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ユニー元朗ショッピングセンター、2020年6月20日開業-ユニー、約10年ぶり「新規出店」

香港新界元朗区教育路に、ユニーの大型スーパー「ユニー元朗店(ユニー生活創庫元朗店・ユニー元朗ショッピングセンター)」が2020年6月20日にグランドオープンした。
中文摘要:「香港UNY元朗店」將於2020年6月20日正式開幕。

ユニー生活創庫元朗店。

ユニー香港、現在は地元企業がFCとして運営

ユニー香港は1985年12月に創業。同社は1987年6月に太古城シティプラザに百貨店業態1号店「ユニー生活創庫太古城店」を出店して以降、2007年に同社1号店を高級総合スーパー「アピタ太古城店」に業態転換、2010年6月にはジャスコの後継店舗として「ユニー生活創庫楽富店」を、12月には「ピアゴ徳生店」を出店するなど、新規出店や既存店のリニューアルを積極的に推し進めた。
また、2014年からはユニーの地元でもある岐阜県発祥の大手100円ショップ「Seria」との提携により、1990年代に消滅した高級インテリア雑貨専門店「私と生活」の屋号を用いて12香港ドルショップとして再生し、大型スーパーと同様に多店舗化を推し進めた。

アピタ太古城店。

経営規模の拡大を続けていた同社であったが、2018年5月のユニー・ファミマHD(当時)によるユニー香港株全株売却及び2018年6月に実施した「ユニコーンストア(UnicornStore」への社名変更に前後して、ピアゴ及び私と生活ブランドの全店舗を閉店、既存店の売場減床を実施した。
2020年現在、香港の大手不動産ディベロッパー「恒基兆業地産(Henderson Land/ヘンダーソンランド)」傘下となっており、「アピタ太古城店」「ユニー生活創庫楽富店」の2店舗のみを日本のユニーのフランチャイズ店舗としてユニーの屋号・CIなどをそのままに運営している。

久々の新規出店となる「ユニー元朗」

ユニー元朗店は、1989年に恒基兆業系百貨店「千色CITI STORE」1号店として開業した都市型ショッピングセンター「荃灣千色匯(KOLOUR MALL)」地下1階の長江和記実業(Hutchison)・百佳(PARKnSHOP)系高級食品スーパー「TASTE」跡に出店するもので、売場面積は約1,672㎡。10年ぶりのスーパーマーケット新規出店となる。
青果売場。

ユニー元朗店では、同社初となる食品・和雑貨専門店「沢屋」や海鮮丼専門店を導入。沢屋では量り売りのナッツ・ドライフルーツコーナーを販売するなど、日本の買物体験や日本のスーパーならではの品揃えを目指すとしている。
沢屋。

グランドオープンに先駆け、6月11日のプレオープン期間からは香港地場大手ステーキレストラン併設高級スーパー「Feather & Bone」、KEY COFFEE・バンダイナムコ傘下の「イタリアントマトケーキショップ」、「厨神 マスターシェフ ~濃厚の正宗港式~」、イタリアの高級ハムブランド「FERRARINI(フェラリーニ)」、うなぎ専門店「鰻喜」など6店舗がユニーのテナントとして常設店舗を出店。

店内・カネキュウ。

そのほか、「日本食品節」と題し、6月17日から29日まで東海地方のアピタ・ピアゴを中心に店舗展開する塩干物専門店「塩干の太助」や福井・北前船のカワモトのだし商品を取扱う「日本めちゃうま本舗さつき堂」、天后駅前のテイクアウト寿司専門店「中村屋 なかむらや」といったブランドが催事店舗を出店する。
また、6月20日から29日まで数量限定商品として、日本米専門店「香港精米所・三代目俵屋玄兵衛」が手掛ける「オコメール(米賀卡)」の開業記念バージョン(北海道夢美人/ゆめぴりか)や日本ブランド福袋など販売、あわせて記念品の配布もおこなっている。

