カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

山形屋バスセンター、8月31日限りで閉鎖

百貨店の山形屋(鹿児島市)と鹿児島交通は、山形屋天文館本店の耐震工事に伴う改装に合わせて8月31日限りで1階「山形屋バスセンター」を閉鎖した。
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山形屋天文館本店。

百貨店バスセンターのさきがけだった

山形屋バスセンターは1954年開業。
天満屋、トキハなどとともにバスセンター機能のある百貨店の先駆けであったが、近年は老朽化が進んでいた。
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バスセンター入口。

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山形屋バスセンター構内。

山形屋バスセンター廃止にともなう大きなダイヤ変更はなく、これまでバスセンターを発着していた便は、これからは「山形屋4号館前」「金生町」「鹿児島銀行本店前」などの道路上のバス停に発着することになる。
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廃止告知。

ダイエー富田林店、2015年8月31日閉店-39年の歴史に幕

大阪府富田林市の近鉄富田林駅前にある総合スーパー「ダイエー富田林店」が8月31日午後6時に閉店する。

31日に閉店するダイエー富田林店。

富田林駅前を代表する大型店だった

ダイエー富田林店は1976年10月29日の開店で、地上3階地下1階建、売場面積は約10,400㎡。
近鉄長野線富田林駅から徒歩5分ほどの富田林市中心部に立地し、西友富田林店(撤退済、現在はジャンボスクエアとしてスーパーなどが入居)とともに富田林駅前を代表する大型商業施設として39年間営業していた。
グループの書店「アシーネ」や100円ショップ「キャンドゥ」などの専門店も31日をもって撤退する。

閉店のあいさつ。

閉店が決まって以降、ダイエー富田林店が独自開発したワインの販売やマグカップの配布、「富田林思い出街さんぽ展」などの企画などを行っており、最終日前日にも営業年数にちなんだ「39円セール」、「390円セール」や系列店で利用できる特別割引クーポンの配布を実施している。

店頭やチラシでは、ダイエー金剛店やイオン金剛東店、系列のネットスーパーの利用を呼びかけている。
店舗の跡地活用に関する具体的な計画は未だ発表されていない。
(担当記者:H)

外部リンク:ダイエー富田林店
(閉店後はリンク切れとなります)

札幌市電の延伸区間、2015年8月末よりレール敷設を開始

北海道札幌市中央区で2015年末の開通を目指して進められている札幌市電の延伸工事が本格化している。
2015年春の電停移設などに続いて、8月末からは新設区間の狸小路附近においてもレール敷設工事が開始された。
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札幌市電。

札幌市電、400m延伸で「環状化」

この工事は、札幌市電のすすきの電停-西4丁目電停区間400mを延伸させ、環状運転を行うことを目指すもの。
すすきの-西4丁目間は1973年に廃線となっており、延伸に先駆けて2013年からは超低床車両「ポラリス」の導入が、今年5月からはすすきの電停の移設工事などが行われていた。
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延伸工事が進む札幌市電。西4丁目電停附近。8月29日撮影。

軌道延伸工事は道路上で行われるために、主に夜間に実施されている。
新設区間は国内では珍しいサイドリザベーション方式(線路が歩道近くに寄せられる)で、両電停の間には新たに狸小路電停が設置される。
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工事は主に夜間に実施されている。8月29日撮影。
国内では珍しいサイドリザベーション方式を採用。

外部リンク:市電(路面電車)/札幌市

阪堺電車、住吉-住吉公園前を1月に廃線へ

大阪ミナミと堺を結ぶ路面電車「阪堺電車」は、上町線住吉電停-住吉公園電停間200mの廃線を決めた。
廃線予定は2016年1月31日。
この区間は盲腸線であり、住吉公園電停から僅か100m離れた場所には阪堺線の住吉鳥居前電停がある。
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廃線となる住吉公園電停。

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住吉公園前電停から東に100mほど行くと阪堺線がある。

住吉公園電停は古い駅舎が有名であり、また、近くでは路面電車同士が平面交差する光景が見られることでも有名であったが、これも見納めとなる。
路面電車の廃線は名鉄岐阜市内線以来11年ぶり。

外部リンク:阪堺電車|暮らしがある。未来がある。ずっと息づく軌道がある。

京都BAL、8月21日開店 – 京都丸善10年ぶりに復活

8月21日、京都・河原町の「京都BAL」が約2年7ヶ月の建替期間を経てグランドオープンした。

「京都BAL」玄関。

「京都BAL」は1970年11月に開業。
河原町を代表するファッションビルとして40年以上営業していたが、相次ぐ競合施設の進出や建物の老朽化もあり、2013年1月末に一時閉店。
核テナントの「丸善ジュンク堂書店」と「無印良品」は仮店舗に移転し営業していた。

