カテゴリー別アーカイブ: 新店舗レポート

ドン・キホーテ京都アバンティ店、2016年7月22日開店-ドンキ、京都駅前に初出店

京都駅八条口前(駅裏)の複合商業施設「京都アバンティ」2階に、ディスカウントストア「ドン・キホーテ京都アバンティ店」が2016年7月22日に開店した。
AVANTY
京都アバンティ。

現在はOPAが運営するアバンティ

ドン・キホーテが入居する京都アバンティは1984年3月に開業。売場面積は14,682㎡。
開業以来、関西地場大手スーパー「イズミヤ」を核店舗として営業しており、1998年には渋谷系ファッションを中心とした店舗構成の「イズミヤFISMY京都店」に業態転換。さらに、2011年にはダイエーグループ(現・イオングループ)のファッションビル「OPA」に運営を委託、大規模なリニューアルが行われていた。

「京都駅前」初出店、立地活かし観光客向けサービスも

ドン・キホーテ京都アバンティ店は京都府4店舗目のドン・キホーテで、京都駅近くでは初出店。売場面積は1,660㎡。
食料品、化粧品、ブランド品、家電製品、衣料品、玩具、バラエティグッズなどを取り揃え、駅近くという立地を生かし、ビジネス関連商材の充実で出張客の獲得を目指す。
また、訪日観光客向け商品が充実していることも特徴。「抹茶味のお菓子」など定番商品のほか、「手ぬぐい」「箸」など京都ならではの民芸品、コスプレ衣装では「着物」や「模造刀」なども多く取り揃え、訪日客のネット需要に対応する「SIMカード」なども目立つ位置に陳列されている。
AVANTYdonki
「観光地・京都」を意識した店内。

また、京都府内のドン・キホーテで初となるウェルカムクルーの配置や、7通貨対応の外貨精算サービスでインバウンド需要の獲得を図るなど「京都ならでは」の独自サービスを展開していることも特徴となっている。
AVANTYdonki2
館内随所で「京都らしさ」をアピール。

京都駅前で進む商業集積、インバウンド獲得乗り出すドンキ

観光都市・京都の玄関口である京都駅前には、1997年にJR京都伊勢丹を核店舗とする京都駅ビルが、2007年にはビックカメラが開業。さらに2010年にはイオンモール、ヨドバシカメラが開業するなど、ここ20年間で急速に大型店の商業集積が進んでおり、観光客をターゲットとした売場を設ける店舗も多くある。
全国各地のドン・キホーテでは、化粧品や菓子を大量に買い込む訪日観光客の姿が目立つようになっているが、ドン・キホーテ京都アバンティ店でもそういった光景が繰り広げられることは間違いないであろう。
P1040858-
アバンティに隣接するJR京都駅(伊勢丹)。

外部リンク:2016年7月22日(金) 『ドン・キホーテ京都アバンティ店』オープン! ~観光都市・京都の玄関口にインバウンド強化店誕生~

マルヨシセンター高級業態「グランデリーズ」1号店、2016年7月12日開店-ローソン経営にも参入

四国の中堅スーパー「マルヨシセンター」(高松市)は、2016年7月12日に新業態「グランデリーズ」の1号店を高松市に開店させた。
W4Vqx9_q-11
グランデリーズ1号店となった太田店。

マルヨシセンター、高級スーパーに参入-安売競争激化で

「グランデリーズ」はマルヨシセンターの新業態で、1号店の「グランデリーズ太田店」は1997年に開業した「マルヨシセンター太田店」を改装したもの。
平屋、売場面積は1,819㎡。
「グランデリーズ」は、従来の庶民的なイメージの「マルヨシセンター」とは一線を画した、「健康とおいしさ」をキャッチフレーズにした店舗。
「伊予の元気豚」や「阿波の元気鶏」など、四国産のこだわりの食材を取り揃えるほか、健康に配慮した食品のコーナー、100円から気軽に買えるベーカリー、イートインコーナーなども新たに設置する。CIや店内ソングも、従来のマルヨシセンターとは異なったものを用いている。
EkCNocbL-1
「グランデリーズ」のシンボルマーク。

開業初日となった12日は朝から多くの買い物客が詰めかけ、店頭では開店記念品のキャンディーが配布された。
OhBaMY0e-
開店記念品のグラデリキャンディー。

競争激化で業態転換、今後も進むか

マルヨシセンターでは、近年「ディスカウントドラッグコスモス」や「ドラッグストアモリ」、「ザグザグ」などのドラッグストアと競合関係に当たる店舗が増えており、グランデリーズへの転換には、安売り競争とは一線を画す「こだわりの・ちょっといい食品」を販売する新業態で巻き返しを図りたい考えがあると思われる。
マルヨシセンターでは老朽化した店舗の改装も進めており、太田店の成否によっては、今後も既存店のグランデリーズ業態への転換が進むことも予想される。
CnJc9C4UIAA9Eml
店内のようす(マルヨシセンター公式ツイッターより)。

マルヨシセンター、コンビニにも参入-ローソンとFC契約

このほか、マルヨシセンターでは新たにローソンとのフランチャイズ契約を結び、7月6日にマルヨシセンターが運営するローソンの1号店を観音寺市内に出店させるなど、経営改革を推し進めている。

