カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

丸井川崎店、2018年1月14日閉店-ルフロンの核店舗、売上8割減で

川崎駅前のショッピングセンター「川崎ルフロン」に出店する「丸井川崎店」が2018年1月に閉店する。
追記:閉店日は1月14日となった。閉店セールは12月15日から実施される。

丸井川崎店。

川崎駅東口、ルフロンの核店舗

丸井川崎店は旧三菱電線工業川崎工場跡地のショッピングセンター「川崎ルフロン」(売場面積42,500㎡)の核店舗の一つとして「西武百貨店川崎店(川崎西武)」とともに1988年3月開業。建物は三菱UFJ信託銀行が所有している。
丸井はルフロンの1階〜7階に出店しており、売場面積は12,000㎡。
2003年に西武百貨店が閉店したため、2004年からは「ヨドバシカメラ マルチメディア川崎ルフロン」とともに施設の中核を担ってきた。

さいか屋も閉店の東口、ラゾーナ開業の影響大きく

丸井の閉店を報じたファッション誌「WWD」によると、ピーク時となる1991年度には169億円の年商があったが、バブル崩壊後の消費低迷や競争激化を受けて面積を3割縮小。2016年度の売上高は36億円で、ピーク時の2割程にまで減少しており、家賃負担も大きいことから閉店するに至ったと考えられる。

また、2006年には川崎駅西口に大型ショッピングセンター「ラゾーナ川崎」が開業して人の流れが東口から西口に移った影響も大きく、2015年5月には同じく東口にあった百貨店「さいか屋川崎店」が閉店している。

さいか屋川崎店。

外部リンク:丸井川崎店
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石巻エスタ、2017年5月31日閉店-旧さくら野百貨店、石巻市役所1階の商業施設

JR石巻駅前の石巻市役所1階に出店する商業施設「エスタ」のスーパーマーケット部分が2017年5月31日に閉店する。石巻市役所1階に出店するエスタ。

旧さくら野、石巻市役所1階に出店する食品スーパー

エスタは百貨店「さくら野百貨店石巻店」跡の1階部分に2008年6月開店。
建物はもともと旧「ダックシティ丸光石巻店」を移転したマイカル系百貨店「石巻ビブレ」として1996年に開店したもので、マイカルからの独立後の2002年に「さくら野百貨店石巻店」となっていたが、2008年4月に閉店。同年6月のエスタ開店から2年後の2010年3月からは建物全体が石巻市役所の新庁舎として本格利用開始され、役所内にスーパーが出店する全国的にも珍しい施設として一躍有名になった。

旧・さくら野百貨店の建物を利用した石巻市役所

震災で売上減、契約切れ待たずに撤退へ-テナントは継続

エスタの延床面積は4,679㎡、売場面積は2,648㎡で、運営は地元企業の株式会社ステップ。
エスタの閉店を報じた地元紙・石巻日日(ひび)新聞によると、当初は売上好調であったものの、2011年3月の東日本大震災以降は売上が伸びず赤字状態が続いていたことが閉店の要因だといい、2018年5月まで結ばれていた10年間の賃貸借契約を1年残しての閉店となる。
なお、ステップが運営していたスーパーマーケット部分は閉店するものの、エスタと契約し市役所1階の商業スペースで営業している13のテナントについては市との契約に切り替えることで2018年5月まで営業を継続させるとともに、市がエスタとの契約切れを見込み2017度末に予定していた核店舗の公募も早めるという。

エスタで営業するテナントは市との契約に切り替える。

スーパー無くなる石巻駅前、再開発にかかる期待

エスタは石巻市中心部唯一の食品スーパーであったため、エスタ撤退後の中心部における食料品取扱店はコンビニや個人商店などが中心となる。
宮城県第2位の人口を持つ石巻市の中心部ではかつて駅近くの「穀町大通り商店街」や「立町大通り商店街」などの商店街が活況を呈していたが、次第に「イオンモール石巻」や「イトーヨーカドー石巻あけぼの店」など大型店が集積する郊外に客足を奪われ、中心商店街が東日本大震災で被災したことや人口減少も中心部の衰退に拍車をかけることとなった。

