カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ライフ初芝東店、2021年1月23日開店-初芝店仮店舗、わずか10ヶ月で閉店した食品館アプロ跡に

大阪府堺市東区の南海高野線初芝駅近くに、ライフコーポレーションの食品スーパー「ライフ初芝東店」が2021年1月23日開店した。

ライフ初芝東店。

ライフ、わずか10ヶ月で閉店した食品館アプロ跡に出店

ライフ初芝東店が出店した建物は、2017年4月に大阪地場大手食品スーパー「カノー・食品館アプロ初芝店」として開店。建物は地上2階建、営業フロアは1階。
食品館アプロ初芝店は、同社としては極めて珍しい新築物件であり、対面調理場やインストアベーカリーの導入により近隣競合店との差別化を図ったが、開店からわずか10ヶ月後となる2018年2月をもって閉店。長らく空き店舗状態となっていた。

小規模ながら酒・飲料・惣菜を強化

ライフ初芝東店の売場面積は858㎡。
2021年1月18日に閉店した同社の総合スーパー「ライフ初芝店」の後継店舗として、店舗規模は小規模ながら焼き芋機や冷凍食品コーナーのリーチインケースなど新しい設備を導入。酒・飲料コーナーを拡大し、惣菜売場に対面調理場を設けるなど、「48年間の歴史をつなぐ「ライフらしい」魅力あふれるお店」をめざすとしている。

ライフ初芝東店フロアマップ。

ライフ初芝東店

住所:大阪府堺市東区日置荘西町1-13-12 
営業時間:午前9時~午後9時

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2020年の百貨店売上高、約4兆円に激減-石油危機ごろの水準、一方でスーパーは「売上増」

日本百貨店協会(東京都中央区日本橋)によると、2020年の百貨店売上高が最盛期の半分以下となる4兆円ほどとなることが判明した。

日本百貨店協会。

百貨店売上「激減」-閉店も加速、昭和40年代の水準に

日本百貨店協会によると、百貨店売上高はバブル期の1991年に9兆7130億円を記録したあとは下降を続けた。一方で、リーマンショックで激減したのち、2010年代の10年間は下げ止まりが見られており、毎年おおよそ6兆円前後で推移。2019年は5兆7547億円だった。
しかし、2020年には新型コロナウイルスの感染拡大により売り上げが激減。
テナントの閉店や経営破綻も相次いでおり、昨年から約26%減となる4兆2204億円に留まることとなった。

コロナ禍で経営破綻したレナウンの店舗。

「4兆円」という売上高は、おおよそ1975年の売り上げ水準となる。


図:地域別百貨店売上高推移
(日本百貨店協会加盟店/都商研作成)
同協会の「都市部」とは6大都市+札仙広福

また、百貨店の閉店も相次いでおり、店舗数は1960年代の水準となっている。

2020年8月に閉店した中合。
再開発予定地であるが、5月に再開発より一足早く閉店することを発表した。

スーパーは売上増「巣ごもり需要」反映

一方で、日本チェーンストア協会(東京都港区虎ノ門)によると、去年の全国のスーパーの売上高は12兆7597億円となった。
これは2019年と比べて0.9%ほど増えており、百貨店とスーパーマーケットとで明暗を分ける結果となった。

スーパーマーケットは売上増となった。

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イトーヨーカドー田無店、2021年2月14日閉店-田無アスタの核店舗、「ヨーカドーの衣料専門スーパー」業態消滅

東京都西東京市の西武新宿線田無駅と直結する複合商業施設「田無アスタ」のセブン&アイHD系衣料スーパー「イトーヨーカドー田無店」が、2021年2月14日午後6時をもって閉店する。

田無アスタ。

明日の素晴らしい街 田無」から命名されたアスタ

田無アスタは、田無市(現・西東京市)が主導する「田無駅北口地区市街地再開発事業」の一環として1995年3月に開業。建物は地上17階建地下2階建、店舗面積は29,441㎡。
施設名称は「明日の素晴らしい街 田無」の略で、セゾングループ(当時)の新生活百貨店「西友田無西武店(現・LIVIN田無店)」を核に、専門店街やマンションを整備。スカイタワー西東京(通称:田無タワー)とともにアニメ「あたしンち」で度々登場するなど、田無のシンボル的存在となっている。

