カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

つだぬマルシェ、2017年10月5日開店-津田沼パルコ地階、西友跡などを「デパ地下仕様」に

千葉県船橋市の津田沼駅前にあるファッションビル「津田沼パルコ」地階に新たな食品売場「つだぬマルシェ」が10月5日に開店した。

津田沼パルコA館。

西友跡、北野エースなど「デパ地下仕様」の食品売場に

つだぬマルシェはパルコA館とB館の地階に展開。かつては「西友津田沼パルコ店」などが営業していた場所だ。
コンセプトは「おいしい!たのしい!パルコの地下 つだぬマルシェ」で、面積は約2,700㎡。

店舗ロゴ(ニュースリリースより)。

A館地階には「北野エース」をはじめ、惣菜店「新宿さぼてん」、「KASEI」、精肉店「肉処たかぎ」、鮮魚店「魚力」、青果店「澤光青果」、サンドイッチ「ウフサタゴサンド」など9店舗が出店。
B館には食品コーナー「わくわく広場」に加えて、「西松屋」、「キャンドゥ」、「トモズ」など、日常に便利な6店舗が出店する。
さらに、両館のあいだの連絡通路には約40席の休憩・イートインスペースが設けられている。

館内イメージ(ニュースリリースより)。

津田沼駅近くには「イオンモール津田沼」、「イトーヨーカドー津田沼店」、そして「モリシア津田沼」(ダイエーモリシア津田沼店、一時はイオンとして営業していた)などの大型スーパーが集積しており、「津田沼戦争」と呼ばれるほど競争が激しい地区として知られる。

津田沼のイオンとイトーヨーカドー。

その一方で、現在津田沼エリアには百貨店は存在しておらず、パルコが西友跡などをこうした自主編集型の「デパ地下」仕様に転換させたことは、現在「大丸松坂屋百貨店」を運営するJフロント傘下ならではのことであるとも言え、他店との差別化にもつながるであろう。

外部リンク(ニュースリリース):津田沼パルコ 地下1階【つだぬマルシェ】いよいよ、10月5日(木)GRAND OPEN!!
外部リンク:おいしい!たのしい!パルコの地下 つだぬマルシェ(PDF)
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THE OUTLETS HIROSHIMA、2018年春開業-イオン、西風新都にアウトレットモール

イオンモール(千葉市美浜区)は、広島市佐伯区の西風新都にアウトレットモール「THE OUTLETS HIROSHIMA(仮称)」(ジ・アウトレット ヒロシマ)を2018年春に開業させる。
THE OUTLETS HIROSHIMA。

イオンモールの「地域創生型アウトレット」

THE OUTLETS HIROSHIMAは広島市郊外、佐伯区石打東地区開発事業地(西風新都グリーンフォートそらの)で「(仮称)西風新都プロジェクト」として計画が進んでいたもの。延床面積は約72,000㎡で、総賃貸面積は約53,000㎡。

着工前のようす。

イオンモール運営のアウトレットモール「THE OUTLET」の1号店として「本格アウトレットモール」、「エンターテイメント」、「地域との出会い」の3つをコンセプトに、“イオンモールだからできる地域創生型商業施設”を目指すとしている。

THE OUTLETS HIROSHIMAの計画地。

初の屋内スケート場も設置-モールの特徴

施設の核となる「本格アウトレット」には、世界を代表するインポートブランド、アウトドア・スポーツブランドや中四国初出店ブランドなど選りすぐりのショップが集結。
広島の美しい自然を感じられるオープンエアの環境の中で、美しい並木遊歩道や優美な噴水などを眺めながらリラックスして買い物を楽しむことができる。

世界を代表するブランドが集結するアウトレット。

エンターテイメント」エリアには屋内スケートリンクを設置。その他にもシネマコンプレックスや地元プロスポーツチームとのコラボコンテンツを導入したアミューズメントなど、広島随一のエンターテイメントゾーンを展開する。

