カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

JR新潟駅、2018年4月15日より新幹線・在来線同一ホーム対面乗り換え開始-在来線高架化で

JR新潟駅の在来線の一部ホームが2018年4月15日から高架化されるのに伴い、同日より上越新幹線「とき」と特急「いなほ」の「同一ホーム対面乗り換え」が実現する。
高架化工事が進む新潟駅。

国内3例目の「新在同一ホーム対面乗り換え」

4月15日に高架化されるのは羽越本線の列車などが発着する在来線2〜5番線。
高架化に伴い在来線5番線と新幹線11番線の間に「新幹線・在来線同一ホーム」が新設され、上越新幹線「とき」と羽越本線の特急「いなほ」などの列車が対面で乗り換え可能となる。
新幹線と在来線の同一ホームによる接続は、九州新幹線新八代駅(2011年まで)、北海道新幹線新函館北斗駅の2例があるが、いずれも整備新幹線路線の一部区間暫定開通に伴う接続の利便性を測ったものであり、新潟駅のような事例は日本初である。
対面乗り換えのイメージ。

なお、2021年度には在来線1番線が高架化され、現在の地平1・8・9番線は撤去される。

刷新進む新潟駅-駅舎建て替え、広場整備も

新潟駅では、在来線高架化工事に合わせて駅周辺の整備も行われる。
2022年度には高架下の交通広場が整備予定で、現在は新潟駅万代口を発着する新潟交通BRT「萬代橋ライン」などバス路線の乗り換えがしやすくなる。
また、2023年度頃には現駅舎の建て替えや万代広場の拡張が完了予定で、万代口ではペデストリアンデッキの新設も構想されているという。
新潟駅万代口に掲げられた新広場のイメージ。

外部リンク:新幹線と在来線の同一ホーム乗り換え 2018年4月15日開業(新潟市公式サイト)
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叡電の新型観光列車「ひえい」3月21日運行開始-700系を全面リニューアル

叡山電鉄(京都市左京区)は、新型の観光車両「ひえい」が3月21日にデビューすると発表した。

ひえい(732号車、ニュースリリースより)。

出町柳と八瀬・鞍馬を結ぶ-近年は「きらら」コラボで話題

叡山電鉄は出町柳駅(京都市左京区)から八瀬比叡山口・鞍馬への路線を運営する京阪系の鉄道会社。
沿線に観光地が多いのが特徴で、近年は観光車両「きらら」に因んで雑誌「まんがタイムきらら」とのコラボレーションを頻繁に行っており、話題を呼んでいる。

きらら(900系)。

種車は732号-以前の面影一掃する外観

「ひえい」の種車は1988年に製造されたデオ732号。732号の車番は「ひえい」にも継承されているが、種車の面影は空調や走行機器以外には殆ど無い。

732号と同系の700系電車。「ひえい」と大きく異なる外観。

「ひえい」の外観デザインはモスグリーンが基調で、比叡、鞍馬に因んで「神秘的な雰囲気」や「時空を超えたダイナミズム」を「楕円」のモチーフで大胆に表現したという。
ストライプは山霧をイメージしており、ドア付近には、「Spiritual Energy」を表現したロゴマークが掲出される。

側面デザイン(ニュースリリースより)。

また、車内はゆったりとしたバケットロングシートで、トレインビジョンも設置される。

内装デザイン(ニュースリリースより)。

運行開始日は3月21日の予定で、運行区間は叡山本線の出町柳駅-八瀬比叡山口駅間。運行日は火曜日を除く毎日(検査日など除く)、日中を中心に1時間に1~2往復する。特別料金などは必要ない。
なお、運行開始日の3月21日は冬期運休していた叡山ケーブルなどの運行再開日に当たる。

外部リンク:新しい観光用車両 「ひえい」 のデビュー日が3月21日(水・祝)に決定しました
外部リンク:叡山電車「ひえい」2018春デビュー
関連記事:JR九州、「821系」「YC1系」の概要発表-省エネ・ハイブリッドの「次世代型鉄道車両」
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JR九州、「821系」「YC1系」の概要発表-省エネ・ハイブリッドの「次世代型鉄道車両」