市内最大の大型店「イオンモール石巻」。

その一方で、震災後は「まちなか居住」をテーマに「きょう街」(立町二丁目5番地区)や「石巻テラス」(中央三丁目1番地区)など住居と店舗を複合した再開発ビルが相次いで完成。今後も中心部数ヶ所において再開発ビルの建設が予定されており、中心市街地の賑わい復活へ期待がかかっている。

1階に商業施設「石巻アサッテ」が出店する「きょう街」。

エスタには、震災後は津波で被災しエスタ内に移転出店した店舗も複数あり、新たな核テナントの出店が急がれる。

外部リンク:石巻市役所
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イトーヨーカドー、看板を「鳩」に戻す工事はじまる-12年ぶり再登板

大手スーパー「イトーヨーカドー」で、広告塔屋の看板を長年親しまれた「」のマークに戻す作業が開始された。

 イトーヨーカドー大森店(5月7日)。

広告塔屋に鳩、12年ぶりに復活

イトーヨーカドーの看板が現在のセブン&アイマークになったのは
2005年のこと。セブン&アイホールディングスの発足によるものであった。
当初はグループのレストラン「デニーズ」なども同じマークに変更していたが、このマークはコンビニエンスストア「セブンイレブン」のものと見分けが付きづらく、デニーズでは再度看板を変更。こうした出来事は、「セブンイレブン主導」というセブンアイの現状を象徴するものにもなっていた。

一方で、近年イトーヨーカドーの業績は振るわず、2016年4月にはセブンアンドアイホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)が退任。鈴木氏の次男も2016年12月の人事で取締役を退任し、その後は創業家の伊藤順朗氏が常務に昇格するなど、創業家への回帰が進んでいた。

ハトマークの復活もこうした流れに沿ったものとされており、長年親しまれたマークを掲げることで、かつてのイトーヨーカドーのイメージを取り戻したいという思いの表れでもあろう。
なお、いち早くマークが「鳩」に戻された大森店では、5月7日現在「2面がハト、2面がセブンアイ」という状況になっており、今後は他店でもこうした対応になるのかが注目される。

大森店ではハトマークが復活したのは2面のみ(5月7日)。
他店の対応が注目される。
(大森店の撮影:しゅうさん

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MEGAドン・キホーテ渋谷本店、2017年5月12日開店-現・渋谷店は5月7日閉店

東京都渋谷区道玄坂にドンキホーテの旗艦店「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」が、2017年5月12日に開業する。

MEGAドンキホーテ渋谷本店。

渋谷に新旗艦店-生鮮食品を扱い「総合スーパー」機能も

MEGAドン・キホーテ渋谷本店が出店するのは、渋谷区道玄坂2丁目交差点前にある「三善ビルディング1・0・9」。
2016年はじめまでパチンコマルハンタワー渋谷、クラブセガ渋谷などが出店していた建物だ。
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出店するビル(GoogleMapより)。

ドンキでは、開業に先駆けてこのビルにおいて2016年10月21日から10月31日までハロウィン限定店舗「DONKI HALLOWEEN Fes.2016」を出店していた。
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DONKI HALLOWEEN Fes.2016イメージ(リリースより)。

MEGAドンキホーテ渋谷本店の売場面積は5,522㎡で、売場は地階~6階。
営業時間は24時間で、取り扱い商品は生鮮食品、酒、日用消耗品、家庭雑貨品、衣料品、化粧品、玩具、カー用品、ブランド品、家電製品、ペット用品など多岐にわたり、渋谷区では数少ない「総合スーパー」としての役割も担う。
また、観光客も多い土地であることから、渋谷の名所や名物をモチーフとしたクッキーやケーキなど渋谷区観光協会推奨のお土産を先行発売、地域の活性化に貢献するとしており、さらに7月からは渋谷にちなんだ“モバイルフード”の販売もおこなう予定という。

