JR牛久駅西口の複合商業ビル「エスカード牛久」の核店舗「イズミヤ牛久店」が2月1日で閉店する。
イズミヤ牛久店・エスカード牛久。
イズミヤ、関東撤退へ
イズミヤ牛久店はJR牛久駅前の複合商業施設「エスカード牛久」の核店舗。
1987年3月開店で、イズミヤは1階から4階にかけて出店している。売場面積は13,720㎡。そのうち11,491㎡をイズミヤが占める。
イズミヤの関東初出店という記念すべき店舗だったが、イズミヤは「H2Oリテイリング」(阪急阪神東宝グループ)傘下となったことで経営資源を関西地方に集中させる方針を発表。2016年には中国地方から撤退したほか、牛久店を2月1日に閉店させたあとは「イズミヤ検見川浜店」(千葉市、1991年開店)を5月に閉店させる方針で、関東地方から完全撤退する。
今後、イズミヤの関西地方以外の店舗は宮崎店(宮崎市)と中国・蘇州市の店舗のみとなる。
2015年に閉店したイズミヤ小山店。
牛久駅前唯一の大型店-新規テナント誘致へ
牛久市は稀勢の里関の出身地であることでも有名であるが、イズミヤとエスカード専門店街では、稀勢の里関の優勝記念垂れ幕などを2013年から用意しており、この垂れ幕は閉店を前にした2017年初場所の優勝によりようやく日の目を見ることになったという。
牛久駅前にはかつて西友も出店していたが現在は撤退しており、イズミヤ牛久店は牛久駅前唯一の大型スーパーとなっていた。
手前はエスカード牛久、奥に見えるのは旧・西友牛久店。
牛久市は、買い物難民対策などから当面イズミヤの区分所有床を賃貸し、2019年度に購入する方針を発表した。今後、エスカードを運営する第三セクター「牛久都市開発」と牛久市はスーパーマーケットなど新規出店テナントの誘致を行う。
なお、イズミヤ内に出店するテナントは2月1日までに閉店するものの、エスカード専門店街(1~2階)の多くの店舗や、館内に入居する公共施設はイズミヤ閉店後も営業・運営を継続するという。
稀勢の里関の旗が飾られた吹き抜け。
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