JR九州は、2018年に搬入予定の次世代型鉄道車両「821系」「YC1系」の概要を発表した。

省エネ型車両「821系」とハイブリッド型「YC1系」

821系近郊型交流電車は3両編成。
最新技術のフルSiCを搭載しており、消費電力は国鉄時代に製造された415系よりも約70%低減される。
第一段として2018年2月に2編成が搬入される予定。
定員は407名(座席137名)、最高速度は時速120km。

821系イメージ(ニュースリリースより)。

YC1系は2両編成。
蓄電池を搭載したハイブリッドディーゼル車両(JR九州では蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両と称する)で、YCは「やさしい」「力持ち」の略という。燃料消費量は国鉄時代に製造されたキハ66系よりも約20%低減される。
第一段として2018年6月に1編成が搬入される予定。
定員は232名(座席76名)、最高速度は時速110km。

YC1系イメージ(ニュースリリースより)。

「九州らしい」木を用いた内装-YC1はクロスシートも

両形式ともに車内は一部に木を用いた内装で、821系はロングシート、YC1系は一部にクロスシート(千鳥配置)も設け、観光需要に対応する。
ドア上にはマルチサポートビジョンも設置される。

821系の内装イメージ(ニュースリリースより)。


YC1系の内装イメージ(ニュースリリースより)。

これら2形式は、搬入後に九州内で営業運転と量産化にむけた走行試験が実施される予定で、将来的には415系、キハ66系などの老朽化した国鉄型車両が置き換えられることとなるとみられる。

先に投入されたBEC819系「DENCHA」は蓄電池車であった。

外部リンク:九州を明るく照らす次世代の車両が誕生します!!
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アトレ川崎、2018年2月17日増床グランドオープン-「東急ハンズ」など96店出店

JR川崎駅の駅ビル「アトレ川崎」が増床リニューアルし、2018年2月17日にグランドオープンする。

アトレ川崎。

川崎駅ビル、開業60年目の大型リニューアル

アトレ川崎は1958年に「駅ビルかわさき」として開店。 その後「川崎BE」となっていたが、JR東日本の駅ビルグループの名称統一に伴い、2012年10月に「アトレ川崎」の名称に変更された。
今回の増床工事はアトレの北側で行われていたもの。増床に合わせて全館のリニューアルが行われ、11月に第一弾、12月に第二弾が完了し41店が開店。さらに2月1日に6店舗が、17日に49店舗が開店し、全96店舗がグランドオープンする。増床後の店舗面積は約26,000㎡となる。

館内イメージ(ニュースリリースより)。

4階には東急ハンズも出店

エキナカでは、3階北側改札内に「成城石井」、「スターバックスコーヒー」、「RF1」などデリ・スイーツを中心に26店が出店。
また、3階改札外の中央通路に面した場所にはカフェ・レストランゾーンとして、「GOOD DAYS DINER」が設置される。
このほか4階には「東急ハンズ」(約1,700㎡)、「有隣堂」、「無印良品」などが、6階には「ABC-MART」などが出店する。

東急ハンズアトレ川崎店(ニュースリリースより)。

リニューアル記念で「ドラえもんコラボ」

アトレ川崎の各店ではリニューアルグランドオープンを記念した限定商品が販売されるほか、3月3日に公開される映画「ドラえもんのび太の宝島」とタイアップしたイベントを3月末にかけて開催する予定。
また、KADOKAWAからは3月10日にリニューアルを記念した雑誌「川崎駅ウォーカー」が発売される。

