カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

日本橋附近の首都高、地下化に向けた検討開始-国交省、東京都など、2017年7月に明かす

国土交通省と東京都、首都高速道路株式会社は、日本橋附近の首都高速道路(江戸橋JCT-竹橋JCT、2.9km)の地下化に向けた検討を開始すると発表した。

地下化を検討する区間(青色部分、国土地理院地理院地図に加筆)。

1963年に「フタ」をされた日本橋

初代の日本橋は1603年に架橋されたもので、現在の日本橋は1911年に開通した19代目のもの。1604年より五街道の起点となっており、1873年には道路元標を設置、2005年にはアジアハイウェイ(日本-中国-インド-トルコ)の起点にも指定されている(起点は首都高上)。
19代目の日本橋は、1999年に国指定重要文化財となったものの、1963年より橋の上空に首都高速道路が設置されており、かねてから景観を阻害するとの声が起きていた。

日本橋附近の首都高。

老朽化で景観議論再燃、地下化へ

地下化の方針は、7月21日に石井国土交通大臣が明らかにしたもので、工事の開始は早くても東京オリンピック終了後になるとのこと。
同区間の首都高は建設から50年以上を経て老朽化が進んでおり、2016年には国家戦略特区の都市再生プロジェクトに指定され、首都高の更新とともに、将来の日本橋のあり方についても検討が進められてきた。
 今後は着工に向け、線形・構造の計画案など具体的な検討に入ることになると考えられる。

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みなとみらいに大型音楽アリーナ、2020年春開業-ぴあ運営、1万人級

チケット販売大手の「ぴあ」(チケットぴあ、渋谷区)は、横浜市のみなとみらい21地区に大型音楽アリーナを建設することを発表した。

建設予定地。現在は更地(7月20日撮影)。

1万人級-オリンピックに伴う会場不足にも寄与

ぴあが大型音楽アリーナを建設するのは横浜市西区のみなとみらい38街区。現在、土地は三菱地所が所有しており、同社から1万2000㎡を借りて建設される。
建物は地上4階、地下1階、延床面積約21,000㎡。収容人数は1万人クラスとなる。

建設予定地図(プレスリリースより)。

同社リリースによれば、民間企業の単独主導による音楽アリーナとしては日本最大のものになるといい、「民間ならではの視点から音楽業界のニーズを丁寧にくみ取り、コンサートを観る側と演じる側の双方にとって、その環境や使い勝手を最適化した、新しいタイプの音楽アリーナの実現を目指す」としている。

完成予想図(プレスリリースより)。

開業は2020年春ごろになる予定で、東京オリンピックの開催に伴う首都圏の会場不足にも一役買うことが期待される。

外部リンク:固定資産の取得(大型音楽アリーナ建設)及び賃借に関するお知らせ(ぴあ)
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名古屋市営地下鉄の「サークルK」8店、2017年7月からローソンに-池下駅店は“ドアラまみれ”

愛知県名古屋市の名古屋市営地下鉄駅構内に、コンビニ「ローソン」8店舗が7月18日に同時開店した。

旧サークルKの8店舗をローソンに転換

今回ローソンが出店したのは名古屋市営地下鉄東山線の高畑駅、中村公園駅、池下駅、鶴舞線の鶴舞駅、桜通線の丸の内駅、御器所駅、桜山駅、久屋大通駅構内の8店舗。
いずれの店舗も3月末までユニー・ファミリーマートHDの「サークルKミニ」として営業しており、新たに駅構内売店の運営事業者となったローソンが店舗を引き継ぐ形となった。
なお、7月18日現在で名古屋市営地下鉄構内で営業する「サークルK」、「サークルKミニ」は10店舗あるが、いずれも順次「ファミリーマート」へ転換されるとみられる。

ローソン池下駅店は“ドアラまみれ”

