カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

南銀座 池田、2025年11月30日閉店-鶴岡銀座と歩んだ呉服系デパート、173年の歴史に幕

山形県鶴岡市本町の南銀座通り商店街にある衣料品デパート「南銀座 池田」が2025年11月30日に閉店する。

鶴岡市中心部の繁栄とともに歩んだ呉服系デパート

南銀座 池田は1852年に創業。当初は古着や反物を扱い、その後池田呉服店に名称を改めた。
1970年には2階建ての店舗を新築、1976年に現在の3階建ての売場になりデパート化したとみられる。(日本百貨店協会には非加盟)
南銀座 池田が高層化したころ南銀座通りは買い物客の増加などもあり交通量が大きく増え、それに伴い一方通行となった。

南銀座 池田。

館内では婦人服を中心に紳士服、呉服、アクセサリー、寝具、家具、贈答品、結納品などを販売。デパート友の会制度や自社工場を導入、さらに館内には飲食店街が出店するなど、食品を扱わないながらデパート風の店舗となった。
2025年現在の売場は1階から3階までで、店舗面積は3,748㎡。館内にはテナントとして「お食事処 蝶や」「和雑貨 和楽」「ベリーダンススクール」などが入居している。

高齢化も影響-173年の歴史に幕

南銀座 池田の閉店は店頭やチラシで告知されたもの。
また、複数の地元メディアによると閉店は着物需要の低下や地域の高齢化も大きいという。
南銀座通りでは通行量が減少したことに伴い、2022年に一方通行が解除されている。

鶴岡市南銀座通り商店街。

南銀座 池田では2025年8月末に友の会を解散。閉店する11月末まで閉店セールを行う(当初計画より延長)としている。
鶴岡市の山王通り~銀座界隈は江戸時代からの中心商業地であり、現在も荘内銀行本店鶴岡市文化会館があるなど市内経済・文化の中心であったころの面影はあるものの「南銀座 池田」の閉店により大型店は消滅する。

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西友浜北店、2026年1月31日閉店-サンストリート浜北の核店舗、トライアル系のスーパーが出店へ

静岡店浜松市浜名区(旧浜北市)の国道152号線沿いにあるトライアルHD系の総合スーパー「西友浜北店」が、2026年1月31日に閉店する。

サンストリート浜北の西友閉店-バローも閉店したばかり

西友浜北店は、双日グループのショッピングセンター「サンストリート浜北」の核店舗として2007年7月に開店。
西友の店舗面積は14,661㎡(バロー含む)で、当時西友の親会社であったウォルマート式のスーパーセンターであった。

西友浜北店。(サンストリート浜北の公式サイトより)

なお、サンストリート浜北は2017年4月にリニューアル。西友も改装するとともに準核店舗として「ホームセンターバロー浜松浜北店」が出店したが、同店は2025年11月に閉店していた。

改築してトライアル系の店舗が出店へ

西友浜北店は、閉店後に西友の親会社であるトライアルHDが改装をおこない、2026年春にトライアルグループの店舗が出店するとしている。
そのため、バローとなっていた部分も含めて、西友と同様に24時間営業のスーパーマーケットとして復活することになるものと思われる。

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サンライズ綾瀬、2025年11月20日1期開業-駅南側に複合商業ビル、核店舗はオーケー綾瀬駅前店

東京都葛飾区の東京メトロ千代田線・JR常磐線綾瀬駅前に、複合商業ビル「サンライズ綾瀬」が2025年11月20日に1期開業した。

ダンロップスポーツクラブ等の跡、オーケーが出店

サンライズ綾瀬は綾瀬駅南側にあり、2022年までダンロップスポーツクラブガストなどが出店していた雑居ビルの跡に完成した複合商業ビル。
建物は地下1階・地上6階建てとなる。

サンライズ綾瀬。(オーケーの公式サイトより)

核店舗は地階に出店するディスカウントスーパーマーケット「オーケー綾瀬駅前店」。
店舗面積は約722㎡、オーケーとしては小型店で食品を中心に扱う。
徒歩圏には東急ストア、イトーヨーカドー、まいばすけっとなどがあるほか、隣駅の北綾瀬では2025年6月に大型ショッピングセンター「ららテラス北綾瀬」が開業したばかりで、競争が激化しそうだ。

館内にはクリニックモール、回転寿司も?

