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光洋、ダイエーに吸収合併へ-2020年3月から「ダイエー」の運営に

イオングループの食品スーパー「光洋」(大阪府大阪市西区)は、イオングループの元・大手スーパー「ダイエー」(東京都江東区)に2020年3月1日付で合併することを発表した。

光洋の店舗。

ダイエー内で創業した「光洋」、ダイエーに吸収へ

光洋」は鮮魚専門店として1973年に大阪府八尾市のダイエー八尾ショッパーズ内で創業。
かつては高級スーパー路線であり、「成城石井」からの商品供給や駅ビルへの出店などといった積極的な経営をおこなってきたが、2007年に創業者一族が株式の大半をイオンに譲渡したことで、イオングループの傘下に入った。
「カルフール」のPB商品導入や、既存のマックスバリュ店舗の「KOHYO」転換など、イオングループ内でも独自性を発揮しているものの、2008年にマックスバリュ西日本が関西地区の15店舗を光洋に移管して以降は「マックスバリュ」ブランドでの新規出店を加速。
2015年には、かつて百貨店「大丸」傘下の高級スーパーであった「ピーコックストア」(旧・大丸ピーコック)の関西全店舗を承継している。
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ピーコックストア。

光洋は、2020年3月1日を効力発生日として、ダイエーに吸収合併されることとなる。
光洋は今回の経営統合により、地域に根差した商品やサービスの提供を図り、地域密着型経営を実践することに加え、各社の経営資源・ノウハウを共有してシナジーの最大化を図るとしている。

近畿の「マルナカ」もダイエーが承継へ

合併に先立ち、2019年3月にはイオングループのスーパー「山陽マルナカ」のうち近畿地方にある14店をダイエーが、「マックスバリュ西日本」が運営するマックスバリュ8店を光洋がそれぞれ承継することも発表されており、これらの店舗も2020年からダイエーが運営することになる。
なお、マルナカの残る店舗はマックスバリュ西日本が承継する。
合併後・承継後の屋号などは発表されておらず、当面はそのままの屋号での営業することも予想されるが、イオングループは「ダイエー」に関しては「屋号を消滅させる」という方針を発表している。

2019年3月から光洋運営となるマックスバリュ西日本店舗
  • マックスバリュ星陵台店(神戸市垂水区)
  • マックスバリュ塩屋北店(神戸市垂水区)
  • マックスバリュ長田南店(神戸市長田区)
  • マックスバリュ須磨海浜公園駅前店(神戸市須磨区)
  • マックスバリュ東難波店(兵庫県尼崎市)
  • マックスバリュ金楽寺店(兵庫県尼崎市)
  • マックスバリュ西宮浜町店(兵庫県西宮市)
  • マックスバリュ西宮上田店(兵庫県西宮市)
2019年3月からダイエー運営となるマルナカ店舗
  • マルナカ三国店(大阪市淀川区)
  • マルナカ此花店(大阪市此花区)
  • マルナカ住之江店(大阪市住之江区)
  • マルナカ摂津店(大阪府摂津市)
  • マルナカ東大阪店(大阪府東大阪市)
  • マルナカ大東寺川店(大阪府大東市)(旧マックスバリュ)
  • マルナカ堺店(大阪府堺市堺区)
  • マルナカ泉大津店(大阪府泉大津市)
  • マルナカ泉佐野店(大阪府泉佐野市)
  • マルナカ和泉店(大阪府和泉市)
  • マルナカ貝塚店(大阪府貝塚市)
  • マルナカ新在家店(兵庫県神戸市灘区)
  • マルナカ西宮店(兵庫県西宮市)
  • マルナカ富雄南店(奈良県奈良市)(旧マックスバリュ)

ニュースリリース:株式会社ダイエー及び株式会社光洋の経営統合ならびに近畿エリアにおける、スーパーマーケット事業の運営の承継に関する基本合意書締結のお知らせ
関連記事:イオン、九州のスーパー3社を2019年9月に経営統合
関連記事:ピーコックストア、関西23店舗を光洋に経営譲渡

イオン、九州のスーパー3社を2019年9月に経営統合【追記:2020年9月に延期】

イオン九州マックスバリュ九州イオンストア九州(いずれも本社:福岡県福岡市)は、10月10日に経営統合に関する基本合意書を締結し、2019年9月に新会社を設立することを発表した。
追記:2019年4月に統合延期を発表した。業績悪化のため。
追記:2020年9月に合併による経営統合をおこなう。存続会社はイオン九州。

