カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ダイエー三芳店、9月30日閉店-旧忠実屋、建て替え・再出店の可能性も

埼玉県三芳町の総合スーパー「ダイエー三芳店」が9月30日をもって閉店する。ダイエー三芳店。

旧忠実屋、築40年で老朽化著しく

ダイエー三芳店は「忠実屋三芳店」として1977年4月に開業し、忠実屋のダイエー吸収後は「ダイエー三芳店」に転換した。
建物は地上3階建てで、売場面積は7,588㎡。建物名はマツモトビル、施設所有者は株式会社松本商会。
1階と2階がダイエー直営の売場で、3階は「ダイソー」などが出店する専門店フロアになっている。
ダイエー三芳店の建物は、自治体への耐震診断結果の公表が義務付けられている「要緊急安全確認大規模建築物」に該当。築40年で老朽化し、耐震性に問題を抱えていることなどから、9月30日での閉店に至ったと考えられる。

閉店を知らせる張り紙。

三芳店では9月30日の閉店にともない、完全閉店売り尽くしセールを実施している。

建物は建て替え、再出店の可能性も

三芳店閉店後の処遇について、2017年8月10現在で店舗やダイエーからの正式なアナウンスは出されていない。
しかし、埼玉県が公表している「要緊急安全確認大規模建築物」の耐震診断結果によると、ダイエー三芳店は閉店後の2017年10月から建て替え工事に着手し、2019年3月に建て替えが完了すると記載されており、将来的にダイエーが何らかの形で再出店する可能性は高いと考えられる。

外部リンク:ダイエー三芳店
外部リンク:耐震診断の結果|「要緊急安全確認大規模建築物」の耐震診断の結果の公表について(埼玉県公式サイト)
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イトーヨーカドー新浦安店、住宅を核とした複合施設に-近く再閉店へ

イトーヨーカドー新浦安店」を所有する「森トラスト総合リート投資法人」は、7月31日付で同店の不動産信託受益権を、マンション開発などを行うディベロッパー「スターツデベロップメント」(東京都中央区)に売却した。

イトーヨーカドー新浦安店跡地、住宅核の複合施設に

イトーヨーカドー新浦安店は2000年10月に開業。建物は地上3階建てで、売場面積は23,360㎡。競争の激化などによる経営不振から2017年5月28日で一旦閉店したものの、買い物難民の発生を危惧する地元からの要請もあり、6月28日より食品のみを取り扱う「食品館イトーヨーカドー新浦安店」として1階のみで営業を再開していた。
スターツデベロップメントはスターツコーポレーション傘下の不動産ディベロッパーで、同社は新浦安駅近くでも「タイムレスタウン新浦安」「クオン新浦安」の開発をおこなっている。

業界紙「建築通信新聞」によると、スターツデベロップメントは今後同地において商業施設を含む住宅主体の複合開発を計画しているといい、近く店舗を閉店・解体したうえで、分譲マンションなどを核とした複合施設に生まれ変わるものと思われる。
2017年8月現在、イトーヨーカドーの再閉店日の発表などは行われておらず、新施設の商業床にイトーヨーカドーが再出店するかどうかも未定である。

外部リンク:譲渡契約内容の一部変更及び資産の譲渡完了に関するお知らせ(イトーヨーカドー新浦安店)
(森トラスト、PDF)
外部リンク:イトーヨーカドー新浦安店(イトーヨーカドー公式サイト)
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ドン・キホーテ、旧渋谷店に「期間限定ショップ」8月10日開店-「アウトレット館」に

渋谷区道玄坂のドン・キホーテ渋谷店旧店舗に「ドン・キホーテ期間限定ショップ」が8月10日に開店する。

開店準備が行われる旧・ドンキ渋谷店。

「アウトレット」と「ポップアップストア」に-年末まで予定

旧ドン・キホーテ渋谷店は1999年に開店。5階建てで、当時のドン・キホーテとしては旗艦店級であった。
開店から20年弱、ドン・キホーテは首都圏から全国、国外へと出店エリアを大きく広げるとともに総合スーパー事業へも進出しており、渋谷店は店舗が手狭となったことに加え、総合スーパーへの転換をおこなうため、5月7日に閉店・移転することとなった。