イオンモール初の屋内スケートリンクを設置する。

地域との出会い」エリアには、柑橘類や新鮮野菜、海産物、もみじ饅頭など地域を代表する銘菓・スイーツを集積した食の編集ゾーン、地元の名店・人気店が軒を並べるダイニングゾーンを展開。
また、地元のものづくりや文化に触れる雑貨ゾーン等、広島・瀬戸内の食文化やライフスタイルが体験・体感できるゾーンも複数展開するという。

アウトレットに本格進出のイオン-スペワ跡地にも

イオングループのアウトレットモールとしては「レイクタウンアウトレット」(越谷市)が2011年4月に開業して以降、これまで新規出店は行われなかったが、THE OUTLETS HIROSHIMAはイオングループで2番目、7年ぶりのアウトレット新設となる。
また、2017年末で閉館するテーマパーク「スペースワールド」(北九州市)跡地でもイオンモールがアウトレットを核とする複合施設の建設を計画中。今後は、西風新都とともにイオンのアウトレット事業の中核を担うことになるであろう。スペースワールド跡地にはイオンのアウトレットが建設予定。

ニュースリリース:イオンモールの新たな事業フォーマット 地域創生型商業施設 THE OUTLETSの事業展開について
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ドムドムハンバーガー、2017年10月より「新ロゴ」に-大阪・京橋で記者会見、100店舗体制めざす

レンブラントHD(厚木市)が運営するハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」は、実施していた復活メニュー決定戦の結果と新ブランドロゴ発表会を兼ねた記者会見を2017年9月30日に行った。

ドムドム復活メニュー決定戦結果&新ブランドロゴ発表会。

新ロゴは「どむぞうくん」を継承

今回の記者会見は、7月1日からドムドムを運営するレンブラント傘下の新会社「ドムドムフードサービス」(神奈川県厚木市)が主催してイオン京橋店(大阪市都島区、旧ダイエー)で行われたもの。
発表会には「ドムドムフードサービス」の佐々真司社長、「シンボルが象」繋がりでドムドムハンバーガー総合演出プロデューサーに就任した人気振付師のラッキィ池田氏が出席。
記者会見では、今後の経営方針の発表に加えて、「復活メニュー決定戦」の結果と新ブランドロゴ発表、制服のお披露目、試食会、ドムドムグッズが当たるじゃんけん大会などが行われた。

ラッキィ池田総合演出プロデューサーによる人気メニュー試食会。
「すばラッキィ美味しさ」だったという。

SNS上で行われた復活メニュー決定戦では、エントリーされた9商品の中から「ドムミートバーガー」が1位に選出。また、「新ブランドロゴ」は、創業以来ドムドムの象徴として愛されてきた「どむぞうくん」をマイナーチェンジ。長年親しまれた「どむぞうくん」はそのままに、カラーリングを赤・白の2色に変更、どむぞうくんのおしりのシルエットを意識し「D」を大きくするなど、「非常にシンプルですけど新しい、そして今までを承継した、いいロゴマーク」(佐々社長)となった。

店舗の全面改装も実施-近く「100店舗体制」めざす

また、今回のロゴマーク変更に合わせ、ドムドムハンバーガー京橋店では店舗の全面改装が行われた。
改装店舗は「和」をコンセプトに掲げてコンセントを増設するなど、ゆったりとした快適な空間づくりが図られている。
また、京橋店ではこれに合わせて和スイーツ「かりんとう饅頭」の販売が開始されている。

「和」をコンセプトに改装されたドムドムハンバーガー京橋店。

新ロゴマークは、9月30日にリニューアルされた京橋店、金沢八景店(旧・ディーンズバーガー)の2店舗で先行採用。今後、段階的に採用店舗数を拡大する。また、別ブランド店舗「ディーンズバーガー」は廃止され、屋号は「ドムドムハンバーガー」に統一される予定だ。
ドムドムフードサービスは2017年度内に3店舗を新規出店する方針で(うち1店舗は閉店予定であった鹿児島鴨池店)、今後は首都圏・関西圏への駅近(駅ナカ・駅前)、商業施設フードコート内を中心に3年間で14店舗を出店、10年間で100店舗体制を目指すという。