外部リンク:グランデリーズ

フロム中武、2016年5月26日全面改装開業-”サブカルの聖地”は消滅

東京都立川市のJR立川駅前にある大型商業ビル「フロム中武」(ふろむちゅうぶ)が5月26日にオープンした。_MG_3591
リニューアルオープンしたフロム中武。

店舗数はかつての半分以下、ニトリなど大型専門店中心に

フロム中武は中武ビルディングが運営する専門店ビルで、店舗面積は12,552㎡。
1962年に中武デパートとして開業し、1984年の全面リニューアルを機に現在の店名となった。
耐震工事のため2015年4月30日をもって閉店していたが、およそ1年に及ぶ改装の末、今年5月26日にリニューアルオープンした。
2015年の閉店前に60あった専門店はテナントの総入れ替えにより26店に縮小し、スーパー「マルエツ」、家具「ニトリデコホーム」、紳士服「サカゼン」、100円ショップ「ダイソー」など、大型専門店を中心とする店舗構成となった。P10403503階のニトリデコホーム。

地階の食品スーパー「マルエツ」は立川駅前初出店。
伊勢丹や高島屋など、立川駅周辺は百貨店を中心とする高級志向の小売店が多い半面、普段使いの食品スーパーが不足していたため、今回のマルエツの出店は待望であった。
営業時間も7時から25時と長いため、帰りの遅い立川市民にとっては非常に価値ある存在となっている。P1040354
マルエツは地下1Fに入居。

“サブカル聖地”の面影なく、改装後はトレカ店のみに

フロム中武に2005年から導入された正面看板に掲げられる立川に関する「キャッチコピー」はフロム名物として利用者から愛されてきた。

(キャッチコピーの例)「立川は、大丈夫。
           「立川は、力持ち!?
           「本気(マジ)で立川

今回のリニューアルオープンでは「心機一転」というシンプルなキャッチコピーとなった。
次回掲げられるキャッチコピーでは待望のフロム節が復活するのか、こちらも注目である。_MG_3594今回のキャッチコピーはシンプルに「心機一転」。

フロム中武は、2002年11月にアニメショップ最大手「アニメイト」が進出して以降、フィギュア専門店「ボークス」、中古同人ショップ「らしんばん」、カード専門店「ミント」、アイドルカフェ「ハーツ劇場」、ゲームセンターなどが相次いで出店。
輸入雑貨店や古物専門店、イベントスペースが併設され、一時は「ももいろクローバー」(当時)がライブ拠点の1つとしていたなど、前述の独特なキャッチコピーとともにサブカルの街・立川の「聖地」として一躍注目されることとなった。

閉店末期は約60店舗ほどの専門店が出店していたが、そのうち10店舗ほどがサブカル系店舗だった。
改装工事直前もサブカル関連フロアの存続を発表しており、工事後もサブカル系テナントを重視した売場作りを目指していた。
しかし、主力店舗であった「アニメイト立川」の南口への完全移転や、アイドルカフェ「ハーツ劇場」のMEGAドン・キホーテ(旧・ダイエー)への移転などが重なり、かつてフロムを賑わせていたサブカル系テナントの呼び戻しに失敗。
このため、リニューアル後に入居するサブカル店は、新規出店したトレーディングカード専門店の「ホビーステーション」だけとなってしまった。P10403535階のホビーステーションは唯一のサブカル系店舗。

第一デパート跡の「タクロス」はヤマダ電機が核店舗に

フロム中武と並ぶサブカルタウン・立川のもう一つの聖地として、フィギュアショップ「コトブキヤ」の本店があることでも有名であった立川第一デパートが挙げられるが、こちらも2012年に閉店済み。
2016年7月から秋に32階建てのタワーマンションや公共施設を併設した複合施設「タクロス」が順次オープンする予定だが、このタクロスの核店舗は「ヤマダ電機LABI立川」になることが決まっている(ヤマダ電機は今秋オープン予定)。
MG_3588-1
タクロス。ヤマダ電機が核となる。

コトブキヤをはじめ、かつて立川のサブカルファンたちの「行きつけ」であったアニメイトやアイドル劇場は今も移転先の店舗で健在である。
しかし、かつてはフロム中武と第一デパートがこれらのサブカル系店舗を一挙に抱えており、それが二つのデパートを「立川サブカルの聖地」たらしめる所以であった。
駅前再開発の波によってサブカルの街・立川は新たなステップへと歩みを進めている。
しかし同時に、かつてそこに建っていた「聖地」の面影を感じられなくなってしまったこともまた事実であった。 
tachidonki3-1-
各店舗の位置図(ドンキサイトより、店舗名加筆)。

tachidonki1
立川の新たなサブカル聖地となりつつあるドンキホーテ(ダイエー跡)。
アイドルカフェやサバゲー場、コスプレ店なども入居。

外部リンク:フロム中武
関連記事:MEGAドンキホーテ立川店、2月5日開店
関連記事:立川第一デパート跡地に「タクロス」、7月末開業
関連記事:立川高島屋にジュンク堂書店出店-多摩地区最大級
関連記事:ららぽーと立川立飛、12月10日開業

 

仙台パルコ2、7月1日開業-仙台パルコ新館「オトナ」ターゲットに

JR仙台駅西口に大型ファッションビル「仙台パルコ2」が7月1日に開業した。
IMGP0463-1
来店客で混み合った開業初日の「仙台パルコ2」。

仙台パルコ2号館、シネコンやレストラン街も

「仙台パルコ2」が出店したのは、JR仙台駅西口のバスプールに隣接した街区。2階エントランスはペデストリアンデッキと連結し、JR仙台駅から直接アクセスすることができるほか、仙台市営地下鉄南北線・東西線の仙台駅にも隣接する。
300メートルほど離れた仙台駅西口には「仙台パルコ」が立地しており、仙台のパルコは2館体制となった。 