リニューアル記念限定商品の一部(ニュースリリースより)。

川崎駅東口では「さいか屋川崎店」、「丸井川崎店」が相次いで閉店しており、アトレの増床リニューアルは久々の明るいニュースとなりそうだ。

閉店したさいか屋。現在は平面駐車場。

アトレ川崎

住所 :〒210-0007 神奈川県川崎市川崎区駅前本町26-1
営業時間 :
(既存部)ショッピング/10:00~21:00 レストラン/11:00~22:30(一部ショップを除く)
(増床部)10:00~22:00(一部ショップを除く)

外部リンク:アトレ川崎 2月17日(土)エキナカを含む増床部等 グランド オープン! ~オープニングを彩る限定メニュー販売やイベントを開催~
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三菱地所、「(仮称)丸の内1-3計画」を1月15日着工-日比谷通り沿い、興銀本店跡など大型再開発

三菱地所は、丸の内の日比谷通り沿いの大型再開発事業「(仮称)丸の内1-3計画」を1月15日に着工した。

丸の内・日比谷通り沿いの大型再開発

今回の再開発事業は、「みずほ銀行前本店ビル」(旧興銀本店、1974年竣工)、「銀行会館」(1965年竣工)、「東京銀行協会ビルヂング」(1916年竣工+1993年竣工)の3棟を建て替えするもの。
2016年10月から2017年末にかけて3棟の解体が行われていた。

再開発予定地(中央)、2017年撮影。

高さ150mのタワー棟、商業施設も-延床13万㎡

本事業は三菱地所がみずほフィナンシャルグループ、全国銀行協会とともに進めるもので、3棟の跡地にはタワー棟(仮称)とアネックス棟(仮称)の2棟が新たに建設される。

再開発地域の位置図(ニュースリリースより)。

タワー棟(仮称)は、地下4階、地上29階、高さ約150mの超高層ビルとなり、みずほフィナンシャルグループ及び全国銀行協会の拠点機能が再整備される。

タワー棟(日比谷通り側、都商研撮影の写真とほぼ同位置)。
(ニュースリリースより)。

また、アネックス棟(仮称)は地下3階、地上10階建てで、商業施設やオフィスが入居する。

手前がアネックス棟、奥がタワー棟(永代通り、丸の内仲通り側)。
(ニュースリリースより)。

2棟を合わせた延床面積は180,988㎡で、非常に規模の大きなものとなる。また、両ビルの地下には駐車場が整備される。
竣工は東京オリンピック後の2020年9月末を予定しているという。

2棟の断面図(ニュースリリースより)。

名建築として知られる建物だった

かつてあった3棟のうち、「東京銀行協会ビルヂング」の下層階には三越本店、日証館などを手掛けた横河公務所(建築家・横河民輔が主導)の設計により1916年に竣工した「東京銀行集会所」(銀行倶楽部)の建物の一部が保存されており、大正時代の丸の内の面影を残す建物として広く親しまれてきたが、新ビルにはこの建物は再現されず、101年の歴史に幕を下ろすこととなった。
また、「みずほ銀行前本店ビル」はかつての「日本興業銀行本店ビル」(→みずほコーポレート銀行本店)で、建築家・村野藤吾の設計による名建築として知られていた。

日本興業銀行本店ビル・竣工時(施工主の大林組ウェブサイトより)。

外部リンク:「(仮称)丸の内1-3 計画」 着工~みずほ銀行前本店ビル・銀行会館・東京銀行協会ビル建て替え~
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109MEN’S、「マグネットby SHIBUYA109」に業態転換へ-2019年春全館開業、渋谷文化の発信基地に

東急グループは、ファッションビル「SHIBUYA109」のメンズ館「109メンズ」(109MEN’S、旧109-(2))を2019年春までに段階的にリニューアルし、「マグネット by SHIBUYA109」(MAGNET by SHIBUYA109)に業態転換させる。

109MEN’S。

かつての「109-2」、メンズ館を経てターゲット再拡大へ

109メンズは109の2号館「109-(2)」(通称:キューツー)として1987年10月に開業。
建物は地下2階から地上7階までで、2011年3月に「男のリアルクローズ」をコンセプトとした109のメンズ館「109メンズ」となった。それまでは一部の男性向けフロアが「109メンズ」の名称であった。
「109メンズ」としては2019年春の全面リニューアルまでに閉館することとなり、僅か7年の歴史に幕を下ろすこととなる。