今回出店した店舗のうち、東山線池下駅構内の「ローソン名古屋地下鉄池下駅店」では、ローソンがオフィシャルスポンサーを務めるプロ野球・中日ドラゴンズのラッピングを採用。
ラッピングはチームのマスコットキャラクターである「ドアラ」が全面に押し出されたデザインとなっており、「ローソンの制服を着たドアラ」や「からあげクンを両手に持ったドアラ」など、ここでしか見られない“レアドアラ”の姿が印象的だ。池下駅店のイメージ。外観に写るドアラが7匹なのに対しドラゴンズ選手は5人(しかも1枚)。比率がおかしい。

(イメージ画像はニュースリリースより)
ニュースリリース:名古屋市営地下鉄内に新たな駅ナカコンビニが誕生 7月18日(火)に「ローソン」8店舗オープン(ローソン公式サイト)
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旧・岸和田高等女学校、2017年夏に解体へ-岸和田を代表する近代建築

大阪府岸和田市の岸和田駅近くにある近代建築「岸和田市立福祉総合センター分館」(旧・岸和田高等女学校校舎)が近く解体される見込みとなった。

岸和田市立福祉総合センター分館。

築80年の元・女学校

岸和田市立福祉総合センター分館は「岸和田高等女学校」の校舎として1937年に竣工。戦後に大阪府立和泉高等学校の一部となったが、高校は1971年に移転し、その後は「岸和田市立福祉総合センター」の一部となっていた。
しかし、近年は建物の老朽化が進行。岸和田市立福祉総合センターの建て替え工事(分館隣接地)が終了したことに伴い、7月に閉鎖されることとなった。
建物は今後解体される予定だという。
なお、新たな福祉総合センターは7月18日に竣工式が行われる。

新・岸和田市立福祉総合センター(同市ウェブサイトより)。

近代建築の残る街・岸和田

岸和田市中心部には近代建築が数多く残っているが、なかでも旧・岸和田高等女学校は規模が大きく、内部の見学も可能であったために比較的有名な存在であった。近年はテレビアニメ「Free!」(京都アニメーション)の舞台である「岩鳶高等学校」のモデルとなったことでも知られ、見学者は増加していたと思われる。
耐震性などの課題は大きかったであろうが、市が所有する建物でありながら「近代建築が残る街」の象徴として活かすことができなかったことは残念である。

岸和田市内には近代建築が多く残る。
(成協信用組合岸和田支店、旧・四十三銀行、1919年築)

外部リンク:福祉総合センターの整備について
関連記事:別府市公会堂(中央公民館)、復原工事が完成
関連記事:大丸心斎橋店本館、12月30日閉館-多くの人に惜しまれた最終日

旧・奈良監獄、2017年7月15・16日に最後の見学会-2020年の「ホテル化」目指す

奈良県奈良市にある文化財「旧・奈良少年刑務所(旧・奈良監獄)」で奈良市、奈良市教育委員会、法務省主催の見学会・講演会が7月15日、16日に開催された。
 
旧・奈良監獄正門。

日本を代表する近代監獄、複合商業施設として再整備へ

奈良少年刑務所は1908年に、明治政府が監獄の国際標準化を掲げ建設した五大監獄(千葉、金沢、奈良、長崎、鹿児島)の1つ「奈良監獄」として設立され、戦後に奈良少年刑務所に転換された。設計は山下啓二郎。
2017年3月に閉鎖されるまで建築当時の赤煉瓦造りの建物がほぼそのままの形で残るなど高い歴史的文化的価値を有しており、2016年に重要文化財指定手続と法務省による「旧奈良監獄の保存及び活用に係る公共施設等運営事業」としての施設再活用、観光資源化が進められることを決定。施設運営の優先交渉権を獲得した「ソラーレホテルズアンドリゾーツ」により、複合商業施設「HISTERRACE奈良」としてリニューアルが実施されることになっている。

