カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ南熊本店、8月11日開店-「Actyくまもと」に

熊本市中央区南熊本の複合商業施設「Actyくまもと」1階に、ディスカウントストア「ドン・キホーテ南熊本店」が8月11日に開店する。
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Actyくまもと・ドン・キホーテ南熊本店。

複合施設「Actyくまもと」の核テナントとして新規出店

ドン・キホーテが進出する「Actyくまもと」は、地場大手スーパー「ニコニコドー南熊本店」跡地に2008年開業。JR南熊本駅近くに立地する。
1階に西友が運営する食品スーパー「サニー」、2階にオフィス・医療施設、3~5階にスポーツクラブ&スパ「ルネサンス」が出店していたが、サニーが2015年3月で撤退して以降、核テナントが不在だった。

生鮮食品は非取扱い、自社開発アパレル強化

ドン・キホーテ南熊本店は熊本県4店舗目のドン・キホーテで、売場面積は1,535㎡。震災の影響で、予定より遅れての開業となった。
食料品、酒、日用品、化粧品、家電製品、衣料品、玩具、バラエティグッズなどを取り揃え、衣料品部門は自社開発レディースファッションセレクトショップ「RESTORATION」(レストレーション)を初めて導入する。生鮮食品は取り扱わない。
なお、近隣には「エースイワサキ琴平店」、「ハローデイ南熊本店」などの食品スーパーがある。

外部リンク:2016年8月11日(木)『ドン・キホーテ南熊本店』オープン!~県内4店舗目の「驚安の殿堂」誕生~

ドン・キホーテ宮古島店、2016年8月11日開店-ドンキ、先島諸島初出店

沖縄県宮古島市に、ディスカウントストア「ドン・キホーテ宮古島店」が2016年8月11日に開店する。
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ドン・キホーテ宮古島店。

宮古島を代表する商業集積地に出店

ドン・キホーテが進出するのは、宮古島の県道47号線沿い。
島内唯一の空港「宮古空港」からもほど近く、周辺には島内最大規模の商業施設「イオンタウン宮古西里」や、大型ホームセンター「メイクマン宮古店」が立地するなど、宮古島を代表する商業集積地となっている。

ドンキ先島諸島初出店、生鮮食品導入-マリンコーナーも

ドン・キホーテ宮古島店は沖縄県内4店舗目のドン・キホーテで、宮古島には初出店。売場面積は3,146㎡。
地元還元型店舗」をコンセプトに掲げ、内外装に琉球瓦や花ブロックをあしらい、地元企業からの仕入れを多く取り入れるなど、地域密着型の店舗とする。

店内のようす。

店内には、ドン・キホーテが得意とする化粧品、ブランド品、家電製品、衣料品、玩具、バラエティグッズなどを取り揃えるほか、観光客向けのマリンコーナーを店舗中央に配置するなど、立地を生かした商品展開を行う。また、生鮮食品や惣菜売場を導入、日常使いがしやすい店舗を目指す。
ドン・キホーテでは、宮古島店開店を記念して、ご当地デザイン仕様の自社電子マネー「majica(マジカ)」の発売も行う。

県外資本少ない離島部、ドンキ出店がモデルケースとなるか

ドン・キホーテグループでは、宮古島への出店を「(ドン・キホーテとしては)国内初となる「島」への商品供給というインフラ整備を図り、今後の島嶼部出店の可能性を広げるモデル店舗」ととらえている。
現在、宮古島内の主な小売企業は、イオングループの地域子会社「イオン琉球」が運営する「マックスバリュ」と「マルエー」、沖縄地場大手の「サンエー」、「かねひで」が中心となっており、大手コンビニエンスストアも那覇市に本社を置くリウボウグループがFC展開する「沖縄ファミリーマート」運営店舗のみにとどまっている。
一方で、ドン・キホーテは、宮古島出店にあたり、生鮮食品や惣菜を地元からの仕入れを中心とすることで、「地産地消」「地域密着」を掲げる戦略を採った。
ドンキは今後も離島への出店を行う方針。
沖縄県内では、未だに県外の大手資本流通グループが直営店舗を展開するケースが非常に少ないため、今回のドンキ出店は1つのモデルケースにもなろう。

