ダイエー子会社で飲食店を経営する「オレンジフードコート」(江東区)が運営する「ドムドムハンバーガー」の運営が、7月1日にレンブラントHD傘下の「ドムドムフードサービス」に移行した。
新生ドムドム、51店舗体制で新たな船出
ドムドムハンバーガーは1970年にダイエーが創業。最盛期には約400店舗を運営していたが、ダイエーの経営悪化とハンバーガー業界の競争激化に伴い店舗網を急速に縮小。2017年5月19日にはレンブラントホテルなどを傘下に持つ不動産関連会社「レンブラントHD」への運営権売却、ドムドム53店舗中26店舗の譲渡が発表されていた。
新体制に移行した「ドムドム」は7月1日現在51店舗。譲渡対象店舗の少なさ、甲子園店、西宮店の店舗閉鎖を受け、新会社に運営移管までに更なる店舗閉鎖が危惧されていたが、閉鎖は2店舗に留まった。都商研の取材によると、店舗一覧に掲載されていないイオン長吉店、塚口店、紀伊川辺店も営業を継続している。
ダイエー小平店。直営店として営業継続(下記参照)。
積極的なSNS活用で知名度向上目指す
ドムドムは運営体制の移行に伴い公式サイトを一新。
従来のメールマガジンの代替としてTwitter、InstagramなどのSNSアカウントを新たに開設。また、末期までiモードを用いていた店舗一覧はGoogleマップを利用するなど、利便性が向上した。
ドムドムではSNS開設を記念して利用者参加型キャンペーン「第1回復活メニュー決定戦」を開催する。
過去の人気商品9商品のうちSNSで最も得票数の多い商品が復活、投票者のうち抽選で30人を対象にオリジナルマグカップ(非売品)がプレゼントされるほか、初回限定クーポンの配布も行われる。
大きな転換点を迎えた日本初のハンバーガーチェーン。
47年目の新創業により再び店舗網を増やすことができるのかどうか注目される。
レンブラントHD傘下の直営店舗一覧(26店舗)
レンブラントHD(ドムドムフードサービス)直営店舗。
今後もドムドムとして営業継続、店舗リニューアルが行われる。
※この他にディッパーダン2店が含まれる模様。
(都商研の取材・調査による)
- 江釣子店(江釣子SCパル)
- 中岡店(マルトSC中岡)
- 高坂店(マルトSC高坂)
- 城東店(マルト城東店)
- 野田運河プラザ館店(霊波之光)
- マルエツ北柏店
- マルエツ蘇我南店
- マルエツ東習志野店
- マルエツ稲毛店
- マルエツ大泉学園店
- 小平店(ダイエー)
- 三ツ境店(ダイエー)
- イオン赤羽北本通り店(旧・ダイエー)
- マルエツ蕨北店
- ディーンズバーガーイオン金沢八景店(旧・ダイエー)
- ディーンズバーガーイオン戸塚店(旧・ダイエー)
- 上溝店(ダイエー)
- 宝塚中山店(ダイエー)
- 湊川店(ダイエー)
- イオン吹田店(旧・ダイエー)
- イオン金剛店(旧・ダイエー)
- イオン京橋店(旧・ダイエー)
- 長吉店(旧・ダイエー)
- 深井店(深井プラザ)
- 紀伊川辺店(イズミヤSuC内)
- 笹丘店(旧・ダイエー)
オレンジフードコート運営店舗一覧(16店舗)
オレンジフードコートが運営を継続する店舗。
今後は段階的閉鎖・ディッパーダン転換等が行われる可能性が高い。
- 鉄東店(旧・JRダイエー)
- イオン湯川店(旧・ダイエー)
- イオン仙台店(旧・ダイエー)
- 安食店(マルエツ安食店)
- イオン横須賀店(旧・ダイエー)
- イオンショッパーズ横須賀店(旧・ダイエー)
- マルエツ綾瀬店
- マルエツ岩井店
- 庄内店(ダイエーグルメシティ)
- イオン古川橋駅前店内(旧・ダイエー)
- 塚口店(ダイエー)
- ディーンズバーガーイオンモール八幡東店
- イオンショッパーズモールなかま店(旧・ダイエー)
- イオン熊本中央店(旧・ダイエー)
- イオン鹿児島鴨池店(旧・ダイエー)
FC店舗一覧(10店舗)
従来通り営業が継続されると考えられる。
- 山交ビルFC店
- 茂原アスモFC店
- 津之江FC店(路面店)
- 水無瀬FC店(路面店)
- 海南FC店(海南センタープラザ)
- 桑名FC店(桑栄メイト)
- 岡南FC店(天満屋ハピータウン岡南店)
- 原尾島FC店(天満屋ハピータウン原尾島店)
- 児島FC店(天満屋ハピータウン児島店)
- 府中FC店(府中天満屋)
ヤフオクドーム(特設店舗)
通常のドムドムとは異なる商品が販売される特設店舗。
公式サイトの店舗一覧には非掲載、今後の営業継続は未定。
- 福岡ヤフオクドーム店
(マップ、復活メニューの画像は公式サイトより)
外部リンク:ドムドムハンバーガー
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