カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

東映会館、2025年12月より解体・再開発開始-有楽町「丸の内TOEI」跡、ホテルなど建設へ

東京都中央区のJR有楽町駅近くにあり、2025年7月27日に閉館した大手映画配給会社「東映」の本社兼複合映画館ビル「東映会館」が2025年12月より解体。大型再開発が本格始動する。

東映の本社を併設する旗艦劇場だった

東映会館は1960年9月に開業。東映本社と東映直営館「丸の内TOEI①(旧丸の内東映)」「丸の内TOEI②(旧丸の内東映パラス)」を核とする複合ビルで、上層階には東映の本社も置かれていた。

東映会館。

東映はかつて国内最大の直営劇場網を築いており、グループ会社を通じて大都市圏を中心に劇場を核とする東映会館を展開していた。
21世紀に入って映画興行の主流が郊外型のシネマコンプレックスに移行するなか、直営の映画館は次第に減少。大都市圏にある劇場は多くが再開発されることとなった。全国の主要東映直営劇場のうち、新宿東映会館跡地は「新宿三丁目イーストビル(新宿マルイアネックス・新宿バルト9)」、名古屋東映会館跡地は2025年にヨドバシHDが取得した「サンシャインサカエ」、梅田東映会館跡地は「御堂筋フロントタワー(WeWork御堂筋フロンティア)」、小倉東映会館跡地は高級賃貸マンションとなっている。
そうしたなか、2022年の渋谷TOEI(渋谷東映プラザ内)閉館によって、直営館は丸の内TOEIのみに。映画興行は同社の子会社「ティ・ジョイ」が引き継いでいる。

老朽化で閉館、東映本社は京橋に移転

東映会館の閉館・再開発は、築60年を超える建物の設備老朽化によるもの。
継続使用した場合は多額の修繕費用および改修費用が見込まれるため、収益不動産として再開発を行い、最大限の有効活用」を決定したとしている。

東映本社が移転した京橋エドグラン。

これにより、東映会館は2025年7月27日を以て劇場を閉館。最終日には吉永小百合さんが舞台に登壇した。
また、東映の本社機能は「京橋エドグラン」に移転していた。

東映会館跡地は「ホテルを核とした複合商業ビル」に

東映会館は2025年12月より解体を開始。解体の工期は2026年11月末までとなることが予定されている。
その後、東映会館跡地は東映が自社主導で再開発する。
具体的な建物規模は発表されていないものの、ホテル・店舗を中心とする」としており、ホテルを核すぐ複合商業施設ビルになるとみられる。
有楽町駅近くの一等地だけに、どういった施設となるのか注目される。

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パナソニックものづくりイズム館、2025年12月26日閉館-老朽化で松下電器歴史館から57年の歴史に幕

大阪府門真市の京阪西三荘駅前にあるパナソニックグループの企業ミュージアム「パナソニックものづくりイズム館」(旧・松下電器歴史館)が、2025年12月26日に閉館する。

松下110年の歴史が詰まった企業ミュージアム

「パナソニックものづくりイズム館」の前身は「松下電器歴史館」。当時の松下電器が1968年に創業50周年を記念して開館させたもので、隣接して「松下幸之助歴史館」を併設する。
2館ともに建物は1933年に建築された門真工場の建物を復元したもので、1960年代築ながら昭和初期を感じさせる外観となっている。

パナソニックものづくりイズム館。
1933年築の建物を1968年に復元したもの。

「松下電器歴史館」は2018年にリニューアルして「パナソニックものづくりイズム館」となり、松下幸之助歴史館とともにパナソニックミュージアムを形成することとなった。
ものづくりイズム館の館内では松下電器・パナソニック、そして松下幸之助の妻の弟が創業した旧三洋電機の歴史をたどりつつ、約550点もの歴代家電を展示している。

パナソニックものづくりイズム館の館内。

館内ではかつての広告やCMも見ることができるほか、大阪万博で話題となった人間洗濯機(三洋)、さらにはパナソニックグループの令和の最新技術・最新家電の展示もおこなわれていた。

老朽化で閉館、収蔵物は非公開に

「パナソニックものづくりイズム館」の閉館は老朽化のため。パナソニックによると、家電の保存は続けるものの、収蔵物は一般には非公開となる見込みだという。
パナソニックミュージアムは2026年1月5日より「松下幸之助歴史館」のみの運営となる。
なお、歴史ある建物の今後については発表されていない。

