カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

東急ストア杉田とうきゅう、2024年6月17日閉店-京急杉田駅直結「プララ杉田」の核店舗、31年の歴史に幕

神奈川県横浜市磯子区の京急杉田駅直結商業施設「プララ杉田」1階にある東急ストアの大型食品スーパー「杉田とうきゅう」が2024年6月17日をもって閉店する。

京急杉田駅東口再開発事業でうまれた大型店

プララ杉田は1993年4月に「杉田駅東口地区第一種市街地再開発事業」の一環として開業。建物は地上12階地下1階建で店舗面積は7,958㎡。プララ都市開発が所有する。
開業以来長らく、東急ストアの大型総合スーパー業態「とうきゅう」を核とする施設であったが、東急ストアが1階食品フロアに売場を集約しており、2024年4月現在は大型ファッションストア「パシオス」「ハニーズ」や100円ショップ「キャンドゥ」、複合書店「文教堂書店」といった専門店が大部分を占める施設構成となっている。

京急駅直結の東急、31年の歴史に幕

杉田とうきゅうの閉店は店内掲示により明らかとなったもの。
地域住民に親しまれた「京急駅直結の東急」は31年の歴史に幕をおろすこととなった。

杉田とうきゅう。(同社公式より)

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イズミゆめモール合志、2024年4月25日一部先行開業-熊本県内初の同社オープンモール、飲食店5店舗を皮切りに

熊本県合志市の国道387号線沿いに、イズミの近隣商圏型ショッピングセンター「ゆめモール合志」が2024年4月25日に一部先行開業した。

熊本県内初となる「ゆめモール」

ゆめモール合志の建物は平屋建で敷地面積は約24,900㎡、店舗面積は約5,400㎡、延床面積は約6,700㎡。駐車場台数は約330台で駐輪場台数は約140台。
同施設はイズミとしては熊本県内初となるNSC(ネイバーフッドショッピングセンター)型オープンモール業態「ゆめモール」として、「通う場所」×「出会う場所」×「憩う場所」をキーワードに地域の生活拠点となる地域密着型モールをめざすとしている。

ゆめモール合志。

一環として、ゆめマート熊本(旧ゆうあいマート/店名:ニコニコドー)運営による大型食品スーパー「ゆめマート合志」を核に、ドラッグストア「マツモトキヨシ」やファストファッションストア「ファッションセンターしまむら」、100円ショップ「ダイソー」など14店舗が入居する予定となっている。

飲食店5店舗が先行開店、残る店舗は5月以降の開店に

ゆめマート合志の先行開業店舗は、味噌ラーメン店「麺場田所商店」、焼肉店「焼肉なべしま」、ファストフード「KFCケンタッキーフライドチキン」「モスバーガー」、地元合志市の五島手延うどん店「五島庵」といった飲食店5店舗のみ。
同施設は当初、2024年春の全館開業に向けて準備を進めていたが、施設の開発主体であったイズミがサイバー攻撃によるランサムウェア被害を受けたため、食品核のゆめマートを始めとする大多数の専門店が5月以降の開店となった。
イズミとしては出鼻を挫かれた格好となったもの、地元企業による熊本電鉄御代志駅前開発プロジェクト「御代志土地区画整理事業」とともに、熊本都市圏のベッドタウンとして人口増加が進む合志の新たな顔となりそうだ。

ゆめモール合志

住所:熊本県合志市合生字小池 4241-1 ほか 
営業時間:未定(2024年4月時点)

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五反田JPビルディング、2024年4月26日開業-日本郵政不動産と星野リゾートの複合施設、旧ゆうぽうと跡地に

東京都品川区の五反田駅・大崎広小路駅近くにある旧ゆうぽうと跡地に、日本郵政不動産の大規模複合施設「五反田JPビルディング」が2024年4月26日に開業した。

ゆうぽうと跡地に大規模複合施設

五反田JPビルディングは、2015年9月閉館の日本郵政系複合施設「ゆうぽうと」跡地に建設されたもので、建物は地上20階地下3階建で敷地面積は約6,700㎡、延床面積は約69,000㎡。高さは約97m。
同施設はイノベーション拠点「TOKYO,NEXT CREATION」をコンセプトとした大規模複合施設として、1階にフードホール「五反田食堂」、2階に春蒔プロジェクトのシェアオフィス「co-lab 五反田 with JPRE」、3階に品川区立五反田産業文化施設「CITY HALL & GALLERY GOTANDA」(400㎡)、5階~12階にオフィスフロア(基準階約960坪)、14~20階に星野リゾートの都市型ホテル「OMO5東京五反田 by 星野リゾート」を展開する。

