東京都大田区の羽田空港第三ターミナル駅前に、住友不動産の大型複合施設「羽田エアポートガーデン」が2023年1月31日に
グランドオープンする。

羽田エアポートガーデン。
羽田の大型複合施設、コロナ禍により3年遅れの開業
羽田エアポートガーデンは羽田空港の第3ターミナル(旧国際線ターミナル)ビルに直結する複合施設で、地上12階建て。敷地面積は約43,000㎡、延床面積は約91,519㎡。徒歩園(天空橋駅近く・徒歩15分)には2020年に「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)」が開業している。
当初は2020年4月の開業をめざしていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により全面開業が延期。ホテル棟は海外からの帰国者と入国者の待機施設などとして使われていた。
空港・バスターミナルで全国に繋がる複合施設
羽田エアポートガーデンは、バスターミナル「羽田エアポートガーデン バスターミナル」、ホテル「ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港・グランド羽田空港」、温浴施設「泉天空の湯 羽田空港」、そして商業施設などで構成される。運営は住友不動産グループがおこなう。
国際線が多く発着していた第三ターミナルに直結。1階のバスターミナルからは青森から大阪まで全国各地への高速バスが発着することになる。

羽田エアポートガーデン バスターミナル。
なお、羽田空港船着場も隣接しているため、将来的には船とバスの乗り継ぎも可能となるかも知れない。
商業ゾーンは約80店-紀ノ国屋など出店
羽田エアポートガーデン内の商業施設は1階と2階。
ターミナルビルと直結する館内2階は、土産品や旅行に便利な品を販売する「Japan Promenade」、「羽田参道」、「HANEDA COLLECTION」の3つのエリアで構成される。

羽田エアポートガーデン商業棟。主に2階は物販、1階は飲食。
館内2階にはスーパーマーケット紀ノ国屋の「上質な食を通して、より良い旅行を」をコンセプトにした新業態「KINOKUNIYA」、コクヨ直営のコクヨ製品販売店「KOKUYODOORS(コクヨドアーズ)」、蜂蜜などを販売する「杉養蜂園」、骨伝導イヤホンなどで知られる「boco STORE」、スマホ用品等の「Anker Store」、コンビニ「ローソン」等が出店する。

紀ノ国屋の空港型新業態「KINOKUNIYA」。
1階には飲食ゾーンとして「Haneda Food Selection」、「大江戸フードホール」が設けられる。総テナント数は約80店舗となる。
このほか、イベントホールの「ベルサール羽田空港」(約1,000名収容、そのほか会議室併設)が設けられる。
巨大ホテルに「天然温泉」の温浴施設も併設
ホテル棟は住友不動産系の「ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港/グランド羽田空港」となる。
ホテルは2022年12月に先行開業済みで、客室数は1717室と空港併設型ホテルとしては国内最大となる。

ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港・グランド羽田空港。
屋上の温浴施設「泉天空の湯 羽田空港」は天然温泉をひいており、露天風呂からは富士山や飛行機を望むことができるという。
空港併設施設に天然温泉の露天風呂が設けられるのは国内初となる。
温浴施設は24時間営業で、サウナなども設けられる。

