カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

問屋町テラス、2018年10月6日開業-オレンジホール跡地、天満屋系商業施設に

岡山県岡山市北区問屋町の総合展示場「岡山県卸センター 問屋町オレンジホール」跡地に、複合商業施設「問屋町テラス」が10月6日に開業する。

問屋町テラス。

天満屋グループなど地元企業3社により開発

問屋町テラスは地上2階建、延床面積約3,424㎡。
開発主体は、地場大手百貨店「天満屋」と天満屋系の広告代理店・建設会社「TCC」、地場不動産会社「ベルデ企画」の3社。

施設中央には芝生広場が配置、多彩なイベントが開催される。

コンセプトは「人生の幸せの1ページを彩るサードプレイス」で、岡山県では初となる「住宅展示場」と「商業施設」が一体となった複合施設の開発を目指す。

結婚から出産、家づくりまでサポートする専門店街

問屋町テラスには、住宅会社9社によるモデルハウスに加え、岡山県赤磐市の観光農園・西山ファームが手掛けるフルーツショップ・カフェ「ニシヤマファーム フルーツハウス」や岡山市内の人気うどん店「讃岐の男うどん」、老舗和・洋菓子店「福井堂」(COUTURE FUKUIDO)といった飲食テナント5店舗が出店。
その他、ブライダルジュエリー専門店やマタニティクリニック、写真館、保育園、輸入車ショールーム、各種サロンなど、結婚から出産、家づくりをトータルコーディネートするような物販・サービス7店舗が出店する。

問屋町テラスのフロアマップ。

問屋町テラスの徒歩圏内には、天満屋グループの食品スーパー「天満屋ハピーズ卸センター店」が営業していることから、天満屋グループとして問屋町エリアの魅力向上を図る狙いがあるとみられる。

外部リンク:問屋町テラス 2018年秋 OPEN予定
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吹田グリーンプレイス第2期エリア、2018年10月開業-ユニクロなど出店

大阪府吹田市片山町にあるJR西日本が運営するショッピングセンター「吹田グリーンプレイス」の第2期開発エリアが、2018年10月に開業する。
吹田グリーンプレイス第2期(イメージ)。

好調を維持するグリーンプレイス、さらに規模を拡充

吹田グリーンプレイスは、JR西日本が保有する社宅(JR吹田片山アパート)や関連施設(社員研修センター)跡地に2016年6月8日開業。敷地面積は約15,740㎡、延床面積は約5,460㎡。
JR西日本グループ初となる駅ソトのショッピングセンター」として、JR西日本大阪開発が開発・運営を手掛ける。
(詳細は前記事を参照)。

吹田グリーンプレイス第1期。

1期エリアには、阪急阪神系の高品質食品スーパー「阪急オアシス」を核に、ストライプの「Green Parks topic(グリンパークス トピック)」、100円ショップ「CanDo(キャンドゥ)」、タリーズのコンセプトショップ「TULLY’S COFFEE with U」、ドンクの編集型店舗「ドンクエディテ」など21店舗が営業している。

核テナントの高品質食品スーパー「阪急オアシス吹田片町店」。

施設近隣では、長谷工による新規マンションの分譲や関西屈指の進学校として知られる西大和学園が新設した「大和大学」(2014年開学、敷地面積:約23,000㎡)の学部増設、キャンパス拡張が進められていることもあり、JR西日本によると「売上高も前年比2桁増と好調に推移」しているという。

JR西日本吹田片町アパート。

6店舗が新規出店、広域集客を目指す

吹田グリーンプレイス第2期開発エリアの敷地面積は約4,080㎡、延床面積は約3,550㎡。既存開発エリアより、JR吹田駅に近い位置にて建設が進められている。
第2期開発エリアには、ファストファッション「ユニクロ」やシューズ専門店「ABC-MART」、「眼鏡市場」、イオングループのペット専門店「PeTeMo」、自転車専門店「サイクルベースあさひ」、振袖専門店「スタジオキャラット」といった有力テナント6店舗が新規出店することから、今後は近隣エリア外からの集客も目指していくという。
吹田グリーンプレイスの第2期開業後の敷地面積は約19,820㎡、延床面積は約9,010㎡となる。

外部リンク:「吹田グリーンプレイス」第2期開業について:JR西日本
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イオンモールいわき小名浜、2018年6月15日開業-津波被災地発の「防災モール」

