カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

米子やよいデパート、2016年2月2日より閉店セール

自己破産のため1月21日から閉鎖されていた鳥取県米子市のショッピングセンター「米子やよいデパート」の閉店セールが2月2日から行われることになった。
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米子やよいデパート。

最後の処分セール、2月7日まで

「米子やよいデパート」は米子市のエルモール一番街商店街にある大型ショッピングセンター。向かいには米子高島屋が出店しており、米子市で一番の繁華街に位置していた。
2013年に大規模リニューアルを行い、新たな核店舗としてディスカウントスーパーを導入していたが、3階以上が空き店舗の状態が続き、経営が悪化していた。

米子高島屋。

閉店セールの実施期間は2月7日までだが、商品が無くなり次第、早期に終了する可能性が高い。
米子市中心部を代表する大型店の1つだったこともあり、鳥取県では、やよいデパートの取引先などに低金利で融資する緊急支援制度を設置することを発表している。

関連記事:米子やよいデパートが自己破産、閉店

大分市宮崎に新商業施設、今秋開店-核はドンキホーテ

大分市宮崎に建設されるショッピングセンターの核としてディスカウントストア「ドン.キホーテ」が出店することが分かった。

ドンキホーテ、大分市2号店

ドンキホーテの出店場所は大分市宮崎の下郡バイパズ沿い、トイザらス大分店の向かい。西日本ホームの住宅展示場跡周辺。
府内大橋を渡ってすぐの場所で、光吉インターチェンジからも近い。
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ドン.キホーテ出店予定地。

売場面積は約3,000㎡で、出店申請上の営業時間は24時間営業。
今秋の開業を目指している。
ドンキホーテは大分市2号店となる。

関連記事:アクロスプラザ大分駅南、今秋開業-駅前に商業ビル

西友小田原EPO店、2016年3月31日閉店 – 多くの専門店は営業継続

神奈川県小田原市の都市型ショッピングセンター「EPO」の核店舗「西友小田原EPO店」、「無印良品小田原EPO店」が3月31日をもって閉店する。

小田原EPO。

ロピアに続く核店舗喪失

小田原EPOは赤羽、木更津に次ぐ西友直営のファッションビル業態3号店として、1993年4月に小田原駅から徒歩5分ほどのダイヤ街商店街に開業した。地上5階地下1階建で、店舗面積は10,206㎡。
現在は総合衣料専門店「パレット」、靴専門店「ABCマート」、手芸用品店「ユザワヤ」、100円ショップ「キャンドゥ」などのテナントが入居し、小田原駅前を代表する大型商業施設となっている。

無印良品 西友小田原EPO店。

西友は大規模な不採算店舗の閉鎖を進めており、EPOからの直営売場撤退もその一環とみられる。
なお、赤羽、木更津、小手指など店舗運営から全面撤退した他地域のEPOとは異なり、多くの専門店は4月以降も営業を継続する方針。

撤退相次ぐ小田原駅前の大型店

小田原駅前では、1998年に西武志澤店が、2002年に丸井小田原店が、2013年には箱根登山ベルジュが閉店。更に、EPOに隣接する商業施設「小田原アプリ」(旧・小田原ビブレ)地階の「ロピア・ユータカラヤ小田原店」も2016年1月末での閉店を予定しており、大型店の撤退が相次いでいる。
現時点では西友、ロピアともに新たな食品スーパー進出は発表されていない。
追記:アプリは8月に全館閉館することを発表。

外部リンク:西友小田原EPO
関連記事:小田原アプリの核「ロピア・ユータカラヤ小田原店」1月31日閉店
関連記事:小田原アプリ、8月末に閉館へ-旧小田原ビブレ 

ロピア・ユータカラヤ小田原店、2016年1月31日閉店-小田原アプリの核

新しい記事はこちら:小田原アプリ、2016年8月末に閉館へ-旧小田原ビブレ 

神奈川県小田原市の都市型ショッピングセンター「小田原アプリ」の核テナント「ロピア・ユータカラヤ小田原店」が1月31日をもって閉店する。
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小田原アプリ。