泉天空の湯 羽田空港。
(画像は公式サイトより)
羽田エアポートガーデン
東京都大田区羽田空港二丁目7番1号
営業時間:10:00~20:00(KINOKUNIYA)など
泉天空の湯は24時間営業(浴場は10時~13時まで清掃休業)
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スーパーみらべる、ハナマサ運営の「JMホールディングス」が2023年3月1日買収ー都内店舗網を強化へ
食肉中心の食品スーパーを展開する「JMホールディングス」(茨城県土浦市・JMHD)は、同業の「スーパーみらべる」(東京都板橋区)を2023年3月1日付で買収し完全子会社化すると発表した。
スーパーみらべる練馬春日町店(東京都練馬区)。
ハナマサ・ジャパンミートのJMHD、近年は買収に積極的
JMHDの前身である「丸八肉店」は1945年創業。1964年に「霞ストアー」(現・カスミ)との取引を開始し業績が急伸。1978年に卸売店舗を出店する際、カスミとの混同を避けるため「ジャパンミート」を設立した。1993年にホームセンター内にテナント出店したのを機に小売業に本格参入した。
2013年9月には全日本食品(東京都足立区)から「肉のハナマサ」を展開する「花正」(東京都港区)を買収。2019年5月には「タジマ」(埼玉県越谷市)を買収するなど近年はM&Aに積極的。2020年2月には持ち株会社に移行した。傘下に花正やジャパンミートのほか、外食店を展開するジャパンデリカを抱え、2022年度の売上高は連結で約1408億円。
ハナマサプラス根岸店(東京都台東区)。
スーパーみらべるは、板橋区に1977年10月に開店した「フルーツミラベル」が前身。「ミラベル」はフランスの杏の一種から命名された。当初は果物を中心とした青果店だったが次第に取り扱い品目を拡張し1981年に有限会社「ミラベル」を設立。1997年に株式会社化し現社名に改称した。練馬区や北区を中心に17店舗を展開し、2022年度売上高は155億円。
JMHD、都内北部の店舗拡充へ
JMHDはスーパーみらべるの全株式を2023年3月1日付で取得し、連結・完全子会社化する。取得金額は非公表。JMHDにおいては「肉のハナマサ」が東京23区を中心に店舗展開しているが、スーパーみらべるの買収により東京都北部の店舗網が拡充される。また、商品調達や販売ノウハウについても「当社グループとのシナジー効果が期待できる」としている。
スーパーみらべる中井店(東京都新宿区)。
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フジ今治店、2023年1月31日建替え閉店-2023年11月に食品スーパーとして再開業へ
愛媛県今治市の国道317号線沿いにある総合スーパー「フジ今治店」が、店舗建て替えのため2023年1月31日に閉店する。

フジ今治店。(公式サイトより)
フジ今治店、規模縮小か
フジ今治店は1993年2月開業、建物は2階建てで店舗面積は4,000㎡。テナントとして100円ショップ「ダイソー」、宝くじ売場などが出店する。なお、同市内の中心部近くには1997年にショッピングセンター「フジグラン今治」も開業している。
新店舗は食品を中心とした店舗になるとしており、現在よりも店舗規模を縮小するものとみられる。
なお、建て替え中も別棟のガソリンスタンドは営業を続けるとしている。
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ヨークタウン桑野、2023年1月27日開業-ヨークベニマル・無印良品を核に
福島県郡山市のうめね通り沿いに、セブン&アイ系のショッピングセンター「ヨークタウン桑野」が2023年1月27日に開業する。
ヨークベニマル跡、ヨークタウンに
ヨークタウン桑野が出店するのは旧「ヨークベニマル桑野店」の跡。
同店は1989年に開店したが屋上駐車場が閉鎖されるなど度重なる地震などによる老朽化が顕著で、2021年11月に閉店して建て替え工事が行われていた。
2階の無印良品は「東北最大級」
ヨークタウン桑野の建物は2階建てで、店舗面積は4448㎡。核店舗として「ヨークベニマル桑野店」が再出店する。
ヨークベニマルは郡山市18店舗目で、店舗面積は2206㎡。
少人数世帯が多い地区であることから少量商品や簡便性の高い商品を充実。買い物しながら商品をスキャンし、会計時間が短縮できる「スキャンカート」を導入する。

ヨークタウン桑野。(ニュースリリースより)
また、2階は「無印良品郡山桑野」となる。
無印良品は郡山市3店舗目で、同店は2023年3月に開業する予定で、無印良品としては東北最大級の大型店となる。
このほか「クリーニングベル」が出店する。
ヨークベニマル桑野店
住所:福島県郡山市桑野四丁目3番4号
営業時間:9時30分~22時
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誠品信義店、2023年12月閉店-誠品書店の旗艦店、契約終了で
台湾・台北市信義区の台北101近くの統一国際大楼にある誠品書店・誠品生活を核とする大型複合書店「誠品信義店」が2023年12月に閉店する。