福島県いわき市小名浜のショッピングモール「イオンモールいわき小名浜」が6月15日にグランドオープンする。
イオンモールいわき小名浜。

福島臨海鉄道小名浜駅跡に開業

イオンモールはいわき市小名浜地区の「小名浜港背後地震災復興土地区画整理事業地」に出店。
建物は地上5階建てで、延床面積は約93,000㎡、総賃貸面積は約50,000㎡。専門店は約130店舗。
同地には2015年まで福島臨海鉄道(現在は貨物線)の小名浜駅があり、敷地内にはレールや車輪をシンボルとしたメモリアルポケットパークが設置される。なお、小名浜駅は現在移転している。
駅があった歴史を記すメモリアルポケットパーク。

津波被災地発の「防災モール」-1階は駐車場に

2011年3月11日の東日本大震災では高さ2m超の津波が同地を襲ったことから、イオンモールは「防災モール」としての取り組みに注力。津波対策のため、1階を駐車場とするピロティ構造を採用し、2階〜4階に売場を展開する。
また、大災害発生時にはペデストリアンデッキと接続する店内通路や屋上を営業時間外であっても開放し、一時的に避難者を受け入れる。

施設は防災機能を備える。

福島産品を豊富に展開-イオンスタイルいわき小名浜

核店舗は総合スーパー「イオンスタイルいわき小名浜」。
2階食品売場では小名浜港から仕入れる「常磐もの」と呼ばれる地魚が充実した鮮魚コーナー、ブランド牛「福島牛」を提供する精肉コーナー、いわき市の特産品「トマト」のラインナップに力を入れた青果コーナー、「ほっきめし」や「福島牛の牛めし」といった地元グルメを取り揃えた惣菜コーナーなど、福島・いわきの名産・名物を豊富に展開する。

2階食品売場。

4階にはベビー・キッズの専門店「キッズリパブリック」、家具・インテリアの「ホームコーディ」が展開。
キッズリパブリックには木育をテーマにした遊び場「おなはまキッズテラス」を設ける。
ホームコーディでは、暮らしの困りごとに専任スタッフが家まで駆けつける「暮らしのパートナー便」サービスを実施する。

暮らしのパートナー便の専用車。

小名浜港を眼下に21の飲食店が集結

3階南側には小名浜港を一望するフードコート「Food Forest」を展開。東北初出店となるステーキ店「デンバープレミアム」や、地元企業の「幸楽苑 EXCELLENT」、博多ラーメンの「IPPUDO RAMEN EXPRESS」など11店舗が出店する。

小名浜港を一望するFood Forest。

4階には小名浜港と水族館「アクアマリンパーク」を見下ろすライブレストラン「小名浜ダイニング」を展開。点心の「台湾点心亭」、洋食の「おむらいす亭」、海鮮レストラン「源太」、肉料理の「いきなりステーキ」、「牛たん炭焼利久」など10店舗が出店する。

地元資本のシネコンが入居-主要専門店

4階にはJRいわき駅前で長年親しまれてきた映画館「ポレポレいわき」がつくるシネマコンプレックス「ポレポレシネマズ」が入居。総座席数は1,373席、スクリーンは大小9つを有し、県内最大級のシネコンとなる。

シネコン「ポレポレシネマズ」は地元資本。

その他大型専門店としてはファストファッションの「H&M」(1階)、「無印良品」(1階)、家電の「コジマ×ビックカメラ」(2階)、アミューズメントの「ソユーゲームフィールド」が出店する。

いわき市内全体からの集客めざす

いわき市小名浜では沿岸部の復興が進む一方で、近隣で長年営業を続けてきたショッピングセンター「リスポ」は1月に閉店している。
これまでの小名浜には市内全体から集客できる商業施設は無かったものの、新たな黒船「イオン」の登場により、街の姿や人の動きも大きく変わることとなろう。

タウンモールリスポ。(Google Mapより)