イオン、九州の3事業者を事実上合併

今回経営統合する3社はいずれもイオン株式会社の子会社。
イオン九州」は1972年に福岡ジャスコとして設立。
2003年にホームセンター「ホームワイド」(大分市)と、2007年に「マイカル九州」と合併した。店舗の屋号は「イオン」「ホームワイド」「ワイドマート」「イオンスーパーセンター」など。
2018年3月期の年商は2,147億円、純利益は1億円。

イオン九州の店舗(筑紫野店)。

マックスバリュ九州」は2002年に経営破綻した「寿屋」(熊本市)のスーパー「くらし館」事業を引き継ぐために設立。
店舗の屋号は「マックスバリュ」「くらし館」「ザ・ビッグ」など。2015年には旧・グルメシティ九州の多くの店舗の運営を引き継いだ。
2018年3月期の年商は1,752億円、純利益は9億円。
追記:2020年2月にはレッドキャベツ(福岡市、元本社は下関市)の店舗を全店引き継いだ。

マックスバリュ九州の店舗(別府新港店)。

イオンストア九州」は2015年に「ダイエー九州事業本部」の店舗のうち総合スーパー24店舗の資産管理を目的に設立。
現在の屋号はイオンだが、全店舗ともに2015年までダイエーの屋号で運営されていた。
なお、現在店舗の運営はイオン九州が行っている。
2018年3月期の年商は543億円、純利益はマイナス11億円。

イオンストア九州の店舗(ショッパーズ福岡)。

競合激しい九州、イオンも「苦境」に

九州はドラッグストアなどとの価格競争が激しい地域として知られ、またショッピングセンター事業ではイズミ(ゆめタウン)、サンリブの大型店など競合事業者も少なくなく、イオン九州は近年赤字を計上することもあり店舗整理を進めていた。

九州は競合が激しい地域として知られる(サンリブ)。

とくにイオンストア九州は設立後に大型店7店舗が閉店、もしくは閉店を発表しているほか、イオン九州でも旧マイカル九州の旗艦店であったイオン上峰店の閉店、旧ダイエーの旗艦店であったショッパーズ福岡の縮小などを発表している。

マイカル時代は旗艦店だったイオン上峰も閉店。

新会社は2019年9月設立-比率は検討中

3社は共同株式移転によって新たな親会社を設立する。比率は今後検討に入る。
イオン九州、マックスバリュ九州は上場廃止となり、新会社として2019年9月に東京証券取引所JASDAQ市場に新規上場申請を行う予定としている。
追記:3社は合併による経営統合をおこなう。存続会社はイオン九州。比率はイオン九州1:MV九州1.5となる予定。

外部リンク:イオン九州株式会社、マックスバリュ九州株式会社及びイオンストア九州株式会社の経営統合(株式移転)に向けた基本合意書締結に関するお知らせ
関連記事:イオン小郡ショッピングセンター、9月29日営業再開-西日本豪雨で約3ヶ月休業、全面再開は未定
関連記事:イオン下大利店、2019年3月31日閉店-閉店危機を乗り越えた旧・ダイエー、建替えめざす
関連記事:イオン原ショッピングセンター、1月31日閉店-閉店止まらぬイオン九州

関連記事:イオン上峰店、2019年2月28日閉店-旧・上峰サティ、かつての「地域一番店」

沼津ステーションビル・アントレ、2018年10月19日全面リニューアル-JR沼津駅

静岡県沼津市のJR沼津駅ビル「沼津ステーションビル・アントレ」が10月19日に改装リニューアルオープンする。

JR沼津駅ビル「アントレ」。

4月から改装していたJR沼津駅ビル

JR沼津駅ビル「アントレ」は1973年開業、1981年に増床されて現在の姿となった。建物は地上2階建てで、売場面積は2,852㎡。JR東海グループの静岡ターミナル開発(静岡市)が運営する。

館内のようす(そして館内の曜)。
※改装中の撮影のため、現在は展示形式が変更されています。

テナントとしては、レディスファッション・コスメ「MARY QUANT」、眼鏡店「T.G.C Tokyo Glass Company」(2017年4月開店)、ドラッグストア「ウエルシア」(2017年2月開店、のち増床)、100円ショップ「キャンドゥ」、文具売場併設複合書店「くまざわ書店」(2017年4月開店)、カフェ「ドトールコーヒーショップ」「ヴィ・ド・フランス」、コンビニ「ファミリーマート」など約20店舗が出店している。
アントレでは2018年4月から改装工事が開始されており、一部のフロアが閉鎖されていた。

