カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

日本橋三越本店、2020年までに全面リニューアルへ-歴史的内装は維持

三越伊勢丹ホールディングスは、2017年から「日本橋三越本店」を大規模改装し、全面リニューアルすると発表した。
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日本橋三越本店。

「カルチャーリゾート百貨店」目指した全面改装

日本橋三越本店は1673年に伊勢商人・三井高利により呉服店「越後屋」として開店。現在の建物は1914年に建てられたもの(1927~35年改修)で、エレベータ、エスカレータ、暖房設備、スプリンクラーなどを備えた当時としては最新式の建築だった。
日本橋三越本店は2014年より「カルチャーリゾート百貨店」をテーマとした店作りを進めており、今回の改装はその一環。環境デザイン担当には建築家の隈研吾氏を機用する。
改装は全館で行われ、第一弾は2017年に着工、2018年春までに本館1~3階、新館1~2階の改装を完成させ、東京オリンピックが開催される2020年までに全館の改装を終えるという。
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改装後のイメージ(プレスリリースより)。

第一段の投資額は120億円、総投資額は約200億円。
ファッションに特化した百貨店の現状の売場を見直し、食や美術、スポーツ、文化的売場や、文化発信を行う催事に重点を置く。
いわゆる「コトモノ消費」を増やし、客層を若者にまで拡大していく考えと見られる。

歴史的内装を生かしてリニューアル

日本橋三越本店は5月20日に重要文化財の指定を受けることが決定したばかり。
当然ながら、重要文化財となっている歴史的内装は維持され、現在の内装を生かした形でのリニューアルとなる。
三越日本橋本店の年商は現在約1600億円。近年は売り上げ上昇傾向にあり、三越伊勢丹では改装後の売上10パーセント増を目指している。
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中央ホールなどの内装は維持される。

外部リンク:日本橋三越本店
関連記事:日本橋三越本店、重要文化財に-開店343年、築102年

【熊本地震】イズミゆめタウン、11月までに全店営業再開へ

西日本最大手の総合スーパー「イズミ」(広島市東区)は、熊本地震の影響で休業中の5店舗を2016年11月までに営業再開させると発表した。
ショッピングセンター「ゆめタウンサンピアン」(熊本市東区)、「ゆめタウンはません」(熊本市南区)の両店は、今年11月ごろに営業再開する見込み。
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半壊したゆめタウンサンピアン。

ゆめタウン、11月ごろに全店営業再開

ゆめタウンサンピアン」は1996年に「ニコニコドーサンピアンシティモール」として開業。ニコニコ堂が運営するサンピアンプール跡地への出店だった。
2002年にニコニコ堂の経営破綻に伴い、ゆめタウンサンピアンに改称。

ゆめタウンはません」は1998年に「ニコニコドークリスタルモールはません」(クリモ)として開業。1999年に増床。
2002年にニコニコ堂の経営破綻に伴い、ゆめタウンはませんに改称。
2006年にはシネコンなどを増床している。
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ゆめタウンはません。

4月16日の熊本地震本震では、両店舗ともに天井、配管などが崩落、ガラスが割れたり軒が落ちるなど、甚大な被害を受けた。
イズミが震災で失った売上高は最終的に100億円を超えるとみられる。
一方で、イズミは熊本県に「復興支援金」として売上金などから10億円の寄付を行っている。

ゆめマートは6月中に全店再開

このほか、イズミでは休業中の「ゆめマート」3店舗の営業再開予定も発表している。

  • ゆめマート帯山(旧・ニコニコドーエプロン帯山店):5月末
  • ゆめマート九品寺(旧・ハローグリーンエブリー九品寺店):5月末
  • ゆめマート長嶺(旧・ハローグリーンエブリー長嶺店):6月中

外部リンク:イズミ・ゆめタウン
外部リンク:ゆめマート(熊本)
関連記事:【熊本地震、主な営業休止商業施設の状況】 (随時更新)
関連記事:マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定 
関連記事:イズミゆめタウン、熊本県に10億円を寄附-募金1330万円と合わせて
関連記事:鶴屋百貨店八代生活彩館が閉店-地震で倒壊の恐れ
関連記事:鶴屋百貨店、6月に全館営業再開へ

日本橋三越本店、重要文化財に-開店343年、築102年

三越伊勢丹ホールディングスは、文化審議会による「日本橋三越本店」の重要文化財指定答申を受け入れることを発表した。
これにより、日本橋三越本店が重要文化財に指定されることが決定的となった。
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日本橋三越本店。

