カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオンタウン姶良、2017年4月22日グランドオープン-旧姶良サティ、2期工事完成で

鹿児島県姶良市の大型ショッピングセンター「イオンタウン姶良」の第2期(東街区)が4月22日にグランドオープンし、イオンタウン姶良は晴れて全館グランドオープンとなる。

イオンタウン姶良・東街区。

2016年3月のⅠ期開業から1年経てグランドオープン

イオンタウン姶良はJR帖佐駅から徒歩10分、姶良市役所から徒歩5分ほどの近郊地区に出店。そのうち、西街区はもともと大手スーパーの「ラララグループ・寿屋」(熊本市)が出店表明していた土地であったが、同社の経営悪化に伴い計画が白紙化。2012年にイオンタウンが姶良市土地開発公社から賃借してようやく開発が進められることとなり、2016年3月10日に開業を迎えていた。

イオンタウン姶良・西街区。

一方で、今回オープンする東街区はイオン姶良店の旧店舗(旧・マイカル姶良サティ、2月14日閉鎖)が立地していた場所。
旧・イオン姶良店は、1988年11月に加治木町のスーパー「ヱビスヤ」と「ニチイ」(後のマイカル)が共同開発したショッピングセンター「サンシティリブレ」(sun city libre)を前身とし、2011年に旧「イオン姶良店」となったが、店舗の老朽化などから隣接地(イオンタウン姶良西街区)に移転することになり、2016年2月14日に閉店。その後、建物が解体されるとともに「イオンタウン姶良東街区」の建設が進められていた。
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旧・姶良サティ。

東館は「たのしみの街区」-シネコンなど59店舗が出店

イオンタウン姶良は、東西街区を合わせて賃貸面積約55,000㎡となり、東館と西館は連絡通路で結ばれる。
イオンタウン姶良のキャッチフレーズは「~三世代の「くらし」と「えがお」を彩る街~ずっと、あいらしく。もっと、あたらしく。」で、総合スーパーが出店する西館を「くらしの街区」、シネマコンプレックスやゲームセンターが出店する東館を「たのしみの街区」とする。

東館と西館は連絡通路で接続される。

イオンタウン姶良の目玉は、南九州初となる体感型シアター・4DXを導入するシネマコンプレックス「シネマサンシャイン」。
専門店の総店舗数は59店舗で、ファッション店としては「ライトオン」、「イッカ」、「スーツセレクト」、「スポーツオーソリテイー」などが、雑貨・インテリア店としては「ヴィレッジ・ヴァンガード」、「無印良品」、「ニトリ」などが、そのほかにデイケアリハビリサロン「リハケアネクサス」、「JTB」、「リビングカルチャー教室」、飲食街、郵便局などが出店。飲食店は、和食ファミレス庄屋が運営する天麩羅店「那かむら」、JR九州系の和食店「うまや」、「コメダ珈琲店」などが出店する。

シネマサンシャイン。

西街区と合わせた総店舗数は174店舗となり、鹿児島県内では「イオンモール鹿児島」に次ぐ規模の大型ショッピングセンターとなる。

行政サービス窓口、FMラジオ局も

また、館内にはグランドオープンに先駆けて、4月1日に従業員が利用できる「イオンゆめみらい保育園」と、パスポート受付・発行と住民票などの証明書の交付サービスを行う姶良市の窓口「姶良市民サービスセンター・あいぽーと」が開設されているほか、4月14日には姶良市周辺をエリアとするコミュニティーFMラジオ局「あいらびゅーFM」(89.1MHz)の本局・放送スタジオが開局している。

市民サービスセンター・あいぽーと。


あいらびゅーFMスタジオ。

外部リンク:4/22(土)イオンタウン姶良東街区 グランドオープン
関連記事:イオンタウン姶良・西街区、3月10日開業
関連記事:イオン姶良店、2月14日閉店-イオンタウンに3月移転