外部リンク:2016年8月11日(木)『ドン・キホーテ宮古島店』オープン!~国内初の「島」出店 風土を感じる店舗創造~

旧・マルカン百貨店、食堂以外は「ワンフロア」のみ再開する方針を2016年7月に発表

2016年6月7日に閉店した「マルカン百貨店」(岩手県花巻市)の経営を引き継ぐ「上町家守舎」(花巻市、花巻家守舎が設立した新会社)が、7月31日に盛岡市のショッピングセンター「ななっく」で開かれた「マルカン百貨店を応援する会」において再開計画の進行状況の報告を行い、そのなかで、再活用は1階と6階食堂の2フロアのみとする方針を発表した。

マルカン百貨店。

営業は「大食堂」と「1階」のみに

「マルカン百貨店」は岩手県内でスーパーマーケットや書店を運営するマルカングループの中核企業の1つで、1957年に開店。花巻市内では唯一の百貨店であったが、近年はライフスタイルの変化などに伴い売上が著しく減少。耐震化工事にも多額の費用がかかることから、2016年6月7日を以て閉店していた。

マルカン百貨店の現在の建物は1973年に建築されたもので、地上8階、地下1階(7~8階は店舗事務所、塔屋など)。
マルカン百貨店の建物と運営を引き継ぐ予定の「上町家守舎」の発表によると、当初は全館の再活用を目指していたものの、実際に再活用を行うのは1階と6階のみと改め、地階、2階、3階、4階、5階は閉鎖となる。6階は大食堂、1階には複数のテナントを入店させる方針。また、事務スペースであった8階~7階を解体することで建物の自重を軽くし、耐震性を高めるという。
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人気だった6階大食堂。

殆どのフロアを閉鎖とすることで、当初は約6億円としていた耐震補強や店内改修の初期投資を、3億5千万円~4億円にまで圧縮できるという。また、駐車場を有料化することで資金を確保する。再開は早くても来年以降の予定。営業が好調ならば、今後上層階へのテナントの誘致も検討するとしている。
なお、7月末現在、ビル再開に向けたクラウドファンディングには約1,200万円が集まっており、支援グッズの販売も行われているが、上町家守舎としては、主な資金は金融機関の融資と自社出資で賄う予定だという。

食堂以外は1フロア、駐車場有料化…前途多難

当初の想定通りにマルカン百貨店が新しい「大型複合商業施設」として復活することを望んでいた花巻市民は、今回の発表を少し残念に思ったのではないだろうか。
グランドオープン時に「食堂」以外に目玉となるテナントが誘致できないのであれば、初期集客も限られたものになることは間違いなく、さらに、クルマ社会である花巻市において、わざわざ駐車料金を払ってマルカン跡の新店舗に来る市民がどれだけいるか未知数であるため、名物の大食堂が「市民の憩いの場」から、「遠方からの観光客」のみをターゲットにした場所へと変わってしまう可能性もある。結果として、単独企業による将来的な継続運営は難しいものとなることさえも危惧される。

老朽化した百貨店の建物を営業再開させるだけでもその道のりは困難を極めることが予想され、多大な努力が必要となろう。そして、再開後に経営を軌道に乗せるためには、地元住民からの安定した集客ができるような店づくりにすることが課題となっていくことは間違いない。
 もし無事に営業再開が実現した場合には、他フロアへのテナント誘致を行うなどし、再び賑わう施設として、そして中心商店街周辺で生活する住民が便利だと感じるような、再び長く親しまれる施設になることを切に願う。

関連記事:マルカン百貨店、リノベで再活用決定-大食堂はマルカン運営も 
関連記事:マルカン百貨店、リノベーションで存続の動き
関連記事:マルカン百貨店、6月7日閉店

イオン、2016年8月1日にミャンマー進出-地元スーパー譲渡で

イオンは、ミャンマーでスーパーマーケット「ハイパーマート」を運営するミャンマー流通大手「Creation Myanmar Group of Companies Limited社」(ヤンゴン市)と合弁企業「イオンオレンジ」を設立し、2016年8月1日よりハイパーマートの店舗を譲り受けるかたちでミャンマーでのスーパーマーケット経営を開始したと発表した。