ドムドムハンバーガー。

ドムドムは今回の新ブランドロゴ導入に合わせて、ハンバーガーセット購入客への「選べるサイドメニュー無料券」を9月30日から10月31日まで配布する(有効期限は11月15日まで)キャンペーンを実施する。

外部リンク:ドムドムハンバーガー
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イオンモール甲府昭和、11月23日増床リニューアル-全館の8割を刷新

山梨県昭和町の「イオンモール甲府昭和」が大規模増床し、11月23日に全面リニューアルオープンする。

工事中のイオンモール甲府昭和。

総賃貸面積約9万㎡の巨大ショッピングセンターに

イオンモール甲府昭和は2011年3月に開業した山梨県最大のショッピングセンター。
今回のリニューアルではコンセプトに「~や・ま・な・しセントラルパーク~」を掲げ、外観も甲府周辺に見られるワイナリーをイメージするものに改められている。もともとの総賃貸面積は約7万㎡であったが、増床棟の完成により、総賃貸面積約9万2000㎡の巨大ショッピングセンターとなった。

イオンモール甲府昭和と富士山。右側が増床棟にあたる。

全体の8割をリニューアル

今回のリニューアルでは、全体の約80%となる136店舗をリニューアル。75店舗(うち甲信越初21店舗、山梨県初35店舗)が新規出店となる。
新規出店テナントのうち、「H&M」、「ZARA」、「GAP」、「ABCクッキングスクール」、「オリヒカ」、「ユザワヤ」、「アーバンリサーチストア」などが山梨県初出店。そのほかにも「ノジマ」、「ペッパーランチ」などが新規出店したほか、「PeTeMo」(旧イオンペット)、「niko and…」などが増床リニューアルする。
また、核店舗の「イオン」は、「イオンスタイル甲府昭和」に全面改装され、11月10日に先行オープン。イオンスタイルの食品ゾーンに隣接したエリアは食物販やキッチン雑貨専門店を集めた「KOMOREBI marche(こもれびマルシェ)」にリニューアルし、「久世福商店」、「ヴィドフランス」、「PABLOmini」などが出店する。
フードコートも全面改装をおこない、「FOOD FOREST」としてリニューアルする。

こもれびマルシェ。

館内のデジタルサイネージには、9月にイオンモール松本で国内初導入された「AI対話型案内システム」を採用。画面に表示されたAIキャラクターに問いかけると、客の質問を認識し最適な案内を行う。AIキャラクターの案内システム(イオンモール松本)。

甲府市の「中心部」と「郊外」を担うイオンモール

イオンモール甲府昭和が甲府市中心部に与えた影響は大きく、2010年に開業した再開発ビル「ココリ甲府」も一時は多くのフロアが空き床となっていた。
その一方で、ココリは2016年に「イオンモール」の手で全館がリニューアルオープンしており、今回のイオンモール甲府昭和の増床により、甲府市内におけるイオンモールの役割は更に大きなものとなることは確実だ。

ココリ甲府。

イオンモール甲府昭和

住所:山梨県中巨摩郡昭和町飯喰1505-1
営業時間(専門店街):10:00~22:00(飲食23時、シネマ24時)
イオンスタイル1階食品売り場:8:00~23:00
イオンスタイル:9:00~22:00(1F食品以外、2F、3F)
※一部店舗は異なる。
(イラストはニュースリリースより)。

外部リンク:イオンモール甲府昭和公式ホームページ
外部リンク:~開業以来初となる大型リニューアルで全てが揃うエリアサードプレイスへ~「イオンモール甲府昭和」11月23日(木・祝)AM10:00増床リニューアルグランドオープン
関連記事:ココリ甲府、7月12日全面改装完了-イオン運営で空き床埋まる
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TSUTAYA小山ロブレ店、2017年11月開店-イズミヤ撤退から2年、ドンキ復活などで再生すすむ

JR小山駅前の商業ビル「ロブレ小山」2階にTSUTAYA小山ロブレ店が11月に開店する。ロブレではこのほかにも2017年夏に複数のテナントが出店し、イズミヤ小山店撤退後に発生していた空き床の多くが埋まることとなった。ロブレ小山。