ビックカメラ秋葉原店、2017年6月22日開店-ソフマップ秋葉原本館を業態転換

ビックカメラは、傘下の「ソフマップ秋葉原本館」を、2017年6月ごろ家電量販店「ビックカメラ」に転換する。日本経済新聞が報じた。
追記:ソフマップの閉店日は5月31日、ビックカメラのグランドオープンは6月22日と発表された。
新しい記事、開店記念キャンペーン情報などはこちら。
 
ソフマップ秋葉原本館。

秋葉原の一等地にビックカメラ出店

ソフマップ秋葉原本館はソフマップ本店格の店舗として2007年9月に開店。売場面積は4,637㎡。
当初はヤマギワが出店するために建設された建物であったが、ヤマギワ(と提携していた石丸電気)の経営不振を受けて、ソフマップが出店することになった経緯がある。ソフマップは当時ビックカメラとの提携直後で、店舗網を整理・拡大していた。
秋葉原においては規模の大きな商業ビルの1つであるため、開店より10年に亘って秋葉原の顔の1つとして親しまれ、1~2階の窓には様々な人気アニメやゲームなどの大型ラッピング広告が掲出されることでも有名であった。

窓に掲出される大型ラッピングも名物だった。
渡辺曜さん誕生日おめでとうございます。 

ビックカメラは秋葉原初出店。ソフマップよりも幅広い品揃えで顧客獲得を目指すとみられ、ライバルであるヨドバシカメラとの激しい商戦も予想されよう。
なお、ソフマップは、秋葉原本館以外にも秋葉原に複数の小型店を出店しており、そちらは今後も営業を続けると思われる。

追記:ビックカメラAKIBA、6月22日グランドオープン

ソフマップの最終営業日は5月31日となる。
ソフマップの閉店後は改装を進め、ビックカメラは6月5日より一部で営業開始、全館のグランドオープンは6月22日となる。
また、秋葉原で存続するソフマップ店舗も再編される。
新しい記事、開店記念キャンペーン情報などはこちら。

外部リンク:ソフマップ
関連記事:ソフマップ梅田店・ソフマップ水戸駅店、1月31日閉店
関連記事:ラオックス秋葉原アソビットシティ、3月31日閉店-かつての「日本最大のホビー専門店」
関連記事:デリカマーケット福島屋秋葉原店、12月20日開店-秋葉原UDXにスーパー復活

JRゲートタワー、2017年4月17日グランドオープン-高島屋の専門店モールを核に「リニア駅」計画も

愛知県名古屋市中村区のJR名古屋駅ビル「JRゲートタワー」1階~8階に「タカシマヤゲートタワーモール」が4月17日に開業し、JRゲートタワーがグランドオープンを迎えた。
JRゲートタワーとJRセントラルタワーズ。

JRゲートタワー全面開業-高さ220mの超高層ビル

JRゲートタワーはJR東海グループにより名古屋ターミナルビル(松坂屋名古屋駅店・2010年閉館)跡地で再開発が進められた超高層複合施設。
その規模は高さ約220m、地上46階、地下6階建、延床面積約260,000㎡で、施設デザインはJRセントラルタワーズ(JR名古屋駅ビル・JR名古屋高島屋)同様、米国設計事務所「コール・ペターゼン・フォックス社」が担当しており、両社は一体感あるデザインとなっている。
ゲートタワー館内にはJR名古屋高島屋の専門店街「タカシマヤゲートモール」(地下1階~8階)の他に、大型家電量販店「ビックカメラ」(9~10階)、東海地方最大規模の「ユニクロ」(11階)、37店舗が集積する飲食店街「ゲートタワープラザ レストラン街」(12~13階)、アソシアホテル&リゾーツの「名古屋JRゲートタワーホテル」(18階~24階)、オフィスなどが入居する。

ユニクロは東海地方最大級となる。

セントラルタワーズ、JPタワーなど直結
-「リニア駅」計画も

JRゲートタワーは、JRセントラルタワーズとは2階がペデストリアンデッキを通じて、売場が3階~15階まで、JPタワー名古屋(名古屋駅バスターミナル)とは1階~2階で、地階では地下鉄、地下街と直結されるなど、名駅地区の大型施設間を繋ぐ通路としても機能している。
さらに、今後は地下5~6階は2027年開業予定のリニア中央新幹線名古屋駅として利用される計画もあり、更なる発展が期待されている。

