カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

小田急グループ、セブンアイと業務提携へ-駅売店は2018年から「セブンイレブン」に順次転換

小田急電鉄グループの流通企業「小田急商事」(神奈川県川崎市)は、流通大手「セブン&アイHD」とスーパーマーケット事業、駅構内売店事業、コンビニ事業に関する業務提携をすることで3月8日に基本合意した。

小田急新宿駅。

小田急駅構内の売店、セブンイレブンに

小田急商事は1963年に創業。小田急電鉄沿線を中心に駅構内売店「Odakyu SHOP」を88店舗、食品スーパー「Odakyu OX」を26店舗、コンビニエンスストア「Odakyu MART」を13店舗運営している。
スーパーとコンビニを融合した「Odakyu OX MART新百合ヶ丘駅店」。

今回の業務提携に伴い、2年以内に駅売店の「Odakyu SHOP」、コンビニの「Odakyu MART」をセブンイレブンに転換する。
さらに、スーパーマーケット「Odakyu OX」でも、セブン&アイHDのプライベートブランド「セブンプレミアム」の販売を検討するなど、両社間での人的交流や物流網の効率化を推し進める予定だ。

広がる「鉄道事業者」と「コンビニ」の提携

近年、各鉄道会社では駅を中心に展開する自社系列の売店やキヨスクをコンビニエンスストアと提携、コンビニに転換させる動きが広がっており、セブンイレブンと首都圏の大手鉄道事業者との提携は京急電鉄(2009年提携)、新京成電鉄(2013年提携)に次ぎ3例目となる。

セブンイレブンはJR西日本、JR四国などとも提携。

小田急グループは、セブンアイとの業務提携により流通事業の強化と駅構内の利便性、快適性の向上を目指すとしている。

外部リンク:小田急電鉄株式会社及び小田急商事株式会社との業務提携に関する基本合意のお知らせ
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イケア熊本、2018年7月31日閉店-わずか3年で

イケアの日本法人「イケア・ジャパン」(船橋市)は、イケアの九州2号店「IKEA Touchpoint熊本」を2018年7月31日に閉店させる。

IKEA Touchpoint熊本(公式サイトより)。

ヒガバイのイケア、僅か3年で閉店に

IKEA Touchpoint熊本は2015年10月に開店。
IKEA福岡新宮の分店としての出店で、国道57号線(東バイパス)沿いにあるブックオフ熊本御領店跡などへの居抜き店舗であった。
売場面積は1,460㎡と同社のなかでは小型で、日本国内における小型店の実験店的存在でもあった。閉店後の跡地の活用方法や、再出店の可能性などについては2018年3月現在は未定となっている。

外部リンク:IKEA Touchpoint熊本、7月31日に閉店のお知らせ
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エムアイプラザ清水、2018年3月18日閉店-清水PA内、MIプラザは高速道路SAPAから完全撤退

新東名高速道路・清水パーキングエリア「NEOPASA清水」に出店する百貨店ギフトショップ「エムアイプラザ清水」が2018年3月18日に閉店する。

エムアイプラザ清水。

高速PA内、土産品に加えてアパレルなども販売したが…

清水PA「NEOPASA清水」は上下線集約型のPAで、サンエー・インターナショナルの衣料・雑貨店「Free’s Mart」やデザインTシャツ専門店「グラニフ」、バイク用品を手掛けるクシタニの新業態「KUSHITANI PERFORMANCE STORE/KUSHITANI CAFE」など、集客性の高いブランドも数多く出店。PAでありながら「旅の目的地の1つ」としても人気を集めている。

富士山を見渡すこともできるEXPASA清水。

エムアイプラザ清水は高速道路サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)内におけるエムアイプラザの2号店として2015年4月18日に開店。売場面積は約120㎡。
三越伊勢丹HD傘下の百貨店「静岡伊勢丹」が運営しており、衣料品、化粧品、アクセサリー、雑貨に加え、地元静岡の名産品や子供向けのキャラクターグッズを充実させるなど、高速道路内という立地に適応した売場づくりを行っていた。