1階には土産・銘菓売場が。地階はスーパーマーケットとなる。

さらに、ダイバーシティ型のまちづくりをめざし、館内にはバリアフリートイレ、オールジェンダートイレも設置される。

なお、新店舗の開業により、現在のドン・キホーテ渋谷店(東急百貨店前)は5月7日を以て閉店している。
※開店後に画像追加

MEGAドン・キホーテ渋谷本店

住所:東京都渋谷区宇田川町28-6
(三善ビルディング1・0・9)
営業時間:24時間営業
駐車場:提携74台

外部リンク:2017年5月12日(金) 『MEGAドン・キホーテ渋谷本店』オープン! ~オールターゲットのニーズに24時間お応えする「進化型旗艦店舗」誕生~
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西友本八幡店、2017年8月31日閉店-建て替えで再出店へ

千葉県市川市のJR本八幡駅前にある総合スーパー「西友本八幡店」が、建て替えのため2017年8月31日をもって閉店する。

西友本八幡店。

築47年で老朽化・耐震不足、2020年再出店へ

西友本八幡店は1970年5月開業。建物は地上4階建てで、店舗面積は3,918㎡。地元企業が所有しており、屋上にはフットサル場もある。
本八幡駅周辺では長崎屋の本社が併設されていた「サンバード長崎屋本八幡店」(1970年開業、現:MEGAドン・キホーテ本八幡店)や地域最大級のショッピングセンター「ニッケコルトンプラザ」(1988年開業、核店舗:ダイエー) などの大型店がひしめき合っているが、西友はその先駆けで、本八幡地区で初の大型総合スーパーとして47年に亘って親しまれてきた。


同じく本八幡地区にあるニッケコルトンプラザ。

閉店は老朽化と耐震性不足によるもので、西友では店舗を建て替えて2020年に再出店する方針を示している。

勢力図変わる本八幡、ABSも建替えへ

本八幡駅近くでは、「ターミナルシティ本八幡」(2015年開業、核店舗:カスミ)、「イオンタウン市川大和田」(2016年開業、核店舗:ダイエー)などの開業やニッケコルトンプラザの改装で競争が激化しており、店舗の抜本的改革が求められていたことも建て替えの一因であろう。

2016年11月に開業したイオンタウン市川大和田。

また、本八幡駅西側で営業していた食品スーパー「ABS卸売センター本八幡店」も、ビルの老朽化に伴う建て替えにより2017年3月末をもって休業しており、今後の再出店が期待される。

3月末から休業中のABS卸売センター本八幡店。

老朽店舗多い西友、建替え相次ぐ

首都圏の西友店舗では老朽店の建て替えを目的とした閉店が相次いでおり、3月にはさいたま市見沼区の西友東大宮店(1976年開業)、東京都豊島区の西友東長崎店(1964年開業)がそれぞれ閉店。
東大宮店では建て替え後の2018年秋に3階建ての新店舗の出店を予定しており、東長崎店は西武鉄道の再開発「(仮称)東長崎駅南口計画」で2019年完成予定の地上11階建ての複合マンション内に再出店を予定している。
このほか、熊本地震で被災した西友サニー水前寺店(1963年開業)も同じく建て替えが行われており、4月に営業再開を果たしている。

建て替えが相継ぐ西友(水前寺店)。

外部リンク:西友本八幡店
関連記事:イオンタウン市川大和田、11月26日開業-イオンタウン初となる”ダイエー”出店
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Ittenほりかわ、2017年4月8日開業-日南中心部の再開発複合ビル