築102年、日本を代表する百貨店

日本橋三越本店は1673年に伊勢商人・三井高利により呉服店「越後屋」として開店。
1683年に現在地に移転し、越後屋両替店(現:三井住友銀行)も開設している。
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江戸時代の店舗。

その後、1904年には「デパートメント宣言」を行い、日本初の本格的百貨店となった。
現在の店舗は1914年に建設されたもので、築102年。当初からエスカレータ、エレベータ、スプリンクラー、暖房装置などを備えた最先端の建築であった。また、シンボルのライオン像もこの際に設置された。
その後1923年の関東大震災での一部焼失を受け、1927年~1935年に大規模な改修・増築を行っている。
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正面から金字塔を見上げる。

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地下鉄入口。

百貨店の重要文化財指定は日本橋髙島屋に続いて国内2例目となる。
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日本橋髙島屋。

荘厳な吹き抜けなど館内各所に趣向凝らした建築

日本橋三越本店は館内もアールデコ調の意匠を取り入れ、大理石をふんだんに使用している。
1914年に開設、1935年に増築完成した「中央ホール」の吹き抜けは5階までに達しており、その中央には1950年に製作開始、1960年に竣工した天女(まごころ)像が設置されている。
中央ホール2階にあるパイプオルガンは1925年に輸入されたもので、2009年(平成21年)には中央区民有形文化財に登録されている。現在でも時間帯によっては生演奏が行われる。
また、天井にはステンドグラスも設置され、荘厳な雰囲気で買い物が楽しめる。
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中央ホール。

外部リンク:日本橋三越本店

【熊本地震】鶴屋百貨店、6月に全館営業再開へ

震災後、東館など一部のみでの営業となっていた「鶴屋百貨店」(熊本市中央区)は、5月14日に本店本館の下層階で営業を再開した。
20日と21日には本館とウイング館の営業フロアを拡大する予定で、今後も建物の改修を進め、6月の全館再開を目指す。
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鶴屋百貨店。

鶴屋百貨店、6月に全館営業再開

鶴屋百貨店は熊本県で最も大きい商業施設で、九州最大の百貨店。
5館体制で売場面積は約7万㎡。東館にはグッチ、プラダ、東急ハンズなどが出店、そのほか別館にはGAP、SHIPS、DIESELなども入居しており、「鶴屋のCMソングを歌えない熊本県民はいない」と言われているほど県民に親しまれている百貨店だ。
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本館にはくまモンの懸垂幕が掛けられた。

鶴屋百貨店は16日の熊本地震本震でエレベータなど本館の一部が損壊。4月23日より東館、ウイング館の一部が営業を再開したものの、本館は閉鎖されていた。
14日に営業再開したのは本館の地下2階~1階で、14日は朝から多くの客が来店した。
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本館営業再開時には多くの客が詰めかけた(5月14日朝)。

5月20日、21日にも営業フロア拡大

鶴屋百貨店は、20日にはウイング館7階を再開(ウイング館全館再開)、21日には本館営業フロアを地下2階~4階まで広げ、6月に本館も含めて全館での営業を再開する予定。
鶴屋百貨店は九州最大の商店街「下通商店街」に隣接しており、鶴屋本館の営業再開は熊本市中心部の復興のはずみにもなりそうだ。
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下通商店街(5月14日)。

追記:鶴屋百貨店では、6月1日より本館屋上階、ウイング館5階を除いて、営業を再開する。

外部リンク:鶴屋百貨店
関連記事:【熊本地震、主な営業休止商業施設の状況】 (随時更新)
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関連記事:鶴屋百貨店八代生活彩館、地震の影響で閉店

【熊本地震】鶴屋百貨店八代生活彩館、2016年4月閉店-倒壊の恐れ

熊本県八代市の百貨店「鶴屋百貨店 八代生活彩館」が、熊本地震の影響で閉店することとなった。
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鶴屋百貨店八代生活彩館。

八代市中心部の核店舗、倒壊の恐れで閉店

鶴屋百貨店八代生活彩館は1990年開店。八代市本町2丁目商店街立体駐車場の下層階にあり、店舗は3階建てで1階が食品、2階が衣料品、3階が催事場(閉鎖の場合あり)となっていた。
熊本地震では、八代市は震度6弱の揺れを記録。その後も震度5強の余震に襲われており、鶴屋生活彩館が入居するビルは建物の損傷が激しく、倒壊の恐れがあるという。
鶴屋百貨店では、今後「生活彩館」の一部商品をロードサイドの八代店(ACT-6、2階建てのギフトサロン店)で販売する予定。
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鶴屋八代店(サロン店)。国道3号線沿いに出店する。