エムアイプラザ清水の店頭に掲出された閉店告知。

しかし、土産品など価格帯の低い商品の売れ行きは比較的好調だったとみられるものの、高速道路上では百貨店ギフトショップならではの高額なアパレル商品を手に取る客はまばらであったと思われる。

エムアイプラザ、SA・PA内から完全撤退-僅か4年で

三越伊勢丹HDは海老名SAに期間限定の実験店舗「伊勢丹 海老名サービスエリア(上り線)」を2013年5月から2014年9月まで出店。
その後、高速道路SA・PA内の本格出店1号店「エムアイプラザ富士川」(静岡伊勢丹運営)を2014年12月20日に出店していたが、こちらも清水店の閉店に先駆けて2018年2月15日に閉店している。
エムアイプラザ清水の閉店により、エムアイプラザは高速道路SA・PA内から全面撤退することとなる。今後の静岡伊勢丹の小型店は、コリドーフジとエムアイプラザ藤枝のみとなる。

エムアイプラザ伊勢丹藤枝店。

なお、三越伊勢丹HDは経営改革の一環としてエムアイプラザの急速な店舗網拡大計画(既存店含み2018年度までに140店舗体制目標・リンク参照)を推し進めていたが、大西洋社長(当時)の退任に伴い、2018年現在は新規出店を凍結しているとみられる。

外部リンク:伊勢丹 静岡伊勢丹 | 伊勢丹 店舗情報 – 伊勢丹オンラインストア
外部リンク:NEOPASA清水上り | サービスエリア・お買物 | 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本
外部リンク:NEOPASA清水下り | サービスエリア・お買物 | 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本
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イオン藤井寺ショッピングセンター、2019年春開業-イオンモールの跡地に

大阪府藤井寺市のイオンモール藤井寺跡地に「(仮称)イオン藤井寺ショッピングセンター」が2019年春に開業する。

「イオンモール藤井寺」閉店から4年、ようやく再開発

(仮称)イオン藤井寺ショッピングセンターは2014年に閉店した「イオンモール藤井寺」の跡地に建設されるもの。
イオンモール藤井寺。

前身となるイオンモール藤井寺は1973年12月に「ダイヤモンドシティ藤井寺ショッピングセンター」として開業。2007年に運営会社の経営統合に伴い「イオンモール藤井寺」に改称したのち、老朽化により2014年2月28日に閉店していた。

「食」を重視した近隣商圏向けのショッピングセンターに

イオン藤井寺ショッピングセンターのコンセプトは「藤井寺Neighbour Food Center」。食の一大集積ゾーンを備えた商業施設づくりを目指すという。なお、再開発エリアにはモールの近隣建物も含まれる。
イオンモール時代の総賃貸面積は約20,000㎡(売場面積は16,343㎡)だったが、新施設は約15,300㎡と、ひとまわり小さな規模となる予定だ。

(仮称)イオン藤井寺ショッピングセンター

住所:藤井寺市藤井寺駅北土地区画整理事業地内
営業時間:未定

外部リンク:「(仮称)イオン藤井寺ショッピングセンター」の新設について
関連記事:イオンモール堺北花田、3月20日リニューアル完了-阪急跡に「世界最大級の無印良品」
関連記事:イオンモール寝屋川、8月31日閉館-旧・寝屋川グリーンシティ