注目集めた最後の見学会

今回、最後となった見学会は2日にわけて行われ、7月15日には近隣住民やNPO法人を対象とした見学会が、16日には申込制講演会やガイド付き見学会、自由見学会となった。いずれも例年秋開催されていた「奈良矯正展」で非公開かつ撮影不可とされていた区域も公開されるということで大きな注目を集めた。
16日の自由見学会では、近鉄奈良駅からも臨時直通バスが運行され、本来予定されていた一般入場時刻(午後1時)が1時間前倒しされた。

多くの人が訪れた。

旧奈良監獄館内では所定の見学コースに沿った自由見学が可能となっており、警備を担当する職員やボランティアによる施設・設備の案内を聞くこともできた。
奈良少年刑務所の閉庁から4ヶ月が経過し、実習場など設備の撤去が進められているもの、入口付近には指紋認証にも対応した鍵保管庫や検査機器も残されるなど、往時の姿が感じさせられた。

所内の廊下。

旧奈良監獄のシンボルゾーンでもある中央看守所は、第一寮から第五寮まで各舎房が見通せる構造となっており、最高気温34度を観測した真夏日ながら暑さを感じさせなかった。

設立当初からの中央看守所。真夏日にかかわらず風通しが良い。

その他、表門裏では地元・般若寺町自治会による旧奈良監獄関連書籍や絵葉書の販売、道場前では奈良地方検察庁によるパネル展や記念写真付広報資料の配布、ポンプ庫前では隣接する植村牧場によるソフトクリームや飲料の販売が実施された。

地元自治会による物販も。

HISTERRACE奈良、1棟は現状のまま保存へ

奈良監獄を活用して整備される「HISTERRACE奈良」は「建築行刑史料館」(2019年秋に先行開業予定)、旧監獄棟・独房を改修した「文化財ホテル」、新たなホテル増設棟(仮称)「そらみつ奈良」、病監を改修した無印良品ブランドの簡易宿泊型ドミトリー(仮称)「MUJI HOSTEL」、レストラン、カフェバー、温浴施設、商業施設などにより構成され、2020年の全面開業に向けた施設再整備、耐震補強が行われる。
明治期建築の外観を残す舎房のうち、1棟は現状のまま完全保存される予定だ。

現状のまま保存される舎房居室。


今後の活用計画(ニュースリリースより)。

奈良市では以前から宿泊施設不足が深刻であったが、近年はその弱点を克服しつつある。
旧・奈良監獄を活かした「HISTERRACEプロジェクト」は、これまでの奈良の観光地とは異なるタイプの新たな観光資源であり、宿泊機能強化も含めて古都「奈良」の魅力を一層向上させることに繋がるものになるであろう。

外部リンク:旧奈良監獄(奈良少年刑務所)見学会を開催します! – 奈良市(奈良市)
外部リンク:「旧奈良監獄の保存及び活用に係る公共施設等運営事業」優先交渉権獲得のお知らせ(ソラーレホテルズアンドリゾーツ)
関連記事:イトーヨーカドー奈良店、9月10日閉店-旧・奈良そごう、2018年春の再生目指す
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いわきFCパーク、2017年7月15日全面開業-ジャイキリ話題の“7部チーム”、国内初「クラブハウス+商業施設」

福島県いわき市湯本地区にあるサッカークラブ・いわきFCの複合型クラブハウス「いわきFCパーク」が7月15日にグランドオープンを迎えた。いわきFCパーク。

豊富な資金力の7部クラブ、ジャイキリも話題に

いわきFCは2012年創設のサッカークラブで、現在は福島県社会人サッカーリーグ1部に所属。
2015年より米大手スポーツ用品・アンダーアーマー社の日本代理店である「株式会社ドーム」が実質的なクラブ運営者となり、国内7部リーグ(相当)所属クラブとしては異例ともいえる豊富な資金力を擁している。
6月21日に行われた天皇杯2回戦ではJ1クラブである北海道コンサドーレ札幌を5-2で下し、天皇杯史上屈指の“ジャイアントキリング”を成し遂げたクラブとして注目を浴びた。