八代生活彩館は本町2丁目商店街の核店舗で、閉店は商店街への影響も大きいと考えられる。
建物を所有する商店街組合では、立体駐車場を含めての建て替えを検討しているというが、資金などの面から再建には時間がかかりそうだ。

外部リンク:鶴屋百貨店
外部リンク:八代生活彩館閉店のお知らせ
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ニトリ、新宿髙島屋に2016年12月出店-紀伊國屋書店跡

家具大手のニトリ(北海道札幌市北区)は、2016年12月に東京都渋谷区の百貨店「新宿髙島屋タイムズスクエア南館」に出店する。
追記:2016年12月1日に開店することが発表された。
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新宿髙島屋タイムズスクエア。ニトリが出店する南館は右側。

紀伊國屋書店新宿南店跡、ニトリに

新宿髙島屋タイムズスクエア南館は本館・新宿髙島屋とともに1996年10月に開店。
開店以来20年間に亘って紀伊國屋書店が核テナントとなっていたが、紀伊國屋書店は洋書売場を残し7月に撤退することを発表していた。
ニトリは新宿地区初出店となる。

百貨店への出店進めるニトリ

ニトリは2011年4月に山科大丸(京都市山科区)のLACTO専門店街に百貨店初出店(但し専門店街への出店なので百貨店商品券は使用不可)。
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山科大丸。

さらに、2015年3月にはプランタン銀座(中央区、2016年末に閉店し業態転換予定)にも出店。銀座初出店として話題となった。
ニトリは2016年9月にも港南台髙島屋(横浜市港南区)に出店することを発表しており、今後も都心部や大都市郊外の駅前出店を続けるとみられる。
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ニトリ札幌本社。

追記:「ニトリ新宿タカシマヤタイムズスクエア店」は新宿髙島屋南館の1階~5階に出店。売場面積は約2,900㎡の大型店となる見込み。開店は2016年12月1日となる。
ニトリはこのほかにも、2016年中に立川駅前の「フロム中武」、多摩センター駅前の「ココリア多摩センター」(核店舗:多摩センター三越)、「東急百貨店東横店」などへの出店を発表しており、今後も首都圏の駅前への出店を進める方針だ。
また、銀座店(旧プランタン銀座・マロニエゲート銀座)に関しても、今後増床を行うという。

外部リンク:ニトリ
関連記事:紀伊國屋書店新宿南店、7月下旬閉店
関連記事:ニトリモール枚方、4月20日グランドオープン 

【熊本地震】イズミゆめタウン、熊本県に10億円を寄附-募金1330万円と合わせて

「ゆめタウン」「ゆめマート」を展開する「イズミ」(広島市東区)は、震災復興支援のために熊本県に10億円を寄付することを発表した。
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営業できない状態が続くゆめタウンサンピアン。

募金1330万円に加えて10億円寄附

イズミの山西泰明社長は、17日に熊本県庁を訪問し、店舗で集めた募金13,301,299円に加えて熊本地震の支援金として10億円の目録を蒲島熊本県知事に手渡した。10億円は創業家とイズミグループの売上金などから支出する。

イズミは熊本県内でゆめタウン・ゆめマート合わせて33店舗を展開。
地震で多くの店舗に甚大な被害が出ており、現在もゆめタウンはません、ゆめタウンサンピアン、ゆめマート帯山、ゆめマート長嶺、ゆめマート九品寺(いずれも熊本市)の5店舗が休業中。ゆめタウン光の森(菊陽町)、ゆめタウン八代(八代市)、ゆめタウン別府(大分県別府市)などでは現在も店舗設備の修復を行いながら営業を続けている。
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エスカレータが損傷した店舗(ゆめタウン別府)。

ゆめマートについては6月中には全店営業を再開する見込みだが、 旧ニコニコドー店舗であるゆめタウン2店については被害が非常に甚大で、復旧の目途が立っていない。イズミが震災による店舗閉鎖で失った売上は最終的に100億円を超えるとみられる。 
このほか、イズミでは5月20日~22日まで「がんばろう 熊本・大分!応援セール」を開催するなどして被災地支援に努めるとしている。

外部リンク: 『平成28 年熊本地震』イズミグループ被災状況のご報告と
義援金・支援金のお届けについて(イズミ)
関連記事:【熊本地震、主な営業休止商業施設の状況】 (随時更新)
関連記事:マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定 

【熊本地震】マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定

マルショク(大分市)は、熊本市内で運営する同社の大型店3店舗を5月中に解体する。
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サンリブ健軍。

解体の3店舗、営業再開したい意向だが時期未定

解体となるのは「サンリブ子飼」(中央区)、「サンリブ健軍」(東区)、「サンリブ清水」(北区)の3店舗。
マルショクでは各店舗を建替えて営業再開したい意向だが、解体にも時間がかかるため現時点では営業再開するかも未定という。