14店舗を「イオン化」-今年中に「イオン流」の新店舗出店

今回イオンオレンジに譲渡されたのは、スーパーマーケット14店舗。
イオンは2012年よりミャンマーに進出、マイクロファイナンス事業を開始するとともに、小売業進出についての調査も行っていた。
2016年中には「イオンオレンジ」初の新店舗の出店も目指しているという。

東南アジアシフト進めるイオン

イオングループでは、近年モータリゼーションが進むアジア各国への「日本型スーパー」出店に力を入れている。
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今年開業した中国・蘇州市のイオンモール(公式サイトより)。

2016年現在は中国、香港、インドネシア、ベトナム、カンボジアなどで「イオンモール」・「イオン」、中国、マレーシア、タイなどで「マックスバリュ」、タイで「ツルハドラッグ」などを店舗展開するほか、先述の通りミャンマーではマイクロファイナンス事業もおこなっている。

外部リンク:ミャンマーにおける合弁会社「イオンオレンジ株式会社」の設立について(PDF)

JR東日本、新宿駅に「Suicaのペンギン広場」開設-「Suicaペンギン像」設置

JR東日本は、7月16日に新宿駅新南改札前に「Suicaのペンギン広場」を開設し、シンボルとして「Suicaペンギンのブロンズ像」を設置した。
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Suicaペンギン像。

新南改札前の新広場に設置

「Suicaのペンギン広場」は、「バスタ新宿」や「ルミネNeWoMan」などと同時期にオープンした新宿駅新南改札前の歩行者広場を新規に命名したもの。
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「Suicaのペンギン広場」位置図(JR東日本公式より)。

シンボルとなるSuicaペンギン像の高さは2.5mで、台座には2001年に誕生したSuicaの歴史が記されている。
また、8月31日までは期間限定で「Suicaペンギンパネル」も設置される。
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Suicaのペンギン広場。

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新南改札に直結。

「Suicaのペンギン広場」からはJRの線路を一望することができるため、開業以来人気となっている。
今回の広場のシンボルの誕生により、新宿駅新南改札の、そして高速バス利用客にとっての新たな待ち合わせスポットとしてもさらなる人気を呼ぶことは間違いないであろう。

外部リンク:新宿駅新南改札前に 「Suica のペンギン広場」がオープンします~新たな待ち合わせスポットとして「Suica のペンギン」ブロンズ像が登場~
関連記事:バスタ新宿、売店設置に向けた公募開始
関連記事:ニトリ、新宿髙島屋に出店-紀伊國屋書店跡
関連記事:京王新宿高速バスターミナル、5月8日閉鎖-バスタ新宿開業で

ユニー・レイクウォーク岡谷、2016年7月23日開業-諏訪エリア最大のショッピングモール

長野県岡谷市の中心部に、ユニーの大型ショッピングセンター「レイクウォーク岡谷」が7月23日に開業した。
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レイクウォーク岡谷。

諏訪エリア最大級の巨大ショッピングモール

「レイクウォーク岡谷」は「ユニー・アピタ岡谷店」のスクラップアンドビルドで誕生した大型ショッピングセンター。
同地には1985年9月からユニー岡谷店(のちに旧・アピタ岡谷店に改称、売場面積13,222㎡)が営業していたが、老朽化のため2014年8月に閉店。全面建て替えを行い、2年ぶりに岡谷の地へと戻ってきた。
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建物の全体図(公式サイトより)。

レイクウォーク岡谷の店舗は1~3階。新・「アピタ岡谷店」を核店舗に、63店舗の専門店が入居する。
延床面積は約59,000㎡、駐車台数は約1,300台、営業面積は約27,000㎡。諏訪地域では最大級の商業施設で、地域ほぼ全体を商圏とし、目標年商は96億円。ユニーが手掛ける大型ショッピングモールとしては、長野県初出店となった。
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「レイクウォーク」のシンボルロゴ。