統一国際ビルの下層階に出店する誠品信義店。(台北市信義区)
アジア有数の大型書店だった
誠品信義店は2006年1月に開業。書店面積は約1,110坪、蔵書数は約17万冊で、アジアでも有数の大型書店で、日本語や英語の書店も多く販売されていた。
また、MIT(メイドイン台湾)雑貨をはじめ、文具や土産品、体験コーナーも充実しており、誠品敦南店が閉店した2020年からは24時間営業も実施されていた。
誠品跡、統一グループ出店-時代百貨・カルフールか?
閉店は契約満了のため。誠品書店は台湾の大手企業「統一グループ」の本社がある建物の下層階に出店。統一グループは、昨年12月には2023年6月までに誠品の所有する床を統一グループが引き継ぐことを発表していた。
閉店後、誠品の跡は統一グループが使うとしている。統一グループは2023年中に台湾カルフールを完全子会社化する予定であるほか、誠品の徒歩圏では「統一時代百貨店」(旧阪急百貨店)を運営している。そのため、誠品の跡には統一時代の別館、もしくはカルフールが出店する可能性が高いであろう。

統一時代百貨。
なお、誠品書店は今後も24時間営業を続けるとしている。
後継となる24時間営業店舗はまだ発表されていないが、台北市内の松菸(松山)・南西・西門のどれかになる可能性が高いであろう。

誠品生活松菸店。
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小田急モザイク通り・モール2階、2023年3月25日閉店-新宿ミロードも2025年閉館、西口再開発で
東京都新宿区の小田急新宿駅にある小田急SCディベロップメントが運営する商業エリア「小田急モザイク通り」とこれに面したモール2階部分が、2023年3月25日に閉店する。

小田急モザイク通り。
新宿西口を南口を結ぶ小田急のオープンモール
小田急モザイク通り・モール2階は新宿ミロードの開店に合わせて1984年10月に開業。
新宿西口と南口を結ぶ場所で、多くの通行客があり、カフェなどが出店していた。
閉店は再開発のためで、3月25日の閉店後は工事により通行ができなくなる。
新宿ミロードも2025年までに閉館へ
小田急グループは閉店企画として、新宿ミロード公式Twitterで思い出エピソードを募集。これをイラストレーター・さかがわ成美氏によって1月上旬から閉店までモザイク通りの壁面パネルに掲出するとしている。

モザイク通りと新宿ミロード。
なお、小田急グループは新宿ミロードについても再開発のために2025年4月までに閉店させる計画を発表しており、ミロード全体もあと2年ほどで見納めとなる。
小田原EPO、2023年4月16日閉館-元西友系商業施設、隣接するアプリ跡とともに再開発へ
神奈川県小田原市の小田原駅近くにある都市型ショッピングセンター「小田原EPO」が、2023年4月16日に閉館。隣接して立地していたファッションビル「小田原アプリ」跡地とともに再開発がおこなわれる。

小田原EPO。
西友系商業ビル「エポ」最後の店舗だった
小田原EPOは赤羽・木更津(いずれも閉店)に次ぐ西友直営のファッションビル業態3号店として1993年4月に小田原駅から徒歩5分ほどのダイヤ街商店街に開業した。地上5階地下1階建で、店舗面積は10,206㎡。

西友・無印良品が出店していた頃の小田原EPO。
しかし、2015年9月に大型テナントであった西松屋が、2016年3月31日に核店舗であった西友に加えて地階の飲食街、無印良品などが閉店。核店舗を失ったことから小型テナントも閉店が相次ぎ、空き店舗が目立つ状態となっていた。また、2016年8月には隣接するファッションビル「小田原アプリ」(旧小田原ビブレ)も閉館していた。
一方で、その後EPOでは2016年9月にはオビーオフが、2018年6月にはクリエイトSDを核とした食品館が、2019年2月にはUSランドが開店するなどしており、空き床は大幅に減っていた。
再開発でタワマン建設へ-下層階は商業施設
小田原EPOの閉館は再開発のため。
跡地には隣接していたファッションビル「小田原アプリ」とともに再開発が行われ、2028年3月までに19階建てのタワーマンションが建設される。

旧・小田原アプリ。
タワーマンションの下層階には7区画の商業施設が設けられる予定となっているが、出店するテナントなどは2023年時点では未定となっている。
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ららぽーと台中、2023年5月開業-南館1月17日先行開業、食生活♡♡ロピア海外初出店
台湾・台中市東区の台中駅近く・帝國製糖(のち大日本製糖→台糖)跡地に、ショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと台中」が、2023年1月17日に1期開業、同年春にグランドオープンする。
追記:5月16日にグランドオープンする。