イズミヤ撤退後、多くの売場が空き床に

ロブレ小山は1994年6月に開業。建物は地下1階、地上8階建てで、売場面積は30,752㎡。
ビルの開発主体となったのは総合スーパー「イズミヤ」(大阪市)で、核店舗として「イズミヤ小山店」を出店していたものの、2015年8月31日に閉店した。閉店後、イズミヤ所有分のビル資産は小山市に譲渡された。(ビル全体の5割ほど)

かつての核店舗だったイズミヤ小山店。

核店舗撤退と資産の市有化に伴い、イズミヤのテナントとして出店していた「ドン・キホーテ」などの専門店も相次いで閉店し、ロブレの多くのフロアで空き床が生じていた。

3月にドンキ再出店、出店率は8割まで回復へ

イズミヤ撤退後、実質的なビル所有者となった小山市は空き床解消に向けテナント誘致を行ってきたが、その第一歩として「ドン・キホーテ小山駅前店」(地下1階、1階)が2017年3月に再出店。
ドン・キホーテの出店フロアはイズミヤ撤退前と変わらないものの、バラエティ雑貨や化粧品、ブランド衣料の品揃えを強化するなど、ロブレの新たな核店舗としての機能向上を印象付ける再出発となった。

再出店したドン・キホーテ小山駅前店。

また、7月にはこれまで2階で営業していたアニメショップ「アニメイト」が4階に移転し、100円ショップ「ザ・ダイソー」、アミューズメント施設「ナムコ」も4階に新規出店。また、ナムコは5階にも出店した。
2017年秋には2階に「TSUTAYA」、4階にコミュニティFM「おーラジ」の出店が予定されており、9月現在も改装が行われている。

TSUTAYAの完成予想図(求人サイトより)。 

ゲームセンターやキッズランドはこの夏の長雨により盛況となっており、それらの好調さも新規テナント誘致に有利に働くことであろう。
小山市によると、出店検討中の店舗も含めるとテナントの出店率は8割まで回復する見通しで、今後は全空き床を埋めることを目指すという。

空き床が埋まりつつあるロブレ。

ロブレ小山(本館) 営業店舗
 7階 シネマロブレ5、リーブ21、アソカ アジアン ガーデン
関東農政局栃木南部水利事業所 
クリニック、飲食
 6階 小山市立生涯学習センター、おやま未来開運塾、
宇都宮大学サテライトプラザ、東進衛星予備校
カフェ
 5階 キッズランドおやま、ナムコ
Down Burst. Dance Studio
雑貨、飲食
 4階 アニメイト、ナムコ、ザ・ダイソー
おーラジ(おやまコミュニティFM放送)
紳士服・スポーツ
 3階 ブティックK、メイフェア、TBC
ファッション、シューズ、飲食など
 2階  TSUYATA
 1階 ドン.キホーテ、ゆうちょ銀行ATM、
おやま本場結城紬クラフト館
 B1階   ドン.キホーテ

赤字:出店決定・工事中
橙字:出店検討中
(2017年9月時点)

ロブレ小山(別館)

カーサロブレ:飲食店街
ロブレ632:駐車場、眼科、花屋、塾など

外部リンク:ロブレ
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フォレストモール仙台茂庭、2017年11月開業-「巨大アニメ施設」予定地跡に、「ダイユー8」仙台初出店

仙台市太白区茂庭の大型アニメ施設「WARASCO(わらすこ)」が建設予定だったエリアに、近隣型ショッピングセンター「フォレストモール仙台茂庭(仮称)」が2017年11月から12月にかけて開業する。

建設中のフォレストモール仙台茂庭

頓挫していた仙台市茂庭の巨大アニメ施設計画

大型アニメ施設「WARASCO」の建設計画は東京の設計コンサル会社「創コンサルティング」を中心とするグループが2014年6月に発表したもの。
立地は仙台市郊外、東北道仙台南IC至近の茂庭土地区画整理事業用地3.5haで、施設はキャラクターパビリオン棟2棟とセンター棟の計3棟の建設を予定していた。