このほか、サンライズ綾瀬の上層階にはクリニックモール「そうごうメディカルモール綾瀬中央(仮称)」が設けられており、12月以降に「綾瀬中央診療所」など複数のクリニックが出店する予定となっている。館内ではまだテナント募集中の区画もあるとみられる。
なお、建築計画時のパース図では「くら寿司」の看板も設置されていたが、同店の開業予定日などについては未定となっている。

サンライズ綾瀬(オーケー綾瀬駅前店)

東京都葛飾区小菅4-10-3
営業時間:8:30~21:30(オーケー)

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スーパーセンタートライアル西条店、2025年11月26日開店-愛媛県初出店

愛媛県西条市の産業道路沿いに、トライアルHDのディスカウント総合スーパー「スーパーセンタートライアル西条店」が2025年11月26日に開店する。

トライアル、愛媛県初出店は西条市

スーパーセンタートライアルが出店するのは、西条市の県道13号線・産業道路沿い。ここにはもともと水田があった。
近隣には業務スーパーが、産業道路沿いには大黒天物産ラ・ムー、ドン・キホーテなどが出店しているがいずれもおよそ1km以上離れている。
トライアルの本社は愛媛県と比較的近い福岡県であり、それゆえ近隣の山口県、大分県には多くの店舗があったものの、愛媛県には初出店となる。

一般的なトライアルの店舗。(イメージ)

スーパーセンタートライアル西条店の建物は平屋で店舗面積は4,278㎡、営業時間は24時間。
食品に加えて生活雑貨、衣料、寝具、小型家具、家電などを販売するディスカウント総合スーパー業態となる。

トライアル西条店

愛媛県 西条市 喜多川811番地1
営業時間:24時間

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西武本川越ぺぺ、2026年1月13日閉店-本川越駅ビル、11月17日より閉店企画など開催

埼玉県川越市にある西武新宿線本川越駅の駅ビル商業施設「西武本川越ぺぺ」が、2026年1月13日に閉店する。
館内では11月17日より閉店セールをはじめとした様々な企画が開催されている。

西武本川越ペペ。

バブル期に開業した本川越駅ビル「ペペ」

西武本川越ぺぺは1991年9月に開業、店舗面積は13,050㎡で地上5階地下1階建て。現在は、西武HDグループ西武リアルティソリューションズ(東京都豊島区)が運営している。

本川越ペペ開業時のようす。(ニュースリリースより)

総テナント数は55店舗で、いなげやブルーミングブルーミー無印良品ABC-MART、リブロニトリデコホームゴールドジムなどが出店。バブル期の設計らしい大きな吹き抜けが特徴であった。
また、隣接して川越プリンスホテルが立地している。

本川越駅ビルのフロア構成。(2024年)

将来的には再開発を視野に検討

本川越ペペの閉店は約35年が経過した施設などの老朽化のため。閉店後の1月14日より2階の改札口は閉鎖される。
西武HDは「住みたいまち、訪れたいまち」の実現をテーマとして将来的には再開発を視野に検討しているというが、11月時点で具体的な解体予定や再開発計画は発表されていない。
なお、川越プリンスホテルは営業を続ける。

本川越ペペ・館内のようす。

本川越駅ビル、11月17日より「ありがとうSALE」

本川越ペペの館内では、11月17日より12月末まで「ありがとうSALE」を開催する。
キャッチフレーズは「思えば、思い出ばかりだね」で、西武HDは「大きな思い出ではないかもしれないけど、ほっと心があたた まるたくさんの思い出とともに、ありがとうの感謝を伝えながら、『残りの数か月間を地域の皆さまと一緒に歩んでいきたい』という願いを込めた」としている。