「仙台パルコ2」は1階がレストラン街、2階から5階までが専門店街となり、6階から9階まではシネマコンプレックス(シネコン)「TOHOシネマズ 仙台」が入居。売場面積は約10,000 m2で、既存の「仙台パルコ」と合わせると約23,000 m2となる。また、地階には駐車場が設けられている。
開業初日となった7月1日は、朝から約500人の客が行列を作り、大勢の来店客で混み合った。 

「オトナ」ターゲットにした多彩な専門店

「仙台パルコ2」の コンセプトは「オトナ 考える PARCO」。メインターゲットを30歳以上の男女と想定し、若年層をターゲットとした本館との棲みわけを図った。
仙台駅前のペデストリアンデッキに接続し、駅から直接アクセスできる2階には、いずれも東北初出店となる三宅一生のファッションブランド「バオ バオ イッセイ ミヤケ」、チョコレート・カフェ「リンツ ショコラ カフェ」、バルセロナ発の飴細工専門店「パパブブレ」、福岡発のだし専門店「茅乃舎」など、多彩な店舗が入居した。

また、3階および4階はレディスファッションのフロアとなり、「ランバン オン ブルー」「キャス キッドソン」など東北初出店のブランドが多く入居した。いずれも高級志向なブランドが多く、メインターゲットである「30歳以上のオトナ」に沿った店舗構成となった。
IMGP0488
ターゲットは「オトナ」。ファッショナブルな専門店が並ぶ。

5階はカジュアルなフロアに

5階は一転、東北初出店となるカジュアルファッションの「コーエン ジェネラルストア」「マンハッタン ポーテージ」など、幅広い層をターゲットにした店舗が入居した。また、「東北スタンダードマーケット」は、また東北発の工芸品や民芸品を扱う店として注目を集めている。この階は「TOHOシネマズ 仙台」のエントランス階ともなっている。
IMGP0480
5階に入居する「マンハッタン ポーテージ」。

仙台市民待望の駅前シネコン「TOHOシネマズ仙台」

6階から9階は「TOHOシネマズ 仙台」となった。
9スクリーン、約1700席の規模。仙台駅前へのシネコンの進出は初であり、また約10年ぶりの東宝系列の映画館の復活となるため、仙台市民の注目を集めている。
仙台市内には従来よりシネコン「MOVIX 仙台」が存在していたが、都心から離れた長町副都心に位置するため、交通アクセスの面で不便であった。仕事や学校帰りなどに映画館に立ち寄る市民が増えることが想定される上、邦洋の人気映画以外にもアート作品やアニメ作品、ライブビューイングなども積極的に上映するといい、仙台の文化発信基地としての期待がかかる。
IMGP0474
「TOHOシネマズ 仙台」のエントランス。

1階はレストラン街「パルイチ」に

1階に設けられたレストラン街は隣接する「仙台朝市」にちなんで「パルイチ」と名付けられた。12のレストラン全てが東北初出店および新業態店と、話題性のあるラインナップとなった。1階にレストラン街を設けるのはパルコ初の試みという。
IMGP0496
1階に設けられたレストラン街「パルイチ」。

周辺商業施設との「化学反応」に期待

パルコ2の東側には、青果・食品を中心とした商店街「仙台朝市」が隣接する。
戦後の青空市場に由来するこの商店街は、「仙台の台所」として市民に親しまれ、都心にありながら市場の賑わいと風情を保っている。
IMGP0490_2
買い物客で賑わう「仙台朝市」。

IMGP0493
都心にありながら市場の風情を保っている。

また、パルコ2の南側に隣接する大型商業施設「エンドーチェーン・イービーンズ」には、アニメショップ「アニメイト」や、大型コミック売場を備える「喜久屋書店」などが入居し、サブカルチャーの発信基地となっている。
IMGP4859 のコピー
パルコ2に隣接する大型商業施設「イービーンズ」。

仙台パルコ2はこうした個性豊かな2つの商業施設に囲まれた街区に開業したことになる。

「30歳以上のオトナ」をターゲットにファッショナブルな専門店を集め、映画館とレストラン街を併設した仙台パルコ2。
庶民文化に、サブカルチャーに、最先端のファッション。東北最大のターミナル駅の目の前にして全く個性の異なる3つの商業施設が隣接することになったこの地区では、異なる文化の面白い「化学反応」が期待できるのではないだろうか。

外部リンク:仙台PARCO2 OPEN!|仙台PARCO
外部リンク:『仙台パルコ2』 2016年7月1日(金)グランドオープン!(プレスリリース、PDF)
外部リンク:TOHOシネマズ 仙台 7月1日(金)グランドオープン!(プレスリリース、PDF)
関連記事:仙台パルコ2、2016年7月開業-目玉はTOHOシネマズ

仙台空港、7月1日完全民営化-東急系運営、「仙台国際空港」に

宮城県名取市の「仙台空港」が2016年7月1日より完全民営化し、愛称を「仙台国際空港」に改称した。P1040397完全民営化を果たした仙台空港。

国管理空港から東急系の第三セクター運営に

仙台空港を運営するのは、東京急行電鉄が筆頭株主で、前田建設工業、豊田通商、宮城県などが出資する第3セクター企業の「仙台国際空港株式会社」。
同社は2015年12月に設立。民営化を控えた2016年4月には、仙台空港ビル、仙台エアカーゴターミナル、仙台エアポートサービスの空港子会社3社を吸収合併していた
国内の民営空港は、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港、大阪国際空港に次いで5施設目となる。
7月1日からは滑走路の管理・着陸料の徴収が開始されるとともに愛称を「仙台国際空港」とし、これまで国管理空港であった仙台空港は晴れて完全民営化を果たした。

