パピヨンプラザ、2019年春閉館-再開発で、2020年までに新施設の開業目指す

福岡市博多区のJR吉塚駅近くにあるショッピングセンター「パピヨンプラザ」が、再開発に伴い2019年4月前後までに大部分が閉館する。
追記:建て替え後の新店舗「ブランチ博多パピヨンガーデン」のテナント一覧などはこちら

パピヨンプラザ。

吉塚エリアを代表する商業施設、再開発で閉館へ

パピヨンプラザは1993年12月、日本たばこ産業(JT)福岡工場跡地再開発の一環として開業。建物は全13棟、延床面積は約17,037㎡でフロンティア不動産投資法人が建物を所有(2004年JTから取得)、大和情報サービスが管理・運営を行う。売場面積は12,416㎡。
開業当初は大型玩具店「トイザらス」を核に、ファストファッション「ユニクロ」、ゲームセンター「セガ」などが営業していたが、2018年現在は大型食品スーパー「マックスバリュ」(1月6日閉店済み)を核に、大和ハウスグループの「ロイヤルホームセンター」(2月11日閉店予定、全テナントで最大の売場面積4,746㎡)、100円ショップ「ダイソー&アオヤマ」、ゲームセンター「タイトーステーション」、中古リサイクルショップ「ブックオフ&エコモール」、自動車用品店「オートバックス」など17の専門店が出店する。

ロイヤルホームセンター吉塚店。

跡地は大和リースが再開発-新商業施設を建設へ

パピヨンプラザは、2019年4月に現在の施設所有者である「フロンティア不動産投資法人」から大和リースが施設を購入。閉館後に「(仮称)パピヨンプラザバリューアップ計画」と称する建物解体を伴う大規模増改築を実施する。
新施設の建物は地上2階建、延床面積20,542㎡、35の専門店が入居する予定。
2020年3月の営業開始後も、大和リースが継続して管理・運営を行うが、建物については投資法人への再売却も検討しているという。なお、2018年11月に東区に開業した「ブランチ福岡下原」は大和リースの運営であり、同系列のショッピングセンターとなる。

(仮称)パピヨンプラザバリューアップ計画イメージ。
2階建ての建物となる。

また、一部の建物は「バリューアップ後」も存続するとみられるため、一部店舗は建て替え中も営業を続ける可能性がある。

福岡市内各地で始動する再開発、吉塚でも

パピヨンプラザが立地する千代・吉塚地区は博多駅から電車でわずか3分(吉塚駅)という立地の良さから1980年代の福岡県庁移転に合わせて大規模都市開発が実施され、西部ガスグループによる大型複合商業施設「パピヨン24」(1988年1月開店、博多大丸の小型店などが出店)の建設や住宅整備などが進められていたが、2000年代以降は目立った開発の動きが見られなかった。

福岡都市圏では、福岡市主導による天神地区再開発促進事業「天神ビッグバン」、JR九州による博多駅地区の大規模開発に加え、三菱地所によるホークスタウンモール跡へのマークイズ進出、三井不動産による竹下駅前へのららぽーと級大型商業施設進出、東京建物による西新プラリバ跡への複合商業施設進出も計画されるなど、大型プロジェクトが相次ぎ打ち出されている。
パピヨンプラザも今回の再開発によって、同施設のみならず千代・吉塚エリア全体の価値向上につながることが期待される。

追記:新施設名は「ブランチ博多パピヨンガーデン」となる。

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外部リンク:
パピヨンプラザの増改築事業に係る基本協定書締結に関するお知らせ

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