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高松東急REIホテル・松山東急REIホテル、2026年3月閉館-「四国の商店街の顔」いずれも他企業が再生へ

東急グループの大手ホテルチェーン「東急ホテル&リゾーツ」(東京都渋谷区)が運営する都市型複合ビジネスホテル「高松東急REIホテル」「松山東急REIホテル」が、2026年3月に閉館する。

四国を代表するアーケード商店街入口のホテル閉館

高松東急REIホテルは1982年4月に高松東急インとして開業。2015年に東急グループのホテル再編に伴い現名称となった。建物はマニュライフ生命保険が所有する。
客室数は191室、建物は高松市の中心商店街の1つ「兵庫町商店街」のアーケード入口に立地しており、下層階には飲食店やローソンが入居する。

高松東急REIホテル。向かいは東横イン。

松山東急REIホテルは1991年9月に松山東急インとして開業。2015年に東急グループのホテル再編に伴い現名称となった。
客室数は245室、建物は松山市の中心商店街の1つ「大街道商店街」のアーケード入口向かい、「ロープウェー商店街」入口に立地しており、下層階には飲食店やひめぎん愛媛銀行)が入居する。

松山東急REIホテル。電車通りに立地。

「高松東急REIホテル」「松山東急REIホテル」再活用へ

「高松東急REIホテル」「松山東急REIホテル」の閉館は、いずれもホテル運営管理業務受委託契約の終了に伴うもの。
高松東急REIホテルは2026年3月17日のチェックアウトを以て営業を終了。その後、JR四国グループが2026年夏ごろに「JRクレメントイン高松兵庫町」としてリブランドオープンする予定。
松山東急REIホテルは2026年3月3日のチェックアウトを以て営業を終了。その後、サンフロンティア不動産系のサンフロンティアホテルマネジメントが2026年4月ごろに「日和ホテル松山」としてリブランドオープンする予定となっている。
「四国の商店街の顔」は、いずれも新たなビジネスホテルとして再出発を切る予定だ。

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ロピア八幡東ナフコ店、2025年12月5日-ナフコ旗艦店全面刷新、至近距離の「トライアル」「ミスターマックス」と直接対決

福岡県北九州市八幡東区のJR鹿児島本線八幡駅とスペースワールド駅近くに、OICグループの大型食品スーパー「ロピア八幡東ナフコ店」が2025年12月5日に開店する。

ナフコ旗艦店に

ホームプラザナフコ八幡東店は2006年8月に開店。建物は地上2階建で店舗面積は18,127㎡
ナフコ八幡東店はホームセンターと大型家具インテリア雑貨「ナフコTWO-ONESTYLE」の複合業態「コンビネーションストア」であり、福岡空港店(2003年12月開店/14,929㎡)や春日フォレストシティ店(2010年10月開店15,570㎡)を上回る同社西日本最大/福岡県内最大の旗艦店となっている。
同店ではトリドール系カフェ「コナズ珈琲」を敷地内に導入。2025年10月30日にホームセンターを、11月6日にTWO-ONESTYLEを全面刷新するなどロピア導入に向けた準備を進めていた。

ナフコの至近距離には九州を代表する大手ディスカウント系スーパー「スーパーセンタートライアル八幡東店」「ミスターマックス八幡東店」(両社とも生鮮4品取扱/5,000㎡前後)が営業しており、直接対決する構図となる。

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淀屋橋ステーションワン、2025年11月全面開業ー京阪淀屋橋駅上、絶景展望台も

大阪府大阪市中央区の御堂筋沿いに、京阪・大阪メトロ淀屋橋駅直結の再開発ビル「淀屋橋ステーションワン」が、2025年6月から11月ごろにかけて順次開業している。

淀屋橋ステーションワン(左)。
右側は「淀屋橋ゲートタワー」。

淀屋橋東側の再開発、いよいよ今秋に全面開業

「淀屋橋ステーションワン」は中央日本土地建物と京阪HD、みずほ銀行が事業主体となり、「日本土地建物淀屋橋ビル」(当時)や「京阪御堂筋ビル」などを再開発したもの。

再開発前の淀屋橋交差点。

なお、御堂筋を挟んで向かい(西側)には大和ハウス工業・住友商事・関電不動産開発、そしてミズノ・白洋舎などの地権者組合を事業者主体とする地上29階建て・地下2階・高さ135メートルの再開発ビル「淀屋橋ゲートタワー」が今年末までに完成する予定。両街区ともに、今回の再開発に際して都市再生特別地区の指定を受けて容積率が1600%に引き上げられている。
また、両ビルはともに地階で京阪電車の京阪本線と大阪メトロ御堂筋線それぞれの淀屋橋駅と直結される。