衣料専門のヨーカドー、ついに消滅

イトーヨーカドー田無店は、田無アスタの開業当初から専門店街2階に出店。店舗面積は1,270㎡。
ヨーカドー田無店が出店するアスタは、西友LIVINに加え、専門店街地下1階に生鮮品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)やグロサリーを取扱うテナントが数多く出店していることもあり、創業当初のヨーカドー(羊華堂)や再開発のため閉店した田無駅前通商店街の旧店舗と同様、婦人服や紳士服・肌着などに特化した生鮮食品非取扱い店舗(衣料スーパー)となっている。

イトーヨーカドー田無店。

かつてイトーヨーカドーは衣料品専門のスーパーを複数展開していたが、1990年代までにその大半を総合スーパーに転換、もしくは閉店させている。
田無店の閉店により、同社の衣料専門スーパー業態は消滅することとなる。
(このほか、イトーヨーカドー新百合ヶ丘店も食品売場が無いものの、衣料品売場以外に生活用品・日用品・雑貨・化粧品などの売場を備える)

田無店では1月15日より閉店セールが開催されている。

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ヤマダ、ベスト電器・ツクモ・マツヤデンキ・星電社などの運営会社を2021年7月吸収合併-事業再編で、レオハウスなども統合・消滅

家電国内最大手のヤマダデンキを傘下に持つ「ヤマダHD」(群馬県高崎市)は、2021年7月1日でに傘下企業の再編をおこなうことを発表した。
これにより、傘下の「ベスト電器」「マツヤデンキ」「レオハウス」などといった多くの老舗企業が消滅する。
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運営会社が消滅する「ベスト電器」の福岡本店。

ヤマダ傘下の大手チェーン、永年の歴史に幕

ヤマダ電機は今回の再編に先立ち、2020年10月1日に「ヤマダHD」を持株会社とする持株会社体制へと移行していた。
今回の再編では「ベスト電器」(福岡県福岡市)、「マツヤデンキ」(大阪府大阪市)、「星電社」(兵庫県神戸市)、ツクモを運営する「Project White」(旧九十九電機、東京都千代田区→群馬県高崎市、百から一を引くと白/99になることから命名)などの傘下となっている大手家電チェーンを「ヤマダデンキ(昨秋まではヤマダ電機)」に吸収合併する。

運営会社が消滅する「ツクモ」の大阪日本橋店。


運営会社が消滅する
「マツヤデンキ」のCaDen十三店。


運営会社が消滅する
「星電社」のせいでんLABI三宮店。

また、住宅関連事業でも、「ヤマダホームズ」(エス・バイ・エル)、「ヤマダレオハウス」(レオハウス)などを「ヤマダホームズ」に吸収合併し、新たに設立する「ヤマダ住建HD」を中間持株会社とするかたちで再編する。
そのほか、金融・サービスセグメント等でも、ベスト電器などの傘下となっている企業を解体し、ヤマダHD傘下へと再編を行う。
なお、ヤマダ傘下となっている企業でも今回の経営統合には住宅大手「ヒノキヤグループ」、家具大手「大塚家具」、キムラヤを運営する「ワイズセレクト」などは参加しておらず、ぞれらの企業はいずれもヤマダHD傘下の企業となって存続することになる。

存続することになる大塚家具。ヤマダの看板が設置された。

ヤマダHDは今回の再編に際し「本件再編は、各セグメントによる主体的な事業活動を加速するとともに、グループガバナンスをより一層強化する体制を構築することで、当社グループの「暮らしまるごと」戦略の迅速な推進及びSDGs、ESGの取り組みを通じた企業価値の向上を図るもの」であるとしている。