ザ・コンランショップ。

「京都BAL」本館は地下2階、地上6階建。延床面積は18,561㎡。
ファッションショップ「ロンハーマン(Ron Herman)」が世界最大の規模で出店するほか、インテリア専門店「ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)」、セレクトショップ「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」、更に10年ぶりに京都に再進出する老舗大型書店「丸善」、直営の京雑貨・自然派化粧品専門店「KOTOSHINA・古都品」など33店舗が出店する。
丸善京都本店オープニングフェア

コストコ、東北・北陸に3日間で3店舗出店-空白地への出店加速

倉庫型の会員制卸売店「コストコ」が、2015年8月20日から3日間連続で東北と北陸に3店舗をオープンさせる。

「3日連続」で地方出店するコストコ

「コストコ」はアメリカに本社を置く会員制倉庫型卸売スーパー。
1999年に日本一号店をトリアス久山(福岡県久山町)に出店させて以降、大都市圏を中心に半径10km=100万人の広域商圏型店舗を出店させていたが、 近年は出店条件を緩和し、地方都市への出店も行っている。
2015年8月にコストコが3日連続で出店するのは「コストコかみのやま倉庫店」(山形県上山市)、「コストコ射水倉庫店」(富山県射水市)、「コストコ野々市倉庫店」(石川県野々市市)の3店舗。
 また、これに続いて2015年9月には「岐阜羽島倉庫店」(仮称、岐阜県羽島市)を、2015年度末ごろには「仙台富谷倉庫店」(仮称、宮城県富谷町)を出店する予定となっている。

3店舗の概要
  • コストコかみのやま倉庫店(山形県上山市)
    8月20日に開店。
    山形上山ICから1.5キロほどの県道51号線、UR都市機構により造成中の蔵王みはらしの丘地区に立地。
    コストコジャパンでは初の直営ガソリンスタンド併設店舗となっている。
  • コストコ野々市倉庫店(石川県野々市市)
    8月21日に開店。
    金沢外環状道路山側環状線のロードサイドに立地。JR松任駅南側の中心商店街からも徒歩20分ほど。白山・野々市両市のコミュニティバスが利用できる。
    周辺にはアピタ(フェアモール松任)やイオン、地場スーパーなどが複数出店している。
  • コストコ射水倉庫店(富山県射水市)
    8月22日に開店。
    小杉ICから4キロほどの県道51号線、小杉インターパークに立地。JR小杉駅から「きときとバス」を利用して40分ほど。
    射水倉庫店にも直営ガソリンスタンドが併設される。

外部リンク:コストコ

「ゆめタウン徳山」の概要発表-2016年9月開店

新しい記事・主要テナント一覧はこちらゆめタウン徳山、9月8日開店

大手流通企業「イズミ」(広島市)が周南市徳山中心部に建設しているショッピングセンター 「ゆめタウン徳山」の店舗概要が発表された。
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ゆめタウン徳山(イズミ・ゆめタウンウェブサイトより)

「ゆめタウン徳山」はJR徳山駅東1.4キロほどの周南市青山町の山陽本線沿いに建設されるショッピングセンターで、JR徳山駅東側の中心商店街からも徒歩10数分ほど。
2016年8月の開業を目指し、現在造成作業が進められている。
※2016年9月開業へと変更されました(追記)
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「ゆめタウン徳山」出店予定地。

気になるテナントの詳細は?

「ゆめタウン徳山」の建物は地下1階、地上3階建。売場は1階~2階。地階、3階、屋上は900台収容の駐車場となる。
売場面積は14,621㎡で、近隣商業施設と比較すると「西友ザ・モール周南」(下松市)よりは狭いものの「ゆめタウン新南陽」(旧新南陽市)よりも少し大きい規模。

1階食品化粧品服飾ゆめドラッグレストラン街など。
専門店としては近鉄松下閉店後は徳山地区からなくなっていた食品銘店街が設置されるほか、宝飾品店、メガネ店、美容院、ベーカリー、クリーニング店などが出店予定。

2階服飾子供用品生活雑貨書店ゲームセンターフードコートなど。
専門店としては雑貨店、服飾店、書店、ホビー店、ゲームセンター、エステ店、旅行代理店などが出店予定。また、子供の遊び場や授乳室も設置される。

主要テナントの一覧はこちらゆめタウン徳山、9月8日開店

徳山初!大型レストラン街を設置

飲食テナントは、1階レストラン街には和食店、洋食店など4店舗のほか、1階エントランス近くにカフェとアイスクリーム店が、2階フードコートには洋食店、お好み焼き店、麺類店など7店舗が出店予定と充実。
徳山地区の商業施設で大規模な飲食街が設置されるのも初となる。
また、店舗中央には吹き抜けの「ゆめ広場」が設置され、各種イベントや催事などに利用される予定。
全テナント数は50~60店舗を予定しており、テナントには周南市初出店のものも含まれる。