 LCC専用棟を建設、料金体系見直し国際線増を目指す

仙台空港の年間旅客数は2015年現在で約315万人。そのうち、国際線旅客数は約17万8000人と、石川県の小松空港(小松飛行場)、北海道の旭川空港などよりも少ない。
 仙台国際空港では、今回の民営化により国の供用規定により定められていた着陸料などの空港使用料を自由に設定できるようになったため、伸び悩む国際線旅客数を増やすための起爆剤として、2016年11月からの冬のダイヤ運航に合わせて新たな料金体系を導入、旅客数に合わせ空港使用料をフレキシブルに設定することで、主にLCC(格安航空会社)国際線の就航数増加を狙う。
さらに2018年度を目途にLCC専用の搭乗棟「ピア棟」を建設し、LCC需要の受け皿を確保する予定。
これらのLCC誘致の姿勢を積極的に示した甲斐もあり、さっそく同空港初となる海外LCC「タイガーエア台湾」の誘致に成功。6月29日より台北―仙台間で週4往復の運航を開始した。P1040401現在の国際線チェックインカウンターは閑散としている。

 仙台国際空港では、東京オリンピックを迎える4年後の2020年度には410万人、さらに30年後の2044年度には550万人の旅客数を見込んでおり、「国際」の名に恥じない空港になることが期待される

商業施設も充実、面積は現在の7倍へ

これまでの仙台空港内の商業施設・飲食店等の店舗はきわめて小規模であり、空港ビルとしての魅力の低下を招いていた原因でもあった。
そこで、仙台国際空港を運営する新会社は、空港内の商業施設の充実も掲げている。
改装第一弾として、2016年度中には1階部分を改装しカフェなどを新設。さらに2018年度中には東北の魅力ある産品を扱う商業施設を開設する予定で、これまで多くの商業施設を手がけてきた東急グループの手腕が試される。P1040399現在の小規模な商業スペースは将来的に7倍まで拡大する見込み。

最終的には、商業エリアは現在の7倍ほどに拡大する見込みで、空港の「商業施設」としての価値の向上が期待される。

空港への交通網の充実も

また、今回の空港民営化に合わせる形で、空港への二次交通を整備する動きも出ている。
福島交通、会津バス、岩手県北バスなどを傘下に持つ「みちのりホールディングス」は、広域な営業エリアを生かす形で、仙台空港を起点とし、福島市を経由し会津若松まで運行する路線バスと、松島・平泉を経由し岩手の安比高原に至る観光バスを年内から運行させる方針を固めた。
仙台空港から東北各地へと繋がる二次交通網の一体的な整備は、東北観光を振興させるために必要不可欠であり、このように、民営化された仙台空港が「東北の玄関口」としての役割を確立するためには、空港だけでなく自治体や関連事業者を含めた積極的な政策が求められている。

空港民営化の動き、全国へ-高松、福岡など

仙台空港に次いで、高松空港や福岡空港などでも民営化の動きが出ている。
仙台空港では、国が空港の所有権はそのままに運営権だけを民間に売却する「コンセッション方式」により民営化を果たしたが、高松や福岡もこの方式での民営化が検討されている。
地方空港の民営化は地域の活性化にも繋がる可能性を秘めている一方で、「空港」という公共性が高い事業であるからこそ、運営の失敗は許されない。
それだけに、仙台空港での事業の成否は、全国的な空港民営化の流れにも影響を及ぼすことが予想され、仙台空港の動向は今後も注目を集めることとなりそうだ。

外部リンク:仙台国際空港

KITTE名古屋、2016年6月17日開業-JPタワー名古屋に

愛知県名古屋市のJR名古屋駅前にある「JPタワー名古屋」内に、新たな商業施設「KITTE名古屋」が2016年6月17日にグランドオープンした。
IMG_0086s
KITTE名古屋が入居するJPタワー名古屋。

「KITTE名古屋」は飲食店中心、全36店舗

KITTE名古屋は日本郵便グループが運営する商業施設で、「JPタワー名古屋」(高さ195m、地上40階~地下3階建)の3階~地階に入居。売場面積は4,650㎡。
6月17日に開業したのは全36店舗のうち27店舗で、そのうち14店舗が中部地方初出店。2017年春のJRゲートタワーや新バスターミナルの完成に合わせて全店舗が出揃う予定で、これまでのKITTE東京、KITTE博多とは異なり、飲食店中心の店舗構成となっている。
IMG_0036s
館内の吹き抜け。

IMG_0044s
 KITTE名古屋・館内(2階)。

IMG_0043s
出店店舗。飲食店中心で、残る9店舗は来春までに順次開業する。

IMG_0095s
地階「美味横丁」入口。

IMG_0091s
JPタワー名古屋内には名古屋中央郵便局が入居する。

名古屋らしい演出も

館内の吹き抜けには、KITTE名古屋のシンボルとして祐成政徳氏による高さ8.8メートルの金鯱のモニュメント「GOLD FISH」が設置されている。
また、吹き抜けでは開業を記念して7月10日(日)まで「七夕飾り・美濃和紙あかりアート展」を開催中。
IMG_0038-
1階にある金鯱のモニュメント。

IMG_0040-s
七夕飾り・美濃和紙あかりアート展。

グランドオープンを迎えた17日には朝から多くの人が詰めかけた。
テープカットに際し、日本郵便の井上執行役員は「郵便も人と人を繋ぐことがコンセプト。KITTE名古屋は皆さまにとって切ってもきれない場所になると思う」と挨拶した。
IMG_0037s
多くの客が詰めかけた。