開発予定地・茂庭地区周辺の景色。

構想ではアニメや漫画の世界観を再現したアトラクション、関連商品のショップ、「ポケモン」や「エヴァンゲリオン」といった人気アニメキャラの展示などを検討。2016年春の開業を目指し、来場者は年間100万人を見込んでいた。
しかし、計画段階で同地における用途地域の面積制限に対応できないなどの理由から2014年11月に計画の中止を発表。
その後は他地域での施設建設を目指すとしていたものの、2017年9月現在で同社による新規計画の情報は出されていない。

跡地は近隣型SCに-ベニマル、ダイユーエイトなど出店

WARASCOの建設予定地跡には、関東地方を中心に近隣型ショッピングセンターの開発・運営を行っている「フォレストモール」(東京都)が東北初進出。
フォレストモール仙台茂庭(仮称)の届出店舗面積は約8,909㎡。
テナントとして食品スーパー「ヨークベニマル」、仙台市初進出となるホームセンター「ダイユーエイト」(12月開業予定)、100円ショップ「ダイソー」、ドラッグストア(テナント未定)、ラーメン専門店「幸楽苑」(11月開業予定)などが出店を決めている。

仙台初進出のダイユーエイトは12月開業予定。

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心斎橋パルコ、2021年再出店へ-旧そごう本店(大丸北館)に

大丸を運営するJフロントリテイリングは、「大丸心斎橋店」(しんさいばしみせ)の北館(旧・そごう心斎橋本店)の大部分を傘下のファッションビル「パルコ」(仮称:心斎橋パルコ)とすることを発表し、10月1日に心斎橋店準備室を開設した。

大丸心斎橋店北館。

心斎橋パルコ再出店へ-旧・そごう本店のB2~7階に

大丸心斎橋店北館はそごう本店として1877年に開店。
現在の建物はそごう心斎橋本店として2005年に新築されたもので、2009年の閉店後は大丸心斎橋本店北館として利用されていた。
建物は地下2階、地上14階建て。売場面積は40,780㎡。

旧・そごう心斎橋本店。

一方、かつてあった心斎橋パルコは建物の老朽化などにより2011年に閉店しており、建替え後のビルはパルコの専門店ビル業態「心斎橋ゼロゲート」(H&Mが全床に出店)となっているため、現在は大阪市にパルコは存在していない。

大丸心斎橋店は現在建替え工事を行っており、本館は2019年に完成する予定。パルコが出店するのは北館のうち地下2階から7階の予定で、本館の新装開店後に約40億円を投じて改装をおこない、2021年の開店を目指すという。
daimaruss
旧・大丸心斎橋店本館。現在は建替え中だ。

外部リンク(ニュースリリース):「大丸心斎橋店北館」への新規出店について
関連記事:大丸心斎橋店本館、12月30日閉館-多くの人に惜しまれた最終日
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江戸東京博物館、大型改修工事で2017年10月1日から長期休館-常設展は2018年4月、一部はそれ以降に再開

両国の都立博物館「江戸東京博物館」(東京都墨田区)が、大規模改修工事のため2017年10月1日から2018年3月31日まで(一部はそれ以降も)休館する。

江戸東京博物館。

大型改修で常設展は半年間-特別展示室はそれ以降も

江戸東京博物館は1993年3月に開館。設計は菊竹清訓で、地上7階~地下1階の高床式の建物が特徴となっている。
今回の大型改修は2015年4月に常設展示室の改装が行われて以来のこと。すでに特別展示室、ホール、楽屋については9月1日より休館している。
このうち、常設展示室(5階・6階)、図書室(7階)は、2018年4月から再開される予定。それ以外の特別展示室などの再開は4月以降になるとのことで、スケジュールの詳細は追って発表されることになる。

外部リンク:江戸東京博物館
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伊勢丹松戸店、2018年3月21日閉店-縮小模索も結局「閉店」に