主な出店テナント一覧
2階~4階:イオンスタイルいわき小名浜
  • イオンスタイルいわき小名浜(総合スーパー)
2階
  • H&M(ファストファッション)
  • 無印良品(雑貨・家具・インテリア)
  • Green Parks topic(レディス)
  • AMERICAN HOLIC(レディス)
  • OPAQUE.CLIP(レディス)
  • SM2 keittio(レディス・キッズ)
  • any FAM any SiS(レディス・キッズ)
  • SAC’S BAR(鞄)
  • BK home(レディス・インテリア雑貨)
  • サンクゼール・久世福商店(グロサリー)
  • カルディコーヒーファーム(グロサリー)
  • スターバックスコーヒー
  • ゴディバ
3階
  • コジマ×ビックカメラ(家電量販店)
  • ソユーゲームフィールド(アミューズメント)
  • ひつじのショーン ファミリーファーム(キャラクターグッズ)
  • ikka(レディス・メンズ・キッズ)
  • タカキュー(レディス・メンズ)
  • Hush Puppies(レディス・メンズ)
  • Honeys(レディス)
  • ニトリ デコホーム(生活雑貨)
  • ハピンズ(生活雑貨)
  • 3COINS+plus(生活雑貨)
  • チャイハネ(エスニック雑貨)
  • JINS(眼鏡)
  • tutuanna(靴下・ランファン)
  • SAC’S BAR Jean(靴)
  • 幸楽苑EXCELLENT(ラーメン)
  • マクドナルド(ハンバーガー)
  • デンバープレミアム(ステーキ・ハンバーグ)
  • 築地銀だこ(たこ焼き)
  • デザート王国(タピオカドリンク・クレープ)
  • リンガーハット(ちゃんぽん)
  • 松のや(トンカツ)
  • IPPUDO RAMEN EXPRESS(ラーメン)
  • 丸亀製麺(うどん)
  • ローストビーフ屋(ローストビーフ丼)
  • サーティワンアイスクリーム
4階
  • ポレポレシネマズ(シネマコンプレックス)
  • BABYDOLL(レディス・メンズ・キッズ)
  • ASBee(靴)
  • ムラサキスポーツ(アクションスポーツ)
  • ブックエース(書籍・文具)
  • ダイソー(100円均一ショップ)
  • ヴィレッジヴァンガード(バラエティ雑貨)
  • Yogibo Store(ビーズソファ・インテリア雑貨)
  • PeTeMo(ペットショップ)
  • いきなりステーキ(ステーキ)
  • 牛たん炭焼利久(牛たん・肉料理)
  • 四六時中(和食レストラン)
  • おむらいす亭(オムライス・ハンバーグ)
  • サイゼリヤ(イタリアン)
  • サンマルクカフェ(カフェ)

太字は主な大型テナント。

イオンモールいわき小名浜

住所:いわき市いわき都市計画事業小名浜港背後地震災復興土地区画整理事業地内
営業時間:フロア・専門店により異なる

(画像はニュースリリースより)
ニュースリリース:「イオンモールいわき小名浜」 6月15日(金)AM9:00 グランドオープン (イオンモール公式サイト)
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イオンモール熊本、2018年7月20日増床リニューアル-地震後2年ぶり全面復旧

増床工事をおこなっていた熊本県上益城郡嘉島町の大型ショッピングモール「イオンモール熊本」が、2018年7月20日にリニューアルオープンする。

イオンモール熊本。(増床リニューアル後のイメージ)

熊本県内最大規模のモール、震災2年目で悲願の全館再開

イオンモール熊本は、九州地場大手流通グループ「寿屋」(2002年廃業)の出店予定地を買収するかたちで、2005年10月に「ダイヤモンドシティ・クレア」として開業。運営会社の経営統合によるブランド整理の一環として、2011年に「イオンモール熊本」に改称したもの、地元民からは現在も「クレア」の名前で親しまれている。

イオンモール熊本。(熊本地震以前に撮影)

開業以来、イオン九州が運営する総合スーパー「イオン」を核に、シネマコンプレックス「イオンシネマ熊本」、約160の専門店が入居するなど、熊本都市圏最大級のショッピングモールとして営業を続けていた。しかし、2017年4月14日から16日にかけて発生した熊本地震の影響により、専門店街部分を中心に「施設の液状化」「天井の崩落」などの深刻な被害を受けたことから、施設の縮小営業を強いられていた。
2016年7月20日には、地震による被害が比較的少なかった核店舗の「イオンスタイル化」と東側(イオン側)専門店街約90店舗の暫定的な営業再開を行い、同年9月28日には、仮設コンテナモール「link garden – HARE BARE」を3番駐車場に開設したが、施設の全館再開は2018年1月の増床リニューアル発表まで不透明な状態にあった。