公式サイトの案内より。

髙島屋の専門店モールには「地域初ブランド」続々出店

ゲートタワーモールの核店舗である「タカシマヤゲートタワーモール」の店舗面積は32,000㎡。
毎秒、ときめく」をコンセプトに掲げ、BEAMS、SHIPS、UNITED ARROWS、JOURNAL STANDARDを代表とする有力セレクトショップから話題のカフェまで151店舗が出店する。開業日には梨花ファンなど多くの客が詰めかけた。

そのうち、URBAN RESEARCHの旗艦店「URBAN RESEARCH Store」、SHIPSの生活提案業態「SHIPS Days」、「BEAMS HOUSE」、スポーツ専門店「OSHMAN’S」、コスメ情報サイト直営の「@cosme store」、モデル・梨花プロデュースの「MAISON DE REEFUR(メゾンドリーファー)」、「ニューヨークの朝食の女王」と称されるカフェ・レストラン「サラベス」など55店舗が東海地方初出店となる。
アーバンリサーチ旗艦店「URBAN RESEARCH STORE」。


「大人」をターゲットにした「BEAMS HOUSE」も東海地方初。

8階には東海地方最大の書店となる店舗面積1,000坪(約3300㎡)、蔵書数約80万冊の「三省堂書店 名古屋本店」が出店。首都圏以外の三省堂店舗では初となる雑貨店「神保町いちのいち」、購入前の書籍を持込可能な「ブックス&カフェUCC」も併設する。三省堂書店は2016年9月に売場縮小したもの、JR名古屋高島屋11階にも店舗を営業しており、名駅地区では2店舗体制となる。

館内のようす。

また、タカシマヤゲートタワーモールではAndroid、iPhoneユーザーを対象に専用アプリ「ゲートタワーモールアプリ」の配信を実施。アプリでは店舗からの最新情報を提供するだけでなく、Instagramとの連携による利用者の投稿、各種グッズ、化粧品サンプルなどと交換可能なポイント「キュン」を付与など、店舗と買物客が密接に結び付くようなコンテンツ作りを実施。従来は百貨店で買い物をすることが少なかった若年層の集客を目指した取り組みも行われる。
アプリで取得したポイントは各種グッズと引換可能。

再開発つづく名駅エリア、さらなる開発計画も

名古屋駅周辺では、1999年12月にJRセントラルタワーズが開業して以降、2007年にはミッドランドスクエア・名古屋ルーセントタワーが開業、2016年には大名古屋ビルヂング(2代目)、JPタワー名古屋内「KITTE名古屋」が開業しており、一層のにぎわいをみせている。
こうした動きも今回のJRゲートタワーをもってようやく一呼吸かと思いきや、今後も鉄道各社の主導による再開発が控えている。この3月には、新たに名鉄による名鉄名古屋駅を中心とする南北400mの超高層ビル建設計画が発表されたほか、2027年にはJRリニア中央新幹線も開業する予定で、まだまだ名駅エリアからは目が離せそうにない。

名鉄名古屋駅の再開発イメージ。(名鉄公式サイトより)

外部リンク:タカシマヤ ゲートタワーモール4月17日(月)10時オープン! |  ホーム
関連記事:KITTE名古屋、4月1日グランドオープン-「名古屋駅バスターミナル」開業に合わせて
関連記事:大名古屋ビルヂング、3月9日グランドオープン-伊勢丹出店
関連記事:プライムツリー赤池、2017年秋開業-セブンアイのショッピングセンター、東海地方初出店

トキハインダストリー中津店、2017年6月24日開店-トキハ、中津に初出店

百貨店系スーパー「トキハインダストリー」が大分県中津市に初出店する。

トキハインダストリーの店舗(日出町店)。

トキハ、中津に初出店

トキハインダストリーは1970年に設立された百貨店系スーパーマーケットで、1号店の「あけのアクロスタウン」(旧・明野センター、大分市明野東)は九州初の郊外型大規模ショッピングセンターとして知られる。