店舗減少続いたユニー香港、復活なるか

ユニー香港の店舗は減少傾向にあったが、今後も恒基兆業地産グループの商業施設への新規出店、グループの百貨店との共同出店が見込まれる。
一方で、香港では、ユニーの日本国内店舗を傘下に収めたパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH/旧・ドン・キホーテHD)が展開する「DON DON DONKI」が店舗を増やしており、ユニーとは競合関係となっているため「ユニーFC」として日本と同じ屋号での運営がこのまま続くかどうかは不透明であるといえる。

ユニー生活創庫元朗店(ユニー元朗ショッピングセンター)

住所:香港 新界元朗教育路1號 元朗千色匯地庫1層
営業時間:9時~21時

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コムボックス佐賀駅前、2020年6月20日開業-西友跡地、Aコープなど出店

佐賀県佐賀市のJR佐賀駅前にあった西友佐賀店跡地に大和ハウスグループのショッピングセンター「コムボックス佐賀駅前」が2020年6月20日に開業する。

コムボックス佐賀駅前。

西友佐賀店跡地、大和ハウス系商業施設に

コムボックス佐賀駅前の前身となる総合スーパー「西友佐賀店」は1979年11月に開店。建物は地上4階建、売場面積は8,341㎡で、佐賀駅前の核として永年親しまれた。しかし、郊外型ショッピングセンターとの競合により2009年6月に無印良品が撤退するなど空き床が増え、末期には営業フロアを1~2階に集約していたが、建物の老朽化などもあり2018年3月に閉店した。

西友佐賀店。

跡地は佐賀市がJR佐賀駅前の一体再整備を目的に土地建物を取得する方針を示したが、大和ハウスグループなど民間企業主体の再開発が決定し、コムボックスが建設されることとなった。

佐賀駅前の商業と観光の拠点に

コムボックス佐賀駅前は地上2階建、売場面積は3,224㎡。
1階には核店舗として、Aコープ九州とJA佐賀市中央(佐賀市中央農業協同組合)が運営する食品スーパー「JAファーマーズAコープ街かど畑店」が出店する。野菜・青果売場は生産者直売コーナーを設けるほか、精肉は「佐賀牛」「肥前さくらポーク」「骨太有明鶏」など地元産品を中心に品揃えする。
また、全農直営のカフェ「みのりカフェ季楽」、産直・ギフト館「さが風土館 季楽」が併設される。みのりカフェでは国産米を使用したおにぎりを中心に100パーセント国産食材のドリンク、スイーツなどを提供。駅前に居ながら地元の名産を味わうことができる。なお、街かど畑・さが風土館は市内大財からの移転となるほか、JA佐賀市中央は本店・本部を4月にコムボックスすぐそばの駅前中央1丁目に新築移転させており、駅前にJAの拠点が集約されることとなった。
また、その隣には駅前という立地を活かし佐賀市観光協会とさが県産品流通デザイン公社による観光案内所「SAGA MADO」が設けられる。コンセプトは“目的地として集い、また来たくなる観光・県産品情報発信拠点”で、上質でおしゃれな佐賀らしい県産品の展示やテストマーケティングをおこなうとしている。

SAGAMADO。

このほか、1階には「NBCラジオ佐賀」の本部とスタジオなどが移転。2階にはドラッグストア「マツモトキヨシ」、100円ショップ「セリア」が出店するほか、7月には医療モールが開業する。
西友の撤退以降、JR佐賀駅近くにはスーパーマーケットが存在しない状況となっていたほか、佐賀駅の商業施設「えきマチ1丁目佐賀」にも空き店舗が目立つ状況となっていた。そのため、コムボックスは新たな駅前の商業・観光拠点として期待される。
(画像はニュースリリースと公式サイトより)

コムボックス佐賀駅前

住所:佐賀県佐賀市駅前中央1丁目4番17号
テナント・営業時間:

  • JAファーマーズ Aコープ街かど畑 (9:30 ~ 21:00)
  • さが風土館季楽 直販本店 (9:30 ~ 19:30)
  • みのりカフェ 季楽 (10:00 ~ 20:00)
  • SAGA MADO
    :Information Hub & Lounge (9:00 ~ 20:00)
    :観光案内 (9:00 ~ 18:00)
    :県産品展示・販売 (10:00 ~ 20:00)
  • 宝くじ佐賀駅前チャンスセンター(10:00 ~ 18:30) 
  • NBCラジオ佐賀
  • ドラッグストア マツモトキヨシ(9:00 ~ 21:00)
  • セリア(6月29日オープン予定)(10:00 ~ 20:00)
  • アートネイチャー(7月10日オープン予定)
  • あじさいクリニック(7月1日オープン予定)
  • のぐちクリニック(7月1日オープン予定)
  • 溝上薬局(7月1日オープン予定)

外部リンク:西友佐賀店
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gooz JR横浜タワー店、2020年6月24日開店-スリーエフ「新型フォーマット」として久々の新規出店

神奈川県横浜市西区のJR横浜駅に、首都圏地盤の中堅コンビニエンスストア「スリーエフ」の直営店舗「gooz JR横浜タワー店」が2020年6月24日午前8時に開店する。
gooz JR横浜タワー店。

スリーエフ唯一の直営ブランドとして生き残った「gooz」

goozは、スリーエフの「インストアファストフード強化型業態」として2004年2月に誕生。
コンセプトに「従来のコンビニに不足している“出来立て感”の訴求による、あたたかさ、和み、やすらぎを感じて頂ける店」を掲げ、従来型店舗と一線を画する商圏立地に応じた品揃えと店内調理の弁当・惣菜・焼き立てパン・コーヒーを特徴とした高級路線のコンビニとして、首都圏の繁華街を中心に多店舗展開を推し進めた。
しかし、スリーエフが2016年4月にローソンと資本業務提携を締結、9月から直営店舗の「ローソン・スリーエフ」への業態転換及び合弁会社(LTF)への運営移管を始めたため、gooz業態の店舗も大半が閉店することとなった。
その一方、スリーエフはgoozの運営継続を目的として、2017年12月に国分グローサーズチェーン(コミュニティストア)との業務提携を開始。2018年1月31日をもって全店舗が消滅した「スリーエフ」「q’s mart」と異なり、横浜市内のgooz(1店舗)と高速道路SA・PA立地のgooz EXPRESS(2店舗)はスリーエフ直営店舗として存続することとなった。
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2018年1月31日をもって全店閉店したスリーエフ。

スリーエフは2019年9月に、gooz業態1号店かつ唯一の路面店舗「gooz いちょう並木通り店」の増床リニューアルを実施。焙煎機「gooz Roastery」を導入する新型フォーマット店舗として売場の再活性化を図り、同業態を再び多店舗化する方針を示していた。これに合わせて、2020年4月には「goozブランド特設サイト」を開設している。

できたてパスタなど新商品を展開

gooz JR横浜タワー店は、JR横浜タワーの12階に出店するもので、店舗面積は162.03㎡、売場面積は121.85㎡。
出店立地の多様化を目指した新たな位置づけの店舗」として、店内厨房面積を大幅に削減。基幹店(母店)であるgoozいちょう並木通り店で製造した日替わり弁当(約10アイテム)を当日昼に配送するなど、オフィスランチ需要への対応とコスト削減を図る。
その一方、注文後に製造するパスタメニューを新たに開発、土日祝日には店舗横の屋上庭園「うみそらデッキ」(新型コロナウイルスにより閉鎖の場合あり)で楽しめるソフトクリームやオリジナルサイダー、クラフトビールを展開するなど、従来のコンセプトを変えることなく、細部に至るまで様々な工夫を凝らした店舗をめざすとしている。

スリーエフgooz JR横浜タワー店

住所:神奈川県横浜市西区南幸1丁目-1-1 JR横浜タワー12F
営業時間:午前8時~午後9時(平日)
営業時間:午前9時~午後7時(土日祝日)

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無印良品 直江津、2020年7月20日開店-エルマールに世界最大級のMUJI