くまなん店は改修予定

また、「サンリブシティくまなん」(中央区)については現時点では詳しい再開時期などについて発表されていないが、今後建物を改修して営業再開する予定という。
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サンリブシティくまなん。

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解体予定となっているサンリブ3店舗
サンリブ子飼

3,489㎡。1967年7月開店。
子飼商店街の核店舗だった。熊本市における大型総合スーパーのさきがけ的店舗(寿屋下通店は1968年5月開店)で、マルショクの熊本県出店1号店だった。3階にはダイソーも出店。
熊本大学に最も近いスーパーマーケットであり、総合スーパー、100円ショップなどの競合店は無かったため、周辺に住む学生はかなり不便になるであろう。
解体工事は5月25日からの予定。
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サンリブ健軍

売場面積4,067㎡。1976年4月開店。
ピアクレス健軍商店街の核店舗だった。一部は元大洋デパート健軍支店の建物を活用しており、全壊した部分は築50年近かった。
今回の地震で最も大きく崩壊した大型ビルの1つとして各メディアに頻繁に取り上げられた。
5月10日ごろより解体工事が行われている。
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サンリブ清水

売場面積7,846㎡。2000年10月開店。
熊本市北部の住宅団地(ニュータウン)に立地。マクドナルド、不二家、ヒライ、ナムコランドなどが出店しており、小型店の多いマルショク社にとっては旗艦店の1つだった。
なお、現在の厳しい新耐震基準の下で建てられた店舗でもある。
5月15日現在解体工事は行われていないが、立体駐車場の損傷が大きく、近いうちの解体が検討されているという。
既に一部テナントは閉店を発表している。
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大型店失うマルショク、経営の痛手に

小型店の多いマルショク(北九州市の株式会社サンリブとは別会社)にとって、人口密集地の3店舗を失うことは経営の大きな痛手となると思われる。
都商研の取材によると、マルショク社は店舗を建替えて再出店したい意向だというが、東日本大震災、熊本地震、東京オリンピック開催などに伴う資材不足から、建替えする場合も時期がいつになるのかは未定。2013年2月に老朽化のため閉店したマルショク流川店(別府市)の建替えにも3年以上かかっており、今回閉鎖した3店舗が再出店できるのか自体未定だという。
また、解体後に仮設店舗出店を検討している地区もあるとのこと。
いずれの店舗も出店地域で随一の大型店だっただけに今後が注視される。

関連記事:熊本地震、主な営業休止商業施設の状況
(随時更新中)

外部リンク:サンリブ・マルショクグループ

仙台パルコ2、2016年7月開業-目玉はTOHOシネマズ

JR仙台駅西口に「仙台パルコ2」が2016年7月1日に開業する。
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開業を間近に控えた仙台パルコ2。

目玉はシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 仙台」

「仙台パルコ2」は、JR仙台駅西口のバスプールに隣接した街区に建設中。2階部分がペデストリアンデッキと連結し、JR仙台駅から直接アクセスすることができる。また、仙台市地下鉄南北線・東西線の仙台駅にも隣接する。
現在、仙台駅西口には、300メートルほど離れた位置に「仙台パルコ」が立地しており、仙台のパルコは2館体制となる。
「仙台パルコ2」は1階から5階までが専門店街となり、6階から9階まではシネマコンプレックス(シネコン)「TOHOシネマズ 仙台」が入居する。専門店街の売場面積は約10,000 m2で、既存の「仙台パルコ」と合わせると約23,000 m2となる。また、地階には駐車場を設ける。

単館系作品、アニメ、ライブビューイングなど充実

今回の開発の目玉となる「TOHOシネマズ 仙台」は、9スクリーン、約1700席の規模であり、「IMAXデジタルシアター」など最新鋭の設備を導入した映画館となる。仙台駅前にはかつて「仙台東宝劇場」や「日乃出劇場」等の東宝系列の映画館が立地していたが、いずれも撤退した。約10年ぶりに東宝系列の映画館が復活することとなり、仙台市民の注目を集めている。
邦洋の人気映画に加え、単館系と言われるアート作品や、アニメ作品、あるいはコンサートや演劇、スポーツなどのライブビューイングなども積極的に上映することで既存映画館との棲み分けを図るといい、仙台の文化発信基地としての期待がかかる。