本川越ペペ・閉店キービジュアル。(ニュースリリースより)

期間中は各店にて34年分の感謝を込めて対象商品最大70%OFFや一部商品を限定価格で販売するほか、ノベルティのプレゼントなどを実施。また、12月13日・12月14日には似顔絵アーティスト「ラクガキヤのマコ」による似顔絵パフォーマンスを実施するなど、閉店へ向けて様々なイベントが開催される予定となっている。

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イオンスタイル諏訪、2026年秋開店-旧ジャスコ跡地、諏訪湖が望める屋上展望デッキ広場も

長野県諏訪郡下諏訪町のJR中央本線下諏訪駅近くにイオン系大型総合スーパー「イオンスタイル諏訪」が2026年秋を目処に開店する。

イオンスタイル諏訪。

40年の歴史誇ったイオン諏訪店、約7年間更地状態だった

イオンスタイル諏訪の事実上の前身となる大型総合スーパー「ジャスコ諏訪店」は1977年9月に開店。建物は地上3階建で売場面積は8,234㎡。
ジャスコ諏訪店は開店以来、製糸系不動産ディベロッパー「昭栄(現ヒューリック)」諏訪工場跡地再開発施設「昭栄諏訪ショッピングセンター」の核店舗として営業しており、2011年3月のイオン系運営会社再編にあわせた「イオン諏訪店」への改称後も下諏訪町を代表する大型店として存続。2018年5月7日から6月29日まで下諏訪町との業務委託により移動販売実験を行うなど、地域に不可欠な存在となっていた。
一方、イオン諏訪店は開店から築40年以上経過するなど老朽化が進んでいたため、将来的な建替再出店を視野に入れつつ、2018年8月20日をもって閉店し40年の歴史に幕をおろしていた
イオン諏訪店の閉店にあわせ、同店運営会社「イオンリテール」は、同年9月8日に約10km離れた諏訪市の系列複合商業施設に「イオン諏訪ステーションパーク店」(売場面積1,917㎡)を開店し、諏訪店の事実上の代替として実用衣料や生活雑貨を展開することで便宜を図ったもの、諏訪店跡地は約7年間未活用状態にあった。

直営棟+専門店棟の2棟体制、交流拠点めざす

イオンスタイル諏訪の建物は2棟地上2階建+地上1階建で敷地面積は約21,060㎡。
イオンスタイル諏訪は「多世代交流型」「諏訪湖を望む心地よい生活拠点」を掲げ、2023年6月締結の「下諏訪町とイオンリテール株式会社との連携協定」に基づく「さまざまな世代の方が交流できる空間」や専門店棟屋上展望デッキ広場を展開。関係機関との連携のもと、ドローンを活用した空路配送や道路寸断時における物資運搬の検討を進める。

イオンスタイル諏訪専門店棟、イメージにはそよら型広場も。

同店は下諏訪町における観光の結節点として、隣接自治体(岡谷市・諏訪市)に加えて茅野市や塩尻市といった広域からの集客をめざすとしており、老朽化による専門店の相次ぐ撤退がみられた旧店舗以上の賑わいが期待されそうだ。

イオンスタイル諏訪のイートインスペース。

イオンスタイル諏訪

住所:長野県諏訪郡下諏訪町南四王6133

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オリンピック市川店、2026年1月18日閉店-JR市川駅前の旧松坂屋市川店、耐震不足が一因か

