東京都多摩市にあった百貨店「三越多摩センター店」が2017年3月20日に閉館したことに伴い、1~2階の多くのテナントが「ココリア多摩センター」専門店街に統合され、3月21日より新たなスタートを切った。
ココリア多摩センター。
旧・多摩そごうから続く「百貨店の歴史」、28年で終幕
多摩センター三越(三越多摩センター店)は1989年10月開店の「多摩そごう」(2000年9月閉店)跡の下層階に2000年11月出店。全館の売場面積は32,031㎡。そごう破綻後初の本格的な店舗再活用とあって話題を呼んだ。
多摩そごうの建物はバブル期のそごう建築らしい非常に贅沢な造りで、ダブルクロスエスカレータや人工川などがあり、ランニングコストも大きくかかったと考えられ、のちに一部の吹き抜けを埋めるなど大規模な改装工事を行っている。
2010年には3~5階に出店していた「IDC大塚家具」が立川市に移転することに伴い、所有者の「新都市センター」により2011年4月からビル全体が「ココリア多摩センター」として全面改装され、現在3~5階にはユニクロ、ニトリ、丸善書店、ダイソーなどが出店、6階はレストラン街となっている。
多摩センター三越の閉店により、多摩市内の百貨店は京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店(せいせき京王)のみとなる。
ココリア拡大で大部分が営業継続-地階は改装へ
3月20日に閉店した多摩センター 三越は地階~2階に出店していた(売場面積14,324㎡)。
近年は、三越部分も直営の売場面積を減らしており、三越内に「無印良品」「ライトオン」「眼鏡市場」などが出店。地階を除くと専門店中心となっていた。そのため、一部の三越直営テナント(フォンテーヌ、ちふれ化粧品など)を除く多くの専門店がココリア多摩センターに引き継がれ、営業を継続することとなった。
一方で、地階(食品館)については殆どが三越の売場であり、3月20日を以てフロア全体が閉鎖となる。ココリア多摩センターでは今後地階の改装をおこない、2017年秋にリニューアルされる予定。新たなテナントなどは未定となっている。
現在下層階は19時30分閉店となっているが、下層階も高層階に合わせて営業時間を延長することも考えられる。
1階エントランス。
「ココリア専門店街」に統合されて営業を継続するテナント
2階
- 無印良品
- コムサイズム
- ライトオン
- 眼鏡市場
- LBC マーケット
- パスポート
- タオル美術館
- アイクロック
- かんかん
- ゲンキ・キッズ プラス
- パンジー
- アナヒータストーンズ たまゆら
- クレアーズ
- プチ・ファミーユ
- モアメーム
1階
- スターバックスコーヒー
- ローラアシュレイ
- リュテス
- SAKURAYA FOR ME
- パーフェクトスーツ ファクトリー
- 神保町いちのいち
- エスプリドール
- リフレクト
- アシックスウォーキング
- ラ・プリマヴェーラ
- 青山フラワーマーケット
- ハウス オブ ローゼ
- パオロボトーニ
- キプリング
- アンティエーレ
- エンジェルソール
- 藍工房
- リベラルコレクション
- ハーモニカ
- カーサセンソユニコ
- アップルハウス
- セルリアンブルー
- ハヴァナイス トリップ
- エコー
- アミ・ブルージュ
- ハッシュパピー
- タルボット
- ミスターミニット
地階は全フロア閉鎖となる。
これ以外のフロア(3~6階)のテナントは元々ココリア専門店街の管理であり、以前と変わらず営業をおこなう。
外部リンク:三越多摩センター店
外部リンク:ココリア多摩センター
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