外部リンク:KITTE名古屋
外部リンク:JPタワー名古屋
連記事:大名古屋ビルヂング、3月9日全館開業-伊勢丹出店

イオンタウンユーカリが丘、6月10日開業-イオンタウン最大規模

千葉県佐倉市に「イオンタウンユーカリが丘」が6月10日にグランドオープンした。
P1040334-
イオンタウンユーカリが丘。

イオンタウン最大の店舗、ユーカリが丘に誕生

イオンタウンユーカリが丘は、千葉県佐倉市のニュータウン・ユーカリが丘の「ミライア街区」に出店。
延床面積は約127,280㎡でイオンタウン史上最大規模、駐車可能台数は約2,260台で、イオンタウンの中では大垣(岐阜県)、古川(宮城県)に次ぐ3番目となる。
コンセプトは「~集う!味わう!育てる!~わたしの夢がかなう街」で、発展著しいユーカリが丘の新たな「心臓」として、更なるまちの進化を担う店舗として期待される。

148店舗が出店-各フロアの注目テナントは

イオンタウンユーカリが丘は道路を挟んで西街区と東街区に分かれており、西街区・東街区共に店舗棟は地上3階建てで、2階と3階部分がデッキにより繋がっている。
ここでは、西街区・東街区の各フロアごとの注目テナントをレポートする。

西街区

1F 圧倒的な食の提案フロア
西街区1階の核店舗は、総合スーパー「イオンスタイル」の食品売場。
鮮魚コーナーでは、マグロの販売に特化した「まぐろショップ」が展開し、普通のスーパーでは滅多に手に入らないマグロの希少部位を販売する。
また、惣菜コーナーでは、千葉県産の食材を積極的に使用し、「じもの」にこだわった惣菜を数多く販売する。
購入した惣菜は、売場に隣接するグルメコートに持ち込み、手軽に食べるといったことも可能。
P1040325核店舗のイオンスタイル。

2F 毎日カジュアルスタイルのフロア
西街区2階は、「イオンスタイル」のファッション・住まい・暮らしのコーナーを中心に、化粧品の「イオンボディ」、靴の「ASBEE」などが主なテナントとなっているほか、「ユーカリが丘ヒルズ歯科」も入居。

3F ハッピーファミリーライフのフロア
西街区3階の核店舗となる子供用品店の「キッズリパプリック」は、同店で関東最大級の広さと品揃えを誇る。
遊戯施設やベビールームを設けるなど、子育て世代の多いユーカリが丘のニーズを最大限キャッチした店づくりがされている。
P1040328
キッズリパブリック。同店では関東最大。

吹き抜けの近くには、ナムコが手がける子供向けアミューズメント施設「あそびパーク」が展開する。
自由に走り回れる砂場「屋内砂場 海の子」や無人島をイメージしたフワフワ遊具「海の無人島」など、子ども達が気軽に南国気分を味わえる「あそび場」となっている。
P1040326
あそびパーク。

東街区

1F 最新ファッションとBOOKとグルメのフロア
東街区1階の注目店舗は、書店の「未来屋書店」とカフェの「カフェ・ド・クリエ」のコラボ店舗。
両店の間には敷居が存在せず、カフェ・ド・クリエの座席でコーヒーを飲みながら、未来屋書店の書籍を読むことが可能。
未来屋書店とカフェ・ド・クリエのコラボ店舗はモンテメール芦屋に次ぐ全国2店舗目で、イオングループの大型店では初出店となった。
P1040331未来屋書店とカフェ・ド・クリエのコラボ店舗。

また、今秋には、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」が久々の新規出店となる店舗を開業させる予定。
閉店が続く同店であるが、イオンタウンユーカリが丘への新規出店が日本における戦略の一つのターニングポイントとなるのか、注目が集まる。P1040332クリスピークリームドーナツ予定地は現在休憩所に。

また、ファストファッションの「H&M」も秋にオープン予定。
最近は新規・新装開業するイオンモールへの出店が相次いでいたが、イオンタウンへの出店は初となる。

2F 3世代のアクティブライフ応援のフロア

千葉初出店となる「VIVRE GENE」はイオンリテールが運営するファッションビル「ビブレ」の小型店舗。
これまで全国のイオンモールに出店してきたが、イオンタウンへの出店は初となる。P1040329ビブレジーン。

3F 大人世代のゆとり生活支援のフロア
西街区3階には、イオングループのショッピングセンターではお馴染みのテナントである、家電量販店の「ノジマ」や、100円ショップ「ダイソー」などが出店している。

イオンタウン開業の裏で旧サティは閉店-2017年春を目処に山万直営のSCへ

山万ユーカリが丘線地区センター駅前にあるSC「スカイプラザ」の核店舗として入居していた「イオンユーカリが丘店」は、イオンタウングランドオープンの5日前となる6月5日に閉店した。
同店舗は旧マイカルの「ユーカリが丘サティ」として1992年にオープン(のちのサティ2番街オープンにより「サティ1番街」に)。ユーカリが丘最大のスーパーとして、イオンにリブランドされた後も大きな存在感を示していたが、今回のイオンタウンの開業によりお役御免となった。_MG_35756月5日をもって閉店した旧イオンユーカリが丘店。
2017年春を目処に山万直営のSCがオープン予定。

しかし、ユーカリが丘の開発主体である山万は、旧イオン含むスカイプラザ全体をリニューアルし、2017年春までに新たなショッピングセンターを開業させる方針を示している。
山万直営となるSCには、スーパーのみならず、ホームセンターや医療、教育系のテナントなど50-60店舗が入る予定で、テナント面でイオンタウンとの差別化が図られる見通しだ。