小田原駅前を代表する商業ビル、核店舗喪失

小田原アプリは1972年、小田原駅から徒歩5分ほどのダイヤ街商店街に「ニチイ小田原店」として開業。1992年にはファッションビル「小田原ビブレ」に業態転換したもの、施設を運営していたマイカルの経営悪化に伴い1999年撤退。
施設を保有する小田原ショッピングデパートによる改装を経て、2000年に現在の「アプリ小田原」として再開業した。
ロピアの他にも「タワーレコード」、「島村楽器」、「アニメイト」などの専門店が入居しており、小田原駅前を代表する大型商業施設となっている。

ロピア・ユータカラヤ小田原店。

ロピア(旧・ユータカラヤ)は1971年、神奈川県藤沢市に食肉専門店として創業。「新鮮大売」を掲げる地域密着型の食品スーパーとして営業していたが、2009年に新業態「ロピア」の1号店となる藤沢店を開店して以降、神奈川県外への積極的な出店を開始。
港北東急S.C.(2011年開店)や、ららぽーとTOKYO-BAY店(2013年開店)への進出で知名度を伸ばしている。

後継店舗は未定-隣接する西友も撤退へ

ロピア・ユータカラヤ小田原店の閉店発表以降、店頭では小田原市郊外にある「ロピアモール小田原高田店」の利用を薦めているが、アプリ地階の後継テナントは未だ発表されていない。
近隣には西友小田原EPO店や長崎屋ドン・キホーテ小田原店などの大型スーパーが出店しているが、西友も撤退を表明しており、小田原駅前の核店舗が相次いで閉店することになる。

外部リンク:株式会社 ロピア【ユータカラヤは新しくロピアに生まれ変わりました。】
外部リンク:小田原アプリ | Odawara APRI
関連記事西友小田原EPO店、3月31日閉店 – 一部専門店は営業継続

サンリブ直方、2016年8月末閉店・郊外移転-直方市中心部からスーパー消滅

直方駅前の総合スーパー「サンリブ直方」が8月末で閉店し、郊外に移転する。
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サンリブ直方。

サンリブ直方、郊外移転でショッピングセンター化

サンリブ直方の移転先は現在地より1.5kmほど北側の、直方第三中学校入口交差点前にあった鉄工所跡地。現店舗よりも増床し、中規模のショッピングセンターとなる予定だ。
サンリブの移転で、直方駅周辺からはチェーンスーパーが姿を消すことになる。
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サンリブ現店舗・新店舗位置図(Googleマップを用いて作成)。

ベッドタウンと化すも空き店舗深刻化

サンリブ直方は1972年10月に開店。4階建で、売場面積は4,400㎡。
直方駅近くの須崎町商店街入口に立地している。P1000979s
サンリブ横の須崎町商店街。

直方駅近くの商店街には1977年9月より「ユニード直方店」(約4,900㎡、のちのダイエー、4階建)も出店していたが1995年2月に撤退。その跡に出店した地場スーパーも、2007年11月閉店。
また、核店舗の1つであった百貨店の「直方そごうショップ」(2階建)も2000年12月に撤退するなど、衰退の一途を辿っており、現在は3割ほどが空き店舗となっている。
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古町商店街のユニード跡。現在は「もち吉」が所有している。
昨年まではフードコートとなっていたが閉店。

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ユニードとそごうが出店していた古町商店街。

その一方で、直方からは福岡市や北九州市への通勤も容易なことから、周辺ではJR直方駅のリニューアルや筑豊病院の移転など整備が行われ、マンションの建設も進んでおり、新たな住民が利用しやすいスーパーの出店が喫緊の課題となろう。
サンリブの跡地の活用策はまだ決まっていない。
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リニューアルした直方駅。周辺にはマンションが多い。