三井ショッピングパーク ららぽーと台中。
台中駅近くの帝國製糖跡が「站近商城」に
ららぽーと台中が出店するのは、台鉄台中駅のすぐ東側にあった帝國製糖の跡地。

台中駅。
帝國製糖は1911年に操業開始。1940年に大日本製糖と合併した。1945年に接収されて台湾製糖(台糖)の運営となったのち、1993年に操業を停止した。現在、ららぽーと建設地には隣接して帝國製糖跡に生まれ市民の憩いとなっている湖「星泉湖」とともに帝國製糖の建物の一部が保存されている。
なお、台湾では今後2023年中に台北市南港区に、2026年に高雄市鳳山区にもららぽーとが出店する予定となっている。

台中駅から徒歩圏となる。
ららぽーと台中のコンセプトは「for the Vivid Colors of Life」。
敷地面積は約43,000㎡、建物は2館体制で、延床面積は北館約148,000㎡、南館は約50,000㎡、合計約198,000㎡。店舗面積は北館約47,000㎡、南館約21,000㎡、合計約68,000㎡。北館は地下1階・地上7階(約260店舗)、南館は地下1階・地上4階(約40店舗)で、ららぽーとのなかでも大型店となる。
なお、南館部分は1月17日に先行開業する。

ららぽーと台中の館内構成。
先行開業の南館、日系大型専門店中心に
1月17日に先行開業する南館は、食品スーパーなどを中心とした日常遣いの大型専門店が中心となる。

ららぽーと台中・南館イメージ。
核店舗は、台湾初出店のスーパーマーケット「食生活♡♡ロピア」。店内には新鮮な肉・食材を使ったイートイン型の飲食業態も充実。新業態「肉処 肉源」「日本橋 魚萬」に加え、完全予約制の肉割烹「黒泉」が登場する。

台湾初出店となるロピア。

ロピア店内の肉源。
このほか輸入食品・日本食品店「カルディコーヒーファーム」、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、ファストファッション「ユニクロ」「GU」、雑貨・ファストファッション「無印良品」、雑貨・ファストファッション「noko and…」(台湾最大)、家具「ニトリ」、雑貨店「ハンズ」、靴店「ABC-MART メガステージ」、ベビー用品「アカチャンホンポ」、ゲームセンター「GiGO」、ヘアカット「QBハウス」などが出店する。
また、北館には約260店舗が出店。テナントについては今後発表するとしている。
(画像は写真以外公式サイト・リリースより)
三井ショッピングパーク ららぽーと台中
台中市東区進徳路700

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三井アウトレットパーク マリンピア神戸、2024年度リニューアル開業-現店舗は2023年1月15日閉店
兵庫県神戸市垂水区の垂水駅近くにあるアウトレットモール「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」が建替えのために2023年1月15日に一旦閉館し、2024年度にリニューアルオープンする。

マリンピア神戸。(ニュースリリースより)
マリンピア神戸、開業24年で建て替えに
三井アウトレットパークマリンピア神戸は1999年7月に「マリンピア神戸ポルトバザール」として開業、2008年に現在の名前に改称された。エキチカであるとともに、隣接して港とマリーナを擁することを特徴としている。
2006年、2009年に増床しており、現在の店舗面積は22,093㎡。現在の建物での営業は2023年1月15日までとなる。
マリンピア神戸、大きく増床へ
マリンピア神戸の建替え後の延床面積は約74,000㎡と、現在より大幅に広くなる見込み。

マリンピア神戸の建替え後イメージ。
三井不動産は今回の建替えに際して「施設のスケールアップをはかり、国内外のファッションブランドやセレクトショップ、キッズ、スポーツ&アウトドア、生活雑貨など、幅広い店舗・ブランドをより一層充実させる」としている。
(画像は公式サイトとニュースリリースより)
三井アウトレットパーク マリンピア神戸
兵庫県神戸市垂水区海岸通り12-2

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イチセトウチ、2022年9月30日より順次開業-福山そごう→天満屋ロッツ→リム跡、地元企業が「新コンセプト」で1階のみ再生
広島県福山市のJR福山駅西側にある旧福山そごうビルの1階が「イチセトウチ(iti SETOUCHI)」として、2022年秋より区画ごとに順次開業している。

