなる。

外部リンク:関電トンネルにおけるトロリーバスの電気バスへの変更について
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JR東日本、「サイクルトレイン」を本格導入へ-209系を改造、2018年1月から房総で
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JR東日本、「サイクルトレイン」を本格導入へ-209系を改造、2018年1月から房総で

JR東日本千葉支社は、同社初の本格的なサイクルトレイン「B.B.BASE」(ビービーベース)の運行を2018年1月から房総エリアで開始する。

B.B.BASEのイメージ。

地方私鉄ではお馴染みの「サイクルトレイン」

サイクルトレインは自転車を鉄道車両に解体せず直接持ち込めるサービスで、うまく活用すれば鉄道移動と自転車移動を組み合わせた効率的な移動が可能となる。
日本では群馬県の上毛電鉄上毛線(中央前橋〜西桐生)や島根県の一畑電車北松江線(電鉄出雲市〜松江しんじ湖温泉)、大社線(川跡〜出雲大社前)、熊本電鉄上熊本線・菊池線(上熊本・藤崎宮前~御代志)など地方中小私鉄を中心に実施されており、利用日時が限られているタイプや持ち込み料がかかるタイプなどが存在する。

サイクルトレインを実施する上毛電鉄(中央前橋駅)。

209系改造の“房総バイシクルベース”-2018年1月から

今回、JR東日本千葉支社が導入する「B.B.BASE」は列車愛称である「房総バイシクルベース」の略称で、その名の通り房総エリアを運行対象とするサイクルトレイン。
車両は209系6両編成を改造し、1-3号車と5-6号車には座席(全99席)と自転車を置く「サイクルテック」を設置し、4号車にはフリースペースを設ける。

B.B.BASEの車内イメージ。

運行開始予定月は2018年1月で、旅行商品での発売を予定している。
なお、今回の発表にともないB.B.BASEの専用ホームページが開設されている。

サイクルトレインの臨時運行続けてきた千葉支社

今回B.B.BASEを導入するJR東日本千葉支社では、房総エリアにおける地域活性化のための「コトづくり」を推進しており、九十九里や木更津、館山といった地区で実施されるトライアスロン大会に積極的に参画。大会開催時には通常の209系を活用したサイクルトレインを臨時運行しており、ここでの運行ノウハウの蓄積や温暖な気候で風光明媚な房総エリアにおけるツーリング需要の高さが、今回のB.B.BASE導入を後押したものと考えられる。

千葉支社はこれまでも通常の209系を利用したサイクルトレインを臨時運行してきた。
B.B.BASEのイメージ画像はニュースリリースより

外部リンク:「B.B.BASE」専用ホームページ
ニュースリリース:房総でのサイクリングをより気軽にお楽しみいただける 新しい列車の概要について(JR東日本千葉支社公式サイト)
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横須賀リサーチパーク、「食品館あおば」が大型商業施設出店へ-京急の土地売却で

京急電鉄は、同社が所有する横須賀リサーチパーク(YRP)の商業施設用地を食品スーパー「食品館あおば」などを運営する「ビッグライズHD」(横浜市)に7月27日付で売却したことを発表した。

横須賀リサーチパーク(京急リリースより)

情報通信技術の研究拠点として知られるYRP

YRPは情報通信技術の研究開発拠点として電電公社の研究施設跡地に1997年に開設。最寄り駅は京急電鉄久里浜線のYRP野比駅。
施設の管理運営は第3セクター「横須賀テレコムリサーチパーク」が、基盤整備は京急電鉄が行っており、NTTグループを始めとする企業研究所や東大や京大などの大学研究室の進出により、ICT関連に特化した研究機関の一大集積地となっている。

「あおば」のビッグライズHDが取得-YRP初の大型店に

今回、京急電鉄がビッグライズHDに売却するのは横須賀市光の丘にあるYRP内の商業施設用地で、敷地面積は32,618㎡。
ビックライズHDは神奈川県を中心に近郊型ショッピングセンター「RISE MALL」(ライズモール)、食品スーパー「食品館あおば」を29店舗展開しているが、横須賀市内は未出店エリアとなっていた。出店時期は未定だが、ライズモールとしての出店が見込まれる。

ビッグライズは神奈川県、東京都で店舗を展開している。
(写真は食品館あおばが出店する聖蹟桜ヶ丘スクエア)

従来、YRP内にはコンビニ(ポプラ)や研究員向けの食堂、和食店しか商業店舗がなく、周辺住宅地にも小型スーパーしかなかったため、今回のビッグライズHDによる大型店進出は、施設従事者や周辺住民にとって待望の結果となったと言えそうだ。

外部リンク:YRPの利便性がさらに向上します!YRPに大型複合商業施設を誘致
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西武百貨店船橋店・小田原店、2018年2月28日閉店

