東京都立川市にある「三井ショッピングパークららぽーと立川立飛」3階に、ドン・キホーテの期間限定新型コンセプト店舗「ドン・キホーテららぽーと立川立飛店」が10月20日に開店する。
ドン・キホーテららぽーと立川立飛店。
ドンキのモール向け新業態、ららぽーとに期間限定出店
ドン・キホーテららぽーと立川立飛店は、立川市内2店舗目のドンキで売場面積はごく狭い90㎡。
「商業モールへの新型コンセプトのモデル店舗」として、菓子、化粧品、生活用品、玩具、家電製品などを販売。「安くて面白くていいもの」をテーマに集めた商品を「まとめ販売」でも提供するコーナーや500円のワンコインプライスコーナーを設ける。
売場面積は小さいもの、通常店舗と同様に「ダンボール陳列」や「手書きPOP」にこだわった店舗づくりを目指すとしている。
立飛店は期間限定-他のSCにも広がるか?
同社は、「ピカソ」「ドン・キホーテessence」「驚安堂」「ファミリーマート PRODUCED BY ドン.キホーテ」といった、複数の小型店舗モデルを開発しており、10月6日にも高速道路パーキングエリアに期間限定ショップ「ミチドンキ」の出店を行うなど、出店先の新規開拓や店舗モデルの多角化を進めている。
立川立飛店は期間限定ショップとしての出店であり、数ヶ月後を目処に閉店する予定となっている。(詳細な閉店時期は未定)
ドン・キホーテららぽーと立川立飛店
住所:東京都立川市泉町935-1 ららぽーと立川立飛店内3階
営業時間:午前10時~午後9時

画像はリリースより。
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あおい書店渋谷南口店、2018年10月24日閉店-渋谷駅桜丘口地区再開発で、ライブハウス「DESEO」は移転へ
東京都渋谷区のJR渋谷駅南口にある大型書店「あおい書店渋谷南口店」が再開発のため10月24日に閉店する。

再開発エリア、あおい書店渋谷南口店前。
映画「君の名は。」に登場した大型書店
あおい書店渋谷南口店は2010年に開店。第1カスヤビルの1階から2階を占める大型書店で、映画「君の名は。」に登場したことでも知られる。
なお、かつてここには永年JTB(日本交通公社)が出店していたが、スクランブル交差点前へと移転。また、近隣では渋谷ヒカリエなどにも出店している。
渋谷駅桜丘口地区再開発始動-東急が超高層ビル建設
あおい書店渋谷南口店の閉店は同地の再開発にともない入居する第1カスヤビルが解体されるため。
周辺では、東急グループが中心となり「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の計画が進行中。
再開発地区は約2.6haと広大で3街区に分けられ、A街区には地上37階、地下4階建ての、B街区には地上32階、地下2階建ての、C街区には地上4階のビルが建設される。なお、C棟には敷地内にあるキリスト教会が移転する。

再開発エリア図(東急不動産ウェブサイトより)。
渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業の全街区は2023年の竣工を目指しており、近く工事が本格化することとなる。
渋谷では、昨年よりブックファーストや山下書店、ブックオフなど大型書店の閉店が相次いでいるが、渋谷においては「新参者」であったあおい書店までも早々に閉店することとなった。

渋谷駅桜丘口地区再開発の完成予想図。
(東急不動産ウェブサイトより)

再開発断面図(東京都資料より)。
ライブハウス「DESEO」も閉館、O-EAST隣に移転へ
再開発エリアには、あおい書店に隣接する「つり具の上州屋」が入居する建物や、1998年に開館した老舗ライブハウスの「SHIBUYA DESEO」、姉妹館の「DESEO mini」などが含まれる。

再開発エリア、DESEO・乙-kinoto-前。
このうち、ライブハウス「DESEO」「DESEOmini」については、11月30日に閉館し、12月21日にハーベストビルディング(渋谷区道玄坂2-13-5、「TSUTAYA O-EAST」隣のラブホテル街)に移転することを発表している。
再開発エリア、DESEOmini前。
DESEOと同じ建物に出店するライブハウス「乙-kinoto-」の移転先は未定となっている。
外部リンク:渋谷再開発・渋谷駅桜丘口地区|プロジェクト・ノート|東急不動産
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築地魚河岸、2018年10月1日開業-場外市場の新商業施設、築地市場は10月6日閉場
東京都中央区の築地場外市場に新たな商業施設「築地魚河岸」が2018年10月1日にグランドオープンした。