仮設コンテナモール「link garden – HARE BARE」。

“県内初”が多数進出、ファストファッションや雑貨を拡充

リニューアル後のイオンモール熊本の延床面積は約120,000㎡。専門店数は約200店舗となる。

増床棟「ウエストスクエア」のイメージ。

コンセプトに~元気発信・地域No.1ショッピングモール~「お客さまに寄り添うモール」を掲げ、アダストリアの生活提案型ブランド「LAKOLE」が九州初出店するほか、ファストファッション「H&M」、西鉄グループの大型雑貨専門店「雑貨屋インキューブ」、原宿・表参道初の低価格雑貨店「オーサムストアー」など9店舗が熊本初出店する。
その他、「ZARA」「GU」、雑貨店「ニトリデコホーム」、手芸用品店「クラフトハートトーカイ」、家電量販店「エディオン」、100円ショップ「セリア」、「おもちゃのあおき」、「シアトルズベストコーヒー」などのテナントが新規出店。
コンテナモールで暫定営業を続けていたゲームセンター「楽市楽座」、イオングループの「スポーツオーソリティ」ペットショップ「イオンペット・Petemo」も移転営業再開する。

雑貨屋インキューブ イオンモール熊本店。

施設面でも、外壁に「熊本城の石垣」をモチーフにしたデザインパネルや伝統色を取り入れ、フードコートやキッズスペースに熊本特産の「小国杉」を採用するなど、改装前より買物客の快適性を高める施策を提案する。また、地震対策として天井や壁、照明器具に「軽量素材」や「耐震性能の高い器具」を採用するなど、安全性を向上させるとしている。
追記:ZARAは8月24日、GUは9月14日開店となった。

(イメージ画像はリリースより)
外部リンク:~熊本とともに新たなスタートを~ 「イオンモール熊本」 7月20日(金)AM9:00 増床グランドオープン
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MEGAドン・キホーテ伊勢上地店、2018年6月13日開店-三重県内最大のドンキ、ユニー・ピアゴ跡に

三重県伊勢市上地町に、大型ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ伊勢上地店」が2018年6月13日に開店する。

MEGAドン・キホーテ伊勢上地店。

三重最大のドンキ、ユニー跡にオープン-運営は長崎屋

MEGAドン・キホーテ伊勢上地店は、三重県内5店舗目となるドンキ店舗として出店。建物は地上2階建てで、売場面積は6,844㎡。
ドンキと資本業務提携関係にあるユニーの総合スーパー「ピアゴ上地店」跡(2017年11月閉店)への出店であるが、ユニーは店舗運営に携わらず、ドンキの100%子会社「長崎屋」が店舗運営を行う。
三重県内最大のドンキ店舗として、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)をフルラインで展開するほか、店内調理の拡充やイートインの併設など、食品部門の強化を図る。非食品部門でも、ベーシック衣料やミセス衣料、白物家電を充実させるなど、地域住民が普段使いしやすい店舗づくりを目指すという。

僅か2km先にもドンキが…

新店舗の南東2kmほどの距離には、既にドン・キホーテ伊勢店が営業している。こちらは2016年4月の開店で、売場面積2,401㎡と比較的大型だ。
今回の店舗は長崎屋が運営する総合スーパー業態であるといえども、10万都市にドンキの大型店が2店出店するのは珍しい。
ドンキ社は、伊勢市内における2店舗体制構築により地域密着を強化するとしている。

MEGAドン・キホーテ伊勢上地店

住所:三重県伊勢市上地町字川西3118番地1
営業時間:午前8時~午後11時

新店舗の近隣にはドン・キホーテ伊勢店が位置する
画像は公式サイトより。

ニュースリリース:2018年6月13日(水)『MEGAドン・キホーテ伊勢上地店』オープン!~県内最大店舗誕生!伊勢市2店舗体制により地域密着を強化~ (ドン・キホーテ公式サイト)
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ドン・キホーテ新大久保駅前店、2018年6月8日開店-「多国籍の街」に対応した品揃えに