再編後のヤマダHDグループ。

屋号の変更などは未定

それぞれの店舗の「屋号」や「サービス」の変更、さらにベスト電器がネーミングライツを取得している「ベスト電器スタジアム」(博多の森球技場)や、ベスト電器本店「天神ベストホール」などの処遇については2021年1月時点では発表されておらず、今後の動向が注目される。
追記:ツクモは今後も「ツクモ」屋号のまま営業をおこなうことを発表した。

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ライフ初芝店、2021年1月18日閉店-47年の歴史に一旦幕、現地での建替え再出店めざす

大阪府堺市東区の南海高野線初芝駅前にある総合スーパー「ライフ初芝店」が、2021年1月18日午後6時をもって閉店した。

初芝駅前のシンボル的存在だった「ライフ初芝店」

ライフ初芝店は1973年10月に開店。建物は地上4階建、売場面積は4,431㎡。
初芝店は開店以来長らく、ライフ直営フロアを核にベーカリーや婦人服店、呉服店、宝飾品店、玩具店、カメラ店、ペットショップなど地元資本の専門店が出店するショッピングセンター形態の店舗であったが、2000年代に大半の専門店が撤退。2020年12月の閉店発表時点では、食料品に加えて、生活用品、化粧品、婦人服、紳士服、子供用品、服飾雑貨、ペット用品、書籍売場に至るまで全フロアが直営となっていた。

ライフ初芝店。

現地での建替え再出店検討、工事期間中は近隣に仮店舗も

ライフ初芝店は、堺市東区内有数の規模を誇る大型店であったが、築47年が経過するなど老朽化が顕著なため、現地での建替えが決定。工事期間中の代替店舗(仮店舗)として食品スーパー「ライフ初芝東店」を2021年1月23日に開店することとなった。
新・初芝店の開店時期や店舗規模は、現時点において未定となっているが、地域のシンボル的存在であった旧店舗の顧客を満足させられるような規模、品揃えが期待される。

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イオン東大阪、2021年3月31日閉店-旧・カルフール、大阪モノレール延伸・新駅建設で解体へ

大阪府東大阪市の近鉄けいはんな線荒本駅近くにあるイオングループ系ショッピングセンター「イオン東大阪」が2021年3月31日をもって閉店する。

東大阪新都心整備の商業核として開業したカルフール

イオン東大阪は、外資系スーパー「カルフール東大阪」として2003年10月24日午前9時に開業。建物は地上4階建、営業フロアは1~2階、敷地面積は約22,500㎡、専門店数は59店舗。カルフールとしては日本国内7店舗目、関西4店舗目、大阪府内3店舗目であった。
開業当初はカルフールの日本法人(カルフール・ジャパン)による運営であったが、2005年3月にイオンがカルフール日本法人の全株式を取得、2010年3月には両社グループ間による業務提携契約が満了したため、現在の施設名称・店舗名称に改称することとなった。その後、同年12月のイオングループ運営会社再編にあわせてイオンリテールによる運営となった。
イオン東大阪。

イオン東大阪が立地する東大阪市の荒本地区では、大阪府と東大阪市が主導する「東大阪新都心整備」の一環として、1986年10月に近鉄東大阪線荒本駅が開業。1996年5月には大阪府立中央図書館が開館、1999年に大阪府営東大阪春宮住宅(1,208戸)が竣工、2003年5月には東大阪市役所が隣接地に移転、行政主導による公共施設や大規模住宅の整備が推し進められてきた。

イオン東大阪のオートスロープ。

東大阪市役所の移転にあわせて2003年10月に開業したカルフールは、東大阪新都心(荒本地区)の商業核としての役割を担っており、地域におけるランドマークの1つとなっていた。