五反田JPビルディング。

1階は東京初から五反田の名店まで揃えるフードホール

五反田食堂は、地域の人にも親しみやすく覚えやすい名称を冠したフードホールとして、コンセプトに「多様な人が気兼ねなく過ごせる五反田のマチの食堂」を掲げ、ミシュラン掲載店「sio」が手掛けるパスタ専門店「おいしいパスタ」東京都内1号店や新宿アルタ裏手の老舗洋食店「アカシア」、恵比寿のおにぎり専門店「維心」、北出食堂のメキシカンタコススタンド「キタデタコス」など、東京初から五反田の名店まで11店舗を揃える。

高層階は星野リゾートの都市型ホテル

OMO5東京五反田(おも)by 星野リゾートはコンセプトに「夜景とご馳走のパラダイス」を掲げ、フロントフロアとしてダイナミックな「OMOベース」(約1,200㎡/天井高6m)や「空中庭園」「OMOカフェ&バル」を複合的に展開。

OMOベース。

OMOブランドの地域情報提案サポートサービス「Go-KINJO」では、ホテルスタッフ「OMOレンジャー」によるアクティビティとして、ゲストが選んだテーマにあわせて飲食店を紹介するガイドプログラム「五反田ご馳走レセプション」(無料)や人気店でちょい飲みを楽しめる「ひとさら de ご馳走パス」(税込2,000円程度/各店舗で異なる)、リバーライトビル(通称五反田ヒルズ)飲食街をはしごする「五反田ヒルズツアー」(税込6,000円)など、五反田グルメを満喫できるようなサービスを提供する。

OMO5東京五反田の空中庭園。

五反田JPビルディング

住所:東京都品川区西五反田8丁目4番13号

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イズミゆめマート新大村、2024年4月25日開店-サクラミライの食品核、サイバー攻撃で1ヶ月半遅れの開店に

長崎県大村市の西九州新幹線・大村線新大村駅前に、大手流通グループ「イズミ」(本社:広島市東区)の大型食品スーパー「ゆめマート新大村」が2024年4月25日午前9時に開店した。

新大村駅前開発「サクラミライ」の食品核

ゆめマート新大村の建物は平屋建で敷地面積は約7,570㎡、店舗面積は約2,190㎡、延床面積は約3,280㎡。
ゆめマート新大村は当初、大和ハウス工業や日本エスコンによる「新大村駅前市有地開発事業(サクラミライ新大村/SAKURA MIRAI SHIN ŌMURA)」の食品核として2024年3月7日の開店を予定していたが、運営会社のイズミがサイバー攻撃によるランサムウェア被害を受けたため、開店時期を無期限延期していた。

サクラミライ新大村。

地産地消重視、駅前立地活かした土産の拡充も

ゆめマート新大村は店舗キーワードに「まいにち、おいしい。まいにち、うれしい。」を掲げ、青果・精肉売場では地元長崎県産の野菜・果物や牛肉・豚肉、鮮魚売場では対面販売コーナーを展開。惣菜売場ではイズミが企画から製造販売まで一貫して手掛ける惣菜ブランド「zehi」やインストアベーカリー「ゆめのパンやさん」を展開するなど、地産地消や自社ブランドを重視した店舗づくりを行う。また、駅前という立地特性を活かし、長崎発祥の老舗カステラ店「文明堂」や大村のサンドイッチ専門店「FLAFF」の商品を土産品として取揃える。

ゆめマート新大村。

無印良品やスタバも先行開店、新幹線新駅の顔に

サクラミライ新大村は、2024年3月7日のライフスタイルストア「無印良品」長崎県内旗艦店(店舗面積2,587㎡/588坪)とシアトルスタイルカフェ「スターバックスコーヒー」の開店を皮切りに、3月15日にはクリーニング店「ホワイト急便」、4月6日には「ドコモショップ」、4月22日には24時間アミューズメント型フィットネスクラブ「フィットイージー」が開店するなど、段階的に商業エリアの整備が進んでいる。
サクラミライ新大村の街区内では、日本エスコンによる「レジェイド新大村」(地上8階建/119戸)の分譲も進んでおり、新幹線新駅に相応しい都市基盤が生まれることとなる。

ゆめマート新大村

住所:長崎県大村市植松三丁目160-12
営業時間:午前9時~午後10時

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ベイシアFoods Park関店、2024年4月26日新装開店-カインズモール関に岐阜県内初の同社新業態、ネットスーパーも