東京都新宿区百人町のJR大久保駅・JR新大久保駅前に、ディスカウントストア「ドン・キホーテ新大久保駅前店」が6月8日に開店する。

ドン・キホーテ新大久保駅前店。

新大久保にドンキ新店舗-新宿エリアのドミナント強める

ドン・キホーテ新大久保駅前店の建物は、地上5階地下1階建てで、ドン・キホーテはパチンコ店「エスパス日拓」などの跡に出店する。売場は地上1階〜地下1階で、売場面積は936㎡。
店舗周辺には「コリアンタウン」「イスラム横丁」が形成されるなど、多国籍化が顕著な地域であり、韓国・朝鮮人やイスラム教徒向けの飲食店も多数集積することから、韓国料理やエスニック料理向けの食材、調味料の品揃えを拡充させるなど、近隣飲食店の仕入れ需要にも対応する。
また、生鮮食品(青果・精肉)や日用消耗品の販売を行うなど、地域住民が普段使いしやすい店舗づくりも目指す。

ドン・キホーテ新大久保駅前店

住所:東京都新宿区百人町 2-17-1
営業時間:24時間

新店舗から約500m南東にはドン・キホーテ新宿店が位置する
(画像は公式サイトより)

ニュースリリース:2018年6月8日(金)『ドン・キホーテ新大久保駅前店』オープン~多種多様なニーズに24時間お応えする“地域密着型店舗”~ (ドン・キホーテ公式サイト)
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ヤマダ電機テックランド茅ヶ崎店、2018年7月22日閉店・建替えへ-旧ダイクマのディスカウント1号店、近く閉店か

神奈川県茅ヶ崎市のJR茅ケ崎駅前にある家電量販店「ヤマダ電機テックランド茅ヶ崎店」(旧ダイクマ茅ヶ崎店)が、老朽化のため近く閉店し、建て替えられる見通しであることがわかった。
追記:ヤマダ電機(ダイクマ)は7月22日閉店。建て替え中のあいだイトーヨーカドー内に仮店舗を出店する。
ヤマダ電機テックランド茅ヶ崎店。

築50年で老朽化、8階建て店舗に建て替えへ

ヤマダ電機テックランド茅ヶ崎店はかつて首都圏で展開していた小売チェーン「ダイクマ」のディスカウントストア1号店として1968年に開業。
建物は地上4階建てで、店舗面積は9,867㎡。建物所有者はヤマダ電機。
大型ディスカウントストアだった名残から、生活雑貨や書籍売場が充実している。
茅ヶ崎市への5月25日の届け出によると、ヤマダ電機は築50年と老朽化した現店舗を解体し、地上8階建て、延床面積29,701㎡の店舗を新築する計画だという。
着工は2019年7月1日、工事完了は2020年4月30日をそれぞれ予定しているが、現店舗の閉店日や建て替え後の詳しい施設概要はわかっていない。(6月4日現在)

ヨーカ堂と二枚看板、茅ヶ崎で愛されたダイクマ

ダイクマは1922年に秦野市で呉服店として創業。1978年にイトーヨーカドーの子会社となると、以降は首都圏でディスカウントストアを多店舗展開してきた。
1979年にはダイクマ茅ヶ崎店隣に「イトーヨーカドー茅ヶ崎店」 が開業。同じグループの大型店2店舗は茅ヶ崎駅前の象徴として、長年茅ヶ崎市民に愛されてきた。
イトーヨーカドー茅ヶ崎店(手前)とヤマダ電機(奥)。

「ダイナミック!ダイクマ!」のキャッチフレーズで親しまれたダイクマであったが、1990年代以降「ドン・キホーテ」など新たなディスカウントストアチェーンが台頭すると、ダイクマは経営不振に。2002年にはアイワイグループ(現7&iHD)から家電量販店のヤマダ電機(高崎市)に売却され、茅ヶ崎店でもヤマダ電機への業態転換が行われた。
今年4月25日には店舗前の角地でダイクマ時代から営業を続けていた鯛焼き店「みよしや」が閉店。茅ヶ崎市民思い出の場所が消えゆく中で、50年の歴史を持つ施設も終焉を迎えることとなりそうだ。

追記:ヤマダ電機(ダイクマ)は7月22日閉店。建て替え中のあいだイトーヨーカドー内に仮店舗を出店する。

外部リンク:30-2 新栄町地内 (仮称)ヤマダ電機茅ヶ崎店改築業務(茅ヶ崎公式サイト)
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ザ・パントリールクア大阪店、2018年5月31日閉店-高級食品スーパー間の競争激化続く梅田

