カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

幸楽苑HD、「いきなりステーキ」をFC展開へ-2017年12月から、ラーメン店転換も

ラーメンチェーン「幸楽苑」を展開する幸楽苑HD(郡山市)は、ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」を手がけるペッパーフードサービス(東京都墨田区)との間でフランチャイズ契約を締結した。

幸楽苑の店舗。(仙台市青葉区)

幸楽苑の一部店舗を転換も

幸楽苑は福島県会津若松市で「味よし食堂」として1954年に創業し、1970年に株式会社として設立されたラーメンチェーン。
ペッパーフードサービスは墨田区向島で「キッチンくに」として1970年に創業。
ペッパーランチ」を筆頭とするステーキチェーンを運営し、2013年からは低価格・立ち食いスタイル(2015年より一部店舗にテーブル席を設置)が特徴の「いきなり!ステーキ」を全国展開している。

ペッパーランチの店舗。(宇都宮市)

10月27日に締結されたフランチャイズ契約によると、幸楽苑は12月下旬にいきなりステーキの福島県内1号店となる「福島大平寺店」(福島市)を出店予定。今後は、ドミナント展開する幸楽苑の店舗の一部をいきなりステーキへと転換するという。
いきなりステーキは都市部や商業施設内を得意としており、ロードサイドでの展開が得意な幸楽苑との提携により店舗網の拡大が期待される。
近年はいきなりステーキのショッピングセンター出店も見られる。
(写真はイオンモール松本店)

IR情報:株式会社ペッパーフードサービスとのフランチャイズ契約締結に関するお知らせ(幸楽苑HD公式サイト)
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エキエ、2017年10月29日第1期開業-広島駅の新商業施設、全面開業は2019年春

広島県広島市南区のJR広島駅に新たな商業施設「ekie」(エキエ)の第一期部分が10月29日に開業した。

エキエ。

「エキエ」第一期エリアはJR広島駅の線路上に

エキエはJR広島駅に新しく開業するショッピングセンター。
JR西日本子会社の「中国SC開発」が運営し、店舗面積は約9,000㎡(線路上空エリア:約1,700㎡、高架下エリア:約7,300㎡)。
コンセプトは「広島の新しい目抜き通り」で、2019年春の全面開業を目指している。
10月29日に開業したのはそのうち線路上空エリア(約1,700㎡)の「ザッカマルシェ」の22店舗だ。

エキエのロゴタイプ。


ASSEの外壁にもekieロゴが設置された。

目玉は西日本初「イセタンミラー」-アッセもリニューアル

「ザッカマルシェ」のメインターゲットは20~30歳代の女性。
目玉テナントとしては、伊勢丹運営の化粧品店「ISETAN MiRROR Make & Cosmeticsイセタンミラー)」が広島三越の運営で出店。百貨店品質の化粧品などを取り揃えており、イセタンミラーの首都圏外出店・子会社運営店舗は初となる。

西日本初のイセタンミラー。広島三越が運営。

そのほか、オーガニックコスメや食品などを取りそろえる「Biople by CosmeKitchenビープル バイ コスメキッチン)」、フランスの生地を使用した傘やマット、今治タオルなどを販売する「LES TOILES DU SOLEILレ・トワール・デュ・ソレイユ)」、セレクト雑貨店「スミス」、アパレルセレクトショップ「アーバンリサーチ」、雑貨店「PLAZA」や、「スターバックスコーヒー」、「セブンイレブン・ハートイン」などが出店した。

ビープル バイ コスメキッチン。


スターバックスコーヒー。

また、これに合わせて駅ビル「アッセ」(ASSE)もリニューアルをおこない、1階南側雑貨ゾーンに和洋スイーツ店舗を導入、「広島チョコラトリー」や「BAKE」などが新たに出店しており、1階全体をスイーツ・土産のフロアとした。

広島チョコラトリー。


ASSEにも多くの客が詰めかけた。

エキエの全館開業は2019年-新幹線名店街もエキエに

今後、エキエは第二期開業として高架下エリア(約7,300㎡)に約80店舗を出店させる予定。開業は2018年春ごろを予定しており、高架下エリアでは広島魅力を揃えたの土産売場や駅利用客向けの軽食やお好み焼きをはじめ、ご当地メニューを取りそろえた飲食コーナーなどを展開していく予定。

2018年の開業に向けて工事が進む2期開業エリア。

また、現在駅ビルにある「新幹線名店街」も「エキエ」の名前に統一する。新幹線ホーム1階西側の土産店街は2018年春以降に閉鎖し、改装工事を経てエキエ第三期開業エリアとして2019年春にリニューアルオープンさせる。このエリアには食品スーパーなども出店させ、周辺の住民増加に対応する予定だ。 