スクラップビルドを進めるサンリブ

近年、株式会社サンリブ(営業地域:広島県、山口県、福岡県の大部分、佐賀県。それ以外の地域は別会社運営)は店舗のスクラップアンドビルドを進めており、2016年には一部店舗内のフードコートリニューアルや、サンリブ折尾(北九州市八幡西区)の建て替えを行っている。
今後も、こういった形での老朽店舗のスクラップアンドビルドが続くものと思われる。

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外部リンク:サンリブ直方

MEGAドンキホーテ立川店、2月5日開店

立川駅近くのダイエー立川店跡に、「メガドンキホーテ立川店」が2月5日に開店する。
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MEGAドンキホーテ立川店。
(ドンキホーテウェブサイトより引用)

旧ダイエーを改装した店舗

旧「ダイエー立川店」は立川駅北口に1970年オープン。
地上8階、地下1階で、売場面積は約11,000㎡の店舗。ダイエー系のディスカウントストア「トポス」として営業していた時期もあった。
しかし、ダイエーの業績不振と合理化、建物の老朽化により、2014年2月に閉店していた。
閉店後は解体してマンションを建設することも検討されたものの、建物はそのままに再活用されることとなった。
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旧ダイエー立川店。

フルラインの品揃え、生鮮の取り扱いも

「メガドンキホーテ立川店」の営業時間は9:00~28:00まで。出店届け上は24時間営業を行うことが可能であり、状況によっては今後の延長も考えられる。
築45年が経過した建物は耐震補強など大きな改修が行われている。
核となる「ドンキホーテ」は地階から5階に出店、家電や小型家具、衣料品などを扱うフルラインの品揃えとなり、全館が免税店となる。
また、地階ではダイエー時代と同様に生鮮食料品の取り扱いも行う。

個性的なテナント群も魅力に

更に、7階にはフロア全床を使ったサバゲーフィールドとサバゲーグッズ販売店の「MEGA03」が、6階には100円ショップ「ダイソー」が、5階には立川に本店を置くメイド喫茶・アイドルカフェ「ハーツ劇場」が、1階には八王子で人気のクレープ店「テイクザハニー」が出店するなど、個性的なテナントも多数入居する予定。なお、8階以上は閉鎖となる。
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5階「ハーツ劇場」。(ハーツ劇場公式サイトより引用)

変化を続ける立川駅北口

今年に入り、メガドンキホーテ立川店の近くでは立川高島屋にジュンク堂書店の大型店が出店。更に、近くの「フロム中武」も現在改装工事を行っている。
そして、「第一デパート」跡の再開発地区には今夏の開業を目指して高層ビル「タクロス」が建設中
タクロスの周辺ではペデストリアンデッキも延長されることになっており、立川駅北口は大きく姿を変えることになる。
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メガドンキホーテ・髙島屋(ジュンク堂)・タクロス位置図。
(ドンキホーテウェブサイトより引用、加筆)

MEGAドンキホーテ立川店に出店予定の主なテナント

  • ドン.キホーテ」(地階~5階)
  • サバゲーフィールド「MEGA03」(7階)
  • 100円ショップ「ダイソー」(6階)
  • ゴルフ練習場「立川駅前ゴルフクラブ」(6階)
  • ガチャコーナー「ガチャガチャワールド」(6階)
  • メイド喫茶「HeaRTS劇場」(5階)
  • カードゲーム店「トレカパーク」(5階)
  • コスプレグッズ「JOLI JOIE コスプレカン」(5階)
  • ゲームセンター「スコナランド」(4階)
  • 美容室「クイックカラーQ」(3階)
  • 整体「シンメトリー」(3階)
  • 歯医者「さくら歯科」(2階)
  • マッサージ「ほぐしの達人」(2階)
  • 理容室「アヴァンティ」(2階)
  • クレープ店「テイクザハニー」(1階)
  • バー「BARドンキホーテ」(1階、ドンキ直営)
  • ベーカリー「ドンキベーカリー」(1階、ドンキ直営)
  • クリーニング店「ポニークリーニング」(地階)

外部リンク:2016年2月5日『MEGAドン・キホーテ立川店』オープン! (ドンキホーテHLDGS)