大阪府大阪市北区梅田にある大阪駅ノースゲートビルディング「ルクア大阪」地下1階の高級食品スーパー「ザ・パントリー ルクア大阪店」が、5月31日に閉店した。

閉店後のザ・パントリー ルクア大阪店。

大近グループ、梅田エリアから全面撤退

ザ・パントリー ルクア大阪店は、関西を中心に高級食品スーパー「パントリー」「ラッキー」を運営する大近(大近グループ)により2011年5月開店。

営業当時のザ・パントリー ルクア大阪店。

大近の梅田エリア旗艦店として、コンセプトに「安心・安全」を掲げ、ルクア大阪の客層・立地特性を意識した店舗オリジナル商品「The Pantry」ブランドやオーガニック食品の充実、長時間営業(7時~23時)を行っていたことが店舗の特徴であった。

高級スーパーの競争激しい梅田

梅田では百貨店同士の競争が激化していることで知られるが、同様に高級スーパ同士での競争も激化している。
ザ・パントリーと同じJR大阪駅構内では、長らく関西地場資本の高級食品スーパー「いかりスーパーマーケット」が生鮮3品取扱いの大型店を出店、阪急梅田駅やWhityうめだでも「成城石井」(阪急阪神HDのFC店舗)が3店舗を営業していた。
2018年4月には、JR大阪三越伊勢丹地下食品売場「イセタンフードホール」(核店舗:北野エース)跡に「ルクア フードホール」が開業。阪急オアシスがグローサラント強化型新業態「キッチン&マーケット」を出店するなど、以前にも増して高級食品スーパー間の競争が激化していた。
近隣で営業する百貨店各社も、食品売場の充実化を進めていたため、ザ・パントリーは売場の差別化が難しくなっていた。

閉店後に掲示された案内。

ザ・パントリーの閉店に伴い、大近は梅田エリアから全面撤退する。
その一方、大近はJR高槻駅、JR尼崎駅への新規出店やJR新大阪駅構内店舗のリニューアルを進めており、今後も大都市近郊の駅構内での積極的な店舗出店を行うと考えられる。

外部リンク:ザ・パントリー ※5/31(木)をもって閉店いたします。(ルクア大阪)
外部リンク:ザ・パントリー ルクア大阪店 営業終了のお知らせ。(大近)
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阪神梅田本店「建て替え第1期棟」2018年6月1日開業-「食」の阪神、スナックパークも復活

大阪府大阪市北区梅田の百貨店「阪神梅田本店」の建て替え第1期棟が6月1日にグランドオープンした。

阪神百貨店梅田本店建て替え第一期棟。

「食」の阪神百貨店、創業85年を機に生まれ変わる

阪神百貨店は1933年に阪神マートとして創業、1940年に現在地に移転。1951年にターミナル百貨店「阪神百貨店」として開店した。当初は地上2階建てであったが、1957年、1963年に大規模な増築工事を行い、地上8階建てとなった。

旧・阪神百貨店、大阪神ビル。

同店は西日本一のデパ地下とも称される地階食品売場を持つことで知られており、建て替え前は200を超える和・洋菓子、総菜、ベーカリーブランドの集積や、後述する「スナックパーク」は人気を集めたが、それらは今回の建替工事のために大部分が閉店・休店状態であった。

客層の拡大を図る-「食」の阪神、1階にも食品拡大

阪神梅田本店建て替え第1期棟が出店する建物は地上13階建てで、百貨店は地上9階~地下1階部分で営業する。建替工事に伴う総投資額は530億円。
今回開業する部分の売場面積は約27,000㎡で、従来の阪神百貨店の半分の規模。今後の増築により、元の面積とほぼ同じ規模となる。売上目標(2018年度通期)は410億円。
コンセプトに「毎日が幸せになる百貨店」を掲げ、「暮らし」や「健康」分野に軸を置いた生活に密着した売場づくりを目指すなど、阪急うめだ本店や競合店との差別化が図られる。

窓が印象的な夜の姿。

従来、阪神梅田本店は近隣の百貨店と比べ、顧客の年齢層が高いことが特徴として挙げられていたが、建て替えを機に30~40代の女性(特に阪急阪神百貨店が「西梅田OL」と呼ぶ働く女性層)も新たにターゲットにするなど、客層の拡大・若返りを目指したという。