核店舗のアピタは「五十貨店化」、スタバは岡谷初出店

レイクウォークの核店舗となる「アピタ岡谷店」の1階食品売場では、加工食品から青果・精肉に至るまでの幅広いジャンルで、諏訪や信州の地場産品を取り扱う。また、惣菜コーナーではユニー・アピタで2店舗目となる「ホット惣菜」を導入し、出来立ての惣菜が味わえる。
2階の衣料品売場と3階の住居関連品売場では、ユニーが提唱する「五十貨店化」の考え方を導入し、幅広い品揃えを展開する。
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館内中央の吹き抜けでは様々なイベントが開催される。

専門店では、岡谷市初出店となる「スターバックスコーヒー」が出店するほか、大型専門店としては、家電大手の「エディオン」、ファストファッションの「ユニクロ」、「GU」、「コムサイズム」などが出店する。「パーツクラブ」など6店舗は長野県初出店となる。
また、2階に出店する「笠原書店」は、岡谷市内に本社を置く店舗としては唯一の大型テナント。売場面積は以前アピタに出店していた時の約4倍に拡大し、品揃えも広げたという。
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1階には岡谷市初出店のスターバックスコーヒーも。

「繭」と「御柱」モチーフに2つの「地域のシンボル」設置

レイクウォークでは、店舗のシンボルとして2階、3階にかつて岡谷市の特産品であった絹(養蚕)の歴史と美しさを体感できるよう繭(コクーン)をモチーフとしたアートオブジェが設置されているほか、1階には信州諏訪御柱際で実際に使用された諏訪大社の御柱も展示されており、地域の「核」としての存在感を十分に感じることができる。
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フードコートには繭をモチーフとした「ダイヤモンドコクーン」を設置。

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1階に設置された御柱。(公式サイトより)

「岡谷市」と「ユニー」の将来を担う店舗に

岡谷市の人口は約5万人。市内中心部では、2001年から2002年にかけて東急百貨店(僅か5年で撤退)、イトーヨーカドーが相次ぎ閉店し、空洞化が進行。旧・アピタ岡谷店も、当初は屋内型プール・スケートリンク「アピス岡谷」(1992年閉鎖)やライブハウスなどを併設していたものの、末期は総合スーパーのみとなり、岡谷市内には広域集客できる大型店舗が少なくなっていた。
また、旧・アピタ岡谷店は長年に亘って中心市街地唯一の大型店となっており、それだけに店舗の建替え中は早期の営業再開が待ち望まれていた。
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岡谷市中心部。

岡谷市では、今回「アピタ岡谷店」が広域集客できるような大型店舗へと生まれ変わったことを岡谷市の活性化にも繋げていきたい考えだ。
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岡谷市中心部に立地する。

一方で、レイクウォークを運営するユニーも、総合スーパー事業に陰りがみえるなか、ファミリーマートとの経営統合を控えて事業整理を続けている。
その最中に開店したレイクウォーク岡谷は、岡谷市のみならず、新時代のユニーを担うショッピングセンターの1つとなることが、そして中心市街地における「老朽総合スーパー」のスクラップアンドビルドの1つのモデルケースともなることが期待されている。

おもな大型テナント
1F:おいしい笑顔とカジュアルスタイルが広がるフロア
  • ユニー・アピタ(食品、銘菓、銘店)
  • ユニクロ(ファストファッション):9月2日開店
  • コムサイズム(ガストファッション)
  • カルディコーヒーファーム(輸入食品)
  • マツモトキヨシ(ドラッグストア) 
  • 飲食街(サイゼリヤ、スターバックスコーヒーなど)
  • 郵便局
2F:ファッションもグルメも個性あふれるエンターテイメントフロア
  • ユニー・アピタ(化粧品、靴、バッグ、服飾全般)
  • ライトオン(ファストファッション)
  • キャンドゥ(100円ショップ)
  • 笠原書店(書店)
  • チュチュアンナ(インナー)
  • パーツクラブ(アクセサリー・雑貨)
  • シューラルー(ファッション):10月開店
  • ゲーム(アミューズメント)
  • フードコート(リンガーハット、31アイスクリームなど)
3F:新しい便利さとアメニティライフスタイルが広がるフロア
  • ユニー・アピタ(インテリア、リビング、文具、おもちゃ)
  • エディオン(家電)
  • ABCマート(靴)
  • ペッツヴィレッジ(ペット)
  • 洋服の青山(紳士服・スーツ)
  • メガネスーパー(眼鏡)
  • 軽井沢シャツ(ファッション)
  • GU(ファストファッション):9月2日開店
レイクウォーク岡谷・アピタ岡谷店