トキハインダストリーの本店・あけのアクロスタウン。

 大分県内各地に店舗網があるトキハグループであるが、中津市は大分県内第三の都市であるものの北九州市に近いため井筒屋の力が強く、中津駅北口には1977年に中津駅北口に井筒屋中津店が出店。
トキハグループの店舗は長年出店しておらず、中津駅南口に小規模な事務所を設置するに留まっていた。
なお、井筒屋中津店は2000年より店舗近くのショッピングセンター「ゆめタウン中津」1階に移転して営業を続けているが、その際に生鮮品の取り扱いを中止している。

井筒屋中津店。

「フレスポ中津北」に出店-銘菓販売、ギフト承りも

トキハインダストリー中津店」が出店するのは、県道23号線(産業道路)沿いの「フレスポ中津北ショッピングセンター」。中津市中心部から北東に車で10分弱の位置となる。

トキハインダストリー中津店になる建物。
外装工事は未着手だが内装工事が進む(4月18日)。

フレスポ中津北は2009年10月に開業した大和リース系のオープンモール型商業施設で、売場面積は5,658㎡。施設内には紳士服のフタタ、Seria、ユニクロなどが出店しているほか、隣接してヤマダ電機(4,845㎡)、ナフコ(9,590㎡)があり、一大商業地域を形成している。
フレスポ中津北には開業時に「オーケー新鮮市場」が出店していたものの、新鮮市場が経営難からマルミヤストアに合併されることに伴い2016年6月に閉店していた。
中津市に百貨店系スーパーが出店するのは初めてで、トキハインダストリー中津店の館内では食品、家庭雑貨の販売が中心となるものの、百貨店系スーパーらしく銘菓・銘店の品の販売やギフトの承りも行われる予定で、他店同様に月に数回全品1割引きとなる「お客様感謝デー」の実施や、百貨店友の会「トキハ双葉会」、ポイントカード「トキポ」などの利用も行われると考えられる。

近年のトキハインダストリー店内。

とくに食品では、百貨店らしい高級食材から日常に嬉しい安価なプライベートブランドの食品まで幅広い品揃えが予想され、長らく生鮮品を扱う百貨店がなかった中津市の新たなショッピングスポットとなりそうだ。

追記:「トキハ中津サテライト」併設

追記:館内にはトキハのサービスカウンター「トキハ中津サテライト」(水曜日定休)が設置され、双葉会承りや百貨店仕様のサービスも一部おこなわれる。

トキハインダストリー中津店。

また、軽食店「お祭りきんぐ」が出店。イートインコーナー、子供の遊び場も設置されるほか、成城石井の商品の取り扱いも行われる。

館内のようす(イートイン)。

トキハインダストリー中津店

住所:中津市大字大新田六番通276番 フレスポ中津北
営業時間:10:00~20:00

外部リンク:トキハインダストリー中津店
関連記事:「BiVi日出」核店舗のトキハインダストリー、2015年6月1日開店
関連記事:トキハ別府店、5年連続黒字達成

さくら野仙台店ビル、大型テナント撤退へ-5月中にもビル閉鎖か

運営企業の自己破産により2月27日に閉店した「さくら野百貨店仙台店」のテナントの撤退が相次いでいる。

さくら野百貨店仙台店。

テナントのみ営業のさくら野仙台店、5月中にもビル閉鎖か

「さくら野百貨店仙台店」(仙台市青葉区)を運営する株式会社エマルシェは、 2月27日に仙台地方裁判所に自己破産を申請。同日よりさくら野百貨店仙台店の直営部分は閉鎖され、ビルは一部テナントのみの営業となっていた。
なお、さくら野百貨店の他店は別企業が運営しているため、仙台店破綻の影響はない。