関西初となるハンバーガーレストラン「Shake Shack」など新たなテナントも迎え入れ、客層の拡大を目指す。

これまで婦人雑貨などが販売されていた1階には新たに食品売場が拡大・展開されており、人気のベーカリーを集めた「パンワールド」や、約400種類のワインの試飲もできる「リカーワールド」が設置されたことも特徴だ。

日替わりで毎日15種類の食パンも並ぶ「パンワールド」。

賑わうオープン当日、ハイタッチ隊による歓迎も

開業当日となった1日の朝、2階デッキには営業開始を待つ多くの買物客で長蛇の列となった。
パフォーマーによるパントマイムの披露や吹奏楽の演奏、ハイタッチ隊による歓迎もあり、9時55分に華々しいオープンを迎えた

ハイタッチ隊やパフォーマーが買物客を出迎えた。

食文化発信「スナックパーク」復活-ちょい飲み需要も

今回の建て替え第1期棟の開業に伴い、人気のフードコート街「スナックパーク」も約3年ぶりに完全復活した

新装なったスナックパーク。

新装「スナックパーク」の常設店舗は13店で、これ以外に催事店舗が2店出店する。(2018年6月現在)
建替前から営業していた「阪神名物いか焼き」「ちょぼ焼き」「うまかラーメン玉子丸」「御座候」の5店舗に加え、箕面船場の天丼専門店「天ぷらの山」、中華そばの名店「カドヤ食堂」といった新ブランドも出店した。
阪神百貨店近隣では、ルクア大阪の「ルクアフードホール」「バルチカ」、阪急三番街の「ウメダフードホー」など、改装を機に食物販ゾーンを拡充させる商業施設が増加していることもあり、380円のローストビーフの注文でワイン30分飲み放題が540円となる「ローマ軒」など、ちょい飲みに適した店舗も導入されている。

大阪の食文化が集まる「スナックパーク」のメニュー。

阪急と合わせて「大阪梅田ツインタワーズ」形成

阪神電鉄は、今後西側部分の建替工事を進め、今回開業した部分と合わせて2022年春に「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」として全面開業させる予定。なお、阪神梅田本店部分は2021年秋にグランドオープンするほか、高層階はオフィスとなる。
また、2022年の全面開業時には阪急うめだ本店が入っている梅田阪急ビルを「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」に改称、両ビルを「大阪梅田ツインタワーズ」と総称することになる。

阪急百貨店との連携も図られる。

外部リンク:TOP | 阪神梅田本店
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西新井トスカ西館・東武ストア西新井店、2018年7月1日閉店-築45年で老朽化、建替えか

東京都足立区の東武伊勢崎線西新井駅ビル「西新井トスカ 西館」と併設される総合スーパー「東武ストア西新井店」が、2018年7月1日に閉店する。
西新井トスカ西館(左)と東武ストア西新井店(右)。

西新井駅西口の駅ビル&総合スーパー

トスカ西館と東武ストアは1973年11月開業。売場面積は4,804㎡。
西新井駅では1981年4月には駅東口に「トスカ東館」が、1988年には東西館を結ぶ3階連絡通路に「トスカ ペアロード」が開業している。
トスカ西館は地下1階、地上4階建てで、6月1日現在のテナントは100円ショップ「シルク」、CD・DVD「新星堂」など。
東武ストアは地上3階建てで、1階と2階が東武ストアの直営売場、3階はドラッグストア「クリエイトエス・ディー」となっている。

築45年、建て替え濃厚か

西新井トスカ西館と東武ストア西新井店のビルは築45年と老朽化しており、トスカ西館は地震時に倒壊の危険性がある「要緊急安全確認大規模建築物」に指定されている。
また、2017年3月15日に行われた足立区議会建設委員会では、東武鉄道がトスカ西館・東武ストアの建て替えを行う予定であるとの報告がなされており、閉館後のビル解体が濃厚と見られる。
なお、トスカ西館では新星堂など6店舗で閉館セールを実施している。

外部リンク:西館閉館およびペアロード継続のお知らせ(西新井トスカ公式フェイスブック)
外部リンク:東武ストア西新井店
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