「国内初」クラブハウスに商業施設

将来的なJリーグ加盟を目指すクラブの新たな象徴として誕生したいわきFCパークは、チームのクラブハウスに商業機能を複合した国内初の施設。
6月10日に4店舗が先行オープンを迎え、飲食店など新たに5店舗が出揃った7月15日に全面開業となった。

クラブハウス内に浅草今半、矢場とんなどが出店

いわきFCパークの建物は地上3階建てで、延べ床面積は4,360㎡。
3階レストランフロアには浜通り初の「浅草今半」や東北初の「みそかつ 矢場とん」といった老舗飲食店など5店舗が出店。
そのほかにも、アンダーアーマー社の直営店「UNDER ARMOUR FACTORY HOUSE いわき」や、親会社である株式会社ドームのトレーニングジム「DOME ATHLETE HOUSE IWAKI」などクラブと関わりの深い施設も入居する。

UNDER ARMOUR FACTRY HOUSE いわき(公式サイトより)。

いわきFCパーク

住所:福島県いわき市常磐上湯長谷町釜ノ前1-1いわきFCパーク
営業時間:テナントによる

(画像はニュースリリース・公式サイトより)
ニュースリリース:いわきFCクラブハウス(仮称)概要発表 ~名称 及び 開業時期決定のお知らせ~(いわきFC公式サイト)
外部リンク:いわきFCパーク
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ヴィレッジヴァンガード渋谷本店、2017年7月14日開店-ブックファースト跡に

東京都渋谷区のJR渋谷駅近くに書店・雑貨店「ヴィレッジヴァンガード渋谷本店」が7月14日に開店した。

ヴィレッジヴァンガード渋谷本店。

「ヴィレヴァン本店」、旧宇田川店を移転-記念イベントも

ヴィレッジヴァンガード渋谷本店が出店するのは、「SHIBUYA109」前にあるみずほ銀行地下1~2階で、6月まで「ブックファースト渋谷文化村通り店」があった場所。
ブックファーストは2007年10月開店。1998年に開店した旧・渋谷店のビル建て替えに伴う移転による出店だったが、競争激化などにより閉店していた。

旧・ブックファースト。

ヴィレッジヴァンガードは、渋谷センター街の旗艦店「渋谷宇田川店」(2011年開業)をビル建替えのため2017年3月に閉店させたばかりであった。同店の閉店によりヴィレッジヴァンガードは渋谷区から姿を消しており、近隣に新たな出店地を探していたという。
新店舗は店名に「本店」を冠し、同社の旗艦店になるという。

「りぼん」とのコラボコーナー(公式サイトより)。

開店を記念し、7月14日以降、以下のとおり記念イベントが実施される。

  • 7月14日(金): 愛☆まどんなさん×コバルト爆弾αΩライブペイント
  • 7月15日(土):でんぱ組.inc夢眠ねむさん&たぬきゅん来店イベント
    ※夢眠ねむさんは7月14日が誕生日
  • 7月16日(日):虹のコンキスタドール+ベボガ!(虹コン黄組)
ヴィレッジヴァンガード渋谷本店

住所:東京都渋谷区宇田川町23番3号
渋谷第一勧銀共同ビル地下1階~地下2階
営業時間:10:00~23:00

※VVの画像は公式サイトより。

外部リンク:ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
外部リンク:ヴィレッジヴァンガード渋谷本店(ツイッター)
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ヨドバシ梅田に「ネット注文」の受取拠点、2017年7月開設-営業時間外の受け取りが快適に

ヨドバシカメラは、大阪・梅田に自社ネット通販「ヨドバシ.com」の24時間対応受取拠点「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」専用ショップの試験店舗を2017年7月14日に開設した。
試験店舗が開設されたヨドバシ梅田ビル。