築地魚河岸・海幸橋棟(6月の獅子祭)。
部分開業から約2年、ようやく全面開業-仲卸機能も
「築地魚河岸」は築地場外市場・新大橋通りから築地波除神社の間に生まれた新たな商業施設。建物は3階建てで小田原橋棟(おだわらばしとう)と海幸橋棟(かいこうばしとう)の2館体制。小田原橋棟は晴海通りから直接入ることも出来る。

築地魚河岸・小田原橋棟。
築地魚河岸はもともと築地市場閉場後の新たな目玉施設として2016年11月に開業する予定であったが、築地市場の閉場延期に伴い同月から一部での暫定営業を行ってきた。
出店店舗は約60店舗で、仲卸業者が多く出店することから卸売機能も備え、午前5時から午前9時までは業者専用。一般客は午前9時から利用できる。
館内にはフードコート形式の「魚河岸食堂」や、食のイベントを開催するキッチンスタジオ、イベントスペースも設けられている。
築地市場は10月6日閉場-10月11日に豊洲に移転
築地魚河岸に隣接する「築地場内市場(築地市場・東京都中央卸売市場築地市場)」は10月6日に閉場する。

築地市場(場内)。
その後、予定から約2年遅れとなる10月11日に豊洲へと移転することとなる。

豊洲市場。
外部リンク:築地魚河岸 | 築地場外市場 – 公式ホームページ
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エディオンなんば本店、2019年6月開店-同社最大の都市型旗艦店、精華小学校跡地に
大阪府大阪市中央区難波の南海なんば駅前、旧・精華小学校跡地に大型家電量販店「エディオンなんば本店」が2019年初夏に開店する。
追記:6月7日開業となった。

エディオンなんば本店。(2018年10月)
1995年に閉校した精華小学校再開発、ようやく完了へ
大阪市立精華小学校は1873年に開校。1929年竣工の校舎は高い建築的価値があったとされ、1995年に近隣小学校との統廃合に伴い閉校したのちも、2011年3月まで校舎を「大阪市精華生涯学習ルーム」、体育館を公立劇場「精華小劇場」として運営を続けていた。
当初は、2013年に大阪市から小学校跡地を取得したアデランス創業者の資産管理会社「成信」により、ホテルを核とする複合商業施設が計画されていたが、エディオンの出店が決定する2017年まで更地の状態が続いていた。

建物の一部には精華小学校を意識したデザインが施される。
エディオン最大級の「都市型旗艦店」
エディオンなんば本店の建物は地上9階地下1階建で、売場面積は約15,735㎡。
同社は2016年3月に同社初となる免税専門店「エディオンユニバーサル・シティウォーク大阪店」を出店して以降、訪日外国人観光客のインバウンド需要に対応した500㎡前後の“特化型”店舗を難波・心斎橋エリアや近鉄百貨店内に多数出店している。