市内随一の専門店街擁するショッピングセンターだった

イオン東大阪の売場面積は20,000㎡。
イオンリテールの総合スーパー「イオン東大阪店(旧・カルフール東大阪ハイパーマルシェ)」を核に、ファッション「COMME CA ISM(コムサイズム)」「Honeys(ハニーズ)」「OUTLET-J(アウトレットJ)」、靴量販店「ABC-MART」、インテリア雑貨店「HAPiNS(ハピンズ)」、文具雑貨店「文具のコンパス」、100円ショップ「ザ・ダイソー」、ファストフード「マクドナルド」「KFC」「ペッパーランチ」、シアトルスタイルのカフェ「スターバックス」、イオングループ系の「未来屋書店 LE MIRAI」「モーリーファンタジー」「マジックミシン」「和ダイニング四六時中」など40の専門店(ショッピングモール)が入居するなど、カルフール時代から市内随一の大型スーパーと専門店街を擁するショッピングセンターとなっていた。

カルフール、府との定期借地契約満了後は“モノレール”に

イオン東大阪の閉店は、土地所有者である大阪府との定期借地契約満了(2002年~2022年)によるもの。建物はカルフール開業にあわせて建設されたため、築年数18年と決して古くはないが、現在の店舗建物は解体となる。
大阪府では2020年4月に大阪モノレール延伸事業が認可、門真市駅~(仮称)瓜生堂駅間では建設工事が進められている。延伸事業の一環として、イオン東大阪跡地では2029年を目処に「大阪モノレール(仮称)荒本駅」が開業する予定。交通の要衝として姿を変えることとなる。

大阪モノレール(伊丹市から撮影、軌道は豊中市)。

“カルフール”惜しむ客であふれる閉店セール

イオン東大阪では、カルフールからの店舗ブランド刷新を機に、直営売場の区画変更やオリジン弁当の導入をともなう大規模リニューアルを行った。
その一方、カルフール開業以来の名物であったローストチキンやピザを販売継続、オートスロープを従来どおり稼働していたこともあり、閉店セール開始後はカルフールを惜しむ客による限定商品の購入やオートスロープに流される大型カートの記念撮影がみられるようになった。

イオンを含む大半のテナントは移転・後継店出店せず

イオン東大阪の閉店決定後、直営総合スーパーや専門店の多くが後継店の出店や近隣への移転などを発表しておらず、2021年2月時点では代替となる商業施設の出店見通しも立っていない。
イオン東大阪の半径1km圏内にはライフ東大阪長田店(フレスポ長田)やライフ菱江店(菱江ショッピングプラザ)といった大型食品スーパーがあるが、これらの店舗は近畿自動車道/阪神高速13号東大阪線東大阪JCTそばという立地特性もあり、特に近隣住民の徒歩での買い物アクセスは決して良好といえるものではない。
イオン東大阪の閉店により、買い物の利便性は大きく低下することとなったため、大阪モノレール新駅開設に合わせた、地域の核となる複合商業施設の出店が期待される。

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スタジオコースト、2021年1月13日から「USEN STUDIO COAST」に-新木場駅前、USENグループのライブホール

東京都江東区の新木場駅前にある大型イベントホール(ライブホール)「STUDIO COAST(スタジオコースト)」が、2021年1月13日に「USEN STUDIO COAST」に名称を変更した。

USEN STUDIO COAST。

USENグループのスタジオコースト、名称にも「USEN」

スタジオコーストは2002年12月に開業。最大収容人数は約2,400人、年間観客動員数は約45万人。
USENグループ企業の「マザーエンターテイメント」が管理・運営をおこなっている。
運営会社のマザーエンターテイメントが主催するクラブイベント「ageHa」、多くのアイドルが出演する「アイドル甲子園」など様々な大型イベントが定期的に開催されるほか、ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ!/シアターデイズ」などに登場する「765プロ ライブシアター」のモデルにもなっている。

ネーミングライツを取得したUSEN-NEXT HDは「新たにUSENという冠をつけることで、これまで以上に本施設の魅力を向上させるとともに、より一層、音楽業界の活性化を目指してまいります」としている。

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イトーヨーカドー小山店、2021年2月23日閉店-栃木県のヨーカドー、宇都宮店のみに