セブンアンドアイホールディングスが、傘下の百貨店「そごう・西武」が運営する「西武百貨店船橋店」(船橋市)と「西武百貨店小田原店」(小田原市)を2018年2月28日を目途に閉店させる方針であることが分かった。

西武百貨店船橋店。

西武百貨店、「今年も」2店閉店

西武船橋店は1967年9月に開店。売場面積は38,311㎡。建物は食品卸会社「ユアサ・フナショク」が所有する。
テナントとして、ロフト、三省堂書店などが出店するが、駅を挟んで東武百貨店が立地しており、売上の減少が続いていたという。

西武小田原店は2000年9月にロビンソン百貨店小田原店として開店。2013年に西武百貨店小田原店となった。
郊外型ショッピングセンター「ダイナシティ」の核店舗であり、元々の百貨店の売場面積は31,182㎡であったが、2016年には売場の多くを縮小・専門店街化し、1階と2階の一部のみでの営業となっていた。

2017年2月期の売上高は船橋西武は169億円、小田原西武は74億円であったという。
船橋西武については複合施設化する方針であるとしているほか、小田原西武はダイナシティの専門店を増床することになると考えられる。

毎年閉店つづく「そごう・西武」、「次はどこ?」の声も

セブンアンドアイホールディングスは、2016年2月に「西武百貨店春日部店」を、9月に「西武百貨店旭川店」と「そごう柏店」を閉鎖。2017年2月には「西武百貨店筑波店」、「西武百貨店八尾店」を閉鎖。今後は「西武・そごう武蔵小杉」を8月末に閉店するほか、「そごう神戸店」、「西武高槻ショッピングセンター」を阪急阪神百貨店グループに経営譲渡することを発表している。
いずれの閉店時も「他店は黒字経営であるために閉店の検討は行っていない」としていたが、その後も閉店の動きが続いており、今後も首都圏旗艦店への経営資源の集中が続くものと思われる。

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東海道・山陽新幹線、チケットレスサービス「スマートEX」9月30日開始-「交通系ICカード」と「クレカ」で乗車可能に

JR東海・JR西日本は、東海道・山陽新幹線で交通系ICカード対応新幹線チケットレスサービス「スマートEX」を9月30日午前5時30分から開始する。

必要なのは「交通系ICカード」と「手持ちのクレカ」2つのみ

スマートEXはSuicaやICOCAなど「交通系ICカード」と「手持ちのクレジットカード」の2つを登録することで、切符を持たずに新幹線指定席の予約・乗車が可能となる新サービス。乗車時には、交通系ICカードでそのまま改札を通過して乗車することができる。
新幹線発車前までは予約変更を手数料無料で何度でも行えるほか、通常期の「のぞみ」普通車指定席が窓口販売価格より200円安く購入できるなどのメリットもある。専用のクレジットカードや年会費などは必要ない。

利便性向上へ-従来は専用カードが必要だった

従来の新幹線チケットレスサービス「EX予約」は、割引率が高い年中同額の会員価格や利用回数に応じてグリーン車に乗車可能となる「グリーンプログラム」が提供されるなど根強い支持を得ていたが、ICカード「EX-ICカード」の発行やJR各社指定のクレジットカードの登録、年会費(税込1,080円)が必要であった。

記念キャンペーンを実施

JR東海とJR西日本では、9月30日から11月30日まで「スマートEX」利用者に対して、アンケートに答えると新幹線N700Aのダイキャスト製模型や特製ICカードケースが抽選で計1000人に当たるキャンペーンが行われる予定となっている。

外部リンク:【社長会見】「スマートEX」 サービス開始~平成29年9月30日(土)、新幹線のネット予約がもっと気軽に!~(JR東海)
外部リンク:新幹線のネット予約がもっと気軽に!「スマートEX」サービス開始(JR西日本)
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ユニー・ファミマとドンキ、業務資本提携へ-ドンキ、ユニー株4割を取得

ユニー・ファミリーマートホールディングス」(豊島区)と「ドンキホーテホールディングス」(目黒区)は、8月24日に資本・業務提携することを発表した。
レイクウォーク2-1
ユニーの店舗(レイクウォーク岡谷)。

ドンキ、ユニー株式の40%を取得

ユニーファミマHDとドンキHDの両社は、6月に業務提携の検討開始を発表していた。
今回の業務資本提携により、11月を目途にドンキホーテHDがユニー・ファミリーマートホールディングスの100%子会社である総合スーパー「ユニー」(愛知県稲沢市)株式の40%を取得する。株式の譲渡額は非公表。

総合スーパー業態の「MEGAドンキ渋谷本店」。

「ユニー」活性化に「ドンキのノウハウ」生かす-共同店舗も

今後は、「アピタ」「ピアゴ」の一部店舗(まず6店舗前後)をユニー運営のままドン・キホーテとのダブルネーム店舗に改装。ユニーグループの総合スーパーの閉鎖予定店舗の一部もドン・キホーテに転換する。
ユニーファミマとドンキは、かつて買収した総合スーパー「サンバード長崎屋」を経営再建させたドンキホーテのノウハウを活用することで、経営不振となっているユニーの総合スーパー事業(アピタ、ピアゴ)を立て直したい考えだという。