移転先となった「MEGAドンキ渋谷本店」。

期間限定ショップでは、ブランド品のアウトレットセールのほか、衣料品・美容グッズ・家電製品・玩具・レジャーグッズなど、ドン・キホーテならではのバラエティ豊かな商品を同店だけの価格で提供。
また、ハロウィン期間中は1フロアをハロウィングッズ専門フロアとし、コスプレ衣装やメイクグッズなどの多彩な商品を提供するほか、今後は人気となっている加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」などのポップアップストアも出店するなど、様々なイベントも開催されるという。
ドン・キホーテでは、この期間限定ショップを2017年12月末まで営業する予定としている。

ドン・キホーテ期間限定ショップ

住所:東京都渋谷区道玄坂2-25-8
営業時間:15時~22時(変動あり)

外部リンク:2017年8月10日(木) 『ドン・キホーテ期間限定ショップ』オープン! ~渋谷に期間限定の情報発信拠点誕生~
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サンエー大湾シティ、2017年8月9日開業-「日本一人口の多い村」に

沖縄県読谷村の国道58号線沿いにある大湾東土地区画整理内に「サンエー大湾シティ」が8月9日にグランドオープンする。サンエー大湾シティ。

日本一人口の多い村にサンエーの大型店初出店

サンエー大湾シティは「日本一人口の多い村」として知られる読谷村南部の大湾東地区に出店。
建物は2階建てで、売場面積は7,248㎡。(売場は1階のみ)
あたらしい豊かさを皆さまと共に」をコンセプトに掲げ、サンエー直営の食品館と衣料館に加え、テナントとしては家電量販店「エディオン」、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、中華レストラン「大阪王将」、「サーティワンアイスクリーム」など15の専門店が出店する。サンエー大湾シティのフロア・テナント図。

サンエーは読谷村内に食品スーパー「サンエーV21食品館 楚辺店」を、また1kmほど南の嘉手納町内には「サンエーV21食品館嘉手納店」を出店しているが、総合スーパー核のショッピングセンター出店は村内初となる。

開業記念式典、キャンペーンも実施

今回の大湾シティ開業を記念して、地元では村民やサンエー社員が出演するテレビCM「エブリワン・オーワン!」が放映されている。(CMはこちら:サンエー大湾シティ2017年8月9日オープン!テレビCM
また、オープン当日には創作太鼓奏者「ひがけい子&島太鼓」や読谷高校ダンス部が参加する記念式典が挙行されるほか、マイバスケット(先着4,000個)など記念品配布や楽天Edyポイント2倍といったキャンペーンも実施される。
(画像はニュースリリースより)

サンエー大湾シティ

住所:読谷村大湾343番地
営業時間:9:00-23:00(一部テナントを除く)

ニュースリリース:「サンエー大湾シティ」オープンのご案内
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堂島ホテル、解体・再開発へ-堂島ロール発祥の地、32年の歴史に幕

三菱UFJリースグループ、片山工業グループ、リシェス・マネジメントの3社は、大阪市中心部のシティホテル「堂島ホテル」(大阪市北区)跡の再開発を行うことを8月2日に発表した。
 堂島ホテル。

堂島ホテル、解体へ-再開発後も「ホテル」検討

堂島ホテルは日本都市企画が運営するビジネスホテルとして1984年に開業。長期休業を伴う大規模改築を経て1994年にシティホテル「インターナショナル堂島ホテル」としてリニューアルした。
リニューアル後は堂島の街に相応しい重厚感ある現在の姿となったが、過剰投資や業績不振により1999年に当時の運営会社が経営破綻。その後も施設所有者の相次ぐ変更に伴い、2001年には「マークスGホテル大阪」、2003年には「アンビエント堂島ホテル」と幾度も改称されるなど、紆余曲折を経た。
2006年には「堂島ホテル」に再改称され、世界一の朝食と称される「bills」、NY発のベーカリー「ドミニクアンセル」を国内に誘致したことで知られる「トランジットジェネラルオフィス」による施設のブランディング、リノベーションを実施。加えて、堂島ホテルで販売されていたロールケーキが元となった「堂島ロール」のメディア露出もあり、全国的な知名度を誇る高級シティホテルとして名を馳せることとなった。
その一方で、イメージ戦略の成功とは裏腹に、度重なる改装に伴う建物の老朽化もあり経営再建の目途は依然として立たず、外資系ファンドへの売却を経て、2016年12月27日をもって再び閉館するに至っていた。