岐阜県関市に流通大手「ベイシアグループ」の大型食品スーパー「ベイシアFoods Park関店」が2024年4月26日に新装開店する。

関市内屈指の大型店だったベイシア

ベイシア関店は2009年4月に開店。建物は平屋建で店舗面積は5,255㎡。
関店は開店以来、隣接するベイシアグループのホームセンター「カインズ関店」(店舗面積7,814㎡)とともに市内屈指のショッピングセンター「カインズモール関」を形成していたが、業態転換にともなう全館リニューアルのため、2024年4月4日をもって一時閉店していた。

岐阜県内初の新業態とネットスーパーで利便性向上

ベイシアFoods Park関店は「より良いものをより安くより新鮮でより楽しく」を掲げた食のテーマパークとして、惣菜コーナーではかつてのベイシアの人気企画であった蓋が閉まれば盛り放題の「カレーバイキング」復活や「バイキングコーナー」の新規導入といった取組みを打ち出す。また、フローズンコーナーの弁当・おかず系商品数を従来比1.5倍に拡大、インストアベーカリーでは店内焼き上げのクロワッサンや石窯ピザを取扱開始する。

ベイシアFoods Park関店。

ベイシアFoods Park関店では新装開店にあわせて、東海地方では常滑店に次ぎ2店舗目で岐阜県内では初となる「ベイシアネットスーパー」を5月11日より注文受付開始する。このほか、専門店として100円ショップ「Seria」(緑ヶ丘店からの移転扱い)が開店予定であり、市内屈指のショッピングセンターとしての機能がより高まることとなった。

ベイシアFoods Park関店

住所:岐阜県関市大字小屋名字竹之腰1630
営業時間:午前9時30分~午後8時
※4月26日~5月6日は午前9時開店

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スーパーマーケットバローリノアス八尾店、2024年4月26日開店-大阪中河内地域初出店、旧大近パントリー八尾西武店跡に

大阪府八尾市の近鉄八尾駅に直結するザイマックス系商業施設「リノアス八尾(LINOAS)」に、バローの食品スーパー「スーパーマーケットバローリノアス八尾店」が2024年4月26日に開店する。

西武百貨店を前身とする八尾駅前の大型店

リノアス八尾の前身となる西武百貨店関西(当時)の複合商業施設「西武八尾ショッピングセンター」は1981年5月に開業。建物は地上8階地下1階建で敷地面積は約6,850㎡、建築面積は約3,512㎡、店舗面積は40,030㎡、延床面積は約60,419㎡。地元不動産会社の八尾都市開発と八尾ビルディングが所有する。
西武八尾ショッピングセンターは、2006年12月の隣接地へのセブン&アイHD系ショッピングセンター「アリオ八尾」開業を機に、同施設と連絡通路(ペデストリアンデッキ)で接続するなど一体運営を行っていたが、2017年2月28日をもって西武百貨店が撤退したため、同年3月より不動産大手「ザイマックス」とビル所有会社による新施設「八尾光町駅前ビル」として暫定営業を開始。
八尾光町駅前ビルは約半年間の改修工事を経て、同年9月に「LINOAS(リノアス)」として新装開業することとなった。

大近パントリー跡にバロー

バローリノアス八尾店は、2024年1月をもって閉店した大近の高級食品スーパー「パントリー八尾店(旧パントリー八尾西武店)」跡に開店するもので、店舗面積は約2,197㎡、売場面積は1,483㎡。
バローリノアス八尾店は「大阪中河内地域初の店舗」として、2023年10月に開店した堺豊田店と同様のコンセプト「価値ある商品をよりお値打ちに」を掲げ、「デスティネーションストア」「チラシがなくてもお客様に選んでいただける圧倒的な専門店の集合体」「遠くても買い物に行きたい店=バロー」をめざすとしている。

リノアス地階は専門店大幅入替、フロアイメージ刷新

リノアス八尾の地階では、バローの開店にあわせて大阪船場の老舗輸入食品スーパー「the Bon inc.」や産直型食品スーパー「わくわく広場」、フルタ製菓の菓子直売所「ふるたす」といった物販店が新たに開店する。同フロアは西武百貨店時代よりデパ地下を踏襲した専門店街を展開していたが、今回のリニューアルにより大きく様変わりすることとなった。

スーパーマーケットバローリノアス八尾店。

スーパーマーケットバローリノアス八尾店

住所:大阪府八尾市光町2 丁目60 
営業時間:午前10時~午後8時

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イオンそよら横浜高田、2024年4月26日開業-関東初「新築そよら」、バーガーキングなど飲食街も