JR松戸駅前の伊勢丹通り商店街にある百貨店「伊勢丹松戸店」が、2018年3月21日に閉店する。

伊勢丹松戸店。

業績低迷で閉店-松戸市が支援模索も白紙に

伊勢丹松戸店は1974年4月に開業。
地上11階、地下1階建てで、売場面積は31,268㎡。建物は投資ファンドなどが所有する。この地にはもともと市立小学校があり、再開発は松戸市の主導で行われたものであった。
三越伊勢丹は、松戸店の業績低迷から直営売場を4階以下に圧縮するとともに、松戸市に4階の一部を10年間、計21億円で貸借させる案を打診。
松戸市は駅前立地という地の利を生かして旅券事務所、文化ホール別館など(1,672㎡)を入居させることで利便性の向上を図ることを検討していた。しかし、9月7日に行われた松戸市議会の総務財務常任委員会では市施設の入居が認めらず、案は「保留」に。その後、9月25日に全会一致で可決された一般会計補正予算案の修正案にも伊勢丹支援予算は盛り込まれることはなく、市による支援の道が絶たれたことが閉店の決定打になってしまった。なお、5階以上は建物所有者が新たなテナントを誘致する方針であった。

まちの「華」を失う松戸駅前、市は大きな痛手か

伊勢丹松戸店は、一時期よりも減ったといえども200億円近い年商があり、多くの地方百貨店からしてみれば羨ましいほどの売上規模で、やりようによっては長期的に百貨店として存続できた可能性も高い。
さらに、これだけの規模の大手百貨店が駅前から消えることは、松戸市自体にとって大きな痛手となろう。今後、中心市街地の地価下落・空きテナント増加による税制収入の減少なども避けられず、市が逃がした魚はあまりにも大きなものとなりそうだ。

外部リンク:伊勢丹松戸店
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三崎口駅、2017年10月5日から「三崎マグロ駅」に改称-「みさきまぐろきっぷ」リニューアルで

神奈川県三浦市の京急本線三崎口駅が、2017年10月5日から12月3日までの期間限定で「三崎マグロ駅」に改称する。三崎マグロ駅の駅名標イメージ。

「みさきまぐろきっぷ」の大大大リニューアルで改称

三崎口駅の改称は、京急が2009年より発売している「みさきまぐろきっぷ」の大大大リニューアルキャンペーンに伴うもの。
「みさきまぐろきっぷ」は京急線・京急バスの乗車券と三浦・三崎エリアの飲食店でのまぐろ食事券、施設利用券がセットになったきっぷで、10月5日の大大大リニューアルでは販売価格の改定とともにバスのフリー区間の拡大、対象店舗の拡大など(オープントップバスも乗車可能となる)が行われる。

大大大リニューアルが行われるみさきまぐろきっぷ。

10月5日から12月3日まで行われるキャンペーンでは、三崎口駅改称のほか、三崎口駅と三浦海岸駅窓口での「みさきまぐろきっぷ」提示で特製クリアポーチがもらえるサービス(毎日先着200名)、三浦野菜の詰め合わせなどが当たる抽選が実施される。

三浦半島の魅力向上進める京急-有識者との共同研究も

京急電鉄は近年、三浦半島エリアの観光政策や開発に力を入れており、2016年夏には京急久里浜駅の「京急リラッ久里浜駅」の改称や駅ビル「ウィング」の改装、2017年もYRP(横須賀リサーチパーク)へのホテル「京急EXイン」の出店や「食品館あおば」による大型商業施設の出店が決定した。京急久里浜は2016年夏に「京急リラッ久里浜」に改称した。

また、2017年4月17日からは東京大学とのタッグで「三浦半島の魅力を最大化する共同研究」を実施。「地理人」で知られる今和泉隆行氏らを研究メンバーに据え、ワークショップやフィールドワークなどを組み合わせ、三浦半島における「コト」の発掘を目指している。
※京急久里浜駅名標以外の画像は京急電鉄公式サイトより

ニュースリリース:対象エリアを拡大し、三浦半島をさらに満喫!「みさきまぐろきっぷ」が大大大リニューアル!10月5日(木)からまぐろ食事店32店舗、レジャー施設利用・お土産18施設からお選びいただけます(京急電鉄公式サイト)
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