三越伊勢丹ホールディングスが、傘下の高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」の株式の大部分を三菱系投資ファンド「丸の内キャピタル」(千代田区)に売却する方針であることが分かった。
クイーンズ伊勢丹大宮店。
クイーンズ伊勢丹、三菱傘下に-近年は赤字体質だった
クイーンズ伊勢丹は三越伊勢丹HDが展開する高級スーパーで、2017年10月現在は首都圏に17店舗を展開。近年は府中伊勢丹の食品売場をクイーンズ伊勢丹に転換するなど新業態の開発にも取り組んでいたが、店舗は最盛期より減少していた。
売却を報じた日本経済新聞によるとクイーンズ伊勢丹は長年赤字体質であったといい、売却額は数十億円が見込まれるという。
かつて「成城石井」を買収したファンドの傘下に
「丸の内キャピタル」は三菱系の投資ファンドで、かつて高級スーパー「成城石井」を買収し傘下に収めていたことがある。
成城石井は2014年10月にローソンに売却されており、クイーンズ伊勢丹も経営改革により業績の改善を図った上で、いずれ第三者に売却される可能性が高い。
丸の内キャピタルが本社を置く国際ビルヂング。
追記:三越伊勢丹HDはクイーンズ伊勢丹の全株式の3分の2を売却する方針だという。
外部リンク:クイーンズ伊勢丹
関連記事:伊勢丹松戸店、2018年3月21日閉店-縮小模索も結局「閉店」に
関連記事:三越伊勢丹、「Tポイント」離脱へ-2018年3月末で、共同出資会社も解散
関連記事:日本橋駅前のローソン、2015年11月16日から「成城石井」に-ローソン傘下後初転換