新潟県上越市の直江津駅近くにあるショッピングセンター「直江津ショッピングセンター・エルマール」の2階に、世界最大級の無印良品「無印良品 直江津」が2020年7月20日に開業する。
(7月16日・画像追加)

エルマール(良品計画の公式サイトより)。

2019年までイトーヨーカドーが出店していたエルマール

直江津ショッピングセンターはイトーヨーカドー直江津店を核にエルマール専門店街を併設するかたちで1987年6月に開店。売場面積は13,630㎡で、建物は同市に本社を置く頸城自動車(1971年以前は頸城鉄道自動車)系列の「マルケーエスシー開発」が所有。店前には頸城自動車のバス停があるほか、館内には系列の旅行代理店も入居している。

エルマール。

しかし、核店舗であったイトーヨーカドーは2019年5月に閉店。その後は1階の新たな核店舗として地場スーパー「ピアレマート直江津店」が2019年10月25日に開店するなど改装が進められ、1階は約40店舗のテナントで構成されるショッピングセンターへと生まれ変わっていた。また、無印良品は出店に先立ち館内1階に期間限定のポップアップストアを開設していた。

エルマール(イトーヨーカドー時代)。

世界最大級の無印良品、「バスで移動販売」も

「無印良品 直江津」のテーマは「地域の“くらしの真ん中になる”こと」。店舗面積は4,934㎡で、同社最大の旗艦店「無印良品 銀座」に匹敵する世界最大級の広さの店舗となる。

無印良品 直江津のコンセプト(良品計画の公式サイトより)。


無印良品・銀座に匹敵する面積となる。

店内では無印良品ブランドの殆ど全て、約7000アイテムの商品を扱うほか、農産物直売所「あるるん畑」(「JAえちご上越」が運営)と提携し、上越産の旬や不揃い・規格外の野菜・米・地酒・加工品などを販売する「なおえつ食品市場」と「みんなの顔を見て食べるからおいしい」をコンセプトに定食・カレー・ラーメン・スイーツなどを食べることができる「なおえつ良品食堂」を開設。上越市後援のコミュニティスペースとして、無料の休憩スペース兼自習スペース「Open MUJI」を店舗内に設ける。

なおえつ良品食堂(良品計画の公式サイトより)。


自由に使える休憩スペース(良品計画の公式サイトより)。

また、「無印良品の家 陽の家」のショールーム機能も備えるほか、アウトドアの楽しみが盛りだくさんな上越地域ならではの新しい取り組みとして「MUJI CAMP TOOLS」のコーナーを展開する。
さらに、2020年秋からはエルマールを所有する頸城自動車と連携し、上越市内で同社のバスを活用した移動販売「MUJI to GO プロジェクト」も実施する計画だという。

無印良品の移動販売車(良品計画の公式サイトより)。

「スタバ」「カルディ」なども出店

このほか無印良品内(2階)にはテナントとしてカフェ「スターバックスコーヒー」、食品グロサリー「カルディコーヒーファーム」、食品グロサリー「久世福商店」が出店。スタバは書籍売場「MUJI BOOKS」に隣接しており、ブックカフェとしての機能も併せ持つ。

スターバックスとMUJI BOOKS(良品計画の公式サイトより)


久世福商店(良品計画の公式サイトより)

無印良品の出店に合わせ、エルマール館内もベビールームやトイレなどの改装を進めるとしている。

2階の館内構成。

直江津ショッピングセンターエルマール/無印良品 直江津

住所:新潟県上越市西本町3-8-8
営業時間:10時~20時/ピアレマートなどは21時まで

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MEGAドン・キホーテUNY砺波店、2020年6月23日開店-アピタ跡にインショップ風直営衣料強化型店舗

富山県砺波市の北陸自動車道砺波IC近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY砺波店」が2020年6月23日午前9時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY砺波店。