109 MACHIDA、2018年3月31日閉館-「レミィ町田」に業態転換

東京都町田市の町田駅前にあるファッションビル「109 MAHIDA」を運営する東急モールズデベロップメントは、同店を4月1日から「レミィ町田」に業態転換させる。

109MACHIDA。

「109」としては15年の歴史に幕

109 MAHIDAは2002年8月に開業。建物は地権者などでつくる「原町田六丁目地区市街地再開発組合」が所有する。売場面積は6,400㎡。
「レミィ(remy)」は、英語の「refresh:リフレッシュ」「reset:リセット」「relax:リラックス」などの「再び」、「繰り返し」を意味する「re」と、「my:私の」を掛け合わせた造語で、今後も東急モールズデベロップメントが運営する。
東急グループは具体的な改装計画などについて発表しておらず1日も休まずに営業を続けるものの、「町田エリアを訪れる幅広い層のお客のニーズにより一層応え、「自分磨き」や「リフレッシュ」「リラックス」できる場としても、多様なライフスタイルを提案していく」としており、今後は「東急スクエア」に転換した静岡や金沢同様に、109よりも幅広い客層を狙ったテナント構成に変わっていくものと考えられる。
近年、109 MACHIDAでは空き店舗が目立ちつつあったため、店舗全体の活性化が期待される。

五反田に続く「レミィ」2店舗目

「レミィ」屋号の店舗は「レミィ五反田」に次いで2店舗目。
レミィ五反田は白木屋デパート→東急ストア(1980年に建替え)から転換した店舗で、ファッションテナントが中心であるが、東急ストアを核店舗とした食品売場が存在しているほか、書店、雑貨店など多彩な店舗構成となっている。

「109」の単独店舗、渋谷のみに

かつては宇都宮、富山、静岡、金沢など全国各地に展開していた109であるが、その多くが閉店、もしくは業態転換している。

東急スクエアに業態転換した109 SHIZUOKA。

2018年現在、109は渋谷のほかに町田、大阪阿倍野、福岡天神(メンズ)、鹿児島、香港などで展開されているが、渋谷と町田以外の店舗は他店舗にテナントとして出店しているものであり、町田店の閉店により単独店舗は渋谷のみとなる。

外部リンク:商業施設「109MACHIDA」屋号を「レミィ町田」へ変更
関連記事:町田モディ、2016年4月29日全館リニューアル-目玉は「ロフト」
関連記事:東急、「グランベリーモール南町田」跡地の再開発概要を発表ー「第2のニコタマ」目指す

所沢ステーションビル、2018年2月25日閉館-3月2日開業の新駅ビル「グランエミオ」拡張で解体へ

埼玉県所沢市の西武鉄道所沢駅ビル「所沢ステーションビル」が2月25日をもって閉館した。
建物は新駅ビル「グランエミオ所沢」(第2期)への建て替えのため解体される予定。
所沢ステーションビル。(写真右)

新駅ビル「グランエミオ」第2期工事のため解体へ

所沢ステーションビルは1989年11月開館。建物は5階建てで、運営は西武鉄道。
館内には「スターバックスコーヒー」、「ミスタードーナツ」、「芳林堂書店」、西武グループのレストラン「和食 ななかまど」と「中華料理 獅子」が出店し、所沢市役所の市民課サービスコーナーも入居していた。
所沢駅では大規模な再開発計画が進んでおり、3月2日には駅東口で新駅ビル「グランエミオ所沢」が第1期開業を迎えた。
所沢ステーションビルは駅南側〜駅西口を開発するグランエミオ第2期(2020年夏開業予定)工事の対象エリアで、近く解体される。
所沢駅の再開発計画。ステーションビルは第2期工事で解体へ。(西武鉄道公式サイトより)

グランエミオの第2期部分は2020年夏に開業する予定。
全館グランドオープン時の延床面積は約11万6000㎡、店舗面積は約1万8500㎡で、目標年商140億円を計画しているという。
グランエミオについてはこちらの記事を参照

一部テナントは「グランエミオ」に移転

所沢ステーションビルに入居していた「スターバックスコーヒー」、「ミスタードーナツ」、「所沢市役所所沢駅サービスコーナー」は、3月2日開業の新駅ビル「グランエミオ所沢」(第1期)に移転した。
一部テナントはグランエミオ所沢に移転。

また、埼玉西武ライオンズのファンショップ「ライオンズストア」など、所沢駅構内に出店していたテナントもグランエミオに移転している。

外部リンク:所沢駅東口駅ビル計画 「グランエミオ所沢」第I期 本日3月2日(金)開業(西武鉄道公式サイト)
関連記事:グランエミオ所沢、2018年3月第Ⅰ期開業-新東口駅ビル、西武沿線の名店など約80店が先行出店
関連記事:KADOKAWA、東所沢に”ポップカルチャーの一大拠点”建設-2020年4月完成目指す
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スターバックスコーヒー川越鐘つき通り店、2018年3月19日開店-小江戸・川越に「和風スタバ」、「時の鐘」近くに