4月より改装が行われていた。

2期に分けて改装-食品集中レジ化、案内所なども新装

5月から7月24日にかけての第1期リニューアルでは、沼津市内で深海水族館や商業施設を運営する「佐政水産」が1階に新規出店。
茶処・水口園茶店」(1階)と同店に設置されているラブライブ!コーナー、「沼津観光案内所」(2階)も移転・リニューアルオープンし、案内所には「沼津特産品売場」も新規開設される。
沼津観光案内所では、コインロッカーに入らない大荷物などを預かるサービスもおこなわれている。

リニューアルされた観光案内所(市公式サイトより)。


水口園茶店。移転新装後もスタンプ設置などを継続。
(公式フェイスブックより引用、画質補正)

10月19日の第2期リニューアルオープンでは、1階生鮮ゾーンを「フードマーケット」とし、生鮮品をこれまでのテナント別会計から買い回りしやすい集中レジ方式へと改めた。
地元沼津の鮮魚店「三鮮」と中華総菜・弁当店「香香飯店」が新規出店。このほか、地元沼津の青果店「フレッシュストアータカハシ」、浜松に本店を置く精肉店「肉のくわばら」、大井川鐵道を傘下に持つエクリプス日高グループの和惣菜・弁当店「天神屋」、生花「hanami」が店舗を改装している。

FOOD MARKET(ニュースリリースより)。


1階
「駅ヨコグルメストリート」(水口園ツイッターより引用)。

なお、アントレ前(西武百貨店跡)にある「雄大フェスタ・ラブライブ!サンシャイン!!カフェ」についても、7月にリニューアルオープンしている。

10月19日から22日まで記念セールを実施

アントレは10月19日を以て全館リニューアルオープンとなる。
改装当日の19日はアントレ館内で1,000円以上購入した買物客先着200名を対象に「オリジナルトートバッグ」を配布、20日から22日までの3日間は館内で2,000円以上購入した買物客を対象に「お楽しみ抽選会」を開催する予定となっている。

出店テナント一覧(28店舗)

太字は4月~10月のリニューアルにより新規出店・改装した店舗

1階「駅ヨコグルメストリート」
  • 三鮮(鮮魚)
  • 香香飯店(中華総菜・弁当)
  • フレッシュストアータカハシ(青果)
  • 肉のくわばら(精肉)
  • 天神屋(和惣菜・弁当)
  • hanami(生花)
  • ヴィ・ド・フランス(カフェ)
  • ドトールコーヒー(カフェ)
  • 柿安 口福堂(和菓子)
  • 焼鳥 日本一(焼鳥)
  • こまつや(和惣菜・弁当)
  • 水口園茶店(茶)
    :ラブライブ!沼津まちあるきスタンプ(渡辺曜)
  • 佐政水産(沼津干物)
  • ファミリーマート(コンビニ)
  • QB HOUSE(ヘアカット)
  • クリーニングのサトウ
2階「バラエティグッズ&ライフスタイル&ヘルスケア」
  • 沼津観光案内所
    :沼津特産品売場
  • マリークヮント(レディスファッション)
  • ちふれ(化粧品)
  • T.G.C Tokyo Glass Company(眼鏡)
  • ウエルシア(ドラッグストア)
    :ウエルシア薬局(調剤薬局)
  • くまざわ書店(書籍・文具)
  • キャンドゥ(均一ショップ)
  • えにし屋(占い・癒し・開運)
  • リフレッシュスペース(リラクゼーション整体)
  • 東洋整体クイック沼津(整体)
  • おしゃれ工房

外部リンク:アントレ | JR沼津駅ビル
関連記事:沼津市各地に「ラブライブ!サンシャイン!!」のマンホール設置-5月18日から、クラウドファンディングで資金調達
関連記事:ららぽーと沼津、2019年秋開業-静岡2店舗目のららぽーと、国道1号沿いに
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無印良品 銀座、2019年4月4日開店-無印の世界旗艦店、「MUJI HOTEL」併設

東京都中央区の銀座並木通りに無印良品の新たな世界旗艦店となる「無印良品 銀座」(無印良品銀座店)が2019年4月4日に開店する。

無印良品世界旗艦店「無印良品 銀座」。

無印「世界旗艦店」、レストランも併設

無印良品 銀座」は、銀座三丁目のマロニエ通り沿い近くで三井不動産と読売新聞が手がける再開発事業「マロニエ×並木 読売銀座プロジェクト」により誕生する複合施設に出店。
建物は地下3階、地上10階建てで、無印良品は地下1階〜地上6階の一部に店舗を構える。店舗面積は3,300㎡を超え、無印良品において史上最大の面積となる予定だ。なお、同店の開店を前に、これまでの旗艦店「無印良品 有楽町」は12月2日を以て閉店する。(詳細はリンク先を参照)。

