福岡県福岡市は、事業者を公募していた博多区那珂の「福岡市中央卸売市場青果市場」跡地について、三井不動産を中心とする企業グループを開発事業者に選定したことを7月19日に発表した。
今後、2021年度の完成を目指して大型ショッピングセンターが建設される。
青果市場跡地。
JR竹下駅近く-三井不、イオン、イズミ、JR九州が応募
旧・青果市場の面積は約87,000㎡。JR竹下駅から徒歩10分(約800m)ほど南側に立地していたが、老朽化により2016年に人工島の「アイランドシティ」(東区)に移転。福岡市が民間への売却をめざして再開発事業者の公募を行っていた。
立地図。
公募に応募した各グループの代表企業は、三井不動産のほかイオンモール、イズミ(ゆめタウン)、JR九州であった。
三井不動産は土地買取価格として190億円を提示しているという。
「ららぽーと」級SCを核に「キッザニア」など出店
三井不動産は本館(延床面積139,010㎡)に進出する「ららぽーと」タイプのショッピングセンター(正式名称未定)を核とし、併設する別館(12,560㎡)には子供向け職業体験テーマパーク「キッザニア」が出店する予定。駐車場台数は約3,000台。
施設の正式名称、核となる商業テナント名などは発表されていないが、「ららぽーと」を冠する可能性が高いと思われる。
事業コンセプトは「出会いの広場」で、屋上や周辺にはアグリパーク、ファミリーパーク、エクササイズパーク、スポーツパークなど10の広場を開設。イベント広場や体験農場として活用する計画だ。広場面積は合計約38,000㎡にも及ぶという。
完成予想図(イメージパース)。
また、徒歩圏にある竹下商店街との連携や、周辺駅、福岡空港との連絡バスの運行もおこなわれる予定だ。
近く、2021年度末の開業を目指して工事が開始される。
「三井」「三菱」の旗艦商業施設、福岡で激突
現在、ヤフオクドーム前のホークスタウン跡では2018年度中の完成をめざして三菱地所が九州初のショッピングセンター「マークイズ福岡ももち」(MARK IS)の建設を進めている。
両社の店舗は距離があるといえども、福岡市内で大手不動産会社2社の”旗艦商業施設”が激突することになる。
マークイズ福岡ももち(ニュースリリースより)。
「ららぽーと」、「キッザニア」の進出が確定すれば、両者ともに関西以西で初となる。「地域初」の挑戦だけに、どういったテナントが出店するのかが注目される。
(画像は福岡市ウェブサイトより)
外部リンク:青果市場跡地活用事業 事業予定者を決定しました! (福岡市)
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