住所:長野県岡谷市銀座1丁目1−5
営業時間:9:00~21:00
電話:(0266)23-7666

 外部リンク:レイクウォーク岡谷公式サイト
ニュースリリース:諏訪エリア最大級のショッピングモール『レイクウォーク岡谷』7月23日(土)グランドオープン!(ユニー公式サイト)
関連記事:イオンモール東松本、8月3日着工-松本カタクラモール跡、2017年秋開業へ

ゆめタウン徳山、2016年9月8日開店-周南市中心部にショッピングセンター

山口県周南市徳山の中心部に建設中の大型ショッピングセンター「ゆめタウン徳山」が9月8日にグランドオープンを迎える。
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ゆめタウン徳山。

JR徳山駅近く、待望のショッピングセンター

「ゆめタウン徳山」は、周南市青山町の出光興産用地とルネサンス徳山(移転)の跡地に建設中のショッピングセンター。
JR徳山駅の東側、約1.4キロほどの場所に建設される。
建物は地下1階、地上3階建。売場は1階~2階。地階、3階、屋上は900台収容の駐車場となる。
売場面積は14,621㎡で、ゆめタウン新南陽よりも僅かに大きい規模となる。総工費は約80億円。
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着工直前の出店用地。

徳山中心部で唯一の大型店に

ゆめタウン徳山は駅東側の中心商店街からも徒歩10数分の距離に立地する。
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徳山駅東側の商店街。

周南地区では、1990年代以降に隣接する下松市や旧新南陽市にショッピングセンターが相次ぎ出店。それらの影響もあり、徳山駅前からは、2000年以降「ダイエートポス徳山店」、「マイカル徳山サティ」、「トークス(徳山駅ビル)」、「近鉄松下百貨店」、「丸和徳山店」が撤退した。
丸和跡は今秋に商店街が商業施設として活用する予定となっているものの、それ以外は商用活用されておらず、現在は徳山駅ビルは解体・建替え工事中、ダイエー跡、サティ跡は平面駐車場に、近鉄松下跡は周南市役所仮庁舎となっている。
それだけに、ゆめタウン徳山は徳山駅周辺住民からの大きな期待が寄せられている。
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近鉄松下跡は市役所仮庁舎となっている。

気になる館内は?-徳山駅チカ初「飲食街」も

1階食品化粧品服飾ゆめドラッグレストラン街など。
2階服飾子供用品生活雑貨書店ゲームセンターフードコートなど。
大型テナントとしては、山口県東部唯一となる「COMME CA ISM」、明屋書店の雑貨も扱う新業態の複合書店「明屋書店SerenDip」(松山に続く全国2号店)、紳士服・スーツ「スーツセレクト」(山口県東部初)、靴店「ABC-MART」などが出店するほか、カプコン・学研・大日本印刷がコラボレーションした全く新しい形のキッズスペース「あそび王国ぴぃかぶぅ」(山口県初)も目玉の1つとなる。
さらに、徳山地区で初となる大型のレストラン街、フードコートには合わせて10数店舗以上が出店。多くの店舗が徳山初出店であり、外食の楽しみも増えそうだ。
店舗の中央には吹き抜けが設置され、催事やイベントが開催される予定。また、子供の遊び場や授乳室も完備される。VUt13_o0-1
エントランスには「コメダ珈琲」が出店。