自動車学校跡地のアピタ、MEGAドンキUNYに

MEGAドン・キホーテUNY砺波店の前身となるユニーの総合スーパー「アピタ砺波店」は、砺波中央自動車学校移転に伴う跡地再開発の一環として1999年7月に開店。建物は地上2階建、店舗面積は17,237㎡。
市内有数の大型商業施設として、ユニー直営売場を核に50を超える専門店が出店していたが、ドンキへの業態転換のため、2020年3月15日をもって直営売場を閉店、一部専門店のみ営業を継続していた。

直営のインショップ風衣料3ブランドを新たに導入

MEGAドン・キホーテUNY砺波店の営業フロアは1~2階、直営売場面積は7,617㎡。PPIH完全子会社のUDリテールが店舗運営を行う。
1階直営フロアでは、アピタ時代から引続き生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)の取扱いを行うほか、衣料品売場では新たにインショップ風の専門コーナーソリカラ」「Tシャツ屋」「さんだるや」を導入する。
ソリカラでは、約60点のシャツ・スウェット・パーカーを展開。Tシャツ屋では、富山県が舞台のアニメやマンガが多いという立地特性を活かし、約1,500点のキャラクターTシャツ・ロゴTシャツを展開。さんだるやでは、屋号の通りサンダル約900点を展開する。
2階直営フロアでは、ドンキが強みとする化粧品・カラーコンタクトレンズ・日用消耗品・ペット用品・家電製品・スポーツ用品に加え、玩具・ゲーム・キッズ衣料売場と遊具設置スペースを併設した「キッズゾーン」を展開するなど、従来からのシニア層に加え、ニューファミリー層や若年層の取込みをめざす。
また、テナントとしてファミリーファッションブランド「コムサイズム」やユニーの呉服を前身に持つ「さが美」100円ショップ「Seria」、富山地盤の書店「BOOKSフナキ」、エディオングループの家電量販店「100満ボルト」、新潟地盤のフードコート飲食チェーン「ピーコック」、東北・北陸甲信越地盤の「石焼ステーキ 贅」など、専門店約30店舗が営業を継続する。

かつての地域一番店、ドンキ化で再生なるか

アピタ砺波店が開店した当時、砺波市内には「コスモタウン21」(ジャスコ砺波店)や「砺波ニチマ」(砺波サティ食品館)などがあったが、アピタはそれらよりも広い“地域最大のショッピングセンター”であり、2000年代以降も別棟飲食店の新設をおこなうなど拡張を続けていた。
しかし、2013年2月に閉店した旧・ジャスコ砺波店が、2015年7月に「イオンモールとなみ」として建替による増床リニューアル開業したことで、地域一番店を明け渡すこととなった。
アピタは北陸自動車道砺波ICからも近く、アルビスイータウンとなみ(旧・砺波ニチマ)とともにロードサイドの商業核としての役割を担っていたが、イオンモール開業後は様々な業種のテナント撤退が顕著となっており、業態転換により施設の集客力を高める狙いがあるとみられる。

MEGAドン・キホーテUNY砺波店

住所:富山県砺波市太郎丸三丁目69番地
営業時間:午前8時~翌午前0時
(23日~25日まで営業時間を「午前9時~午後10時」に短縮)

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大塚家具、直営7店舗を「IDC OTSUKA×YAMADA」として2020年6月19日リニューアル開業-新宿・横浜・名古屋栄ではヤマダ電機専用フロアを展開

家電量販店最大手「ヤマダ電機」子会社の家具販売大手「大塚家具」は、IDC OTSUKA新宿・横浜・名古屋栄ショールームなど直営7店舗にヤマダ電機の売場を設置し、コラボレーション店舗「IDC OTSUKA×YAMADA」として2020年6月19日にリニューアル開業する。

IDC OTSUKA×YAMADA 大塚家具有明本社ショールーム。

ヤマダ電機の子会社となったIDC大塚家具

大塚家具は、2019年2月にヤマダ電機と資本業務提携を締結して以降、3月には両社間での人的交流を開始。5月にはヤマダ電機の大型直営店「LABI」「家電住まいる館」への商品供給を開始、7月には群馬県前橋市のヤマダ電機直営店「インテリアリフォームYAMADA」を大塚家具とのコラボ店舗に転換するなど、両社間での連携をすすめていた。
その後、同社は2019年12月30日付の第三者割当増資によりヤマダ電機の子会社(議決権比率51.74%)となっている。 ヤマダ電機家電住まいる館。