イオンシネマが入居するユープラ、旧サティ閉店で正念場

また、ユーカリが丘駅前には三越の小型店「エムアイプラザ」を核店舗とする商業施設「ユーカリプラザ」(通称:ユープラ)がある。
旧マイカルが1999年に「ユーカリが丘サティ2番街」としてオープンさせたユープラは、印旛地域南部では貴重な映画館であるイオンシネマ(旧ワーナーマイカルシネマズ)を抱えている。_MG_3567イオンシネマを抱えるユープラ。
イオンタウンとは約600m離れている。

しかし、本来であればイオンシネマがテナントとして入居するケースも多いイオンタウンとは約600m離れていることや、隣接するスカイプラザの一時的な空洞化など、取り巻く状況は必ずしも良好とは言えない。

このように、ユーカリが丘にはイオンタウンやユープラと言った動員力の大きな施設が点在しているだけに、スカイプラザのリニューアルをはじめとした施設間での回遊性の向上が、さらなるまちの賑わい創出に繋がるであろう。

高齢化・人口減少しないニュータウン「ユーカリが丘」
-山万の「成長管理型」まちづくりは次なる領域へ

千葉県佐倉市ユーカリが丘は、不動産会社「山万」の手によって、高度経済成長期の1971年から開発され78年に分譲を開始したいわば「ニュータウン」である。
しかし、ユーカリが丘の「成長管理型」と言われる中長期的な視点に立った開発は、高齢化や人口減少が問題となっている他地域のニュータウンとは一線を画しており、「持続可能なまち」を実現している。
その要因となっている主な例が以下に挙げるものである。

  • 毎年一定の戸数以上は分譲せず、将来的な高齢化リスクを防ぐ
  • 高層マンションを作ることで、主にユーカリが丘の戸建て住宅に住む子育てが終了した親世代の「住み替え」ニーズに応える
  • ユーカリが丘で育った住民が子育て世代となったときに、親の住む高層マンションの近くの戸建てに再び住むといった「近居」を実現出来る

山万はその他にも、保育施設の充実による子育て世代への支援や、老人施設の充実による高齢者へのサポートなど、まちに住む誰もが「住みやすい」と感じるまちづくりを行っている。

今回開業したイオンタウンにおいても、関東最大級のキッズリパブリックやあそびパークなど、子育て世代とその子供に寄り添った売場構成がなされており、ここでも“ユーカリが丘というまちに適したニーズ”が反映されている。_MG_3573 (1)ユーカリが丘の高層マンション群とイオンタウン。

ミライア街区にオープンしたイオンタウンは、新時代のまちづくりとして注目を集める「ユーカリが丘・モデル」をさらに高いステップへと押し上げていくことにも繋がりそうだ。

外部リンク:イオンタウンユーカリが丘

かみしんプラザ、2016年6月9日改装オープン-平和堂が出店

大阪府大阪市東淀川区のショッピングセンター「かみしんプラザ」が、6月9日にリニューアルオープンした。
kamishinplaza_kamishinjo
かみしんプラザ

かみしんプラザはダイエー上新庄店を核とする「レインボープラザ上新庄」として1980年開業。売場面積は約9,600㎡。
2005年にダイエーが撤退した際、施設を保有する青果専門商社「シーオン」が改装を実施したが、同社の経営破綻により、現在は三菱商事系の日本リテールファンドが運営を行っている。

開業10周年を期に大規模リニューアル

今回の改装は2005年の開業以来、最大規模となっており、内外装も一新。複雑な店舗区画を整理し、閉塞感のあった地下フロアの導線を明快なものに変えた。
核店舗は、イオン系の「光洋」に変わり食品スーパー「平和堂・フレンドマート」が出店。
そのほか、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、リサイクル子供服専門店「ECO&KIDS AKIRA」、セルフ讃岐うどんチェーン「はなまるうどん」などが新規出店している。
また、12月下旬から休業していたイズミヤ系の大型書店「アミーゴ書店」や、ファストフード店「スガキヤ」、「ファーストキッチン」も営業再開。
改装工事のため、1階で移転仮営業していた一部テナントも地階での営業を再開した。

フードコートも以前より見通しのいい空間になっている

平和堂食品売場の面積は光洋時代の1.5倍

平和堂フレンドマートを運営する平和堂グループは滋賀県大津市に本部を置くスーパーマーケット準大手。滋賀県を中心に2府7県に約160店舗を展開している。
平和堂は琵琶湖ネックレスチェーン構想を掲げ、従来は店舗の大半が滋賀県に集中していたが、近年は大阪市近郊や京都府南部への新規出店を進めており、上新庄への出店もその一環とみられる。
平和堂フレンドマートかみしんプラザ店(平和堂公式サイトより)

平和堂フレンドマートかみしんプラザ店の店舗面積は、2015年12月まで同区画で営業していたコーヨーの約1.5倍となる1,818㎡。
従来、西側入口付近にあった惣菜コーナーを移設し、生鮮3品を拡充。
世界各国のチョコレートを集めた「ショコラマルシェ」やワインコーナーの充実など、高品質路線の売場作りを目指す。

競合激しい上新庄

かみしんプラザの半径1km圏内には、「ダイエーグルメシティ」、「関西スーパー」、「イズミヤ」、「ライフ」、「食品館アプロ」、「フレスコ」、「サボイ味道館」、「サンディ」、「業務スーパー」など10店舗を超える競合スーパーマーケットが林立しており、近隣のデイリーカナートイズミヤは100円均一の阪急ベーカリー香房の導入やイートインの再設置を行う大規模改装を実施、業務スーパーは営業時間の再延長(午後8時→午後9時→午後9時30分)で対抗するなど、差別化を推し進めている。
かみしんプラザの全面改装は競合店舗にも影響を与えそうだ。