宮崎県日南市中心部の再開発複合ビル「ふれあいタウンイッテンほりかわ」が4月8日にグランドオープンした。

イッテンほりかわ。

油津中心部の再開発ビル

「イッテンほりかわ」はまちづくり会社「日南まちづくり株式会社」が日南アミューズメントセンターと宮崎銀行油津支店を解体した跡に開業させた8階建ての複合ビル。
運河通り商店街の入口にあり、百貨店の日南山形屋に隣接、複合商業ビルのサピア日南ショッピングセンター(旧・寿屋)、日南ボーリングセンター(旧・旧・寿屋)からも歩いてすぐの場所で、商店街を挟んで立体駐車場「いってんパーク」も備える。なお、宮崎銀行は敷地内に移転している。
総事業費は20億7000万円。

運河通り商店街を挟んだ景観。


隣接する日南山形屋。地域唯一の百貨店。

「百貨店、スーパー、商店街、医療機関が近い」ことをウリに活性化目指す

イッテンほりかわのコンセプトは「「子育て支援施設」「市民活動支援施設」「商業施設」「介護医療住居」「医療施設」「メディアセンター」「居住施設」「市民憩いの場」が一体となった、まちなか快適便利生活拠点の提供」。

イッテンほりかわ・商店街側より。

1階は日南市の子育て支援施設、ケーブルテレビ局、IT関連企業のオフィス、カフェなどの個人商店、2階が日南市民活動支援センター「日南市創客創人センター」、屋上庭園、3階がクリニック(内科、歯科)、4~5階が高齢者住宅(25室)、6~8階が分譲マンション(17戸)となる。
屋上庭園には木が植えられるほか、ボルダリングウォール(壁登り)を設置する。
また、立体駐車場「いってんパーク」の下層階には薬局、飲食店などと1坪店舗(家賃7000円/月)が設けられている。いってんパークの駐車料金は1時間100円だが、商店街の提携店舗利用で2時間無料となる。

立体駐車場棟。1階には1坪店舗も。

開業日となった8日には記念式典が挙行され、地元アイドルグループ「MKM-ZERO」などによるライブも行われるなど賑わった。
日南市油津の中心部では、活性化事業により新たな店舗も少しずつ増えてきている。日南市とまちづくり会社は、この再開発ビルの完成により更なる活性化にはずみをつけたい考えだ。

サンプラージュ岩崎商店街。

外部リンク:日南まちづくり株式会社
関連記事:スーパー江南小林店跡地に再開発ビル、1月22日着工-松栄ストアー出店へ

マルショク子飼、西友サニー水前寺、ツタヤ田崎など2017年5月迄に相次ぎ再開-熊本地震被災地、”建替え”も続々決定

熊本県・大分県の熊本地震の被災地で、店舗の建替えや移転による大型店の営業再開が進んでいる。

マルショク子飼店、5月3日再開

マルショク子飼店」(熊本市中央区)は1967年開店。子飼商店街の核店舗であり、熊本市における大型総合スーパーのさきがけ的店舗(寿屋下通店は1968年5月開店)で、マルショクの熊本県出店1号店だった。のちにサンリブ子飼に改名、3階にはダイソーも出店していた。

旧・マルショクサンリブ子飼。

新店舗は平屋で、売場面積は約1,000㎡。店舗は以前よりもかなり小さく、特に近くにある熊本大学の学生にとってはダイソーが無くなったことは非常に残念であろう。
開店50年という節目に新店舗に生まれ変わり、今後も商店街の核店舗として歴史を刻むこととなる。

マルショク子飼店・イメージ(公式サイトより)。

西友サニー水前寺店、4月27日再開

サニー水前寺店」(熊本市中央区)は1963年開店。
新水前寺駅前電停の前に位置しており、岩田屋傘下のスーパーマーケットとして設立されたサニーの1号店としても知られる。
 