「新幹線名店街」も改装、エキエと統合するために近く閉館する。

大きく変化する広島駅周辺

広島駅前では2016年に52階建ての「ビッグフロント」(核店舗:ビックカメラ)が、2017年に46階建ての「エキシティ」(核店舗:エディオン蔦屋家電」)が完成するなど開発が進み、僅か数年で風景が一変している。
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広島駅前のビッグフロントと福屋百貨店。

近い将来、広島電鉄の広島駅電停附近の高架化も予定されているほか、新幹線口前の二葉の里地区の再開発も進行しており、今後も広島駅および駅周辺の開発は続くことになる。

二葉の里地区も再開発が進む。

エキエ(ekie)

住所:広島市南区松原町1-2 JR広島駅
営業時間(第1期線路上空エリア):10~21時
スターバックス コーヒー:7時~22時
セブンイレブン・ハートイン:6時~24時

外部リンク:ekie(エキエ)第1期線路上空エリア出店テナントとアッセリニューアル
外部リンク:ekie(エキエ)
関連記事:ビックカメラ広島駅前店、9月14日開店-52階建「ビッグフロント」の核店舗
関連記事:エキシティ・ヒロシマ、4月14日開業-核店舗は「エディオン蔦屋家電」

JR別府駅に「油屋ホテル」、2017年10月28日完成-「マーライオンホテル」の西野達氏

大分県別府市のJR別府駅・駅前広場にある亀の井グループ創業者「油屋熊八像」(子どもたちをあいしたピカピカのおじさん像)と一緒に宿泊できるアート作品「油屋ホテル」が10月28日から12月24日までの期間限定で開設される。

油屋ホテル。

「マーライオンホテル」の西野達氏、別府で「新作」

油屋熊八は1863年に宇和島で生誕。
米相場に失敗したため別府で一山当てようと1911年に亀の井旅館(現:亀の井ホテル)を創業し、やまなみハイウェイの整備を提唱するなどして別府と由布院の開発に尽力したほか、傘下の亀の井自動車(現:亀の井バス)においては日本初の定期観光バスの運行やバスガイドによる案内を考案し、1928年に運行を開始した。
2007年には、別府駅前に本店がある大分みらい信用金庫などの出資により、別府駅前に銅像が建てられている。

油屋熊八像の完成式典(2007年)。

油屋ホテルはこの銅像と一緒に宿泊できるもので、シンガポールで実施された「マーライオンホテル」でも有名な西野達氏が手がけた。
西野達氏は1960年名古屋生まれ。1997年から主にヨーロッパで活躍しており、世界各地でランドマーク(彫刻、時計台など)を利用した期間限定のアート作品を手掛けることで知られる。

油屋ホテルと西野達氏(左)。

内装に「花菱ホテル」のものを再利用-12月まで見学可

油屋ホテルの館内には1904年創業し2017年に星野リゾートに買収されて閉館した「別府花菱ホテル」の内装などを再活用しているほか、駅前にある「手湯」を利用した温泉露天風呂も設置されている。
油屋ホテルの公開期間は12月24日までで、週末を中心に1日1組限定(応募者からの抽選)で宿泊することができる。
このほか、西野達氏は別府市内各地で「別府タワー地蔵」や「軽トラに街灯串刺し」(別府の魅力から逃れられるか?)などのアート作品を展示している。

軽トラに街灯串刺し(ファミリーマート別府流川店前)。

外部リンク:西野達 in Beppu
関連記事:ヒットパレードクラブ、別府駅前商店街に9月13日移転-4月の火災で「仮営業中」
関連記事:インターコンチネンタルホテル、別府に進出へ-2019年目途に

ベンガベンガ、フレスコが2017年11月1日付で買収-フレスコ、首都圏進出

京都市の食品スーパー「フレスコ」を運営するハートフレンドは、11月1日付けでユニーグループの食品スーパー「ベンガベンガ」(川崎市)の運営企業を買収することを発表した。

ベンガベンガの店舗(川崎市)。
写真提供:こばやんさん(@chikuwa328

ベンガベンガ、2013年よりユニーグループだった

ベンガベンガ(VengaVenga)は川崎市のナガイが運営する食品スーパー「スーパーナガイ」として誕生。その後、ベンガベンガに屋号を変更した。
ナガイは2013年8月よりユニーグループ入りしており、ベンガベンガはナガイの会社分割により2014年9月から「ピアゴ関東」の運営となっていた。