立川第一デパート跡の再開発ビル名「タクロス」に決定-7月末開業

立川駅北口西地区市街再開発組合は、立川駅前の「立川第一デパート」跡地周辺に建設中の複合高層ビルの名称を「立川タクロス」に決めたことを発表した。

「立川でクロス」-第一デパート跡を高層ビル化

「タクロス」は「立川」と「クロス(交差)」をかけた造語。
再開発組合は「タクロス」の名称に「多くの人がこ立川で交わり、大きな賑い生まれ続ける場所になる。」という思いを込めたという。
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「タクロス」ロゴタイプ。 (立川市ウェブサイトより引用)。

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「タクロス」位置図。 (立川市ウェブサイトより引用)

新しいビルは32階建てで、6階までは商業施設・公共施設・オフィスが入居、上層階は分譲マンションとなる。
公共施設部分には、立川市役所が行政窓口を設置する予定となっている。商業施設のテナントは現時点では未定。
 タクロスは2016年7月末の開業(商業施設は秋ごろ)を予定している。
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「タクロス」完成予想パース。(立川市ウェブサイトより引用)

外部リンク:賑わい、 利便性、 多様性を兼ねた新な立川タウンが しゅん工 立川駅北口西地区 第一種 市街地再開発事業 街の 名称 (タウンネーミグ )を「立川 タクロス」に決定(立川市、PDF)
外部リンク:立川駅北口西地区第一種市街地再開発事業(立川市)
関連記事:MEGAドンキホーテ立川店、2月5日開店 

西日本各地で記録的豪雪、小売業にも大きな影響-2016年1月24日

2016年1月24日は強い寒波の影響で記録的な大雪となり、西日本各地の交通機関や商業施設にも大きな影響が出た。
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雪景色となった福岡市中心部。

交通機関が寸断

西日本各地の交通機関のうち、特に影響が大きかったのが、九州内外の各都市を結ぶ高速バスで、高速道路の通行止めに伴い、殆ど全ての路線が運転を中止。中国・四国地方各地を発着する高速バスも、多くが運休した。
JR九州では多くの路線で運休や間引き運転が行われたほか、JR西日本、JR四国、JR九州、西鉄などでは、除雪や雪による倒木、車両・踏切故障による遅れや運休が相次いだ。
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間引き運転を行った日豊本線も各地で倒木や故障が相次いだ。

多くの商業施設が臨時休業

大雪は都市部の商業施設にも大きな影響をもたらした。
特に大雪に慣れていない鹿児島市では、24日朝から市電、市バスともに多くの便が運休、山形屋、アミュプラザ、イオンモールなど市内の商業施設も昼過ぎで閉店するなど、市民生活にも大きな影響が出た。鹿児島市街地の交通機関の運休は25日昼ごろまで続いた。
この他にも、特に坂が多い長崎市、佐世保市、別府市などを中心に、24日朝から殆どの市内バスが運休した都市が多くあった。
また、北九州市や久留米市など、西鉄バスの営業エリアでも、午後からの運休を決めた路線が多くあった。
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路線バスのほぼ全便が運休した佐世保市。

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多くのスーパーで営業時間を短縮(田川市)。
 
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多くの店舗が休業した中津市の商店街。
※ヘッダー写真も中津市の商店街。

夕方まで持ち応えた九州一の繁華街

一方で、九州一の繁華街である福岡市中央区天神では、大雪の中、日中は通常通りの営業を実施、西鉄線や市内線の路線バス、市営地下鉄も平常通りの営業を行っていた。
渡辺通りや国体道路では、殆ど一般車両が走らない中、チェーンを履いた西鉄バスとタクシーばかりが走るという光景が見られた。
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一般車の姿が殆どない福岡市中心部(西鉄天神コア前)。

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福岡市街地の西鉄バスは運行を続けた(天神交差点)。

しかし、夕方になり雪が強まると、殆どの商業施設が閉店を早め、19時には西鉄ソラリアビルも大部分が閉館、20時すぎには西鉄バスの運転も中止となった。
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夕方から福岡市街地も吹雪となった(ベスト電器本店前)。