イチセトウチ(iti SETOUCHI)
外観はリムふくやまのまま。
旧福山そごう→天満屋ロッツ→リム、4度目の再挑戦
イチセトウチ、そごうビルの1階のみ活用で順次開業
イチセトウチは、旧福山そごうビルの1階のみを活用したもの。延床面積は約5,500㎡。施設の管理・運営は福山市による公募・選考によって決定した、福山電業株式会社(本社:福山市)が行う。同社は1946年創業の地場老舗企業で、電気設備工事を主業に病院や消防署など官民問わず様々な施設の工事を手がけているほか、近年は福山市中央公園Park-PFI事業などまちづくり事業への参画を積極的に進めている。

イチセトウチのエントランス。
そごうの社旗掲揚柱が再活用されている。
同店は今までのそごう、ロッツ、リムのようなテナントを多く出店させた商業施設とは異なって「小さなまち」をキーワードとし、レンタルスペースとしての性格も兼ね備えていることを特徴としており、2022年9月30日には複数の小規模店舗が出店する食品ゾーン・物販ゾーン「フードビレッジ」「マーケットストリート」(各店舗は順次開業)などが、11月30日にコワーキングスペース「tovio(トビオ)」が開業し、大部分の区画が営業を開始することとなった。
食品・物販ゾーンには近隣エリアの人気店も
食品ゾーン・物販ゾーン「マーケットストリート」には、核店舗的存在である食品・総菜店「ニード・ザ・プレイス・セトウチ」をはじめ、尾道市の自転車専門店「BETTER BICYCLES」、井原市の生花店「グリーンショップナカノ」などが出店。また「フードビレッジ」には、市内のチーズケーキ店「ヴァッシュ」の支店をはじめ、うどん店やカレー店などが出店した。2023年中も複数の店舗が開店する予定となっている。

NEED THE PLACE SETOUCHI.
多様なコワーキングスペース・オフィスゾーン
コワーキングスペース「トビオ」はレセプション(受付)を含む7つのエリアで区切られており、大型モニター付きの会議室やソファーラウンジ、半個室式のプライベートエリアなど1人から複数人の用途に合わせた使用を可能とした。

コワーキングスペース「tovio(トビオ)」
トビオの内部には、無線Wi-Fiやカラー複合機、ウォーターサーバーなどの現代のビジネス活動に適した設備を設置している。

トビオ内部。
館内にはトビオのほかにもレンタルオフィスやイベントスペース、DIYスタジオなどを開設。来館者が商品を購入したするのみならず、様々なことを行うことができる「体験型」の施設構成がされている。

オフィスエリア。左がレンタルオフィスのブース。
エスカレータ部分は冬季のみ閉鎖。

Cage(イベントスペース)。
また、建物の商品搬入口部分をそのままDIYスタジオと工作室に活用、コストをできる限り下げる工夫がなされている。

DIYスタジオと工作室。
「開口部」で回遊性の創出めざす
このほか、館内の大きな特徴となるのが建物を東西にくり抜くように通された道路の存在。さらに、建物には施設の東西4ヶ所にも新たに開口部が設けられた。
これらの通路や開口部の新設によって、建物を開放的なものとし、外の歩道エリアと館内の回遊性を向上させるとともに、賑わいの創出につなげることを目標としている。

東西に通された道、両端の壁が切り取られている。
4度目の再挑戦、地元企業の新たな視点で成功なるか?
以前の記事で述べたとおり、旧福山そごうビルは様々な企業が運営に乗り出したものの、駅から歩いて10分弱という距離もあり、全ての企業が10年以内での撤退を余儀なくされている。

天満屋が運営していた福山ロッツの1階。
今回は1階のみではあるが、地元企業の手によって今までとは大きく異なるコンセプトと館内構成での活用計画が始動することとなった。
福山市と福山電業の契約期間は7年の予定。この期間でイチセトウチはどのような運営を行なっていくのか、福山市のまちづくりと併せて今後の行方が注目される。
iti SETOUCHI(イチセトウチ)
広島県福山市西町1−1−1 1F
営業時間:10:00〜21:00
コワーキングエリア「tovio(トビオ)」
営業時間:10:00〜21:00
利用料金(1dayプラン):1,100円
(23歳以下 550円)
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