堂島ホテル跡を取得した3社は、建物を再活用せずに解体する予定。
跡地は再開発をおこない、2020年の開業を目指して客室数約300室程度の宿泊主体型アップスケールホテルを建設するとしており、「堂島ホテル」が新たな建物での再出発を図る可能性も高い。

外部リンク:大阪堂島ホテル再開発事業への取り組み – 三菱UFJリース
外部リンク:堂島ホテル再開発事業への取り組みに関するお知らせ – 片山工業株式会社
外部リンク:  当社連結子会社リシェス・マネジメント株式会社による大阪堂島ホテル再開発事業への取り組みについて(開示事項の経過)
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姫路モノレールのレール、8月7日より販売開始-大将軍駅から切り出し

老朽化のため2016年8月以降解体工事が進む「姫路モノレール大将軍駅」のカットレールが「甦る姫路モノレール 幻の大将軍駅使用レール」として8月7日から販売されることになった。
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大将軍駅が入居していた公団高尾アパート(解体済)。

大将軍駅のレールを使用

姫路モノレールは1966年に姫路駅-手柄山駅間で開通。
しかし、利用者数の低迷により1974年に運行休止、1979年に廃止となった。
大将軍駅が入居していた公団高尾アパートは高度経済成長期を象徴する斬新な建築として注目を集め、解体直前の2016年8月には見学会が実施されていた。(詳細は前記事

今回販売されるカットレールはAタイプ(450個限定10,000円、メッキ処理、切断幅2cm、桐箱入り)、Bタイプ(1,550個限定5,500円、アクリル塗装、切断幅3cm、紙箱入り)の2種類。
レールにはシリアルナンバーが刻印され、表面研磨、塗装が施される。さらに、大将軍駅の駅銘板を再現したステンレス銘板や記念冊子が付属する。

幻の大将軍駅使用レール見本(姫路市サイトより)

8月1日より特設サイトや往復葉書での購入受付が行われており、8月7日からは手柄山交流ステーション事務所(旧・手柄山駅)での販売(Bタイプ限定50個)や、レール加工を担当したオハラ工芸での店頭受取も行われる。

外部リンク:姫路モノレール 記念レール販売
外部リンク:姫路市|姫路モノレールの記念レール販売について
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浦和パルコに「ヤオコー」、2017年11月22日開店-大丸百貨店跡に

さいたま市浦和区のJR浦和駅前にあるファッションビル「浦和パルコ」にスーパーマーケットの「ヤオコー」(川越市)が2017年11月下旬に出店する。
追記:グランドオープンは11月22日となった。
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浦和パルコ。

ヤオコー、大丸跡に出店-新規テナント導入も

ヤオコーが出店するのは、地階の大丸百貨店跡。
大丸は浦和パルコの開店とともに出店したが、2015年11月に浦和駅併設のショッピングセンター「アトレ浦和」開店により経営不振となっていた。アトレ浦和は2018年春に増床予定であり、大丸松坂屋は今後の集客増が見込めないとして閉店に至ったものと思われる。なお、旧・大丸部分以外のテナントの多くは営業を継続しているが、100円ショップキャンドゥは大丸内への出店であったために閉店している。
また、浦和パルコ自体もアトレに対抗するべく2017年春に改装を実施、新たにニトリデコホームなどを導入している。
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アトレ浦和。

ヤオコーが出店する大丸跡の売場面積は4,587㎡。
店舗名は「ヤオコー浦和パルコ店」で、地階にはヤオコーのスーパーマーケットのほか、カフェ「タリーズコーヒー」、スイーツ「銀座コージーコーナー」、そのほかグロサリー、生活雑貨等の専門店14店舗が新規出店し、100円ショップ「キャンドゥ」など既存の3店とともに11月末のリニューアルオープンを目指す。

外部リンク:浦和PARCO 地下1階 食品ゾーン大型改装についてのお知らせ
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セブンアイ、そごう神戸店・西武高槻店をH2Oグループに10月譲渡-旧「イズミヤ」のアセットマネジメントに