閉店告知を見る人々(2月27日)。

さくら野百貨店が出店していたビルは、百貨店運営会社(エマルシェ)により家賃が滞納されているため、一部の家主が5月中にもライフライン(電気、ガス、水道など)の停止を通告しているといい、大型テナントの行方が注目されていた。
大型テナントのうち、4月16日現在で撤退の方針を示しているのは、「ICI石井スポーツ」、「ブックオフ」、「H&M」の3店舗。

館内で営業を続けるH&M。

そのうち、ICI石井スポーツに4月中の、ブックオフとH&Mは5月中に閉店する予定だという。また、地元紙・河北新報によると、ブックオフは7月ごろ仙台市内に代替店舗を出店する方針を示しているという。
さくら野百貨店は仙台駅からペデストリアンデッキで直結する好立地にあるため、当初テナントは当面撤退しない意向を示していた。
しかし、近いうちの建物の閉鎖は避けられない状況であり、今後の行方が注目される。
追記:ブックオフは5月14日閉店、イオン仙台店(ダイエー仙台店)に移転し、6月29日に営業を開始する。

外部リンク:さくら野百貨店仙台店
関連記事:さくら野百貨店仙台店、自己破産-2月27日より店舗閉鎖、同名他店は影響なし
関連記事:仙台パルコ2、7月1日開業-新館「オトナ」ターゲットに
関連記事:ヨドバシ旧仙台店の再開発、2016年秋着工-大型ライブハウスも

エキシティ・ヒロシマ、2017年4月14日開業-核店舗は「エディオン蔦屋家電」

広島県広島市南区に建設されていたJR広島駅前の大型複合商業施設「エキシティ・ヒロシマ」(EKICITY HIROSHIMA)の核店舗となる「エディオン蔦屋家電」が4月14日に開店し、エキシティはグランドオープンを迎えた。

エキシティ・ヒロシマ。

広島駅前再開発で生まれた超高層ビル

エキシティヒロシマは広島駅南口Cブロック第一種市街地再開発事業によって生まれた複合商業ビル。もともとこの位置には戦後の闇市を起源とする商店街「愛友市場」などの個人商店が多く並んでいた。
エキシティは「エキシティ・ウエスト」、「エキシティ・センター」、「エキシティ・イースト」の3街区の商業施設と立体駐車場、46階建・高さ167メートルの分譲マンション「グランクロスタワー広島」で構成される。
このうち、愛友市場を引き継いだ「愛友ウォーク」や広島初出店となる「ヱビスバー」などが出店する「エキシティ・ウエスト」、医療モールが核となる「エキシティ・イースト」など一部は2月10日にプレオープンを迎えていた。

愛友ウォーク。


愛友ウォーク内。

核店舗はエディオンの新業態「エディオン蔦屋家電」

エディオン蔦屋家電は「エキシティ・センター」の核テナントとして出店。
売場は1階~3階で、売場面積は7,494㎡。
エディオンが蔦屋を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とフランチャイズ契約を組んだ初の店舗で、従来のエディオンの店舗と差別化を図り、家電に加えて美容や料理などの書籍を始め、文具や雑貨なども多く取り揃えることが特徴となっている。

エディオン蔦屋家電の館内。家電と書籍が並ぶ。


美容家電も充実。美容関連本とともに陳列。


家電「三種の神器」をモチーフにしたアート作品も。

館内にはソファを多く設置したほか、壁面は濃い茶色や薄い茶色など落ち着いた色合いを採用。
1階には「LE GARAGE FRESH FOOD MARKET」、2階には「スターバックスコーヒー」、3階には「マルデゴリ」と、各階に異なったカフェが出店、フロアをカップ片手で周回できるようになっているなど、くつろぎながら店内を回れる工夫がなされている。

各階に喫茶コーナーが設置される。 

エディオン広島本店本館は建替えへ

一方で、エディオンは「エディオン広島本店本館」の建替えをすることも決定している。
エディオングループの西日本旗艦店となるエディオン広島本店の本館は1975年6月に完成したもので、耐震性能不足や老朽化が深刻なものとなっていた。そのため、エディオンは第一産業設立70周年を迎える今年、建替えを決定した。新店舗の規模は現在の店舗と同等かそれ以上を計画しているという。