JR徳山駅周辺では2000年以降「ダイエートポス徳山店」、「マイカル徳山サティ」、「近鉄松下百貨店」が相次ぎ閉店、大型商業施設が少ない状態となっており、周南市徳山地区では当店が唯一の大型ショッピングセンターとなる。
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近鉄松下百貨店跡。ゆめタウン予定地からは1km強。
(2015年9月26日更新(画像追加))

新しい記事・主要テナント一覧はこちら:ゆめタウン徳山、9月8日開店

外部リンク:株式会社イズミ
外部リンク:『ゆめタウン徳山(仮称)』 新築起工のご案内

JRおおいたシティ、4ヶ月で来館者1000万人突破

「JR九州」と「JR大分シティ」は、大分駅の商業施設「アミュプラザおおいた」の来館者が8月14日に1,000万人を突破したと発表した。
 1日当たりの平均来館者は、平日は約63,000人、土日休日は約111,000人。
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JR大分駅・JRおおいたシティ。

アミュプラザ大分の開業は今年4月16日。1年目の目標来館数は1,100万人であったが、開業から僅か4ヶ月強の8月末で年間目標を達成する見込みとなっている。
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混雑する館内(3階)。

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屋上庭園も人気となっている。

JR大分駅は大分市の中心商店街に隣接しており、大分市街地の集客の要としても大きく期待されている。
アミュプラザ大分では来店1000万人を記念し、8月22日10時から1階インフォメーション横の特設カウンターに於いて先着1000人に記念菓子を配布する予定。
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JRおおいたシティ開業を祝福するトキハ百貨店本店。

外部リンク:アミュプラザおおいた ご来店客数1000万人突破のお知らせ(JR九州)

「ユニー」と「ファミマ」、2016年中に経営統合へ

スーパーマーケット「アピタ」、「ピアゴ」などを運営し、「サークルKサンクス」を傘下に持つ大手流通企業「ユニーホールディングス」と、コンビニエンスストア国内3位の「ファミリーマート」が2016年中に経営統合する見通しとなった。
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ユニーの店舗(横浜市)。

ファミマ、流通大手の「ユニー」を吸収合併へ

経営統合はファミリーマートがユニーを吸収合併する形で行われる予定。
スーパーマーケット、コンビニエンスストアともに基本的に店舗は存続する。
新社名、店舗の屋号などについては今後発表するとしているが、日本の流通業界を代表する企業どうしの合併だけに、大型の店舗再編がおこなわれる可能性もあり、今後の動きが注目される。

スーパー業界国内3位のユニー、サークルKサンクスも展開

ユニー」は1912年に名古屋で創業した呉服店を前身とし、愛知県稲沢市に本社を置く。
アピタ」、「ピアゴ」、「miniピアゴ」などのスーパーマーケットを関東・中部・近畿地方、香港、中国で展開しているほか、「サークルKサンクス」を傘下に持つ。

コンビニエンスストア業界国内3位のファミマ

ファミリーマート」は1972年に西友の子会社として設立。西武セゾングループ崩壊後は伊藤忠商事系列となっている。
国内全都道府県に出店しているほか、台湾、中国、タイ、フィリピンなどで店舗を展開しており、西武セゾングループ崩壊後も同じくセゾングループであった良品計画(無印良品)とは業務提携関係にある。

外部リンク:ユニー
外部リンク:あなたと、コンビに、FamilyMart

西友大津店跡に平和堂出店-大津駅前出店も改めて表明

2015年4月に閉店した大津市中心部の総合スーパー「西友大津店」跡に中堅スーパー「平和堂」(滋賀県彦根市)が出店を表明した。
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西友大津店。

西友大津店は1975年に開店した地上6階・地下1階の大型店で、大津市中心部の菱屋町商店街に立地。近年は多くのフロアを閉鎖して下層階のみで営業していた。
今回の出店は地元商店会などの要望に平和堂が応えたもの。
店舗は老朽化しているために解体し、跡地に現在より小型の店舗を出店する方針。

また、平和堂はJR大津駅前に立地する「平和堂アルプラザ大津店」を解体して建設される再開発ビルへの小型店出店も改めて表明した。
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平和堂アルプラザ大津。右の建物はJR大津駅。

アルプラザ大津は近いうちの閉店を前提に現在下層階のみで暫定営業中。
オリックス不動産などが主体となった再開発が行われ、下層階に商業施設を備えたマンションとなる予定となっている。
(担当記者:W)

外部リンク:株式会社 平和堂
参考:スーパー「西友」跡地に〝ライバル〟「平和堂」出店へ 大津(産経新聞)