テナントは小規模ながら無料の「絶景展望台」併設

「淀屋橋ステーションワン」の建物の規模は地上31階建・地下3階建・高さ150メートル、延床面積は73,102㎡。
そのうち商業エリアは商業エリア(物販)はおもに地階から3階までの一部で、京阪HD傘下の京阪流通システムズが運営。「粋(すい)を尽くしたおもてなし」をコンセプトとし、今年6月から11月ごろにかけてカフェ「猿田彦珈琲」(6月)、和菓子「森のおはぎとキツネイロ」(6月)、ベーカリー「THE CITY BAKERY」(6月)、スイーツ「カヌレ堂」(今秋中に開業予定)、「セブン-イレブン」(6月、24時間営業は非実施)などが順次開業している。また、地階には11月に観光案内所が開設された。

淀屋橋ステーションワンの駅直結地階エントランス。

30階には施設の目玉となる高さ150メートルの展望施設「淀屋橋スカイテラス」が入居。入館料金は無料で、開放時間は10時~23時。スカイテラス内には気軽に楽しめるカフェバー「YODOYABASHI SkyTerrace Cafe & Bar」も併設される。
(飲食の営業時間は21時まで)

淀屋橋スカイテラス。屋根がなく開放的、椅子も設置される。

この30階にはスカイテラスのほかにも今年9月末までにイベントホール・結婚式場「une osaka」、ラグジュアリーレストラン「SOA」、ハイカジュアルレストラン「COVE DINING」が順次開業した。

淀屋橋スカイテラスからの展望。

なお、オフィス部分には「中央日本土地建物」や「みずほフィナンシャルグループ」などが入居、業務を開始している。

淀屋橋ステーションワンのテナント一覧


(ニュースリリースより)

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ウエルシアプラス南片江店、2025年11月27日開店-12月には調剤薬局も新設、旧寿屋系くらし館のマックスバリュ跡に

福岡県福岡市城南区の福岡市地下鉄七隈線福大前駅近くにあったイオン系食品スーパー「マックスバリュエクスプレス南片江店」跡に、同社系フード&ドラッグストア「ウエルシアプラス南片江店」が2025年11月27日に開店した。

旧寿屋系「くらし館南片江店」として開店

マックスバリュエクスプレス南片江店は、1998年10月に九州地場流通大手「寿屋」(本社:熊本市)完全子会社「えじまや」(本社:福岡県大野城市)運営の食品スーパー「くらし館南片江店」として開店。建物は平屋建で売場面積は730㎡(閉店時点)。
くらし館南片江店は同年11月のラララグループ(寿屋)系地域子会社再編や2001年12月の寿屋民事再生法適用、2003年11月のイオン系受皿会社「マックスバリュ九州」(本社:熊本市/後に福岡市博多区に移転)への吸収合併を経て「マックスバリュくらし館南片江店」に業態転換した。その後、2008年9月にはイオン系食品スーパー標準店舗「マックスバリュ南片江店」として新装開店。2018年に現名称に改称したうえで水産惣菜プロセスセンター筆頭拠点「旬鮮工房福岡」を新設し、2020年9月のイオン系地域子会社再編にともない「イオン九州」(本社:福岡市博多区/後に福岡市東区に移転)運営となった。
一方、2025年8月上旬には「建物の老朽化」を理由に挙げ「今秋頃業態を変えて新たな店舗をオープン」する方針を同時発表、同年8月31日をもって旧寿屋系から27年続く食品スーパーとしての歴史に幕をおろしていた

旧寿屋系くらし館、イオン系フード&ドラッグに

ウエルシアプラス南片江店の建物は平屋建で売場面積は743㎡。イオンウエルシア九州としては2025年9月に旧とみやま東町店跡地に新築開店した「ウエルシアプラス門司東町店」に次ぎ16店舗目、福岡県内12店舗目となる。

ウエルシアプラス門司東町店。

南片江店は「地域の健康ステーションを目指す新しいスタイルの店舗」と位置付けるフード&ドラッグ業態「ウエルシアプラス」として、医薬品・化粧品・日用雑貨やグロサリー(一般食品・冷凍食品・酒類)に加え、生鮮3品(青果・鮮魚・精肉)や惣菜、地元福岡県産商品を拡充するなど、旧来のイオン系食品スーパーの強みとウエルシアの強みを兼ね備えた売場を展開。「お客さまの“ココロ”と“カラダ”の健康に寄り添い、九州の「豊かな暮らし」に貢献します」としている。