ヤマダ電機は、2020年2月に直営の旗艦店4店舗「LABI品川大井町」「LABI1日本総本店池袋」「LABI IFE SELECT千里」「LABI1 なんば」を大塚家具とのコラボ店舗にリニューアルするなど、家電製品と家具・インテリア商品の併売強化を推し進めている。
その一方で、これまでの大塚家具の直営店では、ヤマダ電機の商品は取扱われていなかった。
IDC OTSUKA×YAMADA LABI1なんば

大塚家具直営店の半数超、ヤマダコラボ店舗に

大塚家具は、2020年6月現在営業する直営店(11店舗+1営業所)のうち半数超となる、旧新宿三越南館の新宿ショールームをはじめとして、横浜みなとみらい・名古屋栄・有明本社・大阪南港・神戸・福岡ショールームの7店舗をヤマダ電機コラボ店舗へと転換させる。

IDC OTSUKA×YAMADA となる大塚家具新宿ショールーム。
(旧・新宿三越南館)

大塚家具は今回の直営7店舗コラボ店舗化について、「消費者は住宅取得や結婚に際し、家具・インテリアと同額以上の家電を購入している」「住宅取得や結婚を機にした家具・インテリアの購入は当社店舗売上の約3分の1を占める」ことを理由として挙げており、新宿・横浜みなとみらい・名古屋栄ショールームでは、家具と家電がワンストップで揃う「日本最大級の家具×家電コラボ店舗」として家電専用フロアを展開する。

IDC OTSUKA×YAMADA 大塚家具新宿ショールーム。
(フロアイメージ)

また、残る直営4店舗でもヤマダ電機の家電コーナーを設け「暮らしの新しい選び方」を提案・提供する店舗とする。

16日から全国でCM放映、大規模販促も実施

大塚家具は、今回の直営7店舗リニューアル・ヤマダ電機の売場出店に合わせて、6月16日より全国ネットでのCM放映を開始。
19日には大塚家具直営7店舗やヤマダ電機LABI新宿東口館・LABI新宿西口館で家具+家電同時購入特典やポイントアップ、折込チラシの配布など特別企画を実施する。

IDC OTSUKA×YAMADA テレビCM。


IDC OTSUKA×YAMADA テレビCM。

大塚家具の「IDC OTSUKA×YAMADA」コラボ店舗
ヤマダの家電専用フロア設置店舗
(暮らしの新しい選び方を提案する店舗)
  • 大塚家具新宿ショールーム
  • 大塚家具横浜みなとみらいショールーム
  • 大塚家具名古屋栄ショールーム
ヤマダの家電コーナー設置店舗
(暮らしの新しい選び方を提供する店舗)
  • 大塚家具有明本社ショールーム
  • 大塚家具大阪南港ショールーム
  • 大塚家具神戸ショールーム
  • 大塚家具福岡ショールーム

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オーケー辻堂羽鳥店、2020年6月17日開店-NTT辻堂社宅跡地再開発の商業核に

神奈川県藤沢市のJR東海道本線辻堂駅近くに、オーケーのディスカウント食品スーパー「オーケー辻堂羽鳥店」が2020年6月17日9時に開店した。

オーケー辻堂羽鳥店

NTT社宅跡地にOKストアのディスカウントスーパー

オーケー辻堂羽鳥店は、NTT辻堂社宅跡地の一部に賃借方式で出店するもので売場面積は1673.49㎡、駐車台数は157台。
辻堂羽鳥店はディスカウントスーパー業態の店舗として、生鮮3品(青果・精肉・鮮魚)に加え、店内製造の惣菜・寿司・ベーカリー・ピザや酒、日用品、医薬品を展開。セルフレジも導入する。