神奈川県横浜市港北区の横浜市営地下鉄グリーンライン高田駅前に、イオンリテールの都市型ショッピングセンター「そよら横浜高田」が2024年4月26日に開業する。

そよら横浜高田。

横浜市営地下鉄高田駅前の工場跡地にイオンそよら

そよら横浜高田は、自動車部品製造「フォルム」旧本社工場跡地に「(仮称)イオンスタイル高田西」として計画されていた施設で、建物は地上2階建で敷地面積は9,647㎡、売場面積は5,041㎡(直営3,345㎡、専門店1,696㎡)。
施設ブランドの「そよら」は公募によるもので、「そら、寄って、楽しんでって!」との呼びかけが由来となっている。
なお、イオンリテールが関東で展開するそよらは従来、いずれも既存総合スーパーの業態転換(湘南茅ヶ崎)や建替え(武蔵狭山)物件であったが、横浜高田は「新規出店地としては関東初」の店舗となる。

イオンスタイル中心の小商圏型施設、飲食街も

そよら横浜高田では「地域唯一の“普段使い”のワンストップショッピング実現」を掲げ、店舗コンセプトを「普段使いしたくなるまちの生活拠点」に設定。
イオンリテールの大型食品スーパー「イオンスタイル横浜高田」を核に、イオン系100円ショップ「キャンドゥ」やファストフード「バーガーキング」、和定食屋「大戸屋ごはん処」、石窯ピッツァ・自家製生パスタレストラン「Italian Kitchen VANSAN」など専門店13店舗を展開する。

イオンスタイル、駅前立地いかして惣菜・冷食強化

イオンスタイル横浜高田では「駅近の立地特性」を活かし、テーマを「鮮度」「タイパ」に設定。食品・日用品・化粧品・医薬品など購入頻度の高い商品に取扱品目を絞った「FOOD & DRUG」業態とする。

イオンスタイルの売場。

直営食品フロアのうち、青果では港北区産野菜の直送を強みとした地場野菜コーナーの展開、鮮魚では三浦半島各漁港当日早朝漁獲水揚げ品の対面販売(毎週日曜日限定)を打ち出すなど、地元の食の魅力を訴求する。
また、惣菜に関しては子育てファミリー層から単身者・通勤通学客まで幅広い客層を意識した「タイパ」「おいしい」対応商品を時間帯に応じて拡充。取組みの一環として、洋惣菜対面量り売り「リワードキッチン」(取扱商品約30種類)や店内発酵焼き上げピザ「ピッツァソリデラ」(取扱商品7種類)、インストアベーカリー「カンテボーレ」(取扱商品約80種類)の導入やフライ鉄板焼商品の強化を図る。
このほか、地域最大級を掲げる冷凍食品売場(約900品目)では、ロックフィールドの惣菜ブランド「RFFF」「神戸コロッケ」から時短調理冷凍野菜といった日常使い商品まで幅広く展開する。

そよら横浜高田

神奈川県横浜市港北区高田西1-1-47
営業時間:8時~22時(イオン1階/専門店などは異なる)

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井上百貨店本店、2025年3月31日閉店ー老朽化で、郊外のアイシティ21に統合

長野県松本市のJR松本駅近くにある百貨店「井上百貨店本店」が、2025年3月31日に閉店する。

井上百貨店本店。

創業約150年、かつては2館体制だった

井上は1885年に呉服店として創業、1979年に現在の店舗へ移転した。
かつては本館と新館の2館体制であったが、2010年に新館(現在「コングロM」として丸善など出店)を閉鎖した後は本館に売場を集約し営業している。
本館の売場は地階から7階、店舗面積は8,000㎡となっている。2023年夏には、フロアの一部をオフィスにするなどのリニューアルを行ったばかりだった。

井上本店、大規模改装するもアイシティに統合

閉店は井上百貨店が公式ウェブサイトなどで発表したもの。改装したばかりではあったものの、建物の老朽化により快適に買い物できる環境ではなくなったことが大きな要因だとしており、本店の閉店に合わせて郊外支店「井上アイシティ21店」(長野県山形村)のリニューアルもおこなうとしている。

売場を縮小しつつ「ネット通販も拡充」

井上百貨店では2022年11月から食品を中心としたインターネット宅配事業「井上アイシステム」(ネットスーパー)をおこなっているほか、2023年1月には自社サイトによるネット通販(EC)「井上オンラインショップ」を開始するなど通信販売事業に力を入れており、これによって実店舗の縮小による売り上げ減を補う考えだとみられる。