エディオン広島本店。左奥が本館。

ビックカメラ開店、ベスト電器閉店-激化する家電商戦

エディオン蔦屋家電の向かいの「ビッグフロントひろしま」(広島駅南口Cブロック)にはビックカメラが2016年9月に開業したばかり。また、近隣の八丁堀地区の天満屋百貨店跡には「ヤマダ電機LABI広島」も出店している。
一方で、広島駅近くでは2016年2月に「ベスト電器広島店」が閉店するなど、広島市中心部の家電商戦はますます激化している。
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エディオン蔦屋書店(左)とビックカメラ(右)の全面対決となる。

そうしたなか、地場最大手のエディオンが本店建替え計画を打ち出したことで、家電量販店同士の激しい商戦は当面続きそうだ。

エディオン蔦屋家電

〒732-0822
広島県広島市 南区松原町3番1-1号
EKICITY HIROSHIMA 1階-3階
営業時間:10:00~21:00

外部リンク:エディオン蔦屋家電
関連記事:ビックカメラ広島駅前店、9月14日開店-52階建「ビッグフロント」の核店舗
関連記事:ベスト電器広島店、2月末で閉店-ひろしまモール閉館へ
関連記事:【カープ優勝セールまとめ】広島東洋カープ、25年ぶり優勝で記念セール-広島県内各地で実施 

ヤマダ電機、ベスト電器を2017年7月に完全子会社化-「ベスト電器」としての営業は継続

ヤマダ電機は、連結子会社の「ベスト電器」を2017年7月1日付で完全子会社化することを発表した。
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ベスト電器福岡本店。

かつての家電量販店最大手、ヤマダの完全子会社に

ベスト電器は1953年に福岡県で創業、1956年に家電量販店に参入した。
家電量販店の草分け的存在として1979年に業界首位となり、1985年には流通大手「ヤオハングループ」との業務提携により海外進出を果たした。その後も「ダイエー」、「長崎屋」、「マルショクサンリブグループ」、「琉球ジャスコ」など総合スーパー・百貨店各社との提携により専門店としての店舗モデルを確立したが、1990年代後半に入ると、地盤である九州・中国・四国地方にヤマダ電機、コジマ、ケーズデンキなど、「北関東のYKK」と呼ばれたロードサイド型店舗を得意とする競合他社が相次ぎ出店攻勢を仕掛けたため苦戦を強いられるようになった。
2000年代には店舗の活性化を図るべく、各種専門店(ゲオ、ダイソー、ファミリーマート、マツモトキヨシなど)の導入を進めたほか、2006年には都市型店舗を得意とする首都圏の家電量販店「さくらや」を買収、2007年にはビックカメラと資本業務提携を締結するなど生き残りに向けた動きが見られたものの、その多くが失敗に終わり、2012年にヤマダ電機と業務資本提携を結ぶこととなった。

かつて日本最大の家電量販店だった広島本店も2016年に閉店。

ベスト電器、屋号は維持-これまでと変わらず営業継続

全国殆どの都道府県と東南アジアから中東にかけた幅広い地域に出店していたベスト電器であったが、2012年以降は本州・四国店舗のテックランド化や不採算店舗の整理を推し進めるなどヤマダ電機主導の経営再建策が行われ、おもな店舗網(FC地区含む)は北海道、岡山県、山口県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、沖縄県と、台湾、シンガポール、インドネシア、マレーシアに縮小した。

首都圏の店舗は多くがヤマダ電機に転換した。

その一方で、残った店舗では改装を進めるとともに、九州地区では新規出店を再開。従来通りの店舗スタイル、販促が維持されるなど、現在も独自性を保っている。また、旗艦店である福岡本店では2016年12月にヤマダ電機傘下のPCパーツ専門店「ツクモ電機」や、アニメショップ「らしんばん」などの導入が行われた。
ヤマダ電機による完全子会社化後も「ベスト電器」の屋号は維持される方針だという。