開発進む湘南辻堂、さらなる競争激化へ

NTT辻堂社宅跡地(約35,000㎡)では、大和ハウスグループの大規模新築分譲マンション「プレミスト湘南辻堂」(914戸)を中心としたまちづくりが進行中であり、既に神奈川地盤のドラッグストア「クリエイトSD」や長谷工グループの高級有料老人ホーム「ライフ&シニアハウス」、すてきナイスグループの低層分譲住宅、公園、保育園といった施設が完成している。
湘南辻堂駅の再開発エリア周辺には、テラスモール湘南のサミットストア・成城石井を始め、ユーコープの大型店であるミアクチーナやアール元気など競合店が数多く出店しており、OKストアの進出で競争のさらなる激化が見込まれる。

オーケー辻堂羽鳥店

住所:神奈川県藤沢市羽鳥一丁目1番45号
営業時間:8時30分~21時30分
(開店当日は9時開店、当面の間21時閉店)

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良品計画、ローソン都内3店舗で「無印良品」を2020年6月17日から実験販売-将来的には共同開発も

無印良品」を展開する大手雑貨店「良品計画」(本社:東京都豊島区)は、大手コンビニ「ローソン」(本社:東京都品川区)での自社ブランド商品実験販売を2020年6月17日に開始した。

ローソンの店舗。

創業以来ファミマと提携していた無印良品

無印良品は1980年12月に、西武セゾングループの中核企業であった総合スーパー「西友ストアー(現・西友)」のプライベートブランド(PB)として誕生。1989年6月に西友全額出資の完全子会社として現在の運営会社(良品計画)が設立された。
ブランド発足以来長らく、無印良品と同様に西友を母体として創業した大手コンビニ「ファミリーマート」と提携関係にあり、セゾングループ解体後もファミマ各店舗に無印良品コーナーを設けるなど商品の取扱いを継続していたが、2019年1月をもって39年間の提携関係に幕をおろしていた。

ローソンと提携、今後は商品の共同開発も

良品計画は、同社が無印良品で販売中の約7,000品目のうち、生活に密着した肌着・靴下・化粧水・文具・レトルトカレーといった商品群約500品目を東京都内のローソンで実験的に販売する。
実験販売の対象店舗は都内3店舗、期間は約3ヶ月間にとどまるが、将来的には両社による商品の共同開発等を見据えているとしており、取扱店舗の拡大も検討段階にあるという。
ローソンは2020年現在、三菱商事の傘下となっている(株式の50パーセントを保有)が、無印良品も三菱商事が株式の約3.8パーセントを保有する大株主となっている。

両社双方が「Win-Win」の関係に?

ローソンは2020年春にPB商品「ローソンセレクト」を「L Basic」「L marche」に再編、ロゴデザインやパッケージを刷新するブランド再構築を推し進め、賛否両論を巻き起こしている。良品計画との提携は、ローソンによるPB改革の延長線上にあるものとみられる。
良品計画も都市部での旗艦店「無印良品 銀座」や駅ナカ駅チカ特化業態「MUJI com」の出店に合わせて、地方都市(上越市・鹿児島市など)での大型店出店計画やネット通販での販路拡大を推し進めているが、全国47都道府県に約16,000店舗を展開するファミマとの提携関係にあった当時と比べ取扱店舗数が大きく減少したため、代替となる販路の確保が課題となっていたとみられる。

無印良品コーナーを併設したコンビニ。

競合するセブンイレブンは、無印良品と同様に旧・セゾングループを母体に持つ生活雑貨店「ロフト」のオリジナル商品「by LOFT」を一部店舗で取扱うなど、コンビニ各社による雑貨強化の動きがみられており、ローソンと良品計画の提携は競合他社との差別化や販路拡大など両社双方にメリットがみられる。

「無印良品」商品を実験販売するローソン都内3店舗
  • ローソン久が原一丁目店(6月17日販売開始)
  • ローソン新宿若松町店(6月18日販売開始)
  • ローソン南砂二丁目店(6月19日販売開始)

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イケア渋谷、2020年11月30日開業-IKEA、渋谷センター街に都心旗艦店