ウエルシアプラス南片江店

住所:福岡県福岡市城南区南片江6-18-30
営業時間:9時~24時

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西友西一之江店、2025年11月27日開店-親会社「トライアル」PB商品本格展開、24時間フィットネス「FIT EASY」利用客向け健康志向商品も

東京都江戸川区の首都高速7号小松川線一之江IC近くに、九州地盤の大手流通グループ「トライアルHD」(本社:福岡市東区)系食品スーパー「西友西一之江店」が2025年11月27日に開店した。

親会社トライアルPB取扱う新店舗

西友西一之江店の建物は地上2階建で営業フロアは1階、売場面積は507.2㎡。
西一之江店では周辺に多数の保育園や学校を擁する住宅街という立地特性を活かし、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)や簡便即食商品(加工食品・冷凍食品)、日用品を中心に展開。
建物2階に入居する24時間営業アミューズメントフィットネスクラブ「FIT EASY」利用客を対象とした健康志向商品や西友の看板PB「みなさまのお墨付き」に加え、2025年7月に親会社となったトライアルHDのPB商品を取揃えるなど「西友・トライアルならではの差別化した商品の品揃え」を打ち出す。

西友西一之江店。

西友西一之江店

住所:東京都江戸川区西一之江1丁目17-11
営業時間:24時間営業

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マックスバリュエクスプレス大曽根駅西店、2025年12月3日開店-旧住都公団系複合施設「ポルト大曽根」ドコモショップ跡に

愛知県名古屋市北区の大曽根駅近くに、イオン系食品スーパー地域子会社「マックスバリュ東海(MV東海)」(本社:静岡県浜松市中央区)の都市型食品スーパー新業態1号店「マックスバリュエクスプレス大曽根駅西店」が2025年12月3日午前7時に開店した。

大曽根駅近くのドコモショップ跡に

マックスバリュエクスプレス大曽根駅西店が入居する複合商業施設「ポルト大曽根」は1996年11月に特殊法人「住宅都市整備公団(住都公団/現UR都市機構)」により竣工、建物は地上14階建で商業フロアは1~2階、マックスバリュ直営売場面積は190㎡。
当地には長らくNTT系携帯電話キャリアショップ「ドコモショップ大曽根店」(ノジマ系コネクシオ運営)が営業していたが、2024年9月に近隣のイオン系複合商業施設「イオンモールナゴヤドーム前」に移転したため空きテナントとなっていた。

MV東海既存小型店「1/3」規模の都市型新業態

マックスバリュエクスプレス大曽根駅西店では、コンセプトに「おいしさ すぐそこ、毎日を便利に。」を掲げ、2024年11月開店の伊東荻店(直営売場面積569㎡)や2025年7月開店の御器所2丁目店(直営売場面積499㎡)といった既存小型店の「1/3」という都市型食品スーパーを展開。
同日開店する「マックスバリュエクスプレス今池駅南店」「マックスバリュエクスプレス大曽根駅西店」「マックスバリュエクスプレス平安通駅前店」とともに、従来同社が獲得しきれなかった名古屋都心部のオフィスワーカーや生活者の需要を獲得していくものとみられる。

マックスバリュエクスプレス大曽根駅西店

住所:愛知県名古屋市北区大曽根三丁目4-14 ポルト大曽根1階B号室
営業時間:7時~23時

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ギンザノボ、2025年12月1日開業-旧東急プラザ銀座、香港系投資会社への運営移行で新ブランド「GinzaNovo」に

東京都中央区銀座の東急不動産系複合商業施設「東急プラザ銀座」が、新たな運営会社による複合商業施設「GinzaNovo(ギンザノボ)」として2025年12月1日に新装開業した。

東急グループの銀座旗艦店として開業

東急プラザ銀座は、2012年8月をもって閉店したH2Oリテイリング系複合商業施設「モザイク銀座阪急(旧数寄屋橋阪急)」跡地再開発「(仮称)銀座5丁目プロジェクト」として2016年3月に開業。建物は地上11階地下5階建で敷地面積は約3,766㎡、延床面積は約50,000㎡。
同施設は東急グループの銀座旗艦店として開発コンセプトに「Creative Japan~世界は、ここから、 おもしろくなる。~」を掲げ、江戸切子をモチーフとした特徴的な施設デザインを採用。開業当初は東急百貨店新業態「HINKA RINKA(ヒンカリンカ銀座)」を核に、東急ハンズ新業態「HANDS EXPO」や韓国財閥系市中空港型免税店「ロッテ免税店銀座」といったラグジュアリー主体の専門店120店舗超を導入し、訪日外国人観光客によるインバウンド需要に対応した大型観光バス向け駐車場を地階に設けるなど「伝統と革新が共存する銀座エリアの魅力を受け継いだ銀座の新たなランドマーク」をめざした。