今後も屋号は維持される。

外部リンク:株式会社ヤマダ電機による株式会社ベスト電器の簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ
関連記事:ベスト電器福岡本店、12月17日リニューアル-大手アニメショップなど出店、ツクモも増床

スリーエフ、店舗の大半を「ローソン・スリーエフ」に転換-スリーエフ単独店舗は消滅へ

首都圏を地盤とする中堅コンビニ「スリーエフ」(横浜市中区)は、店舗の大半をコンビニ業界3位の「ローソン」とのダブルブランド店舗「ローソン・スリーエフ」に転換させることを発表した。
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スリーエフの店舗。

首都圏地盤の「スリーエフ」、ホットスナックやスイーツに定評

「スリーエフ」は1979年に横浜市に本社を置くスーパー「富士シティオ」(当時は富士スーパー)のコンビニ事業部として創業。「ローソン・スリーエフ」 1号店ができる前の2016年8月末時点で首都圏の1都3県に約540店舗を展開していた。
なお、2015年までは高知県の地場スーパー「サニーマート」と提携し、四国3県にも店舗展開していたが、サニーマートのフランチャイズ離脱に伴い四国から撤退、四国の店舗は殆どがローソンに転換した。
スリーエフは、自社開発商品「F-STYLE」に定評があり、よこすか海軍カレーを再現したチルド弁当など地域色の濃い商品や、もちもち食感が特徴のスイーツ「もちぽにょ」などといった個性的な商品を展開し、根強い支持があった。

両社の強み活かす-「スリーエフ」単独店は消滅

スリーエフとローソンは、2016年4月に資本・業務提携を締結しており、一部店舗がスリーエフからローソンへと転換されていた。
また、2016年9月からは約540店の一部の店舗のうち約90店舗を新会社に移管した上で「ローソン・スリーエフ」に転換していた。
ローソン・スリーエフは、通常のローソン店舗の機能に加えて、スリーエフの独自商品(焼鳥、チルド弁当、スイーツなど)の販売も行う新業態で、転換後の業績が好調なことから、今後も転換をすすめることにしたという。
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ローソン・スリーエフ(公式サイトより)。

今後、ローソン・スリーエフに転換するのは、現在「スリーエフ」、「q’s mart」、「gooz」の屋号で展開する神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県の348店舗のうち、281店舗になる予定。これにより、ローソン・スリーエフは400店舗近い規模に拡大。将来的に「スリーエフ」の単独店舗は消滅することになる。
これらの店舗は、スリーエフが51パーセント、ローソンが49パーセントを出資する新会社「エル・ティーエフ」によって運営される。
なお、24時間営業をおこなわず惣菜販売を中心としている「gooz」の一部店舗はそのまま存続する予定。

追記:スリーエフ単独店舗は2018年1月末で消滅することになった。
殆どの店舗が「ローソン・スリーエフ」「ローソン」に転換、一部は閉店する。

外部リンク:株式会社ローソンとの事業統合契約締結のお知らせ
外部リンク:スリーエフとローソンによる新型店舗「ローソン・スリーエフ」 9月9日(金)から順次オープン
関連記事:ココストア、2016年末までに「タックメイト」「RICストア」に改称-業態は変わらず 
関連記事:RICストア(旧エブリワン、ココストア)、残存店舗を整理してポプラグループと提携
関連記事:サークルK・サンクス、約1000店を閉店へ-残る店舗はファミマに転換
関連記事:「ローソン・スリーエフ」1号店、9月9日開店-約90店舗を転換
関連記事:セーブオン、2018年中に全店舗をローソンに転換-屋号消滅へ 

西鉄8000形、2017年夏で引退へ-太宰府・柳川観光列車としても活躍

西日本鉄道の特急型車両「8000形」が2017年夏で引退することとなった。 

西鉄8000形。

西鉄を代表する車両、近年は太宰府・柳川観光列車で活躍

西鉄8000形は西鉄創業80周年となった1989年にデビュー。
6両編成で、主に大牟田線(天神大牟田線)の特急電車として活躍。福岡都市圏の通勤・通学の足としても親しまれ、眺めがいい先頭車両は人気となった。
また、2014年からは太宰府観光列車「旅人」、2015年からは柳川観光列車「水都」として改装された編成がデビュー。
観光列車ながら追加料金なしで乗れ、太宰府観光・柳川観光の集客に貢献した。車内には観光PRコーナーも設けられている。