埼玉県川越市の鐘つき通りにスターバックスコーヒージャパンの新たなコンセプトストア「スターバックスコーヒー川越鐘つき通り店」が2018年3月19日に開店する。

スターバックスコーヒー川越鐘つき通り店。

観光名所「時の鐘」近くに出店

鐘つき通りは蔵造りの街並みが広がる小江戸川越の大通り「川越一番街」から東に伸びる商店街。沿道には川越のシンボル「時の鐘」がそびえ立つ。
スタバは鐘つき通りの人気大学いも店「いわた」隣に出店。観光客も多く通る立地だ。

隣の「いわた」も復元建物(写真左)。

店舗面積は219㎡で、席数は店内56席、テラス21席の計77席。
川越市では3店舗目のスターバックスコーヒーとなる。

川越らしさ溢れる「和風スタバ」に

近年、スターバックスコーヒーは観光地などに外観が特徴的な「コンセプトストア」を出店させているが、川越鐘つき通り店もその1つとなる。
建物は新築ながら、外装は蔵造りの街並みを意識した和風の佇まいで、店内中央には中庭、店舗奥には緑豊かな庭やテラス席を設置する。
バーは川越の蔵で使用される漆喰をイメージした素材とし、ベンチシートには郷土の伝統織物「川越唐桟」を用いるなど、「川越らしさ」が全面に感じられる店舗となる予定だ。

スターバックスコーヒー川越鐘つき通り店

住所:埼玉県川越市幸町15-18
営業時間:8:00-20:00

ニュースリリース:『スターバックス コーヒー 川越鐘つき通り店』 2018年3月19日(月)オープン(スターバックスコーヒー公式サイト)
関連記事:スターバックスコーヒー、「道の駅」に初出店へ-茨城県筑西市に2019年開業予定
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丸井、2018年春から「テニプリ」と提携-「女性向けアニメコラボ」強化するエポスカード

ファッションビルを展開する丸井(中野区)は、2018年春より漫画・アニメ「新テニスの王子様」(テニプリ)とコラボレーションすることを発表した。

マルイ×テニプリのキービジュアル(ニュースリリースより)。

「テニヌ」との提携は丸井初-提携カードも発行

これまでも数々の漫画やアニメとコラボしている丸井だが、テニプリとの提携は初めて。
テニプリと提携した特別デザイン(3種類)の丸井グループのクレジットカード「エポスカード」を発行するほか、3月からは「新宿マルイ アネックス」「京都マルイ」「博多マルイ」、そしてネット店舗「マルイウェブチャネル」で期間限定イベントショップを展開。
イベント用に描き下しイラストを使用したグッズの販売や、等身大スタンディフォトスポットの設置、エポスカード会員限定の抽選会など、さまざまな企画を予定しているという。

提携エポスカードを発行(ニュースリリースより)。

カードの申し込みは、マルイ・モディ店頭では3月20日(火)から、エポスカードのホームページからは、4月3日(火)からとなる。
コラボレーションイベントの日程は以下の通りだが、期間が延長されることやマルイ・モディ他店での展開も考えられる。

  • 新宿マルイアネックス:3月29日(木)~4月17日(火)
  • 京都マルイ:3月29日(木)~4月10日(火)  
  • 博多マルイ:4月6日(金)~4月22日(日)    
  • マルイウェブチャネル :3月29日(木)~6月30日(土)