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多くの商業施設が19時ごろに閉館した(西鉄天神コア)。

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バスの運休後、タクシー乗り場は長蛇の列に(JR博多駅)。

25日以降も影響は続く

大雪の影響は25日も続き、福岡県、大分県、鹿児島県を中心に、運休した鉄道・バス路線が多くあった。特に、一部の高速道路の通行止めは終日続き、高速バスの運休は26日も続く見込み。
25日も始発から全線が運休していた路線のうち、島原鉄道、鹿児島市電などは25日午後から運行を再開したが、JR九州の一部路線や一部私鉄・バス路線は26日朝からも運休を決めている。
また、福岡市立の全ての学校をはじめとして、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県などでは多くの小中学校が臨時休校となった。
また、水道管の凍結・破裂による断水で営業できない大型店も多くあり、影響は当面続くと思われる。
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初めての雪となった博多マルイ。

営業時間を短縮した主な商業施設(1月24日)
福岡県

ソラリア各館 19時まで
福岡パルコ 19時半まで
イムズ 19時まで
天神コア 19時まで
天神ビブレ 19時まで
MMT(ジュンク堂) 19時まで
福岡ビル(TSUTAYA) 22時まで
ベスト電器福岡本店 19時まで
天神ベストホール 18時半まで
天神ロフト 19時まで
博多大丸福岡天神店 19時まで
アミュプラザ博多 20時まで
博多阪急 19時半まで
井筒屋(小倉・黒崎・コレット) 15時まで
アミュプラザ小倉 17時まで
※岩田屋など通常営業を行った店舗も。

山口県

下関大丸 16時半まで
シーモール下関 18時まで
宇部井筒屋 15時まで
 山口井筒屋 17時まで

鹿児島県

山形屋 12時半まで
ドルフィンポート 12時半まで
マルヤガーデンズ 14時まで
アミュプラザ鹿児島 14時半まで
きりしま国分山形屋 12時半まで
川内山形屋 12時半まで

九州・中国地方全域

一部のイオン 18時~20時ごろまで
一部のゆめタウン 18時~21時ごろまで
一部のサンリブ 17~19時ごろまで

臨時休業した主な観光施設

・福岡市動物園(福岡市)
・福岡市植物園(福岡市)
・西鉄かしいかえん(福岡市)
・西鉄だざいふえん(太宰府市)
・スペースワールド(北九州市)
・城島高原パーク(別府市)
・ハーモニーランド(日出町)
・嬉野メルヘン村(武雄市)

ベスト電器広島店、2016年2月29日閉店-ひろしまモール閉館へ

広島県広島市のJR広島駅そばにある大型商業施設「ひろしまモール」の核店舗である「ベスト電器広島店」が2月末で閉店することになった。
ベスト電器は数年前まで広島県内に多くの店舗を展開、一時はデオデオ(現:エディオン)に次ぐ勢力だったが、これで広島県の直営店が消滅することになる。
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ひろしまモール・ベスト電器広島店。

日本最大の家電量販店だった「ベスト電器広島店」

「ひろしまモール・ベスト電器広島店」は1998年10月に開店。店舗は7階建で売場面積は約12,000㎡、建物はベスト電器が保有している。
開店当初はレストラン街を除いてほぼ全館がベスト電器であり、日本最大の家電量販店として話題となった。
その後、ベスト電器とビックカメラの業務提携により2008年3月から2011年5月までは「ビックカメラベスト広島店」として営業、2011年7月からは再びベスト電器となり、同時に高層階にもテナントを入れたショッピングセンターとして生まれ変わった。
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大型駐車場も設置されていた。

しかし、2013年にはエディオンが、2015年にはビックカメラが広島駅前へ大型店の出店を発表。
広島駅から徒歩数分ほどの距離にあるベスト電器は、ビックカメラとエディオンの開店(両店ともに2016年内に開店)を前にして閉店を決めたものと思われる。
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建設中のビックカメラ広島店。