今年2月に中華系ファンドが買収、再生進めていた

東急プラザ銀座は、東急グループ各社が誇る再開発/施設運営ノウハウを銀座に移植した集大成的施設であった一方、2020年代初頭の感染症拡大を受け、同年1月に有力専門店の東急ハンズが撤退、2021年11月をもって核店舗の東急百貨店が撤退するなど、施設の大部分が空床に陥った。その後、2025年2月に香港系投資会社「ガウ・キャピタル・パートナーズ(Gaw Capital Partners/GCP/基滙資本)」とシンガポール系投資会社「ペイシャンスキャピタルグループ(Patience Capital Group/PCG)」が共同で施設を取得し、東急不動産と連携するかたちで施設の再生を進めていた。

プラダ路面店はじめとする旗艦店導入、看板など順次刷新

ギンザノボは2025年11月30日の東急不動産による運営撤退と12月1日の基滙資本への運営移行にともない、ラテン語で新しいを意味する「Novo(ノボ)」と天体現象である新星「Nova(ノヴァ)」にインスピレーションを得た施設名に変更し新装開業したもの。

GinzaNovoのイメージ。
2025年12月1日時点では東急プラザ銀座の看板が残る。

ギンザノボでは新体制移行に先駆け、2025年9月にラグジュアリーブランド「PRADA」路面店が開業しており、今後はPRADAをはじめとする旗艦店エリアや上層階への送客を図るショップ構成で「よりダイナミックで魅力あふれるショッピングをお楽しみいただける空間づくり」をめざすとしている。

GinzaNovoのロゴイメージ。

同施設では同年12月17日より館内でカレイドスコープ(万華鏡)型アートインスタレーション「レイドスコープ・オブ・ジョイ:GinzaNovo x Ribbonesia」を開催、東急プラザ銀座の看板が残る外壁などに関しても順次刷新していく。

ギンザノボ

住所:東京都中央区銀座5丁目2-1

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マックスバリュエクスプレス今池駅南店、2025年12月3日開店-老舗パチンコ「西陣」名古屋支店跡に

愛知県名古屋市千種区の名古屋市営地下鉄東山線名城線今池駅近くに、イオン系食品スーパー地域子会社「マックスバリュ東海(MV東海)」(本社:静岡県浜松市中央区)の都市型食品スーパー新業態1号店「マックスバリュエクスプレス今池駅南店」が2025年12月3日午前7時に開店する。

老舗パチンコ販売会社「西陣」の営業拠点だった

今池KAビルは1992年3月に竣工。当地には長らく大手パチンコ販売会社「西陣(NISHIJIN)」が営業拠点「西陣名古屋支店」を展開していたが、2023年3月に同社が販売事業から全面撤退したことで同支店を閉鎖(製造部門は別会社で存続)。
同年9月に首都圏地場不動産販売会社「すまいえ住宅販売」(本社:東京都東久留米市)が新社名「エルスタット」への変更を機に本社と営業拠点を西陣名古屋支店跡に全面移転したもの、2025年8月の本社再移転により再び空きテナントとなっていた。

MV東海既存小型店「1/3」規模の都市型新業態

マックスバリュエクスプレス今池駅南店の売場面積は189㎡。
コンセプトに「おいしさ すぐそこ、毎日を便利に。」を掲げ、2024年11月開店の伊東荻店(直営売場面積569㎡)や2025年7月開店の御器所2丁目店(直営売場面積499㎡)といった既存小型店の「1/3」という都市型食品スーパー型の売場を展開。
同日開店する「マックスバリュエクスプレス大曽根駅西店」「マックスバリュエクスプレス平安通駅前店」とともに、従来同社が獲得しきれなかった名古屋都心部のオフィスワーカーや生活者の需要を獲得していくものとみられる。

マックスバリュエクスプレス今池駅南店

住所:愛知県名古屋市千種区今池三丁目12-20 KAビル
営業時間:7時~23時

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