ネット通販事業強化を進めていたヨドバシ

ネットで注文・店舗で受け取りサービス」はネットで注文した商品を、在庫があれば30分以内に希望の店舗で受け取れるサービス。ヨドバシカメラ全店(アウトレット京急川崎を除く)を対象に実施しており、マルチメディア梅田、Akiba、博多の3店舗では営業時間外の受取も可能となっている。
ヨドバシ「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」。(公式サイトより)

ヨドバシカメラは1998年にネット通販サービスを開始。当初は家電製品、時計、ゲームソフトの一部に取扱商品が限られたが、2012年には実店舗販売全商品をネット通販でカバーするようになり、2013年以降食料品や書籍、医薬品など、従来ヨドバシが手掛けてこなかった非家電分野取扱いによる「総合通販サイト化」を推し進めていた。2017年時点での取扱アイテム数は約400万点。

梅田に専用ショップ1号店-今後は駅などでも検討

ネットで注文・店舗で受け取りサービス」の専用ショップ1号店は、ヨドバシカメラマルチメディア梅田の出店するヨドバシ梅田ビル1階に開設。従来、営業時間外にヨドバシ梅田でこのサービスを利用するには係員の案内によって店舗内に入店する必要があったが、エントランス付近に設置された専用ショップにより、受取の手間が大幅に省けることとなりそうだ。ヨドバシ梅田1階に設置された専用ショップ。
(画像はヨドバシ公式サイトより)

試験店舗の運用結果次第では、主要駅、他社商業施設への店舗展開も行うことを検討しており、競合する家電量販店や通販サイトに対する更なる差別化施策として期待される。

ニュースリリース:「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」専用ショップを開設いたします(ヨドバシカメラ公式サイト)
外部リンク:ネットで注文  店舗でお受け取りサービス(ヨドバシカメラ公式サイト)
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イオンスタイルumie、7月14日開店-ハーバーランドの新たな核店舗、食品売場は「関西最大級」

神戸駅前のショッピングセンター「神戸ハーバーランドumie」の新たな核店舗として総合スーパー「イオンスタイルumie」が7月14日にオープンする。
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神戸ハーバーランドUmie。

2013年からイオングループの運営だった

神戸ハーバーランドumieは1992年に総合スーパー「ダイエーハーバーランドシティ」、会員制ディスカウント「Kou’s」、百貨店「神戸阪急」、専門店街「モザイク」により構成された複合商業施設として開業。
ダイエーの経営悪化や阪急百貨店の撤退に伴い、2013年以降イオンモールが「Umie」として施設の一体的な管理運営を行っている。
ハーバーランドの詳しい歴史については前記事を参照

約9,000㎡で”充実の食”

イオンスタイルumieは2016年7月に撤退したイズミヤ跡(売場面積10,097㎡)に出店。その殆どが食品売場となる。
店舗面積は約9,300㎡で、「AEON umie Dining~楽しく、便利な「食」スタイル」を」をコンセプトとして、ハーバーランドの客層を意識した生活提案型の売場づくりを目指す。
新鮮素材からデリカまで揃う「マルシェダイニングゾーン」(地階)では、惣菜部門に新鮮な魚を使用した海鮮丼や天ぷらなどを提供する「シーフードデリ」、神戸牛コロッケなど肉を使用した惣菜を提供する「ミートデリ」を導入する。
また、魅せるライブ感を提案する「ライブキッチンゾーン」(地階)には、旧マイカル系のベーカリー「カンテボーレ」、イオン直営初の厚切りステーキ専門店「ガブリングステーキ」、生パスタの店「ペルグラーノ」、近畿エリア初のチョップドサラダ専門店「サラダビッツ」を導入、約300席のイートインでランチからディナーまで幅広い需要に対応。イオンリカーにはバーコーナー「ウミバル」も設置される。
イオンスタイルカフェ・スイーツゾーン」(1階)には、自然派志向のチーズケーキ・パフェ専門店「美人百菓 by patisserie natura」(神戸)、えきそばで知られるまねき食品のバームクーヘン専門店「Hi! me Cafe」(姫路)、ミニカップケーキ専門店「JiJi cupcakes KOBE」(神戸元町)、「アンドリューのエッグタルト」(大阪道頓堀)など関西発・神戸発の人気スイーツ店が多数出店。兵庫の地酒、神戸ワインなどの地元名産品を取扱う「こだわり食材・ギフト・リカーゾーン」(1階)と合わせて、地元の食をアピールする。