テナントも順次退店か

ひろしまモールは現在「ベスト電器広島店」のほか、1階にレストラン街と「ダイソー」、3階に「ファッションセンターしまむら」、4~6階に「太陽家具」、7階に「広島ベストホール(ベスト電器直営・休館中)」などが入居しているが、ベスト電器以外の閉店日は未定。
追記:その後、しまむらも2月28日での閉店を表明。
ベスト電器は「ひろしまモール」を売却する方針であり、これらの店舗も近いうちに退店する可能性が高い。
跡地の活用方法については発表されていない。
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既に閉店セールも開始されている。

外部リンク:ベスト電器広島店
取材協力:廣丸Pさん

ダイエー碑文谷店、2016年5月に閉店へ

閉店当日の様子はコチラ:
ダイエー碑文谷店、5月5日閉店-41年の歴史に幕

目黒区碑文谷の大型総合スーパー「ダイエー碑文谷店」の賃貸契約が2016年5月で打ち切られることが分かった。
ダイエー碑文谷店としては、5月ごろに営業を終了するものと思われる。

関連記事:ダイエー「旗艦店級」28店舗、3月1日からイオンに転換
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ダイエー碑文谷店。

当初は全館ボウリング場となる予定だった

ダイエー碑文谷店は1975年4月に開店。
当初は全館がトーヨーボウルとなる予定だったが、ボウリングブームの終焉により、ダイエーが賃借することとなった。
その後、長期に亘ってダイエーの東京地区での旗艦店として営業を行ってきた。1998年には隣接して別館も開店している。
本館は8階建、別館は3階建で、売場面積は約15,000㎡、延床面積は約27,000㎡。館内にはスターバックスコーヒー、ABCマート、サーティーワンアイスクリーム、不二家など数多くのテナントが入居する。
ボウリング場となる予定で建設された名残として、入口に「横井産業」(横井英樹氏の会社)の名前が入った看板が設置されているが、現在は投資ファンドの「ユナイテッド・アーバン投資法人」が建物を保有している。
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向かいには別館もある。

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旗艦店だけあり百貨店的な内装も。 

大規模改修を行うため5月より長期休館

当初ダイエー碑文谷店は、ダイエーのイオングループ入りに伴い、2016年2月末でダイエーとしての営業を修了、3月より「イオンショッピングセンター」としての営業を行うと発表されていた。
しかし、ダイエーの賃貸契約が5月末まで延長されたことにより、5月ごろまでダイエー碑文谷店として営業を行う見込みとなった。
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高層階からは都心が一望できる。
東京都心に近い高層スーパーは珍しい。

建物を保有する「ユナイテッド・アーバン投資法人」の発表によると、ダイエー碑文谷店の閉店後は、建物の耐震補強など大規模な改修工事を行う予定。
工事は約半年間と長期に亘り、ビルの内外装なども現在とは大きく変わる可能性がある。
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特徴的な外装も見納めか。

2016年末ごろ「イオンスタイルストア」を核とした新SCに?

ダイエー碑文谷店では、既にヤマダ電機など一部のテナントの退店が開始されている。
大規模改修後のダイエー碑文谷店跡のビルは、2016年11月からイオンリテールが新たに賃貸契約を結ぶことになっており、内外装を一新した上で2016年12月ごろから「イオンスタイルストア碑文谷店」を核とした新たなショッピングセンターとして営業を行うものと思われる。
なお、イオンリテールの賃貸契約期間は2036年までとなっている。

新しい記事はこちら:ダイエー碑文谷店、5月5日閉店-閉店セール始まる 

外部リンク:ダイエー碑文谷店(閉鎖)
外部リンク:ダイエー碑文谷店のチラシはこちら
外部リンク:テナントの異動(予定)に関するお知らせ(ダイエー碑文谷) (ユナイテッド・アーバン投資法人)
関連記事:2016年度に閉店予定の主な商業施設
関連記事:ダイエー「旗艦店級」28店舗、3月1日からイオンに転換