「サブカルコラボ」で人気の丸井、アパレル中心から「多様化」

丸井は1931年に創業。1960年には日本初のクレジットカード(エポスカードの前身)を発行したことでも知られる。
かつては「赤いカード」の名で長年に亘ってクレジットカード事業を百貨店業とともに収益の柱としてきた丸井だが、百貨店事業は郊外店との競争に加えて消費者志向の変化で利益率が低下。一方、クレジットカード事業は利益率が高いものの、カード業界も多くのカードが乱立するなか競争は激しさを増している。
そこで丸井が取り組んでいるのが「サブカルコラボ」だ。
とくに近年は「ラブライブ!」「カールズ&パンツァー」「ご注文はうさぎですか?」など数々の人気アニメとコラボすることで話題を呼んでおり、そうした取り組みは新たな顧客の獲得に繋がっている。売場でも、アパレル比率を低下させるとともに、サブカル系ショップや書店・CD店の導入も進めており、今や丸井といえば「アニメコラボ」や「アイドルイベント」を連想する人も少なくない。
gochiusa1「ごちうさ」コラボは多くの客を集め、会期延長となった。
シャロちゃんが一番かわいい(個人的見解)。

丸井各店では、3月中も「メルヘンメドヘン」(渋谷マルイ)、「文豪ストレイドッグス」(マルイシティ横浜)、「学園ベビーシッターズ」(京都マルイ)、「エロマンガ先生」(博多マルイ)などとのコラボイベントを開催する予定となっている。

「エポスカード提携アニメ」は「オトメイト」など女性向け中心

コラボする漫画やアニメ、ゲームは男性向け・女性向けを問わない丸井だが、一方で「エポスカード」との提携は女性向けアニメが中心だ。
丸井グループでは、現在テニプリ以外に「オトメイト」「銀魂」などのコラボカードも発行中。アパレル比率が下がったといえども、丸井の本業である小売業は「女性向け」が主であり、カードを持ったついでにショッピングでも丸井を訪れて欲しいという思いが見て取れる。

外部リンク:「新テニスの王子様エポスカード」の発行をスタートマルイ店舗でのイベントも開催
外部リンク:マルイノアニメ
関連記事:渋谷マルイで「ご注文はOIOIですか??」開催-サブカル系コンテンツに注力する丸井

関連記事:丸井錦糸町店に有料の休憩スペース「コインスペース」、2月28日開設
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ひろでん会館、2018年3月31日閉館-マダムジョイ己斐店なども閉店、再開発へ

広島電鉄西広島駅の駅ビル「ひろでん会館」が2018年3月31日に閉館する。

ひろでん会館。

「ズッコケ三人組」にも登場する西広島駅ビル

ひろでん会館は1964年に開業。広電西広島駅(当時、市内線は「己斐電停」)の駅ビルとして誕生した。
建物は地上6階、地下1階建てで売場面積は2,856㎡。広島電鉄が所有する。
開業当初より核店舗として「広電ストア」(店名は「ショッピングセンターひろでん」→「マダムジョイ己斐店」)が出店しているほか、テナントとしてミスタードーナツ、100円ショップmeets.などが出店する。

マダムジョイ(広電ストア)。

西広島・己斐駅周辺は「ズッコケ三人組」の舞台「ミドリ市」のモデルであり、当ビルも「花山デパート」として作中にたびたび登場している。

「ズッコケ三人組」の舞台。

築53年で老朽化-再開発へ

ひろでん会館の閉館は老朽化によるもの。
建物は築53年が経過しており、耐震性が低いという。
一部テナントは既に閉店しており、核店舗のマダムジョイなど商業テナントの多くは3月31日で閉店する。
広島電鉄は2018年度末までに解体に着手し、跡地を再開発する予定だ。 
ひろでん会館(左)とJR西広島駅。

同地はJRと広電の乗り換え駅であるほか、2027年ごろにはアストラムラインの延伸乗入れも予定されており、一大交通結節点に相応しい大型再開発になると思われる。

外部リンク:マダムジョイ己斐店
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船橋西武・小田原西武が閉店-2018年2月28日

千葉県船橋市の船橋駅前にある西武百貨店船橋店、神奈川県小田原市のショッピングセンター「ダイナシティ」にある西武百貨店小田原店の西武百貨店2店が、2018年2月28日に閉店した。