東京都渋谷区のJR渋谷駅近く・渋谷センター街に大型家具店「イケア渋谷(IKEA渋谷)」が2020年冬に開業する。
追記:11月30日開業(2021年春グランドオープン)となる。

イケアが出店するフォーエバー21跡。

センター街のフォーエバー21跡、イケア旗艦店に

イケアが出店するのはJR渋谷駅から徒歩5分の渋谷センター街にある「髙木ビルディング」1階から7階。店舗面積は約4,800㎡。
この場所には2019年10月までForever21が出店していたが、同社の経営破綻により閉店していた。なお、それ以前はHMVの旗艦店であった(現在HMVはモディに出店)。
イケアのイメージ画像によると、スクランブル交差点から見える「Forever21」の大型看板もイケアのものになるとみられる。

イケア渋谷。

国内のイケアの都心型店舗は6月8日に開業した「イケア原宿」に続く2店舗。同社は渋谷にイケア・ジャパン初の法人・ビジネスオーナー向けのプランニングスペース「IKEA for Business」を2月にオープンさせたばかりで、これら3拠点を通じて「都市部の暮らしのニーズにあったソリューションを提供する」としている。

イケア原宿が出店する「ウィズ原宿」。

ヘレン・フォン・ライス代表取締役社長兼Chief Sustainability Officerは渋谷駅前への出店に際し「都心部への出店が続き、さらに多くの東京の皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。渋谷は東京の発展の中心で、未来が創造される場所です。私たちはその一部になることができ、とてもうれしいです。この7フロアに渡るショップは、先日オープンしたIKEA原宿の都心型店舗のコンセプトの延長線上にあります。ホームファニッシングのアイデアや都市での暮らしに便利な商品のお買い物を、店頭でもオンラインでもお楽しみいただけます。また、サステナブルなフードも楽しめます。渋谷のショップをどうぞお楽しみに」とコメントしている。

IKEA渋谷

住所:東京都渋谷区宇田川町24-1
髙木ビルディング1階~7階

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JR東日本、東京周辺の駅スタンプを2020年7月8日から全面刷新

JR東日本東京支社は、エリア内の全78駅に設置される「駅のスタンプ」を「漢字モチーフ」の新たなデザインに変更することを発表した。

JR東日本東京支社・駅のスタンプ(西日暮里駅)。

東京駅周辺、駅スタンプを「全面刷新」

駅スタンプは昭和初期から主要駅に設置されているもので、日本国内や台湾では約100年に亘ってお馴染みの存在となっている。
JR東日本東京支社では2003年に江戸開府400年記念として管内ほぼ全駅に現在の駅スタンプを設置。一部駅ではそれ以前に設置されたデザインのものと併用されているなど、複数種類が用意されている例もあった。

上中里駅。

今回のスタンプ全面刷新は2003年以来17年ぶりのこと(一部駅では設置後にデザイン変更が行われたため17年ぶりではない例もある)。
設置駅は東京都内と千葉県内の常磐線と取手駅、武蔵野線南流山駅までの東京支社エリア全78駅で、これまでの風景などをメインにしたものから「漢字」と特産品・歴史などをモチーフにしたものへと変更されることになった。

新たな「駅のスタンプ」。
新宿駅の唐辛子は伝統野菜「内藤唐辛子」。

JR東日本によると、新デザインは日本古来の家紋から着想したもの。各駅社員のアイデアをもとに駅名だけでなく「駅名の漢字一文字」と「駅やその地域の歴史・特徴等を表現したシンボル」を組み合わせたといい、スタンプデザインのベースとなるフレームは4種類(六角形・丸・八角形・四つ丸輪)、色は5色(赤・朱・緑・青・紫)ある。また、英字も併記される。

NewDaysなどで「新スタンプ記念グッズ」発売

新デザインの駅スタンプは7月8日の始発から設置される予定。
JR東日本では、駅スタンプのリニューアルを記念し、7月8日から主要駅の「TRAINIART」や「NewDays」などで4つの記念商品を発売する。
(発売日などは画像を参照)

スタンプ刷新を記念した商品。

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