外部リンク:かみしんプラザ
外部リンク:フレンドマートかみしんプラザ店開店のお知らせ
(ニュースリリース)

【熊本地震】カリーノ下通(寿屋)、2016年6月10日全館再開-蔦屋書店、全面リニューアル

熊本県熊本市中央区の商業施設「カリーノ下通」(旧・寿屋下通店)に出店する複合書店「蔦屋書店 熊本三年坂」が6月10日にリニューアルオープンし、カリーノ下通は全館改装グランドオープンを迎える。
carino_shimotori_renewal-
リニューアルしたカリーノ下通。
正面玄関も白基調にデザインを一新した。

カリーノ下通、1ヶ月半遅れの全面リニューアルオープン

カリーノ下通は「下通寿屋百貨店」(寿屋下通店)として1968年に開店。
寿屋の小売業廃業とカリーノへの商号変更により、2003年からは「カリーノ下通」へと店名を変更している。
当初、カリーノ下通と蔦屋書店の全館リニューアルは4月28日のグランドオープンを目指して進められていたが、4月14日以降の熊本地震の影響によりカリーノ下通が休業に追い込まれていたため、開業が延期されていた。

2階フロアは耐震補強が行われた。

蔦屋書店、書籍を中核にファッションビル的なフロア構成に

蔦屋書店 熊本三年坂」を運営するニューコ・ワン(本社:熊本市東区)は、旧寿屋の複合書店部門として1986年創業。現在はTSUTAYAの有力フランチャイジーとして「蔦屋書店」「TSUTAYA AVクラブ」を福岡・熊本・宮崎3県に30店舗出店している。

「蔦屋書店 熊本三年坂」は熊本県内最大の複合書店として2004年12月4日にカリーノ下通1階~3階に開店。
2015年6月には、2階フロアに県民百貨店(旧くまもと阪神)に出店していたアパレルショップ7店舗を新規導入する大規模な改装を実施するなど、書籍販売にとらわれない売場作りを目指していた。
IMG_6145-
2015年には2階にファッションエリアが開設された。

改装後の蔦屋書店 熊本三年坂の売場面積は改装前の約1.5倍となる2,015坪(約6,661㎡)。
売場を地階~3階に拡大。コンセプトを「好奇心を刺激する 街の文化の森」に定め、従来の書籍・CD/DVD・ゲームの販売に特化した売場から脱却を図り、ファッションビル的なフロア構成となった。
carino_shimotori_b1f-
全面リニューアルした蔦屋書店(地階)

非書籍・映像分野を強化-食・雑貨コーナーも

蔦屋書店内のテナントとしては、九州初の化粧品セレクトショップ「@cosme store」、輸入食品店「KALDI COFFEE FARM」、「STARBUCKS COFFEE」、熊本県内の産直野菜を販売する「ヒノマルマルシェ」、宮崎発祥の「九州パンケーキKitchen」、TSUTAYAの低価格スマートフォン「TONE」などが新たに出店。
既存の直営雑貨専門店「SOHO/蘇峰(ソーホー)」も「il Bigu(イルビグ)」にブランドを一新、カフェ「モリコーネ」も異なるコンセプトを備えた「三年坂モリコーネ」、「地下モリコーネ」の2店舗体制に移行する。
また「@cosme store」では美容・化粧品関連の書籍を、野菜を販売する「ヒノマルシェ」ではレシピ本を展開するなど、売場と関連づけた書籍の販売もおこなう。
@cosme-L1
2階に設けられる化粧品「@cosme store」(公式サイトより)。

各店舗でオープニングイベントやセールを開催

蔦屋書店内ではオープンを記念して、KALDIで「全品10%割引」、ヒノマルマルシェで「新鮮野菜詰め放題」、TONEでスマートフォンの「契約事務手数料無料化」といったセールを実施。週刊少年チャンピオンで連載中の漫画「刃牙道」の作者として知られる板垣恵介氏や、占星術で有名な鏡リュウジ氏によるトークイベントやサイン会も開催される。

カリーノ下通・蔦屋書店 熊本三年坂のテナント一覧

(太字:今回の改装で出店した店舗)

【地階】Creative & Community

蔦屋書店 熊本三年坂(増床)
(書籍[ビジネス書・新書・実用書・専門書・学習参考書・資格]・文具)
・muchcolor glasses(直営・メガネ専門店)
・Lei & Twelve(ブライダルカウンター)
・DICE factory(靴修理専門店)
・morricone[地下モリコーネ](カフェ)(既存店のリニューアル)
※ゲームセンターFESTAは閉店。

【1階】Trend & Smart Life

・蔦屋書店 熊本三年坂(話題書・雑誌・文芸書・文庫)
・クロノス(時計販売 ・修理)
・Business Leather Factory(革製品専門店)
・九州パンケーキKitchen(九州パンケーキ店)
・KALDI COFFEE FARM(輸入食品専門店)
・STARBUCKS COFFEE( カフェ)
・morricone 三年坂モリコーネ(カフェ・レストラン)
・ヒノマルマルシェ(産直販売店)
・TONE(低価格スマートフォン)
※ANNAHL[アンナフル]はカリーノセカンドに移転。