流通大手「セブン&アイHD」傘下の百貨店「そごう・西武」は、「そごう神戸店」、「西武百貨店高槻店」(オーロラモール高槻、旧・西武高槻ショッピングセンター)の百貨店事業、資産、土地・建物をH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)傘下の不動産事業会社「H2Oアセットマネジメント」(旧・イズミヤ)に譲渡することで8月3日に最終合意した。

そごう神戸店(神戸市中央区)。

「イズミヤ」を起源とする会社に

今回2店舗の譲渡を受ける「H2Oアセットマネジメント」はもともと1952年に関西地盤の大手総合スーパー「イズミヤ」として設立された会社。
2016年のH2Oリテイリングとの経営統合を機に、スーパーマーケット運営事業を新会社(現・イズミヤ)に移管、現社名に商号を変更したのち、イズミヤ店舗などの不動産の管理運営、開発を目的とする事業会社に業種転換していた。

西武百貨店高槻店・オーロラモール高槻(大阪府高槻市)。
関西スーパー、ロフトなどがテナント出店。

10月から新体制-当面は屋号・業態を維持

そごう・西武はそごう神戸店、西武百貨店高槻店の権利を新会社「神高管理」に移管し、新会社の株式をH2Oアセットマネジメントに譲渡、10月1日から新体制での経営となる。売却額は非公表。なお、当初譲渡予定であった「そごう西神店」(西神そごう)は対象から外された。
 一方で、今のところ阪急阪神百貨店との連携施策、建替計画、業態転換などは発表されておらず、2店舗は当面のあいだ従来通りの屋号のまま営業を継続する見込みだ。

外部リンク:株式会社そごう・西武のそごう神戸店及び西武高槻店に関する事業の譲受についての契約書締結のお知らせ(H2O)
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そごうオーロラモールジュンヌ、2018年3月までに全館リニューアル-「コト発想」の体験型に

千葉県千葉市のJR千葉駅前にある「そごう千葉店」(千葉そごう)の別館「オーロラモール ジュンヌ」(ジュンヌ館)が、“コト発想”の体験型専門店館として2017年9月から2018年3月にかけて全面リニューアルされる。

千葉そごう。手前が本館、奥がジュンヌ館。

ジュンヌ館、開業13年目の全面リニューアル

ジュンヌ館は塚本大千葉ビル(現:ヨドバシカメラ千葉店)から千葉駅前の再開発地区「センシティ」に移転した千葉そごう(新千葉そごう)の別館「コリドーモール」として1993年4月に開業。
その後、西武百貨店との経営統合によるミレニアムリテイリング発足を経て、西武のブランドである「オーロラモール」を冠した「オーロラモールジュンヌ」として2005年10月にリニューアルされた。ジュンヌ館の売場は地下1階〜地上4階で構成され、営業面積は約16,000㎡。
ジュンヌ館はこれまで若者向けファッション専門館(ファッションビル)として営業を続けてきたが、近年の千葉エリアにおける商業環境の変容や顧客の興味関心の変化にともない「コト発想」の体験型専門店館への刷新を迫られることとなったという。
千葉駅前では新たな千葉駅ビル「ペリエ千葉」が建設中であり、その影響を見越した改装でもあろう。

改装告知が掲出されたオーロラモールジュンヌ。

ファッション縮小、「コト消費」全面に-9月に一部開業

今回の改装では、旧来7割の面積を占めていたファッション領域を4割まで縮小し、コト・体験、ビューティー、食、生活雑貨といった領域の面積拡充に当てる。
改装全72区画のうち55区画が9月15日に先行開業し、残りの17区画が2018年3月までに開業する予定となっている。改装前と改装後の変化。(ニュースリリースより)

1階「旬のファッションと食のマルシェ」では、セレクトショップ「ライフストアRoom903」、「キャスキッドソン」といった人気のファッション・雑貨ショップに加えて、千葉県初となるアートキャンディショップ「パパブブレ」など、賑わいと楽しさを生み出す食関連のコンテンツを大胆に導入する。
2階「キレイを創るビューティフロア」では、ダイエットスタジオ「加圧ビューティーテラス」や目元専門サロン「マール」といったサロンのほか、一時預かり専門託児所「ママズスマイル」や商業施設初となる卓球スペースを導入する。
3階「コト消費型体験フロア」では、ミニシアター・ギャラリーを併設する書店「16の小さな専門書店とルームシアター」、タブレットの手順に沿ってプロ並みのスイーツが簡単に楽しく作れるクッキングスタジオ「ホイップ」、ハンドクラフトが気軽に楽しめる「手芸ショップ」など、時間消費型のコンセプトストアをバラエティ豊かに導入する。
4階「上質ライフスタイルストア」では、「アーバンリサーチ」、「フランフラン」といった大型ライフスタイルショップが開業するほか、本館とのブリッジ的な性格を持つ海外ブランドを2018年春にかけて導入する。

