丸栄、東郷青児デザインの「エレベーター扉」を販売-入札方式で、2018年9月18日まで

6月30日に閉店した愛知県名古屋市中区栄の百貨店「丸榮」(丸栄)は、エレベーターに設置されていた東郷青児デザインの「丸栄百貨店店舗「女性画扉絵付昇降機(客用エレベーター)扉」2分割1組」を入札方式で9月18日まで販売する。

東郷青児による女性画扉絵付昇降機(客用エレベーター)扉。

丸栄の「シンボル」を販売-入札開始価格「54万円」

丸栄は1615年に創業した「十一屋呉服店」を起源に持つ。太平洋戦争最中の1943年に当時大手百貨店であった「丸物」傘下の「三星百貨店」と合併して現在の屋号となった。
1952年には建築家・村野藤吾の設計で、戦後に出来た建物を増築する形で現在の本館(地下2階、地上8階)が完成。外観のモザイクタイルの壁画、1階エレベーターの扉にあしらわれた東郷青児の絵など、豪華な内外装は栄地区の名物となった。

百貨店営業終了日の丸栄。

今回出品されるエレベーター扉は、縦215cm、横150cm、厚さ5cm、重量約80kg。丸栄の象徴として百貨店の営業終了まで買物客に親しまれていた。
エレベーター扉の入札開始価格は54万円(税込)。
販売個数は10セット。FAXまたは郵送で9月18日まで入札を受け付け、19日に開札を実施、28日に最高価格から上位10名の落札者を対象に電話での連絡が行われる。また、エレベーター扉はの配送は、丸栄グループの装飾・運送会社「栄工社」により、愛知県内(山間部・離島など除く)に限り行われる予定となっている。

外部リンク:丸栄 MARUEI(入札会開催のお知らせを掲載)
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