主な出店テナント一覧
総合スーパー
  • イズミ(食品、ファッション、生活雑貨、寝具、小型家電など)
ファッション・アクセサリー・靴・バック・眼鏡・時計
  • COMME CA ISM(ファストファッション)
  • HONEYS(レディス、ファストファッション)
  • BABYDOLL(キッズ)
  • Green Parks topic(レディス)
  • グレースWAKO(ミセスレディス)
  • KiNu (レディス)
  • AFRICATARO(レディス)
  • Futataスーツセレクト(紳士服・スーツ)
  • アンフィニ(レディスブラックフォーマル)
  • grove(レディス)
  • NITTA(眼鏡、時計、宝飾)
  • タイムタイム(時計、宝飾)
  • HourGlass(アクセサリー、ファッション)
  • Grand Jour(アクセサリー)
  • JINS(眼鏡)
  • キャメロット(靴)
  • セレンディップ(アクセサリー)
  • ジョリファム(ブランドバッグ、靴など)
  • ABC-MART(靴)
  • MONET SHOP(靴)
  • エレメントオブシンプルライフ(メンズファッション)
趣味・生活・ライフスタイル
  • 明屋書店/SerenDip(書籍、雑貨も扱う業態)
  • メディカルワン(イズミとマツキヨの合弁、薬店)
  • ACT-1(雑貨、アクセサリー)
  • 眠りの専門店 マイまくら(寝具)
  • SoftBank(携帯電話)
  • ワイモバイル(携帯電話)
  • カプコンyou me park(ゲームセンター)
  • あそび王国ぴぃかぶぅ(キッズコーナー、カプコンと併設)
  • 宝くじ売場(宝くじ)
  • キサコフラワーショップ(生花)
レストラン街・フードコート・カフェ
  • はなまるうどん(うどん)
  • グランドステーキ(ステーキ・ハンバーグ)
  • コメダ珈琲店(カフェ)
  • 和食レストラン庄屋(和食ファミリーレストラン)
  • 鶏白湯ラーメンとりの助(ラーメン)
  • サーティーワンアイスクリーム(アイスクリーム)
  • リンガーハット(ちゃんぽん)
  • お好み一番地(広島風お好み焼き、イズミ)
  • どんどん(うどん)
  • 築地銀だこ(たこ焼き)
  • 世界で二番目に美味しいメロンパンアイス(アイス)
  • ぼてぢゅう・全国ご当地グルメ屋台(大阪風お好み焼き、唐揚など)
  • モスバーガー(ハンバーガー)
  • エスプレッソバール マリーザ(イタリアン)
食品銘店
  • 果子乃季(山口銘菓)
  • 唐十(唐揚げ)
  • 花咲き花咲か屋(回転焼)
  • ブレッドハウス(ベーカリー)
サービス・メディカル
  • 保険ひろば(保険代理店)
  • 徳山スマイル歯科小児歯科医院(歯科)
  • NAILbyBeauty -Yokohama-(ネイルサロン)
  • ママのリフォーム(洋服補正)
  • ラフィネ(リラクゼーションマッサージ)
  • ATMコーナー(銀行ATM、山銀・西京・郵貯)
  • サービスカウンター(イズミ)
  • 授乳室(イズミ)

ゆめタウン徳山
住所:山口県周南市青山町一丁目18番
営業時間:9:00~22:00
(9月6日プレオープン、8日グランドオープン)

追記:フロアガイド
1階

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2階

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開業からしばらくの間は徳山駅、ゆめタウン新南陽などからシャトルバスを運行する予定。

関連記事:旧近鉄松下百貨店、周南市役所仮庁舎に
関連記事:「ゆめタウン徳山」の概要発表-2016年8月開店予定

イオンモールいわき小名浜、8月着工-2018年夏開業目指す「防災拠点モール」

いわき市小名浜に建設予定の「イオンモールいわき小名浜」(仮称)が2018年夏の開業を目指して2016年8月22日に起工することになった。
スクリーンショット 2016-07-09 21.10.14イオンモールいわき小名浜(いわき市HPより)

福島県初のイオンモール、当初は2016年開業予定だった

「イオンモールいわき小名浜」(仮称)はいわき市小名浜のアクアマリンふくしま近くに出店。
敷地面積約39,400㎡、延床面積は約94,000㎡を予定。完成すれば福島県初のイオンモールとなる。
鉄骨5階建てで、1階はピロティ駐車場。2階から5階には、総合スーパーや専門店街、シネマコンプレックスなどが入る予定となっている。
スクリーンショット 2016-07-09 23.16.28イオンモール予定地周辺。(google mapより作成)