店舗レイアウトやロゴなども刷新へ

今回の改装にあたっては、1〜3階の中心部に「エディトリアルエリア」と呼ぶゾーンを設定。放射状に什器を配置することで、吹き抜けから360度を見渡せる斬新なレイアウトととなる。
また「ショッピングwithドリンク」と題し、各フロア内に「止まり木」となるドリンクスペースを設けることで、店内各フロアのカフェ・ジューススタンドで提供する飲み物であれば全て持ち歩きが可能となる。
 施設中央部に設けられる「エディトリアルエリア」。
(ニュースリリースより)

今回のリニューアルにともない、ジュンヌのロゴも六角形を模した新たなデザインへと変更される。
ジュンヌの新ロゴは六角形を模したものに変更となる。
(ニュースリリースより)

外部リンク:コト発想の体験型専門店館に向けてそごう千葉店JUNNU 改装スタート
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新・渋谷駅ビル、名称は「渋谷スクランブルスクエア」に-2019年度Ⅰ期完成予定

東京急行電鉄、東日本旅客鉄道、東京地下鉄の3社は、8月1日に渋谷駅に建設中の超高層ビル「渋谷駅街区開発計画Ⅰ期東棟(仮)」(渋谷駅ビル東棟)の施設名称を「渋谷スクランブルスクエア(SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE)」に決定し、オフィスおよび商業施設のリーシングを開始したことを発表した。

建設中の渋谷スクランブルスクエア。

新ランドマーク「渋谷スクランブルスクエア」-新ロゴも発表

渋谷駅ビル東棟はヒカリエから明治通りを挟んだ向かい側に建設中の地上47階・地下7階建て・高さ230mの超高層ビルで、東京急行電鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社の3社が共同出資する「渋谷スクランブルスクエア株式会社」が運営。2019年度中の完成を目指して工事が進められている。
今回発表された「渋谷スクランブルスクエア」の名称には、多様な人々を渋谷の街に惹きつけ、混じり合うことにより、渋谷の中心からムーブメントを発信し、新たな文化を生み出すステージにしたいという想いが込められているというが、もちろんビル近くにある「スクランブル交差点」から着想を得たものであろう。
また、合わせて「」をモチーフにしたロゴマークも発表された。

ロゴマーク。

商業施設・オフィス、全館完成時には各7万㎡もの規模

渋谷スクランブルスクエアの館内は、下層階は商業施設、中層部は産業交流施設、高層部はオフィス、最上階は屋上庭園となる。
そのうち、商業施設は地下2階~地上14階。第Ⅰ期(東棟)部分の売場面積は約30,000㎡で、2027年度予定の第Ⅱ期(中央棟・西棟)完成時には合計で約70,000㎡もの規模となる。

商業施設の館内イメージ。

商業施設のコンセプトは「ASOVIVA」で、憧れやワクワク感を求めてさまざまな人々が集まり、「情報鮮度」「本物・本質」「共感・つながり」を具現化する、日本一楽しくて、ハレな「遊び場」を作るとしている。なお、下層階の一部には駅機能も設けられる。
また、オフィスは、総賃貸面積約73,000㎡で、基準階(最大約870坪)は渋谷最大級の広さを誇る。

全館完成時の構成(ニュースリリースより)。

最上階は高さ230メートルの「屋上庭園」

目玉施設であるビル最上階(48階)に設けられる予定の展望台は高さ230m、面積約3,000㎡。
渋谷スクランブル交差点やハチ公前広場を見下せるほか、晴れた日には富士山まで見渡すことができ、「渋谷の新名所」となりそうだ。
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スクランブルスクエア屋上展望台イメージ。

外部リンク:渋谷駅街区開発計画の施設名称が「渋谷スクランブルスクエア」に決定 オフィス・商業施設のリーシングを開始
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