井上百貨店近くにある松本パルコ。

松本市内では2017年9月の「イオンモール松本」の開業以降、井上百貨店の近くでは「アリオ松本(イトーヨーカドー)」が2017年9月に閉店(「アルピコプラザ」として2018年に再開業)、「松本パルコ」が2025年2月に閉店する予定が発表されるなど、商環境の大幅な変化が生じている。
今後は閉店した各商業施設の再活用についても大きな課題となる。

井上百貨店本店

長野県松本市深志2丁目3−1
営業時間:10時~18時半

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アンドラビナ、2024年4月26日開業-「あおもり駅」新駅ビル、LOVINA既存棟もリニューアルへ

青森県青森市のJR青森駅に新駅ビル「JR青森駅東口ビル」が完成し、核店舗となるJR東日本系商業施設「アンドラビナ」(&LOVINA)が、2024年4月26日に開業する。

アンドラビナ。

JR青森駅、新駅ビルが誕生-「あおもり駅」看板も復活

アンドラビナは「JR東日本青森商業開発」がJR青森駅の旧駅舎跡地に建設された「JR青森駅東口ビル」の1階から3階に出店。売場面積は約4,300㎡となる。また、連絡通路で既存の駅ビル「ラビナ」(LOVINA)と接続される。また、最上階外部に「あおもり駅」の看板が設置される。
東口ビルは10階建てで、そのほかのフロアには、4階に青森市が運営する「青森市民美術展示館」「あおもり縄文ステーション じょもじょも」、4階の一部と6~10階に慈恵会と城ケ倉観光が運営する複合ホテル「ReLabo」(7月11日開業予定)が入居する予定となっている。

雑貨などを中心に、青森初出店も

アンドラビナの1階は、おもに飲食店が出店。青森初となる「サイゼリヤ」が出店するほか、既存の駅ビル「ラビナ」から「スターバックス」「マツキヨ」が移転する。
2階・3階はファッション・アクセサリー・雑貨など。雑貨店・コスメ「PLAZA」、登山・アウトドア「好日山荘」などが青森県初、アクセサリー「MUK MUSE BLANCHE」などが東北初出店となる。このほか、2階から3階にかけて、ダイソーの3業態を揃えた「ダイソー/スタンダードプロダクツ/スリーピー」の大型店が出店する。
アンドラビナの総テナント数は21店舗となる。

ラビナ。2つの駅ビルは連絡通路で接続される。

これに合わせて、既存の駅ビル「ラビナ」についても改装を行い、7月には3階全体が「無印良品」の大型店となる。

&LOVINA(アンドラビナ)

青森市柳川一丁目1番5号
営業時間:10時~20時(飲食11時~21時)

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ヴィレッジ・オブ・ドンキ、2024年4月25日開業-グアム空港近くにドンキ系ショッピングセンター、ダイソーやマツキヨなど出店

アメリカ合衆国グアム準州に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)のショッピングセンター「ヴィレッジ・オブ・ドンキ」(VILLAGE OF DONKI)が2024年4月25日に開業する。

ドンキ、グアムに大型ショッピングセンター

ヴィレッジオブドンキが出店するのは、アントニオ・B・ウォン・パット国際空港(グアム国際空港)近く。
敷地面積は83,467㎡、建物は地階~2階。24時間営業をおこなう。
ドンキの海外商業施設としては最大級となる。

VILLAGE OF DONKI.

ドンキのほかダイソー、マツキヨなどグアム初出店

核店舗はグアム初となる「DON DON DONKI VILLAGE OF DONKI」。
ドンキの店舗面積は11,094㎡で、生鮮スーパーマーケット機能のほか、お土産品や日本のキャラクターグッズやアニメグッズ、玩具などの販売もおこなう。また、ドンキグループの直営寿司レストラン「わか桜」を併設する。
物販テナントとしてはグアム初となる「マツモトキヨシ」「ダイソー」などが出店。飲食店街には、同じくグアム初となる「CoCo壱番屋」「丸亀製麺」などが出店する。
ドンキグループ外の総テナント数は13店舗となる。
ドンキが海外に自社主導でこれほどの大型店を出店させるのは異例のことであり、直営面積も非常に広いため、グループの総合スーパーのノウハウを活かすかたちで実現した「新たな挑戦」であるといえよう。

DON DON DONKI VILLAGE OF DONKI

120, Route 10A Tamuning, Guam 96913, USA
営業時間:24時間営業
※オープン後、当面の間、6:00-24:00の営業

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