栃木県小山市のJR小山駅東口にあるショッピングセンター(総合スーパー)「イトーヨーカドー小山店」が、2021年2月23日に閉店する。

イトーヨーカドー小山店(公式サイトより)。

築41年の老舗だったイトーヨーカドー

イトーヨーカドー小山店は国鉄小山駅の鉄道用地跡に1980年1月開業。小山駅東口は1969年に設置されたものであり、出店当時は新幹線開通に向けての開発途上であった。建物は田名網本社が所有する。
店舗面積は11,985㎡で、テナントとしてキャンドゥ、和真メガネ、ポッポなどが出店する。同店の閉店により、栃木県のイトーヨーカドーは宇都宮店のみとなる。
(なお、小山市内にはヨークベニマルが複数出店している)

跡地の活用方法は未定

イトーヨーカドー小山店は築41年が経過し、老朽化が進んでいるため解体される可能性も高いと思われる。駅前一等地だけにその行方が注目されるが、今後の活用方法については2021年1月時点は発表されていない。
イトーヨーカドー小山店では、1月13日より閉店セールが開催されている。

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イトーヨーカドー伊勢崎店、2021年2月21日閉店-ヨーカドー、群馬県から完全撤退

群馬県伊勢崎市にあるショッピングセンター(総合スーパー)「イトーヨーカドー伊勢崎店」が、2021年2月21日に閉店する。

イトーヨーカドー伊勢崎店(公式サイトより)。

イトーヨーカドー群馬県最後の店舗だった

イトーヨーカドー伊勢崎店は関東整染の工場跡に建設された「伊勢崎佐波ショッピングセンター」に1995年3月開業。関東整染は現在繊維大手「ソトー」に合併しており、建物は同社子会社が所有する。
店舗面積は11,802㎡で、テナントとしてキャンドゥ、サンテオレ、JTBなどが出店する。イトーヨーカドーはかつて群馬県各地に出店していたが、同店の閉店により完全撤退となる。
(なお、群馬県にはヨークベニマルも出店していない)

跡地の活用方法は未定

伊勢崎佐波ショッピングセンターの建物は築26年と比較的新しいため再活用されるとみられるが、競合が激しい地区であるためか、今後の活用方法については2021年1月時点は発表されていない。
イトーヨーカドー伊勢崎店では、1月13日より閉店セールが開催されている。

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ドン・キホーテ稲毛長沼店、2021年1月11日閉店-同居するパチンコ店・ピーアーク長沼も閉店

千葉県千葉市稲毛区の国道16号線(東京環状道路)沿いにある
パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系ディスカウントストア「ドン・キホーテ稲毛長沼店」が2021年1月11日をもって閉店した。

ドン・キホーテ稲毛長沼店。

パチンコ店「ピーアーク」との共同出店だった

ドン・キホーテ稲毛長沼店は2006年10月に開店。建物は地上2階建、営業フロアは1階、店舗面積は987.3㎡。ドンキとしては千葉県内12店舗目であった。
稲毛長沼店では食品や日用雑貨品といった生活必需品に加え、ドンキが強みとする海外ブランド品や健康器具など趣味嗜好品を拡充。首都圏地盤のパチンコ店「ピーアーク」との共同店舗として、アミューズメント性を前面に打ち出した売場を展開していた。

商業激戦区の稲毛長沼、ドンキ跡地は未定

ドン・キホーテ稲毛長沼店の近隣では、2019年6月に「ワンズモール」が新たな核店舗としてロピアを導入、2020年7月には「トライアル長沼店」が同社関東初となるスマートストアに転換するなどリニューアルが相次いでいた。
ドンキ稲毛長沼店は、こうした近隣施設と主要顧客層や取扱商品で差別化を図っていたが、同社千葉県内店舗としてはドンキ君津店(ピカソから転換)、ピカソ南行徳駅前店に匹敵する著しく狭小な売場面積しかなく、ロードサイド型店舗としての競争力に課題があった。
同店の共同出店相手であったピーアーク長沼店はドンキに先駆けて2020年12月20日をもって営業終了。ドンキ閉店後、建物は空き店舗となる。
2021年1月現在、跡地への新たなテナントの出店は未定となっている。

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