食品関連以外としては、1階にはイオンの美容コーナー「グラムビュティーク」が設置されるほか、パレモが運営する雑貨店「イルーシー300(illusie300)」、ワッツが運営する雑貨店「Buona vita(ブォーナ・ビィータ)」、花店「ルボゼフルール」なども出店する。
なお、イオンの直営売場は食品・生活雑貨、化粧品・美容関連などのみで、衣料品売場は設置されない。
これには、至近距離にある「イオンモール神戸南」(中央市場駅前)との競合を避ける狙いもあると思われる。

テナントを強化、シンボル「DinDon」の再稼働も

神戸ハーバーランドUmieでは今回のイオンスタイル開店に合わせて「無印良品」「Francfranc」の導入や「GLOBAL WORK」の移転増床などテナントの強化、地下1階入口の統合、連絡通路新設による回遊性向上など施設面の強化を目指すべくリニューアルをおこなっている。
また、ハーバーランド開業以来のシンボルとしてUmie館内に設置されていたボールマシン「DinDon」も改修が終わり、再稼働が行われた。
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リニューアル前のDinDon。

外部リンク:神戸ハーバーランドUmie
外部リンク:イオンスタイルumie
外部リンク:~この夏、神戸ハーバーランドumie(ウミエ) ノースモールが新しくなります~ウミエに食品スーパー『イオンスタイルumie』がオープン 7月14日(金)10:00リニューアルオープン
関連記事:三宮OPA2、2月24日開業-ダイエー神戸三宮店に、現「OPA」は数年以内に閉店へ
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関連記事:イオンスタイルumie、2017年夏開店-ハーバーランドのイズミヤ跡に

イオンモール直方、2017年7月14日リニューアル-百貨店「井筒屋」など導入

福岡県直方市北部にあるショッピングセンター「イオンモール直方」が7月14日に全面リニューアルオープンする。

イオンモール直方。

「石炭カラー」に-井筒屋のサテライトショップなど導入

イオンモール直方は2005年4月に開業、延床面積は約168,000㎡、売場面積は42,000㎡。直方市で唯一のシネマコンプレックスを備え、大きな集客力がある。同店の開店により、直方市中心部からは2016年までにスーパーマーケットが姿を消した。
イオンモール直方では、2017年春より「変新・直方が変わるんジャー」を掲げ、外装や施設を全面改修、テナントの入れ替えを実施。リニューアルコンセプトは「地域の皆さまの「愛着度NO.1」モールへ進化する“毎日に楽しみの場をご提供“」で、外壁も産炭地をイメージする黒へと塗り替えられた。

館内では、核テナント「イオン直方店」が改装され、「イオンスタイル直方」としたほか、直方市で2店舗目となる「井筒屋」のサテライトショップ、「studio CLIP」、「212キッチンストア」といった有力ファッションブランド、雑貨専門店が導入される。(一部テナントは8月以降オープン)
また、イオンスタイル直方の隣接エリアには、食品グロサリー「わくわく広場」や柿安の和菓子専門店「口福堂」、ベーカリーカフェ「ヴィ・ド・フランス」などのテナントにより構成される食物販ゾーン「Nogata Marché」を新設、直営食品売場との相乗効果創出を狙うとしている。

外部リンク:7月14日(金)AM9:00「イオンモール直方」リニューアルグランドオープン
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