旧・サニー水前寺店。

新店舗の売場面積は998㎡。
サニーは2001年に西友の傘下となっており、西友の新型店舗と同様に東京オリンピックのエンブレムを手掛けたことでも知られるデザイナー・野老朝雄氏によりデザインされた改装モデルをサニーに初採用した。
新店舗も旧店と同様に24時間営業となる。
サニー水前寺店(プレスリリースより)。

TSUTAYA田崎店、4月21日再開

TSUTAYA田崎店」(熊本市西区)はAVクラブ田崎店(熊本市西区)として1996年開店。親会社のスーパーマーケット「寿屋くらし館」との複合店舗だった。

移転元となったTSUTAYA AVクラブ田崎店跡。

新店舗は隣接するマックスバリュ田崎店跡(旧・寿屋くらし館)に移転。店舗名はTSUTAYA田崎店となる。
TSUTAYA田崎店は旧・寿屋傘下のニューコ・ワンの運営で、同社では熊本地震以降に旗艦店である「蔦屋書店 熊本三年坂」(カリーノ下通内)や「TSUTAYA AVクラブ」を改装のうえ順次営業再開させており、田崎店でも営業再開に向けた既存店舗の改装工事、新店舗への移転準備が行われていた。同店の再開により、熊本県のTSUTAYAは全店が営業再開を果たすこととなった。

TSUTAYA田崎店(プレスリリースより)。

TSUTAYA田崎店は売場面積を旧店舗の約1.5倍となる約430坪(約1421㎡)に拡大。
コンセプトに「家族と、仲間と、集えるTSUTAYA」を掲げ、熊本初となるイタリアン・ナポリピッツァ専門店「Napoli’s PIZZA & CAFFÉ」やリーディングスペース、キッズスペースを併設する。

空輸された本場イタリア食材が楽しめるNapoli’s PIZZA & CAFFÉ。

丸勢、黒潮市場(益城寿屋)、富士観ホテルなど建替えへ

このほかにも、各地で店舗の再建が進んでいる。
地震により、3 階および1 階フードコートが閉鎖されていた「ゆめタウンはません」(旧・ニコニコドークリスタルモールはません、クリモ)が4月20日に全館営業再開したほか、「マルショクサンリブ清水」(熊本市北区)、「マルショクサンリブ健軍」(熊本市東区)、「ショッピング丸勢健軍店」(熊本市東区)、「黒潮市場(寿屋)益城店」(益城町)、「別府富士観ホテル」(大分県別府市)の各店は、全半壊した旧店舗を解体して新店舗を建築する方針を示しており、一部では既に建て替え工事が行われている。
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熊本市東区で全壊したスーパー「ショッピング丸勢 健軍店」。

解体すすむ別府富士観ホテル。

資材不足もあり、一部では工事が遅れ気味であるというが、いずれも地域で長年に亘って親しまれてきた店舗であり、早期の営業再開が期待される。

外部リンク:マルショク子飼店
外部リンク:4月27日 9:00、サニー水前寺店営業再開 建て替えにより、鮮度と利便性をさらに強化(西友)
外部リンク:「TSUTAYA田崎店」平成29年4月21日1年ぶりのリニューアル・オープン(ニューコ・ワン)
外部リンク:丸勢の元店長のOOの話(ショッピング丸勢)
関連記事:カリーノ下通(寿屋)、6月10日全館再開-蔦屋書店、全面リニューアル
関連記事:マクドナルド熊本新市街店、4月19日全面再開へ-通称「角マック」、3月31日に一部営業再開
関連記事:【熊本地震、主な営業休止商業施設の状況】
関連記事:マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定 

ブックファースト渋谷文化通り店、6月4日閉店-跡地にヴィレッジヴァンガード本店、7月14日開店

渋谷駅近くの大型書店「ブックファースト渋谷文化通り店」が6月4日に閉店し、跡地にヴィレッジヴァンガードの旗艦店「ヴィレッジヴァンガード渋谷本店」が7月14日に出店する。