同モールは、東日本大震災後に福島県といわき市が進めていた土地整備事業計画地区である小名浜港背後地の中心施設として出店。
当初は2016年春に開業する予定であったが、資材の高騰や人手不足により計画が大きく遅れていた。
いわき復興のシンボルとしても期待される同店は今年8月23日に起工する予定で、2018年夏の開業を目指す。

津波・地震対策が施された「防災拠点モール」

イオンモールいわき小名浜は5階建てだが、1階部分を駐車場にすることで災害時の津波荷重を受ける面を減らすピロティ構造となる。
また、2階は津波防災上十分な高さに設けられるとともに、隣接する水族館「アクアマリンふくしま」方面からの避難経路としてペデストリアンデッキが整備される。
スクリーンショット 2016-07-09 23.04.54耐震性を高めた天井のイメージ。(いわき市HPより)

このほかにも耐震性の高い天井や受水槽などが設けられるなど、同モールは小名浜の「防災拠点」としても大きな期待を寄せられており、いわき市も同店を生かすかたちでの地域整備・活性化に取り組むとしている。

外部リンク:小名浜港背後地(都市センターゾーン)における複合商業施設の建設について(いわき市HP)

筑波西武・八尾西武、2017年2月末閉店-百貨店リストラに突き進むセブンアイ

セブンアンドアイホールディングス(本社:東京都千代田区)が、傘下の百貨店「そごう・西武」が運営する「西武百貨店筑波店」(茨城県つくば市)と「西武八尾ショッピングセンター・西武百貨店八尾店」(大阪府八尾市)を2017年2月末を目途に閉店させる方針であることが分かった。
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西武百貨店筑波店。

筑波西武・八尾西武閉店、本年度中にも

両店の閉鎖は、2017年2月末にも実施される見込み。
セブンアンドアイホールディングスは、2016年2月に「西武百貨店春日部店」を、9月に「西武百貨店旭川店」と「そごう柏店」を閉鎖させる一方で、他店は黒字経営であるために閉店の検討は行っていないとしていた。

筑波西武-
イオンと2核1モール、日本唯一「村にある大手百貨店」だった

西武百貨店筑波店」は、つくば科学万博に合わせて1985年3月に新治郡桜村(現・つくば市)に開業。
当時、村にある大手百貨店は日本唯一で、開店当初は周辺人口が少なかったために西武のショールーム的な存在の店舗だった。
開店時は日本初のスパイラルエスカレータが導入されたことでも話題を呼んだが、現在は撤去されている。
入居する「クレオスクエア」(売場面積30,832㎡)は、筑波都市整備株式会社が所有。そのうち、西武百貨店は売場面積16,688㎡を占める。
クレオスクエアは総合スーパーの「イオン」(売場面積6,681㎡)と2核1モールを形成している。
かつては各地に多くの百貨店が立地していた茨城県であるが、筑波西武が閉店した場合、県内の百貨店は水戸京成百貨店のみとなる。
なお、筑波西武では7月ごろに外装の大規模改修を行っており、閉店の方針はまさに「寝耳に水」だったと思われる。
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イオンと2核1モールを形成する。今夏は外壁補修中。

八尾西武-
 ショッピングセンターとして開業、現在はアリオと連結

西武百貨店八尾店」は「西武八尾ショッピングセンター」の核店舗として1981年5月に開店。建物は八尾市都市開発株式会社が所有している。売場面積は37,536㎡。
八尾西武は、高槻西武、大津西武、つかしん西武などとともに従来の百貨店に専門店を加えた「ショッピングセンター」として開業した(当時は百貨店としての出店申請が難しかった背景もある)。2016年現在も、ユニクロ、ロフト、エディオン、無印良品、ABC-MART、山野楽器、JINSなど数多くのテナントが出店している一方、近年は類似したテナントが出店するショッピングセンターとの競争も激しかったと思われる。
また、隣接する「アリオ八尾・イトーヨーカドー八尾店」(2006年12月開業)と連絡通路で接続されたことは、西武百貨店のセブンアンドアイホールディングス入りを印象づける出来事であった。八尾西武の広告塔屋には「アリオ」の名前も記されている。
八尾西武の閉店は、接続するアリオ八尾・イトーヨーカドー八尾店にも大きな影響を与えるであろう。
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西武八尾ショッピングセンター。