千葉県市川市のJR市川駅前・アイアイロード商店街にあるディスカウントストア「オリンピック市川店」が、2026年1月18日に閉店する。

オリンピック市川店。

かつて百貨店「松坂屋」だった市川駅前のオリンピック

オリンピック市川店が出店する道口ビルは1971年4月に松坂屋系総合スーパー「松坂屋ストア市川ショッピングセンター」として開店。1977年に百貨店「市川松坂屋」(松坂屋市川店)に転換したものの、1999年8月に閉店した。なお、建物は広告塔屋が異常に高く、増築できる造りになっていたと思われる。
建物はそのまま2000年3月にディスカウントスーパー「オリンピック市川店」となり、約25年間にわたって営業を続けていた。

オリンピック市川店。

オリンピック市川店の売場はテナントを含め地階から4階まで、店舗面積は4,246㎡。生鮮食品を取り扱わない店舗だった。
また、テナントとしてTSUTAYA(2022年3月に閉店済み)、ペットショップなどが出店するほか、保護猫の譲渡会もおこなわれていた。

老朽化による耐震性不足が原因か

オリンピック市川店の閉店は、店頭の掲示にて発表されたもの。
市川市によると、オリンピック市川店が出店する道口ビルは、老朽化などによって耐震性不足状態であるとされていた。
(なお、オリンピックに隣接する市川ビル(ダイエー市川店)は耐震改修済みである)
建物は築55年を迎えることもあり、近く再開発される可能性も高いであろう。

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新宿三丁目ロフト、2025年11月21日開店-ロフト新宿再出店は丸井、地元の有名老舗とコラボも

東京都新宿区のデパート「新宿マルイ」(丸井新宿店)に、大手雑貨店「新宿三丁目ロフト」が2025年11月21日に開店する。
ロフトは新宿エリア再出店となる。

新宿マルイ。

ロフト、三越アルコット→小田急ミロード→マルイに

ロフトは2004年10月に「新宿三越アルコット」に「新宿ロフト」として新宿エリア初出店したが、同店がビックロになることに伴い2007年1月閉店。2016年3月には「小田急新宿ミロード」に「新宿ミロードロフト」として再出店したものの、同店の再開発に伴い2025年3月に閉店していた。
ロフトは約9か月ぶりの新宿エリア再出店となった。

3月までロフトが出店していた新宿ミロード。

なお、開店直前まで「(仮称)新宿ロフト」としていたものの、初代「新宿ロフト」があったことに加えて、近隣に雑貨店よりも歴史が長い大手ライブハウス「新宿ロフト」があるため差別化をおこなったものとみられる。

東京都心初のワンフロア標準型店舗

新宿三丁目ロフトが出店するのは、新宿マルイの3階。
現在ロフトが標準型店舗とする「ワンフロア型のロフト」は東京都心初となる。

新宿三丁目ロフト(ニュースリリースより)。

店内には新宿の街の賑わいをネオン管をイメージしたデザインの「新宿三丁目ロフト」の看板を設置。同店オリジナルポスターやビジュアルデザインを用いて鮮やかに彩るとしている。

新宿三丁目ロフト・イメージ(ニュースリリースより)。

新宿三丁目ロフトの売場面積は約1,280㎡。トータルで約25,300種類、美容・健康雑貨8,000種類、文具雑貨11,300種類、バラエティ雑貨4,700種類、生活雑貨1,300種類を揃える。
また、渋谷ロフト、銀座ロフト、梅田ロフトに続き、全国で4店舗目となるサンプリング(試供品)専用自動販売機「ロフボ」を設置する。

新宿の人気店舗とのコラボを実施

「新宿三丁目ロフト」では開店記念企画として、「新宿高野フルーツ」「新宿中村屋」「新宿追分だんご本舗」「麺屋武蔵」など新宿に拠点を置く店舗とのコラボレーション企画を実施する。
また、インバウンドスーベニールショップ「LOFT MEETS JAPAN」を設ける。