ユニコ・UCSの取扱いも終了する。

フレスコ、首都圏初進出

フレスコは京都市山科区の勧修小売市場の店舗などにより設立。
京都府を中心に関西地方に約110店舗を展開しており、そのうち半分以上の店舗が京都府内に所在、京都市ではコンビニサイズのミニスーパーも積極的に展開している。
フレスコの首都圏進出は初のこととなる。

フレスコの店舗(大津市)。

外部リンク:重要なお知らせ(ベンガベンガ)
関連記事:ユニー・ファミマとドンキ、業務資本提携へ-ドンキ、ユニー株4割を取得
関連記事:イズミヤ伏見店、10月8日閉店-築47年・老朽化で、2018年冬の建替え目指す

イオン戸塚店、2018年1月閉店-旧・ダイエー、建替えめざす

横浜市戸塚区のショッピングセンター「イオン戸塚店」(旧・ダイエー戸塚店)が、建物の老朽化により2018年1月末で閉店する。

イオン戸塚店。

個性的な外観が特徴のダイエー、建て替え目指す

イオン戸塚店はダイエー戸塚店(戸塚ショッパーズプラザ)として1972年3月に開業。売場面積は15,524㎡で、地上3階、地下1階建て。建物は長らくダイエーが所有していたが、現在は三井住友信託銀行が所有する。
戸塚駅から少し離れた国道1号線沿いに立地しており、開店当時は関東有数の規模の郊外型ショッピングセンターとして多くの集客を誇ったという。
2016年3月からはイオンリテールの運営となり、店名をイオン戸塚店に変更している。

イオン戸塚店の館内。

イオン戸塚店の閉店は老朽化によるもの。
閉店後に建物は解体され、2019年秋の開業を目指してイオングループの新たな商業施設が建設される予定となっている。
画像提供:昭和なスーパーめぐり

外部リンク:イオン戸塚店
関連記事:イオンモール川口、2018年9月までに閉館へ-旧グリーンシティ、建替えも視野か
関連記事:「横浜ユナイテッドアリーナ」「横浜武道館」、2024年までに開業へ-横浜文化体育館など建て替えで

赤坂ブリッツ、2017年11月1日から「マイナビブリッツ赤坂」に-ネーミングライツ取得で

TBSテレビが運営する港区赤坂サカスのライブハウス「赤坂BLITZ」(赤坂ブリッツ)が、11月1日より「マイナビBLITZ赤坂」に名称変更する。

マイナビブリッツ赤坂(ニュースリリースより)。

11月より3年間-「毎日新聞」に起源持つTBSとマイナビ

赤坂BLITZは1996年に開業したTBSテレビ(開業当時は東京放送)が運営するライブハウス。赤坂サカスの新規開発に伴い2003年に一旦閉館したあと、2008年に赤坂サカスに再開業した。現在の収容人数は1,298人(オールスタンディング時)。
マイナビは赤坂ブリッツの命名権を3年間取得。2017年11月1日から2020年10月31日までの3年間「マイナビBLITZ赤坂」として営業をおこなうことになる。

新しいロゴタイプ(ニュースリリースより)。

マイナビはもともと毎日新聞系であり、現在も毎日新聞が株式の一部を取得。同じく毎日新聞系のTBSと起源を同じくする。

外部リンク:「赤坂BLITZ」ネーミングライツ(命名権)を取得(マイナビ)
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丸井今井札幌本店南館、2018年秋までの撤退を検討-旧・長崎屋、ジュンク堂など出店

丸井今井を運営する札幌丸井三越が「丸井今井札幌本店南館」の賃貸契約を2018年秋で終了することを検討していることが分かった。
追記:閉館日は8月26日となる。淳久堂書店は当面営業を継続する予定。