無印良品有楽町店。

「無印良品 銀座」では「食」に関する商品・サービスをこれまで以上に拡大するといい、有楽町店で見られたような生鮮品販売も実施されるとみられる。
また、生産者や生産現場に想いを馳せ、食べ物と人との関係を再度見つめなおすきっかけとなることを目指す「素の食」をテーマとするレストラン「MUJI Diner」(118席)が地下1階で展開される。銀座という立地ながら、レストランは1人でも家族連れでも気軽に立ち寄れる雰囲気になるとみられる。

高層階は「MUJI HOTEL GINZA」
無印良品 銀座」の6階の一部から10階には「MUJI HOTEL GINZA」が入居する。ホテルは良品計画がコンセプトの提供及び内装デザインの監修を行い、部屋には無印良品の家具やアメニティグッズが備えられる。
客室数は79室で、ホテル内にもレストランを併設する。ホテルの運営・管理は小田急グループ子会社の都市デザイン会社「UDS」が行う。

高層階には良品計画初のホテルが入居。

MUJI HOTELは中国で2店舗展開されているが、国内では初となる。
なお、無印良品では、2018年12月12日より約3か月間、現在の「無印良品 有楽町」と新しい「無印良品 銀座」との間に位置するマロニエゲート銀座2の1階に、POP-UP STOREを展開するとしている。
(新店舗の画像はニュースリリースより)
無印良品 銀座
東京都中央区銀座3丁目103番
営業時間: 10:00~21:00
 
外部リンク:無印良品 銀座

無印良品 有楽町、2018年12月2日閉店-2019年開店予定の「銀座店」に機能移転、跡地は再開発へ

東京都千代田区の有楽町駅近くにある無印良品の旗艦店「無印良品 有楽町」(無印良品有楽町店)が12月2日に閉店する。

無印良品有楽町店。

無印が出店する「有楽町インフォス」、再開発で閉館へ

「無印良品 有楽町」は旧東京都東六号庁舎跡地に開業した商業施設「有楽町インフォス」1階に2001年11月にオープン。
有楽町インフォスはもともと再開発までの暫定利用措置として1998年5月に開館した「宝塚1000days劇場」として利用されていた建物を再活用したもので、全体の売場面積は6,617㎡。かつては館内の一部にソフマップが、のちにロフトが出店していた。

ロフトが出店していたころ。

同店は、ロフト撤退後の増床部分に「青果売場」を設け、そのすぐ横には館内で営業する直営のカフェ「Cafe&Meal MUJI」と連携したテイクアウト専門店を設置。旬の野菜を使ったメニューを提供していることも特長であった。

有楽町店の青果売場。

有楽町インフォスを含む有楽町駅周辺地区(旧都庁舎跡地)は東京都と民間による都市再生プロジェクトの対象地区となっており、再開発のために近く解体されるものとみられる。
無印良品有楽町店の機能は、2019年4月4日に開業する予定の新たな世界旗艦店「無印良品 銀座」へと引き継がれる。(銀座店の詳細はリンク参照)

外部リンク:無印良品 有楽町
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関連記事:有楽町ロフト、6月11日閉店-再開発計画で、ロフトは「ベルビア館」に6月23日出店

ドン・キホーテららぽーと立川立飛店、2018年10月20日開店-ドンキのモール向け新業態

東京都立川市にある「三井ショッピングパークららぽーと立川立飛」3階に、ドン・キホーテの期間限定新型コンセプト店舗「ドン・キホーテららぽーと立川立飛店」が10月20日に開店する。
ドン・キホーテららぽーと立川立飛店。

ドンキのモール向け新業態、ららぽーとに期間限定出店

ドン・キホーテららぽーと立川立飛店は、立川市内2店舗目のドンキで売場面積はごく狭い90㎡。
商業モールへの新型コンセプトのモデル店舗」として、菓子、化粧品、生活用品、玩具、家電製品などを販売。「安くて面白くていいもの」をテーマに集めた商品を「まとめ販売」でも提供するコーナーや500円のワンコインプライスコーナーを設ける。
売場面積は小さいもの、通常店舗と同様に「ダンボール陳列」や「手書きPOP」にこだわった店舗づくりを目指すとしている。

立飛店は期間限定-他のSCにも広がるか?

