香港そごう尖沙咀店、2023年3月13日閉店-契約満了で、年内開業予定の旗艦店「香港そごう啓徳店」に増床移転へ

香港・九龍地区の油尖旺區にある百貨店「香港そごう尖沙咀店」が、2023年末ごろの店舗移転に向けて2023年3月13日に閉店した。

香港そごう尖沙咀店。

香港そごうの支店「尖沙咀店」、契約満了で閉店

香港そごう香港崇光)は香港銅鑼湾に1985年5月31日開店。銅鑼湾の本店は、1993年・1996年の増床後に香港最大の百貨店となった。
2001年にはそごう本体の経営再建に伴い地元企業の「利福國際集團」に株式を売却、フランチャイズ店舗化された。グループとして中国大陸で久光百貨店の運営も行っている。
なお、日本のそごう・西武と香港そごうの資本関係はないものの現在も提携関係は続けており、2022年時点でも日本と香港で同様の広告キャンペーンがおこなわれている。
香港そごう尖沙咀店は利福国際グループとなった2005年に「香港そごう銅鑼湾本店」の支店として開店。現在の場所には2014年に移転した。そごうの売場は1階・グランドフロア・地下1階・地下2階の4層だったが、契約満了での閉店となった。

啓徳空港跡、再開発の核に「香港そごう啓徳店」

香港そごう尖沙咀店の閉店は、同じ九龍地区に2023年末ごろに開業する予定の新たな旗艦店「香港そごう啓徳店(仮称)」開業に備えたもの。
香港そごうを運営する利福国際グループは、啓徳空港跡のうち北側の土地と開発権利を73億8800万香港ドル(現在のレートで約1300億円)で落札。ツインタワーを建設する計画が発表されていた。

利福国際集団・香港そごうの啓徳空港跡再開発計画パース。
(同社ウェブサイトより)

香港そごうはこのツインタワー「タワー1」(仮称、20階建て)のうち地階から9階までに出店、このほかレストラン街などが設けられる予定となっており、現在の尖沙咀店と比較すると「大幅増床」となる。
また、高層階には香港そごうのオフィスも入居する予定となっている。
(銅鑼湾の写真:地理人研究所

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