柳川観光列車「水都」。


車内のようす。

具体的な引退日は4月時点で発表されていないものの、西鉄では8月に特急を大橋駅に停車させる大規模なダイヤ改正を実施する予定で、これに合わせた時期の引退となる可能性が高い。

水都には「柳川の四季」がラッピングされる。

「旅人」「水都」は別編成に-新たな観光列車導入も

西鉄は、今後「旅人」と「水都」については別の形式を改装して運行するという。
また、2018年度には「LOCAL to TRAIN~街を繋いできたレールは人をつなぐ時代へ~」をコンセプトに、旅人・水都に続く新たな観光列車の導入をおこなう予定となっている。

水都バス・旅人バスも運行されている。

追記:水都は3000形に-7月22日デビュー

「水都」は7月22日から3000形にバトンタッチされる。
10時25分から西鉄福岡駅で引継式典が開催される。

プレスリリースより。

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マクドナルド熊本新市街店、2017年4月19日全面再開へ-通称「角マック」、3月31日に一部営業再開

“角マック”の愛称で親しまれる熊本県熊本市中心部のファストフード店「マクドナルド熊本新市街店」が、熊本地震発生から1年を迎える4月19日に全面再開することになり、3月31日からは店舗の一部での営業を再開した。

再開したマクドナルド熊本新市街店。

熊本の繁華街を代表する待ち合せスポット復活

マクドナルド熊本新市街店は1980年に開業。
 熊本市では旧・大洋デパート1階に出店していたマクドナルドの九州1号店「マクドナルド熊本大洋店」(1975年開業)が人気を博していたものの、デパートの経営破綻を受け1979年に閉店しており、熊本大洋店の後継店として出店した経緯がある。マクドナルド熊本大洋店が出店していた建物(解体済み)。

新市街店は「サンロード新市街」、「下通新天街」、「シャワー通り」の3商店街が交差する角地に位置しているため、熊本市民から「角マック」と呼ばれており、500mほど離れた「マクドナルド熊本下通店」(通称:下マック)とともに、中心商店街のランドマーク的存在として親しまれている。

1階のみ営業再開した角マック、今後は2〜3階も再開

2015年12月に改装が行われたばかりの新市街店だったが、2016年4月に発生した熊本地震により建物が被災。店舗は休業を余儀なくされた。
震災後は同じく地震で被災したロードサイド店舗や下通店が次々と営業再開を迎えたが、新市街店は再開のめどが立たず、角マックの今後を案じる市民が後を立たなかった。
しかし、2017年1月に店頭で「3月末の営業再開」が告知されると安堵の声が挙がった。

4月19日に全面再開へ

マクドナルド熊本新市街店は2017年4月19日の全面再開に先駆けて、30日に1階のみで短時間のプレ営業を実施、31日より1階での通常営業を再開した。
約11ヶ月ぶりに営業再開を果たした熊本新市街店では、耐震性増強のための制震ダンパーの設置や東側入口を常時開放から自動ドアに変更、南東側の入口を閉鎖などの改装工事が行われた。
その一方で、店舗内ではカウンター上部に商品宣伝用の液晶ディスプレイや注文番号案内の新設、コンセント設置席の増設など、更なるサービス面の増強が図られた。
今後は、4月13日に上層階を一部オープンさせるなど、19日の全面開業に向けた工事を進めるという。

リニューアルオープンを告げる告知。

熊本県のマクドナルドはサンリブ清水建替えのため閉店した「マクドナルド清水サンリブ店」を除き、全店が営業再開を果たすことになる。
※ヘッダー画像は被災前のもの。

外部リンク:熊本新市街店 | 店舗検索 | お店をさがす | McDonald’s
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