2017年2月追記:八尾西武跡は9月ごろに専門店街として生まれ変わる予定。
(後日、新記事を配信予定)

続く「突然の閉店」、百貨店の信頼を損ねる結果にも

今回の閉店は、今年5月にセブンアンドアイグループのトップに就任した井阪隆一社長が主導する「100日プラン」と呼ばれる構造改革案によるもので、経営資源をコンビニエンスストア事業に集中するとともに、2013年に買収した通信販売「ニッセン」をセブン&アイの完全子会社にすることで、合理化を図るという。
「そごう・西武」は、西武鉄道との再合流を検討していたともされるなか、2005年に買収防衛のために大手流通傘下に入る道を選び、電撃的なセブンアンドアイホールディングス入りを果たした。
一方で、近年のセブンアンドアイホールディングスは、総合スーパー事業(イトーヨーカドー)の不振もあり、自らが進んで買収した「そごう・西武」や「ニッセン」の急速な合理化(リストラ)を推し進める一方で、経営資源をコンビニエンスストア事業(セブンイレブン)に集中させようとしている。
特に、2016年以降に閉店となる「旭川西武」、「春日部西武」、「柏そごう」、そして今回閉店を発表した「筑波西武」、「八尾西武」は、その立地や競合環境からすれば、他社百貨店の経営であれば即刻閉店するような環境の店舗ではなく、経営努力や店舗の改装、業態転換などをおこない存続を図っていた可能性も高いと考えられる。
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9月30日で閉店となる柏そごう。

セブンアンドアイホールディングス傘下入り後の「そごう・西武」の多くの店舗では、合理化により「百貨店らしい」内装や販売手法さえも大きく変化してしまった。
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名物だった「からくり時計」も合理化の対象となり、稼働停止に。

それに加えて、今回のセブンアンドアイホールディングスによる百貨店の立て続けの閉店は、これまで百貨店が長年にかけて築いてきた「のれん」をも大きく傷つけることに繋がるのは必至であろう。

続報がある場合、記事更新・追加記事を掲載いたします。
(2016年8月4日更新、閉店時期を追加) 

外部リンク:筑波西武
外部リンク:八尾西武
関連記事:西武百貨店旭川店・旭川ロフト、9月30日閉店
関連記事:そごう柏店、9月30日閉店-問われる経営判断

バスタ新宿、4階にコンビニエンスストア「ポプラ」出店へ

新宿駅南口バスターミナル「バスタ新宿」(渋谷区)に、売店としてコンビニエンスストアの「ポプラ」(広島市)が出店することが分かった。
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バスタ新宿。

開業から約半年、ようやく決定したコンビニ出店

バスタ新宿は4月4日に開業した国内最大級の高速バスターミナル。国土交通省東京国道事務所によると、開業1ヶ月間で58万人が利用したという。
バスタ新宿はルミネによる新商業施設「ニュウマン」と直結しているものの、バスタ内にはコンビニエンスストアや売店が設けられておらず、また「ニュウマン」には”ラグジュアリィな店舗”が多いため、バスの乗車前に気軽に買い物できる店が限られており不便だという声が多くあがっていた。

ポプラ、バスタ4階に出店-家賃は450万円/年

ポプラが出店するのは、バスタ新宿4階(のりばフロア)の、現在コインロッカーが設置されている附近。
面積は123㎡(バックヤードなど含む)で、開業は2017年になる予定。
営業時間や屋号(ポプラでは「ポプラ」以外に旧髙島屋系列の「生活彩家」等も運営)などはまだ発表されていない。契約期間はポプラの占有開始より5年間。家賃は年間約450万円。
ポプラは、大阪市内を中心に駅売店を転換した小型コンビニの運営を行っているという実績がある。
なお、店舗の完成までは仮店舗で営業する可能性もあるという。
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ポプラが出店するバスタ4階。

外部リンク:入札占有計画の認定について(国土交通省関東地方整備局東京国道事務所)
外部リンク:バスタ新宿
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