109メンズのエントランス。7年で実質「閉館」となる。

アパレルにこだわらない「渋谷のカルチャー発信基地」に

マグネットbySHIBUYA109のコンセプトは「シブヤのシゲキ。渋谷カルチャーの復権」。これまではメンズパレル中心であったが、業態転換後は国内外の若い男女をターゲットに、食や音楽、アートなどのエンターテイメント性の高いコンテンツを導入するとしている。

館内は段階的にリニューアルされることになっており、第一弾として2018年春に屋上と7階がリニューアルオープンする。
屋上はこれまでスタジオのみとして使用されていたが、リニューアル後は若手アーティストやクリエイターの情報発信やコミュニケーションが行える約550㎡のスペースとしても整備。また、7階のメンズアパレルフロアについては、食・アート・音楽といった多様なコンテンツに接触できる場所となる。

改装後イメージ(ニュースリリースより)

その後、1階から6階にかけてのリニューアルにも着手。2019年春の全面リニューアル完成後には、メンズだけでなく男女ともに楽しむことができるアパレルや雑貨、カフェが揃うことになる予定だ。

厳しい男性向けアパレル業界-ルミネマンも閉店

渋谷では2017年7月に「ルミネマン渋谷」が閉店したばかり。
全国的に若い男性向けのアパレル売上が芳しくないと言われるなか、「渋谷の王者」とも言える109も僅か7年でメンズ専門館から撤退することとなった。

2017年夏に閉店したルミネマン渋谷。

外部リンク:2018年春、「109MEN’S」が生まれ変わります「MAGNET by SHIBUYA109」が渋谷に誕生
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西友東岩槻店、1月31日閉店

さいたま市岩槻区の東武野田線東岩槻駅近くにある総合スーパー「西友東岩槻店」が1月31日で閉店する。

西友東岩槻店(公式サイトより)。

東岩槻駅前の総合スーパー

西友東岩槻店は1981年11月に開店。売場は1階から3階までで、売場面積は6,115㎡。西友らしい特徴的なかたちの建物は明治安田生命保険が所有する。
東岩槻駅前の好立地であるが、店舗から100m以内の距離にビッグエー、業務スーパー、ドラッグストアセキなどが立地しており、競争が激しい地域だった。テナントとしては、マクドナルド、キャンドゥなどが出店している。かつてはダイソー、無印良品も出店していた。

西友東岩槻店では2017年末から閉店セールが開始されており、1月12日までに1階以外が閉鎖されている。
跡地の活用方法は2018年1月現在発表されていない。

外部リンク:西友東岩槻店
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イトーヨーカドー・ザ・プライス滝山店、2018年2月25日閉店-マンモス団地・滝山を代表するスーパー

東京都東久留米市の滝山団地内に出店するイトーヨーカドーのディスカウントスーパー「ザ・プライス滝山店」が2018年2月25日に閉店する。
ザ・プライス滝山店。

マンモス団地・滝山の“台所”だった

同店は総合スーパー「イトーヨーカドー滝山店」として1980年に開業。2009年からディスカウント業態「ザ・プライス」に転換した。
建物は地下1階、地上2階建てで、売場面積は4,964㎡。 テナントには100円ショップ「キャンドゥ」などが出店している。
都内屈指のマンモス団地「滝山団地」の中核を担うスーパーで、長年にわたり団地住民の台所として機能してきた。
滝山団地。

築38年で老朽化、住民の購買力低下も影響か

2018年1月20日現在、プライス滝山店の閉店理由は明らかになっていない。
しかし、建物が築38年と老朽化が目立ってきていること、団地住民の高齢化や人口減少が進み地域の購買力が低下してきたこと、周辺に複数の食品スーパーがあることなどが閉店の要因と考えられる。
また、2013年には団地から2.5km東側に「イオンモール東久留米」が開業し、買い物客の流出が起こった可能性もある。