同社は、「ピカソ」「ドン・キホーテessence」「驚安堂」「ファミリーマート PRODUCED BY ドン.キホーテ」といった、複数の小型店舗モデルを開発しており、10月6日にも高速道路パーキングエリアに期間限定ショップ「ミチドンキ」の出店を行うなど、出店先の新規開拓や店舗モデルの多角化を進めている。
立川立飛店は期間限定ショップとしての出店であり、数ヶ月後を目処に閉店する予定となっている。(詳細な閉店時期は未定)

ドン・キホーテららぽーと立川立飛店

住所:東京都立川市泉町935-1 ららぽーと立川立飛店内3階
営業時間:午前10時~午後9時

画像はリリースより。

関連記事:ミチドンキNEOPASA清水店、10月6日開店-ドンキ新業態、伊勢丹跡に
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あおい書店渋谷南口店、2018年10月24日閉店-渋谷駅桜丘口地区再開発で、ライブハウス「DESEO」は移転へ

東京都渋谷区のJR渋谷駅南口にある大型書店「あおい書店渋谷南口店」が再開発のため10月24日に閉店する。

再開発エリア、あおい書店渋谷南口店前。

映画「君の名は。」に登場した大型書店

あおい書店渋谷南口店は2010年に開店。第1カスヤビルの1階から2階を占める大型書店で、映画「君の名は。」に登場したことでも知られる。
なお、かつてここには永年JTB(日本交通公社)が出店していたが、スクランブル交差点前へと移転。また、近隣では渋谷ヒカリエなどにも出店している。

渋谷駅桜丘口地区再開発始動-東急が超高層ビル建設

あおい書店渋谷南口店の閉店は同地の再開発にともない入居する第1カスヤビルが解体されるため。
周辺では、東急グループが中心となり「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の計画が進行中。
再開発地区は約2.6haと広大で3街区に分けられ、A街区には地上37階、地下4階建ての、B街区には地上32階、地下2階建ての、C街区には地上4階のビルが建設される。なお、C棟には敷地内にあるキリスト教会が移転する。

再開発エリア図(東急不動産ウェブサイトより)。

渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業の全街区は2023年の竣工を目指しており、近く工事が本格化することとなる。
渋谷では、昨年よりブックファーストや山下書店、ブックオフなど大型書店の閉店が相次いでいるが、渋谷においては「新参者」であったあおい書店までも早々に閉店することとなった。

渋谷駅桜丘口地区再開発の完成予想図。
(東急不動産ウェブサイトより)


再開発断面図(東京都資料より)。

ライブハウス「DESEO」も閉館、O-EAST隣に移転へ

再開発エリアには、あおい書店に隣接する「つり具の上州屋」が入居する建物や、1998年に開館した老舗ライブハウスの「SHIBUYA DESEO」、姉妹館の「DESEO mini」などが含まれる。

再開発エリア、DESEO・乙-kinoto-前。

このうち、ライブハウス「DESEO」「DESEOmini」については、11月30日に閉館し、12月21日にハーベストビルディング(渋谷区道玄坂2-13-5、「TSUTAYA O-EAST」隣のラブホテル街)に移転することを発表している。
再開発エリア、DESEOmini前。

DESEOと同じ建物に出店するライブハウス「乙-kinoto-」の移転先は未定となっている。

外部リンク:渋谷再開発・渋谷駅桜丘口地区|プロジェクト・ノート|東急不動産
関連記事:ブックオフ・ビンゴ・ヤフオフ!渋谷センター街店、7月22日閉店-渋谷の書店、また消える
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築地魚河岸、2018年10月1日開業-場外市場の新商業施設、築地市場は10月6日閉場

東京都中央区の築地場外市場に新たな商業施設「築地魚河岸」が2018年10月1日にグランドオープンした。

築地魚河岸・海幸橋棟(6月の獅子祭)。

部分開業から約2年、ようやく全面開業-仲卸機能も

「築地魚河岸」は築地場外市場・新大橋通りから築地波除神社の間に生まれた新たな商業施設。建物は3階建てで小田原橋棟(おだわらばしとう)と海幸橋棟(かいこうばしとう)の2館体制。小田原橋棟は晴海通りから直接入ることも出来る。