新宿高野×新宿三丁目ロフト(ニュースリリースより)。


新宿追分だんごのアクリルキーホルダー(ニュースリリースより)。

このほか、開店当日から合計税込2,500円以上購入した先着3,000名に「ロフトオリジナルトートバッグ」をプレゼントするとしている。

新宿三丁目ロフト

東京都新宿区新宿三丁目30番13号 新宿マルイ 本館3階
営業時間:午前11時~午後8時

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ベスト電器福岡本店の老舗蕎麦店「みすゞ庵」、2025年12月20日閉店-ベスト本店「再開発」への布石か

福岡県福岡市中央区天神の家電量販店「ベスト電器福岡本店」にある老舗蕎麦店「みすゞ庵」が、2025年12月20日に閉店する。
同店はベスト電器本店ビルの地権者の1社であるとみられ、今後の動向に注目が集まる。
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ベスト電器福岡本店。

1952年開業の老舗蕎麦店、現在はベストとの共同ビル

蕎麦店「みすゞ庵」は1952年に開店。ベスト電器福岡本店は家電量販店「バーゲンセンター」として1953年9月に開店、1956年にみすゞ庵に近い現店舗に移転。1968年にベスト電器に商号を変更した。現在の建物「ベスト電器みすゞ庵共同ビル」は1994年10月に完成。地下2階・地上11階建て、売場面積7,953㎡。開業時点では日本最大の家電量販店であった。
ビル名のとおり同地にあった蕎麦店「みすゞ庵」が1階に出店しているほか、11階には2011年より福岡市に拠点を置く人気アイドルグループ「LinQ」をはじめとしたのライブなどが開催されていた天神ベストホールベスト電器天神eホール)が設けられている。

ベスト電器福岡本店の1階にあるみすゞ庵。

2016年よりテナントとして漫画、アニメ、同人グッズなどを取扱う「メロンブックス」「らしんばん」が出店していたが、2025年10月に相次いで移転、もしくは店舗統合のため閉店していた。
その間も「みすゞ庵」は継続して出店。市役所が近隣にあることもあり、昼時には多くの客で賑わいを見せていた。

メロンブックス天神。現在はベスト電器から移転。

ベスト本店は閉店?それとも「移転・移転・移転」?

「みすゞ庵」の閉店は、同店の店頭にて発表されたもの。みすゞ庵は「長きに渡るご愛顧に深く感謝申し上げます」としている。
ベスト電器がある福岡市天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和規制緩和による民間再開発促進事業を推進中。2025年夏時点で73棟の建て替え事業が進行している。

福ビル跡地に完成したワン・ビル。

ベスト電器の周辺でも福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、西日本鉄道による「福ビル街区建替プロジェクト(現:ワン・ビル)」などの大型再開発がおこなわれていた。
天神ビッグバンの竣工期限は2026年末であり、仮にベスト電器本店が建て替えとなったとしても間に合わないと思われるものの、同店の今後の動向が注目される。


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スーパーセンタートライアル平群店、2025年11月19日開店-近鉄竜田川駅近くの国道沿いに

奈良県平群町の国道168号線沿い・竜田川沿いに、トライアルHDのディスカウント総合スーパー「スーパーセンタートライアル平群店」が2025年11月19日に開店する。

竜田川にトライアル出店-近くにザ・ビッグ

スーパーセンタートライアルが出店するのは、平群町の国道168号線沿い。近鉄生駒線の竜田川駅近くでもあり、向かいには百人一首で知られる竜田川がある。
トライアルの隣接地には「コメリパワー平群店」が2025年7月に開業している。また、1kmほど北側には2014年にイオンビッグが運営するディスカウントスーパー「ザ・ビッグエクストラ平群店」が出店しており、激しい競合が予想される。

一般的なトライアルの店舗。(イメージ)

スーパーセンタートライアル平群店の建物は平屋で、店舗面積は4,168㎡、営業時間は24時間。
食品に加えて生活雑貨、衣料、寝具、小型家具、家電などを販売するディスカウント総合スーパー業態となる。

スーパーセンタートライアル平群店

奈良県生駒郡平群町椿井104番地1
営業時間:24時間

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