福岡県福岡市中央区の西鉄福岡(天神)駅「ソラリアターミナルビル」の核を担う三越伊勢丹系百貨店「福岡三越」が営業フロアを2026年春以降低層階に集約する。
西鉄ソラリアの核を担う都市型百貨店
福岡三越は1994年4月に初代法人を設立し、同年10月にソラリアターミナルビルの核店舗として開業。建物は地上9階地下3階建で営業フロアは地上9階~地下2階、店舗面積は38,031㎡。
福岡三越は2003年9月にグループ地域子会社再編にあわせて直営店「三越福岡店」(各種販促では従来通りの店名を維持)に移行、2009年10月に再び同名地域子会社による運営となったが、2010年10月に三越伊勢丹系百貨店「岩田屋」との経営統合により、2026年2月現在は「岩田屋三越」運営となっている。
福岡三越。
岩田屋との経営統合はカジュアル路線強化
福岡三越は開業当初、ミュージアム型百貨店を掲げ、三越と提携関係にある英国老舗百貨店「Harrods」や米国美術館ショップ「The Metropolitan Museum of Artshop(Met Shop)」、ファストファッション「GAP」、大型複合書店「八重洲ブックセンター」といった九州初のブランドを導入するなど、ターミナル立地を活かしたフルライン型店舗を展開した。
一方、2010年10月の岩田屋との経営統合を機に両館のリモデルと共同販促を本格化。2014年9月には地下1階をライフスタイル型専門店街「ラシック福岡天神」(開業当初売場面積約3,100㎡/専門店60店舗)に転換、2016年には9階催事フロアを一部縮小したうえで空港型免税店「FUKUOKA DUTY FREE TENJIN」に転換(2026年2月現在はDAISOラシック福岡天神店)するなど、駅利用者を意識したカジュアル路線の百貨店として順次刷新していくこととなった。
百貨店フロア半減、若者向け商業施設の受け皿に?
福岡三越では2026年春より段階的に全館リモデルを開始。2027年春を目処に低層階を百貨店フロア(地上4階~地下2階)、高層階を専門店フロア(5階~9階)とする「館全体の回遊性を高めたハイブリッド型のモデル」店舗として新装開業する。
福岡三越では「ウォッチストリートをはじめとする専門性の高いコンテンツ」を提供、ラシック福岡天神では「好きや興味関心の熱量と共感から生まれるこだわり消費を狙ったコンテンツ」を提供するとしており、2020年2月の天神ビブレ閉店、同年3月の天神コア閉店、2027年2月を目処とする福岡パルコ閉店など、相次ぎ姿を消す若者向け商業施設の受け皿としての役割が期待される。
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啓文堂書店、2026年2月25日までに屋号消滅-元・京王系書店、全店「紀伊國屋書店」に転換完了
東京都多摩エリアを中心に展開しており、紀伊國屋書店の傘下となっている地場大手書店「啓文堂書店」が、2026年2月25日までに全店「紀伊國屋書店」に屋号を変更、永年親しまれた啓文堂書店の屋号は消滅した。
啓文堂書店公式より。
京王グループから紀伊國屋へ
啓文堂書店は1975年8月に京王帝都電鉄のグループ書店として東京都府中市に1号店を出店。1988年に京王電鉄の子会社である「京王書籍販売」(東京都多摩市)が設立された。

啓文堂書店。多くの店舗は京王線沿線に展開。
その後は東京都や神奈川県の京王電鉄の沿線を中心に、沿線外にも店舗網を拡大。小田急線の沿線に出店する店舗も少なくなく、2025年時点では20店舗を展開していた。
そうしたなか、京王書籍販売は大手書店「紀伊國屋書店」(本社:目黒区、本店:新宿区)に全株式を譲渡する株式譲渡契約を締結。同社は2025年6月30日付で紀伊國屋書店の子会社となり、京王グループの傘下を離脱していた。
「啓文堂書店」ついに消滅-全店「紀伊國屋書店」に
啓文堂書店を運営する「京王書籍販売」は紀伊國屋書店の子会社となったのち2025年9月1日付で「紀伊國屋書籍販売」に社名を変更。さらに、2025年9月25日より啓文堂書店府中店(→紀伊國屋書店府中店)を皮切りに各店舗の改装・リニューアルとともに屋号の「紀伊國屋書店」への変更を開始した。
紀伊國屋書店によると、屋号の変更は2026年2月25日の「啓文堂書店渋谷店」の「紀伊國屋書店渋谷道玄坂店」転換で完了。同日までに啓文堂書店の屋号は消滅した。

啓文堂書店渋谷店。紀伊國屋書店渋谷道玄坂店に転換。
啓文堂書店の屋号は完全に消える一方で、啓文堂書店から紀伊國屋書店への転換に伴う店舗の閉店はなく、また旧啓文堂書店での京王ポイントの付与も続けられるとしている。
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