丸井今井札幌本店南館。

旧・長崎屋だった丸井今井本店南館

丸井今井札幌本店南館は2002年に大手総合スーパー「サンバード長崎屋」が運営していたディスカウント店「長崎屋Big-Off札幌店」跡の高桑ビルに開業。建物は地下2階地上8階建てで売場面積は7,991㎡。地元企業(高桑ビル)が所有している。
現在は地下2階から4階と5階の一部はテナントとして大型書店「MARUZEN&ジュンク堂書店」が出店するほか、5階から7階の丸井今井の売場には北海道日本ハムファイターズ、コンサドーレ札幌のオフィシャルショップ、HTB北海道テレビのグッズ専門店、丸井今井のインテリア売場、制服売場などが営業している(8階は空き店舗)。
丸井今井は2009年の経営破綻後、三越伊勢丹ホールディングスを経営再建の支援企業に選定して札幌丸井三越を設立、経営再建に取り組んでおり、2014年に大通別館(旧丸井札幌マルサ、現ル・トロワ)を閉鎖した一方、一条館に隣接する3棟(一条館西ビル・まるいリビングハウス・クイーンズ卑弥呼)の一体再開発を行って西館(ルイ・ヴィトン)を新設するなど、重複・分散していた売場の整理を進めていた。また、2017年1月には三越伊勢丹HDの大西社長(当時)によって札幌丸井三越のさらなる売場縮小の可能性が示唆されていた
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丸井今井札幌本店。

丸井今井本店は南館が閉鎖された場合、大通館(本館)、一条館(旧本館)、西館(全館ルイ・ヴィトン)の3館体制となる。

丸善ジュンク堂書店はどうなる?

丸井今井南館の賃貸契約が終了された場合、丸井今井のみが出店していた6階以上は当面閉鎖となる可能性が高い。
一方で、下層階のMARUZEN&ジュンク堂書店は札幌市中心部を代表する大型書店であり、それ以外の一部テナントも含めて今後も高桑ビルと直接契約のうえで継続して出店し続ける可能性もあろう。
但し、高桑ビルは老朽化による耐震性不足が指摘されているため、今後営業を続けるとなれば耐震補強などが必須となる。
追記:閉館日は8月26日となる。淳久堂書店は当面営業を継続する予定。

外部リンク:丸井今井札幌本店
関連記事:三越伊勢丹、さらに5店舗の百貨店閉店・業態転換・縮小など検討-対象は合わせて9店舗に
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西新宿に東京最高層マンション、9月竣工-三菱地所、旧「けやき橋商店街」跡に

三菱地所レジデンスは、東京都新宿区に建設中であった都内最高層となるタワーマンション「ザ・パークハウス西新宿タワー60」が完成したことを発表した。

ザ・パークハウス西新宿タワー60(中央、ニュースリリースより)。

旧「けやき橋商店街」跡地周辺を再開発

「ザ・パークハウス西新宿タワー60」は三菱地所レジデンス、相鉄不動産、丸紅により淀橋(橋の名前)南側(西新宿五丁目)で建設が進められていたタワーマンション。
もともとこの地は木造住宅や小型商店が密集しており、「けやき橋商店街」という商店街もあったが、防災面の不安もあり1992年から再開発計画が進められ、2012~2013年ごろに立ち退きが実施されていた。

「けやき橋商店街」の入口(ストリートビューより)。
画像の範囲全体が再開発された。


立地図(公式サイトより)。

60階建て、マンションとしては都内最高層

「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」は、マンションとしては日本最高階数の60階建て、高さは208.97mメートル。

ザ・パークハウス西新宿タワー60の高層部。

マンションが入居する日本最高層の建物は「虎ノ門ヒルズレジデンス」(高さ247m、55階建)であるが、こちらはマンションよりも上層階にハイアットグループのホテル「アンダーズ東京」が入居しているため、居住できる高さとしては都内一、国内最高層マンション「The Kitahama」(北浜タワー)」(大阪市中央区、54階建て、高さ209.4m)には僅かに及ばないものの日本第二の高さとなる超高層タワーマンションとなった。
なお、港区虎ノ門では63階建て・高さ約270mのタワーマンションの建設が計画されている。

最高価格は約3億5000万円

ザ・パークハウス西新宿タワー60の総戸数は954戸(うち分譲戸数は777戸)で、2015年に完売している。最高価格帯は約3億5000万円であった。
敷地内には約1,900㎡の公開空地「結いの森」を設置。災害時には防災拠点としても機能することになる。

結いの森(ニュースリリースより)。

外部リンク:ザ・パークハウス西新宿タワー60
外部リンク:「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」始動(三菱地所レジデンスニュースリリース)
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みなとみらいに大型複合ビル、2021年夏開業-鹿島など、目玉は「最先端プラネタリウム」

神奈川県横浜市西区のみなとみらい21中央地区58街区(新高島駅の南西)に商業施設、飲食店街、最先端プラネタリウムなどを備えた大型複合オフィスビルが建設されることが明らかになった。
追記:施設名は「横濱ゲートタワー」となる。

建設が予定されるみなとみらい21中央地区58街区。(写真奥)