イオンモール東久留米。

なお、プライス滝山店では1月20日より閉店セールを実施している。

外部リンク:ザ・プライス滝山店
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虎ノ門駅前再開発、1月19日起工-新ビル内に「駅前広場」を開設

虎ノ門駅前地区市街地再開発組合は、1月19日に東京メトロ虎ノ門駅前で「虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業」の起工式を実施した。

再開発が行われる地区(2017年撮影)。

文部科学省南向かいの大型再開発

虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業は東京圏国家戦略特区法に基づく事業で、文部科学省南向かいの東京メトロ銀座線虎ノ門駅周辺を再開発するもの。
当該地には森村ビル、勧銀不二屋ビル、大手町建物虎ノ門ビル、彩翠ビルなど複数の大型オフィスビルがあったが、2017年までに解体されていた。

再開発面積は約2,782㎡で、地権者は森村不動産(株)、(株)不二屋ビルディング、日本土地建物(株)、虎ノ門リアルエステート(株)、住友不動産(株)の5社。それに加えて野村不動産(株)および東京地下鉄(株)が組合員として参画する。

日比谷線新駅開業をひかえビル内に「駅前広場」

再開発により新たに建設されるビルは地上24階地下4階建て。
高さは約120mで、地下には駐車場を設置、地下1階~2階は店舗、4階はカンファレンス、5階~23階はオフィスなどとなる。

完成予想パース(ニュースリリースより)。

また、館内の地下1階には約600㎡の、地上1~2階にかけては吹き抜け構造の約800㎡の虎ノ門駅前広場が開設される。

エントランス部の完成イメージ(ニュースリリースより)。

建物の完成は2020年6月を予定。同年には日比谷線の虎ノ門新駅も開業する予定であり、利用客の増加が予想される虎ノ門駅の機能拡充とバリアフリー化にも貢献することとなる。

「駅前広場」整備イメージ図(ニュースリリースより)。

外部リンク:「虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業」 着工のお知らせ ~虎ノ門駅の機能拡充・国際的ビジネス交流拠点の強化~
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マルショク亀川店、2018年1月31日閉店-亀川商店街の核店舗、56年の歴史に幕

大分県別府市のJR亀川駅近くにある亀川商店街の核店舗「マルショク亀川店」が1月31日で閉店する。

マルショク亀川店。

多くの売場閉鎖、塔屋撤去…最後はコンビニに完敗

マルショク亀川店は別府丸食の店舗として1962年11月に開店。現在の建物は1979年に増築されたとみられるもので、サンリブが運営している。

初期のチラシ。流川店は現・流川通り店。

売場は1階から3階までだが、15年ほど前からは1階のみでの営業となり、売場の広さはコンビニより少し広い程度となっていた。
近年はテナントも入居しておらず、2014年には老朽化が著しいことから広告塔屋の撤去が行われていた。

多くの売場は閉鎖されていた。

さらに、2016年には商店街の亀川駅寄りにセブンイレブンが開店。
マルショクよりも駐車場の使い勝手が良く営業時間も長いため(マルショクは午後7時に閉店する)、生鮮品販売以外の面では劣勢に立たされた。
2016年4月の熊本地震の当日は営業をおこなったものの、その後は建物の補修工事が行われており、競合店が近くにできたうえに建物の老朽化が著しいこともあって閉店を決めたものと思われる。

昭和の面影が色濃く残る売場だった。

なお、マルショクは亀川地区に総合スーパー「マルショク関の江店」も出店しているが、こちらは2017年10月に全面改装がおこなわれている。

改装されたばかりのマルショク関の江店。
亀川店の代替店舗となる。

近年は集客力が低かったと言えども、商店街への来街者はマルショクの駐車場を利用していた人も多く、閉店の影響は少なくないであろう。

亀川商店街。

外部リンク:マルショク亀川店
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