2月28日に西武2店が同時に閉店した。

西武百貨店船橋店閉店ー船橋ロフトも

千葉県船橋市の船橋駅前にある百貨店「西武百貨店船橋店」が2月28日午後8時に閉店し、50年の歴史に幕を下ろした。

西武百貨店船橋店。

西武船橋店は1967年9月開店。売場面積は38,311㎡。建物は地上10階地下2階建(地下2階は事務所)で食品卸会社「ユアサ・フナショク」が所有する。
閉店セール期間中の2月9日には隣接するJR船橋駅に新駅ビル「シャポー船橋南館」が開業、ペデストリアンデッキで接続されたこともあり、両店の間や昨年改装された東武百貨店を買い回る客も多く見られた。

隣接地にはシャポーが開業(右)。

利用客の多い駅前ということもあり、閉店セールには多くの客が詰めかけ混雑した。市内本町二丁目に住む女性は「家から歩いて5分だったから50年ぐらい来てたのよー」と残念そう。地階の店員は「いつもこうだったらよかったんですよねぇ。」と淋しげに話した。

賑わう閉店セール。

「ふなっしー」梨神様神社、ららぽに移転

西武船橋店閉店に伴い別館で営業する船橋ロフト(1998年8月開店)も営業を終了した。
千葉県内では千葉ロフト(そごう千葉店8階)と並ぶ大型店で、船橋市非公認ゆるキャラ「ふなっしー」を祀った「梨神様神社」も設置されていたことからふなっしーファンに根強い支持があったが、ららぽーとTOKYO-BAY内のふなっしーLAND船橋本店に移設されている。

船橋ロフトも閉店した。

船橋ロフトの営業最終日には商品を税込1,080円以上購入した先着2000名に「『ありがとう』のおふきん」がプレゼントされた。西武百貨店閉店に伴うロフト閉店は2016年9月の旭川以来1年半ぶりとなった。

閉店に伴う写真展も開催された。

西武百貨店小田原店閉店ー旧ロビンソン

神奈川県小田原市のショッピングセンター「ダイナシティウエスト」にある百貨店「西武百貨店小田原店」が2月28日午後8時に閉店し、ロビンソン百貨店から17年の歴史に幕を下ろした。

ダイナシティウエスト・西武小田原店

西武小田原店はロビンソン百貨店4号店「ロビンソン百貨店小田原店」として2000年9月28日開店。開業当時の売場面積は31,182㎡。
大同毛織(現・ダイドーリミテッド)工場跡に開業したショッピングセンター「ダイナシティ」の核店舗としての出店であり、ロビンソン百貨店ブランドとして開店した最後の店舗だった。

かつてはロビンソン百貨店だった。

セブン&アイHDの百貨店事業整理の一環として2013年3月に現在の店舗名(西武小田原店)に改称されており、アンリシャルパンティエなど有力デパ地下ブランド29店舗を導入した「西武食品館」の開設や、そごう・西武PB「リミテッド・エディション」の導入が行われるなど店舗改革が進められていた。
最終閉店売りつくしセールが行われる西武食品館。

しかし西武小田原店の売上高は減少傾向にあり、2016年には西武直営売場の多くをダイナシティ専門店街に転換・縮小し、1階と2階の一部のみでの営業となっていた。

西武小田原店1階では閉店に伴い特別展示企画「西武小田原店17年のあゆみ」が開催されており、小田原市の名所や特産品をデザインした「オリジナル記念グッズ」(個数限定)の販売も行われており、「ロビンソンがなくなったときも悲しかったですけどまさか西武もなくなってしまうなんて…」と淋しげに語る店員も居た。

ダイナシティウエスト、改装へ

ダイナシティウエスト専門店街(小田原ロフトなど)は西武撤退後も営業を継続する。今後はダイナシティの運営会社であるダイドーフォワードにより新たなテナントが誘致される予定。西武閉店後も一部のテナントは営業を続ける。

ヨーカドーと差別可能な専門店の誘致が期待される。

外部リンク:西武船橋店トップ|西武・そごう
外部リンク:西武小田原店トップ|西武・そごう
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