21階建て高層オフィス、目玉は下層階の「プラネタリウム」

新たに建設される大型複合ビルは鹿島と三井住友海上火災保険、住友生命保険の3社で構成するグループが運営するもので、土地も横浜市から同グループが約87億円(公募時価格)で取得する。
建物は延床面積約80,480㎡で、21階建て(113.9m)。延床面積は8月に着工された清水建設が運営する地区最大のオフィスビルには及ばないものの、高さはそれを上回るものとなる。

新たに建設される複合ビル。横浜市ウェブサイトより。

目玉は2階に入居する「最先端プラネタリウム」(詳細未定)。
全体のフロア構成は地階は駐車場、1階は店舗や飲食店街、2階はプラネタリウムのほかデジタルプラネットカフェ、保育所など、3階はインキュベートオフィス、カンファレンススクエアなど、4階は医療モール、5階から21階は三井住友海上火災保険などのオフィスとする計画で、今後は2021年7月の完成を目指して工事が進められることになる。

外部リンク:みなとみらい21地区58街区の事業予定者を決定しました(横浜市)
関連記事:旧・横浜ブリッツ北側に「みなとみらい最大」大型オフィス着工-清水建設、2020年2月完成めざす
関連記事:セキチュー横浜みなとみらい店、8月13日閉店-アルカエフの核店舗、近く再開発へ

関連記事:みなとみらいに大型音楽アリーナ、2020年春開業-ぴあ運営、1万人級
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イトーヨーカドー千住店、「食品館」で2019年春に復活-ヨーカドー創業店、マンション下層階に

2016年4月10日に閉店した東京都足立区北千住のJR北千住駅近くにあった「イトーヨーカドー・ザ・プライス千住店」が、跡地で三井不動産が開発するマンションの下層階に「食品館イトーヨーカドー(仮称)」として2019年春に再出店を予定していることがわかった。
追記:開業日は2019年3月15日。営業時間は10時~22時となる。
新しい記事はこちら:イトーヨーカドー食品館千住店、2019年3月15日開店-約3年ぶりの1号店復活、限定商品も展開

食品館として再出店予定のイトーヨーカドー千住店。(外観予想CG)

2016年閉店のヨーカドー創業店、3年越しに復活へ

イトーヨーカドー千住店は1958年に開業。1945年に同地で開業したイトーヨーカドーの前身「羊華堂」をルーツに持っており、千住店は同社の創業店として位置付けられてきた。
1968年に建物を高層化して以降は総合スーパーとしておよそ40年間営業し、2009年からはディスカウント業態「ザ・プライス」に転換した。
2016年4月に老朽化のため閉店し建物は解体されたが、跡地で三井不動産が開発する複合施設への再出店が決まっていた。

2016年4月に閉店したイトーヨーカドー千住店。

業態は「食品館」-マンションの1、2階に出店

イトーヨーカドーは三井不動産が手がける地上13階建てマンション「パークホームズ北千住 アドーア」の1、2階に再出店。
業態は都市型食品スーパーの「食品館イトーヨーカドー(仮称)」で、足立区では2016年12月開業の梅島店に次ぐ2店舗目となる予定。店舗はマンションの入居開始に合わせた2019年春の開業を目指す。
なお、パークホームズ北千住アドーアはキャッチコピーの「待望の北千住」が示す通り、2005年以降に北千住駅徒歩5分圏内で供給される分譲マンションとしては初の物件とされている。
マンションの外観予想CG。

北千住駅前では、再開発により「ダイエートポス北千住店」も閉店しており、スーパーマーケットが少ない状態となっていた。
ヨーカドー創業店の復活は地域住民にとっても待望のことであろう。

以下追記・新しい記事はこちら:イトーヨーカドー食品館千住店、2019年3月15日開店-約3年ぶりの1号店復活、限定商品も展開

イトーヨーカドー食品館千住店

住所:東京都足立区千住3丁目2番地
営業時間:10時~22時(3月15日~17日は9時開店)
売場面積:992㎡

(外観予想CGは三井不動産公式サイトより)
外部リンク:パークホームズ北千住アドーア(三井不動産レジデンシャル公式サイト)
関連記事:イトーヨーカドー千住店、4月10日閉店-ヨーカドー1号店
関連記事:ダイエートポス北千住店、2016年度中に閉店へ-千住一丁目再開発に認可
関連記事:北千住マルイ、12月9日リニューアルオープン-レストラン街など全69店舗を刷新
関連記事:ニトリ梅島ショッピングセンター、2016年12月開業-イトーヨーカドーと初のコラボ店舗