ブックファースト渋谷文化通り店。

渋谷109前のブックファースト、10年の歴史に幕

ブックファースト渋谷文化村通り店は2007年10月開店。
1998年に開店した旧・渋谷店のビル建て替えに伴う移転による出店で、ファッションビル「SHIBUYA109」前にあるみずほ銀行地下1~2階に立地していた。
旧・渋谷店(現:H&M渋谷店の場所)は6階建てで、大阪市に本店を置く同社にとって東京の旗艦店として親しまれたが、移転後は規模を縮小していた。その一方で、ブックファーストは2008年に東京の新たな旗艦店として「モード学園コクーンタワー」内にブックファースト新宿店を開業させている。

「ヴィレヴァン本店」、開店記念イベントも実施

一方のヴィレッジヴァンガードは、渋谷センター街の旗艦店「渋谷宇田川店」(2011年開業)を2017年3月に閉店させたばかり。この閉店もビルの建て替えに伴うもので、同店の閉店によりヴィレッジヴァンガードは渋谷区から姿を消しており、近隣に新たな出店地を探していたという。
7月14日に開業する新店舗は「ヴィレッジヴァンガード渋谷本店」の名称で、同社の新たな旗艦店となる。
7月14日以降、以下のとおり記念イベントも実施される予定。

  • 7月14日(金): 愛☆まどんなさん×コバルト爆弾αΩライブペイント
  • 7月15日(土):でんぱ組.inc夢眠ねむさん&たぬきゅん来店イベント
    ※夢眠ねむさんは7月14日が誕生日
  • 7月16日(日):虹のコンキスタドール+ベボガ!(虹コン黄組)
ヴィレッジヴァンガード渋谷本店

住所:東京都渋谷区宇田川町23番3号
渋谷第一勧銀共同ビル地下1階~地下2階
営業時間:10:00~23:00(予定)

外部リンク:ブックファースト
外部リンク:ヴィレッジヴァンガード渋谷本店(ツイッター)
関連記事:GAP渋谷店、5月7日閉店-GAP日本旗艦店の1つ
関連記事:ニトリ渋谷店、2017年6月ごろ開店-丸井・シダックス跡に「都心初」単独旗艦店

阪急梅田駅高架下「阪急三番街」4月27日リニューアル-古書のまちも移転

阪急梅田駅の高架下で営業する商業施設「阪急三番街」が4月27日に大規模リニューアルを終えた。

2016年から段階的に改装を続けていた阪急電車中央のりば。

阪急梅田駅併設の商業施設、大幅リニューアル

阪急三番街は阪急梅田駅の高架下に1969年11月開業。施設は地下2階〜地上2階を占める北館・南館の2館で構成され、売場面積は34,300㎡。
阪急阪神ビルマネジメントが管理、運営しており、インテリア雑貨専門店「UMEDA Francfranc」、玩具・雑貨専門店「キディランド大阪梅田」、大型書店「紀伊国屋書店梅田本店」、手芸専門店「ユザワヤ」を始めとする255店舗が営業する。
今回の改装では印象的な新スポットの誕生や新規36店舗を含む全73店舗の新装出店などが行われ、施設のイメージを大きく変えるリニューアルとなった。

古書街も移転の「うめ茶小路」-南館1階、紀伊国屋隣に

南館1階・紀伊国屋書店隣にあった女性向け雑貨・靴専門店街「マドレーヌアベニュー」は、和をテーマにした専門店街「うめ茶小路」(約770㎡)にリニューアル。全13店舗の専門店のうち9店舗が、三番街隣にあった古書店街「阪急古書のまち」(1975年開業)から移転してきた古書店、専門書店、骨董品・美術品取扱店などの店舗となった。
紀伊国屋書店の旗艦店である梅田本店と隣接することで、「温故知新」な相乗効果も期待されるところだ。