【2階】Fashion & Beauty

・蔦屋書店 熊本三年坂
(児童書・コスメ)
・il bigu(雑貨・インテリア)(旧・SOHO)
・@cosme store(化粧品セレクトショップ)
・AND COFFEE BREWERS(カフェ)
・ラフィネ(リラクゼーションスペース)
・polcadot(帽子・服飾雑貨)
・SO SMART[ソースマート](レディス)
・Sweet As[スウィートアズ](レディス)
・Etincelant[エタンスラン](レディス)
・M’S GRACY[エムズグレイシー](レディス)
・AVENUE[アベニュー](レディス)
・Gallery sensounico[ギャラリー センソユニコ](レディス)
・GERCE[ガース](レディス)

【3階】Entertainment

・蔦屋書店(コミック・CD/DVD・レンタルCD/DVD・ゲーム)
・エステティックTBC(カリーノ運営区画)

【4階】(カリーノ運営区画)

・TMJ(コールセンター)

【5・6階】(カリーノ運営区画)

・サイバック(ネットカフェ)

【7階】(カリーノ運営区画)

・カリーノグループ本社

外部リンク:蔦屋書店 熊本三年坂
外部リンク:カリーノ下通(熊本)
関連記事:【熊本地震、主な営業休止商業施設の状況】 (随時更新)
関連記事:マルショク、熊本地震でサンリブ3店舗を解体-再開は未定 
関連記事:イズミゆめタウン、熊本県に10億円を寄附-募金1330万円と合わせて
関連記事:鶴屋百貨店八代生活彩館が閉店-地震で倒壊の恐れ
関連記事:鶴屋百貨店、6月に全館営業再開へ
関連記事:イズミゆめタウン、11月までに全店営業再開へ
関連記事:南阿蘇鉄道、7月中にも一部運行再開へ

吹田グリーンプレイス、6月8日開業-JR西日本社宅跡再開発

大阪府吹田市片山町のJR西日本社宅跡地にショッピングセンター「吹田グリーンプレイス」が6月8日に開業した。
吹田グリーンプレイス。

JR西日本が初めて手掛ける郊外型ショッピングセンター

吹田グリーンプレイスはJR西日本グループのJR西日本大阪開発株式会社が開発・運営を手掛ける。敷地面積は約15,740㎡、施設面積は約5,460㎡。
核店舗としては阪急グループの高品質食品スーパー「阪急オアシス」が出店。
そのほかにストライプ(旧・クロスカンパニー)の「Green Parks topic(グリンパークス トピック)」、100円ショップ「CanDo(キャンドゥ)」、調剤併設型ドラッグストア「ココカラファイン薬局」、タリーズのコンセプトショップ「タリーズコーヒーwithU」、金沢発の寿司専門店「金沢まいもん寿司」、ドンクの編集型店舗「ドンクエディテ」、居酒屋レストラン「北海道 知床漁場」、「極みとんかつ かつ喜」、「肉処 倉」、「収穫祭」、「はがくれ」、「ピッツェリア アッセ 」など19の専門店が出店する。

調剤併設型ドラッグストアのココカラファイン。

阪急オアシスは4月にも吹田市内に新店舗を開設しており、グリーンプレイス内に出店する阪急オアシス吹田片町店にも100円均一のパンで知られる「阪急ベーカリー香房」も導入される。

阪急オアシス吹田片町店。
一時は入場規制が敷かれるほどの人気ぶり。

西日本初出店は1店舗、関西初出店は3店舗。

スペシャリティコーヒーストア「タリーズコーヒーwithU」は、西日本初出店の実験店舗で、世界中の知育玩具(あそび道具)を取り揃える専門店「ボーネルンド」と初めてコラボしたキッズスペースを設置。
店舗独自商品として「カフェインレスのカフェラテ」を提供するなど、子供連れに優しい店作りを目指している。

創業110年のベーカリー「ドンクエディテ」は、地域性を活かした独自の商品ラインナップが特徴の編集型店舗で、エディテ店初となる本格レストランを併設する。タリーズと同様に、メインターゲットを子育てファミリー層に定めている。

地域密着型のドンクエディテ。
ロゴもどことなくカジュアルである。

金沢まいもん寿司は、北陸・金沢に本店を置く寿司専門店。
既に首都圏、名古屋などで回転寿司店、カウンター寿司店、寿司割烹などを展開していたが、関西での出店は今回が初となる。
回転寿司とタッチパネルを設置した半個室席「まいもんニュースタイル」の店舗スタイルを採用する。

吹田駅北口再開発の一環、2014年には大和大学も進出

吹田駅北口は従来、JR西日本が保有する社宅(JR吹田片山アパート)や関連施設(社員研修センター)が広がる住宅地であった。しかし、2010年頃からの社宅縮小に伴い、長谷工による新規マンションの分譲や、関西屈指の進学校として知られる西大和学園が新設した大和大学(敷地面積:約23,000㎡)のキャンパスが作られるなど、急速に再開発が進められている。

JR西日本吹田片町アパート。

大阪・梅田から吹田駅までは電車で10分圏内であり、住みたい街ランキング2016関西版・住みたい行政市区総合ランキング(リクルート調べ)では吹田が第7位に選ばれるなど、注目が高まっている。
しかし、吹田市内で主だったスーパーは吹田駅南口のイオン(旧・ダイエー)、阪急豊津駅前のライフ、片山商店街のサンゼリアなど数少なく、大型商業施設の必要性が高まっていた。
その中で開業した吹田駅北口初の大型商業施設「吹田グリーンプレイス」は、地域の利便性を高めるとともに、「吹田ブランド」を一層魅力的なものとするシンボルとしての期待が持たれている。

外部リンク:吹田市片山町におけるショッピングセンターの開業について:JR西日本(ニュースリリース)
外部リンク:吹田市片山町におけるショッピングセンターの開発について:JR西日本(ニュースリリース)