ドンキは長崎屋の多くの店舗を「メガドンキ」に転換・再生させた。

さらに、商品の共同開発や共同仕入れ、販売データの総合活用などをおこない、仕入れや物流の合理化なども進めるほか、ドン・キホーテ大型店(約50店舗)へのファミリーマート(コンビニ)出店や、電子マネーの共通化も検討するとしている。

外部リンク:ユニー・ファミリーマートホールディングスドンキホーテホールディングスとの資本 ・業務提携に関する基本合意書の締結について
関連記事:ユニー・ファミマとドン・キホーテ、業務提携の検討を開始-6月から
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ビッグ・エー、2017年8月31日に西日本から全面撤退-ダイエー系ディスカウント、僅か7年で

ダイエーグループのディスカウントストア「ビッグ・エー」が「ビッグ・エー住之江駅前店」を8月31日で閉店させ、西日本から全面撤退する。(8月29日追記あり

ビッグ・エー住ノ江駅前店。

首都圏では店舗を増やしつつあるビッグ・エー

ビッグ・エーは1979年にダイエーのディスカウントスーパーとして埼玉県大宮市(現・さいたま市)で創業。
総合スーパー跡を利用した店舗が多かったトポス(全店閉店済み)とは異なり、PB中心・商品数を絞り込み生活必需品に特化したボックスディスカウント業態で、ケース陳列によるローコストな店舗運営を特徴としている。
近年、首都圏ではコンビニ跡にミニスーパー「ビッグ・エー セレクト」を展開するなど、店舗網を拡大させつつある。

僅か7年…ディスカウントストアが多い関西では苦戦か

西日本には長らく出店していなかった同社だが、2011年8月に子会社「ビッグ・エー関西」(2016年3月親会社に吸収)を設立し、西日本各地への進出を目指して1号店となる「ビッグ・エー 住ノ江駅前店」(大阪市住之江区)を南海電鉄住之江駅高架下の「ショップ南海住之江」(現・N.KLASS住之江)に開設。その後は大阪市南部を中心に店舗網を拡大した。

ビッグ・エー守口土居店。

2017年1月には大阪市外初出店となる「ビッグ・エー守口土居店」(アカシヤ守口店旧店舗跡)を出店。関西で根強い支持のあるダイエーグループであることを前面に押し出していたが、同業態のサンディなど地場ディスカウント店との競争もあり、2017年8月以降は東部市場前店(8月13日閉店)、守口土居店(8月20日閉店)を相次ぎ閉店。
8月31日の住之江駅前店の閉店により、ビッグ・エーは僅か7年での西日本撤退となってしまった。

追記:住之江駅前店、東部市場前店はフードスタイル化

8月29日追記:住ノ江駅前店、東部市場前店は10月に「イオンフードスタイル by daiei」としてダイエーに転換されることが決定した。ビッグ・エーからダイエーへの業態転換は初の事例となる。
守口土居店の店舗跡については、現時点では発表されていない。

住ノ江駅前店に掲示されたリニューアルの案内。

外部リンク:Big-A ビッグ・エー | 毎日が、高品質、安心価格 Everyday Same Low Price
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レッドキャベツ山の田店(本店)、2017年8月29日閉店-イオングループ入りで店舗整理、「本店」も

下関市立大学近くにあるイオングループのスーパー「レッドキャベツ山の田店」(本店)が2017年8月29日に閉店する。

レッドキャベツ本店。

レッドキャベツ「本店」も閉店-イオングループ入りから3年

レッドキャベツは1984年に下関市で創業したスーパーマーケット。
レッドキャベツ山の田店が出店する「山の田ショッピングプラザ」は1976年に開店。開店当時は核テナントとしてマルショク(サンリブ)が出店していたが、1995年よりレッドキャベツが出店するとともに、同社の本店・本社として利用されてきた。現在、売場面積は1階の1,439㎡のみだが、上層階には事務所が併設されていた。
レッドキャベツは2014年にイオングループ入りし、イオンの連結子会社になるとともに2015年に旧・レッドキャベツ福岡空港店跡に本社機能を移している。レッドキャベツではイオングループ入り後に店舗の改装とともに店舗整理を進めており、創業の地から成長余地のある福岡へとシフトする動きがより鮮明なものとなった。

レッドキャベツ山の田店跡地の活用は決まっていない。
山の田・下関市立大学周辺では、山の田サティ、丸和生野店が相次ぎ閉店しており、利便性が大きく低下することになる。

外部リンク:レッドキャベツ|トップページ
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