築地魚河岸・小田原橋棟。

築地魚河岸はもともと築地市場閉場後の新たな目玉施設として2016年11月に開業する予定であったが、築地市場の閉場延期に伴い同月から一部での暫定営業を行ってきた。
出店店舗は約60店舗で、仲卸業者が多く出店することから卸売機能も備え、午前5時から午前9時までは業者専用。一般客は午前9時から利用できる。
館内にはフードコート形式の「魚河岸食堂」や、食のイベントを開催するキッチンスタジオ、イベントスペースも設けられている。

築地市場は10月6日閉場-10月11日に豊洲に移転

築地魚河岸に隣接する「築地場内市場築地市場・東京都中央卸売市場築地市場)」は10月6日に閉場する。
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築地市場(場内)。

その後、予定から約2年遅れとなる10月11日に豊洲へと移転することとなる。

豊洲市場。

外部リンク:築地魚河岸 | 築地場外市場 – 公式ホームページ
関連記事:東京臨海部BRT、会社設立延期へ-築地市場の移転延期で環2線開通できず
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エディオンなんば本店、2019年6月開店-同社最大の都市型旗艦店、精華小学校跡地に

大阪府大阪市中央区難波の南海なんば駅前、旧・精華小学校跡地に大型家電量販店「エディオンなんば本店」が2019年初夏に開店する。
追記:6月7日開業となった。

エディオンなんば本店。(2018年10月)

1995年に閉校した精華小学校再開発、ようやく完了へ

大阪市立精華小学校は1873年に開校。1929年竣工の校舎は高い建築的価値があったとされ、1995年に近隣小学校との統廃合に伴い閉校したのちも、2011年3月まで校舎を「大阪市精華生涯学習ルーム」、体育館を公立劇場「精華小劇場」として運営を続けていた。
当初は、2013年に大阪市から小学校跡地を取得したアデランス創業者の資産管理会社「成信」により、ホテルを核とする複合商業施設が計画されていたが、エディオンの出店が決定する2017年まで更地の状態が続いていた。

建物の一部には精華小学校を意識したデザインが施される。

エディオン最大級の「都市型旗艦店」

エディオンなんば本店の建物は地上9階地下1階建で、売場面積は約15,735㎡。
同社は2016年3月に同社初となる免税専門店「エディオンユニバーサル・シティウォーク大阪店」を出店して以降、訪日外国人観光客のインバウンド需要に対応した500㎡前後の“特化型”店舗を難波・心斎橋エリアや近鉄百貨店内に多数出店している。
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爱电王(愛電王)道頓堀店。

一方で、新店舗「エディオンなんば本店」は2018年現在同社最大の都市型店舗である「エディオン広島本店」(現在の売場面積約15,510㎡)を上回る規模であり、訪日外国人観光客のみならず地元客はもちろん、幅広い客層が楽しめる「エディオンの旗艦店」になるとみられる。

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イオンフードスタイル小平店、2018年10月4日開店-ダイエー小平店を業態転換

東京都小平市の総合スーパー「ダイエー小平店」が「イオンフードスタイル小平店」に業態転換し、2018年10月4日にリニューアルオープンする。

開店39年で「ダイエー」から転換

ダイエー小平店は1979年5月に、西武多摩湖線八坂駅(東村山市)の駅前に開店。売場面積は9,197㎡で、建物はダイエーが所有する。建物名は「小平ビル」。
今回の改装後も運営会社はダイエーのままであるが、10月4日からは「ダイエー」の屋号は使用されないとみられる。

ノジマ、パシオスなど新たに出店

1階には地域最大規模となる150席規模のフードコートを設ける。フードコート内にはダイエーオリジナルのベーカリーコーナー「D’sベーカリー」が出店する。
このほか改装後は新規テナントとして9月から10月にかけて1階にカレー「サティー」、2階に家電量販店「ノジマ」(西友久米川店から移転)、衣料品「パシオス」、100円ショップ「ダイソー」、手芸「トーカイ」、ゲームコーナー「モーリーファンタジー」などが新たに出店。また、2階の婦人服「ロベリア」などがリニューアルされる。2階は全て専門店となるが、直営の衣料品売場は1階に移設されて残される。
なお、1階の「ドムドムハンバーガー」は継続して出店するが、5月の改装によりベーカリー併設店から通常業態へと転換されている。
旧・ドムドムベーカリー小平店。

イオンフードスタイル小平店

住所:東京都小平市小川東町2-12-1
営業時間:9:00〜21:00

外部リンク:ダイエー小平店|東京都|ダイエー店舗情報
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