「オトナ」ターゲットに本館と棲み分け図る

「仙台パルコ2」の 開発コンセプトは「オトナ 考える PARCO」
メインターゲットを30歳以上の男女と想定し、若年層をターゲットとした既存の「仙台パルコ」とは異なる客層の取り込みを図る。店舗構成は、衣料品の店舗比率を抑え、また全てのフロアにカフェを配置するなどといった工夫が見られる。
カジュアルファッションブランド「コーエン」の都心型店舗「コーエン ジェネラルストア」のほか、「バオ バオ イッセイ ミヤケ」「キャス キッドソン」など、出店する84店舗中、34店舗が東北初出店となる。
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仙台パルコ2の館内イメージ(プレスリリースより)

1階部分は路面店を志向したレストラン街に

「仙台パルコ2」のレストラン街は「パルイチ」と名付けられ、パルコ初の試みとして1階部分に設けられる。1階部分に設置した上でガラス面を多用した開放的な空間とし、さらに、地下鉄の終電を意識して営業時間を深夜24時までと設定することで、路面店のように気軽に立ち寄れるレストラン街を目指す。13店舗が入居する。
「仙台パルコ2」の西側には、青果・食品を中心とした商店街「仙台朝市」が隣接していており、買い物客で賑わっている。また東側・北側には地下鉄駅の出入口が存在しているため、1階部分の利便性は高い。「パルイチ」の開業が、仙台朝市を始めとした周辺地区にさらなる賑わいをもたらすことが期待される。
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仙台朝市に直結する「仙台パルコ2」の西側出入口。

外部リンク:仙台PARCO2 公式ウェブサイト
外部リンク:TOHOシネマズ 公式ウェブサイト
外部リンク:『仙台パルコ2』 2016年7月1日(金)グランドオープン!(プレスリリース、PDF)
外部リンク:TOHOシネマズ 仙台 7月1日(金)グランドオープン!(プレスリリース、PDF)

関連記事:エスパル仙台東館3月18日開館-東急ハンズ、東北初店舗

新しい記事はこちら:仙台パルコ2、7月1日開業-「オトナ」ターゲットに

苫小牧駅前プラザegao(旧ダイエー)、自己破産正式決定-市が取得へ

JR苫小牧駅前にある「苫小牧駅前プラザegao」(旧ダイエー苫小牧店サンプラザ)を運営する「サンプラザ」の自己破産が正式に決定した。
破産を受け、苫小牧市は建物の取得に乗り出しており、駅から連絡通路で直結という好立地を生かし、公共施設・商業施設などとしての再生を目指す。
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苫小牧駅前プラザegao。
(画像提供:北のテッチャンさん)

旧ダイエー苫小牧店、自己破産正式決定

苫小牧駅前プラザegaoは「ダイエー苫小牧店」を核店舗としたショッピングセンター「サンプラザ」として1977年に開店。地上7階、地下1階で、売場面積は約20,000㎡。
苫小牧駅とは連絡通路で直結しており、最盛期にはダイエーに加えて100近いテナントが出店していた。
2005年のダイエー撤退後、2006年からは「苫小牧駅前プラザegao」となり、核店舗として「ラルズマート苫小牧駅前店」(売場面積約2,400㎡)が出店していた。
しかし、2013年に核店舗であったラルズマートやドラッグストア、くまざわ書店などが撤退すると、各フロアでテナント撤退が相次ぎ経営が悪化。2014年には自己破産を申請しており、2016年5月に自己破産が正式決定した。

撤退相次ぐ苫小牧駅前の商業施設

苫小牧市では2005年に苫小牧市沼ノ端地区に「イオンモール苫小牧」が出店して以降、苫小牧駅周辺では、大型店が相次いで撤退。
2005年には「ダイエー苫小牧店」、「丸井今井苫小牧店」が、2010年には「イトーヨーカドー苫小牧店」が、2011年には「ビッグジョイ」(トピア)が、2015年に「トマモール」が、2016年には 駅ビル「苫小牧エスタ」が閉店していた。
そのほか、2010年には長崎屋がディスカウントストアのドン.キホーテに転換、中心市街地から2軒の映画館が撤退するなど、典型的な「商業の郊外化」が進行している。
CfIMpXkUsAI6TvV-1
駅ビル「苫小牧エスタ」も2016年3月に閉館した。
(画像提供:北のテッチャンさん)

市が取得、再生に期待

郊外化に加え、苫小牧駅前プラザegaoの再生を阻んでいたもう1つの理由が地権者・権利者が複雑だということだ。
苫小牧市はageoを一時的に取得して、公共施設や商業施設などとして再生させたいとしている。
地元紙の苫小牧民報によれば、地権者・権利者29人のうち27人との交渉がまとまっているといい、複雑な権利を1つにまとめることで、再活用を推し進めたい考えだ。