移転してきた古書のまちが入居するうめ茶小路。

京阪神の象徴を再現「レゴ展示」-北館1階、水族館跡に

2016年8月に閉鎖した北館1階の「かわいい水族館」跡には、日本唯一のレゴブロック認定ビルダーである三井淳平氏が手掛ける作品展示「HANKYU BRICK MUSEUM」が開設された。「阪急・阪神沿線の街並み」や、「阪急梅田駅」、惜しまれつつ閉鎖した「かわいい水族館」など、京阪神地域を象徴する景色や施設をレゴブロックで再現した全5作品が展示される。

HANKYU BRICK MUSEUM。


レゴブロックで再現された阪急・阪神沿線の街並み。

「三世代ファミリー」テーマに充実-主な新テナント

北館1階・地下1階では「三世代ファミリー」をテーマに掲げ、スキンケア・食物販中心の店舗構成にリニューアルを実施。
ニトリの都市型業態「ニトリ デコホーム」や東京ドームが運営する共感型セレクトコスメショップの新業態「Crème et Rouge」(クレームエルージュ)、和素材のグロサリー専門店「久世福商店」、キッチン雑貨店「212キッチンストア」が新規出店。また、キディランドや先述のレゴ展示との相乗効果が期待される「レゴストア」の新コンセプト店舗やウルトラマンの公式ショップ「ウルトラマンワールドM78」(3月16日先行開店)、スポーツカードに強みを持つカードゲーム専門店「MINT」(4月1日先行開店)なども開店した。

地下2階の噴水「アクアマジック」は6月4日に撤去

施設が大規模リニューアルを終えた一方で、地下2階の噴水モニュメント「アクアマジック」は老朽化のため6月4日をもって撤去されることとなった。
アクアマジックは1990年5月の三番街リニューアル時に設置。施設の象徴的存在として約27年にわたり利用客から愛されてきた。
モニュメント撤去後の活用方法について、阪急三番街は公式サイトで「今後は新たなスポットとして皆様のお目にかかれるよう準備を進めて参ります」としている。撤去される「アクアマジック」。(阪急三番街公式サイトより)

外部リンク:「阪急三番街」が4月27日(木)リニューアルオープン!(阪急電鉄・阪急阪神ビルマネジメント)
外部リンク:阪急三番街に新たなスポット「HANKYU BRICK MUSEUM 」「うめ茶 小路 」が誕生(阪急電鉄・阪急阪神ビルマネジメント)
外部リンク:営業開始前の館内通路一部試験開放のお知らせ(阪急三番街)
外部リンク:アクアマジック撤去のお知らせ(阪急三番街)
関連記事:大阪駅南口に大型歩道橋「スカイウォーク」10月1日完成-“梅田ダンジョン”解消へ期待
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オンセンド美濃本店、2017年4月28日閉店-創業店、82年の歴史に幕

大手衣料スーパー「オンセンド」は、岐阜県美濃市の美濃俵町商店街にある本店「オンセンド美濃店」(温泉堂美濃店)を4月28日に閉店させた。

オンセンド美濃店。「温泉堂」の看板も掲げる。
(GoogleMapより)

美濃俵町商店街の核店舗、82年の歴史に幕

オンセンド美濃店は温泉堂として1935年に開店。
その後チェーン展開し、2017年現在は東海・関西地方を中心に千葉県から福岡県までの全国に出店している。

オンセンド店内(奈良県)。

本店であるオンセンド美濃店の現在の建物は1972年開店。国の重要伝統的建造物群保存地区として有名な美濃市中心部に立地し、本社機能も備える。
地元紙・岐阜新聞によると、美濃本店はここ10年間赤字で、売り上げの減少に加えて店舗の老朽化も深刻だったという。
 店舗跡の活用方法は決まっていない。

外部リンク:オンセンド
関連記事:岐阜センサの解体はじまる-柳ケ瀬商店街「グランドタマコシ」創業の地