爱电王(愛電王)道頓堀店。
一方で、新店舗「エディオンなんば本店」は2018年現在同社最大の都市型店舗である「エディオン広島本店」(現在の売場面積約15,510㎡)を上回る規模であり、訪日外国人観光客のみならず地元客はもちろん、幅広い客層が楽しめる「エディオンの旗艦店」になるとみられる。
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イオンフードスタイル小平店、2018年10月4日開店-ダイエー小平店を業態転換
東京都小平市の総合スーパー「ダイエー小平店」が「イオンフードスタイル小平店」に業態転換し、2018年10月4日にリニューアルオープンする。
開店39年で「ダイエー」から転換
ダイエー小平店は1979年5月に、西武多摩湖線八坂駅(東村山市)の駅前に開店。売場面積は9,197㎡で、建物はダイエーが所有する。建物名は「小平ビル」。
今回の改装後も運営会社はダイエーのままであるが、10月4日からは「ダイエー」の屋号は使用されないとみられる。
ノジマ、パシオスなど新たに出店
1階には地域最大規模となる150席規模のフードコートを設ける。フードコート内にはダイエーオリジナルのベーカリーコーナー「D’sベーカリー」が出店する。
このほか改装後は新規テナントとして9月から10月にかけて1階にカレー「サティー」、2階に家電量販店「ノジマ」(西友久米川店から移転)、衣料品「パシオス」、100円ショップ「ダイソー」、手芸「トーカイ」、ゲームコーナー「モーリーファンタジー」などが新たに出店。また、2階の婦人服「ロベリア」などがリニューアルされる。2階は全て専門店となるが、直営の衣料品売場は1階に移設されて残される。
なお、1階の「ドムドムハンバーガー」は継続して出店するが、5月の改装によりベーカリー併設店から通常業態へと転換されている。
旧・ドムドムベーカリー小平店。
イオンフードスタイル小平店
住所:東京都小平市小川東町2-12-1
営業時間:9:00〜21:00
外部リンク:ダイエー小平店|東京都|ダイエー店舗情報
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イズミ岩国店、2018年10月16日閉店-岩国駅前の大型店、再開発へ
山口県岩国市のJR岩国駅ロータリー前にある大型商業施設「イズミ岩国店」が10月16日に閉店する。
岩国駅前のイズミ、44年の歴史に幕
イズミ岩国店は1974年10月開店。売場面積は4,376㎡(現在は閉鎖されているフロア含む)、建物は地上5階、地下1階建てで、イズミなどが所有する。
もともと全館がイズミの総合スーパーだったが、イズミの直営売場は2002年2月に同社と提携するスーパー「はなわ」(三次市)が運営する店舗へと転換されていた。

イズミ岩国店。
現在は、地階には「はなわイズミ岩国店」(2002年2月開店、764㎡)、1~2階に100円ショップ「ザ・ダイソーイズミ岩国店」が出店。3階以上は空き店舗となっている。
解体、再開発へ
イズミ岩国店は岩国市により耐震性が低い建物として発表されており、建物は解体されると思われる。
イズミ岩国店周辺では再開発準備組合が立ち上がっており、跡地は将来的に商業施設、飲食店、公共施設、マンションなどが組み合わさった複合ビルとなる計画である。
外部リンク:イズミ岩国店 店舗情報
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那覇オーパ、2018年10月13日開業-カフーナ旭橋の核店舗
沖縄県那覇市の沖縄都市モノレール(ゆいレール)旭橋駅前の再開発ビル「カフーナ旭橋」に、イオングループ(旧・ダイエーグループ)のファッションビル「那覇OPA」(那覇オーパ)が10月13日に開業する。

那覇OPA。
OPA、約5年ぶりに沖縄再進出
OPAは旧ダイエー系、現在はイオン傘下のファッションビル。
もともと那覇OPAは、国際通りの地場系ファッションビル「フェスティバルビル」(1984年開業)跡に1996年に開業したものであったが、競合施設との競争激化や需要の変化を理由に、2013年7月をもって閉店していた。(詳細は前記事を参照)

旧・那覇オーパ。(現・ドン・キホーテ国際通り店)
バスターミナル再開発ビルの核として出店
カフーナ旭橋A街区は、那覇バスターミナル(戦前の那覇駅跡地)再開発事業「旭橋駅周辺地区第一種市街地再開発事業(北街区)」の中核施設として、2015年から建設が進められてきたもの。建物の延床面積は約65,100㎡で、投資額は約195億円。連絡通路を通じて旭橋駅と直結される。

カフーナ旭橋。
施設内には、那覇OPA(2~3階の大部分)の他にも、10月1日に「那覇バスターミナル」(1階)、「沖縄観光情報センター」(2階)が先行開業しており、今後は「沖縄県立図書館」(3~6階)、「グッジョブセンターおきなわ」(6階)、オフィス(7~11階)も入居する予定。

那覇バスターミナル。
沖縄初のブランドなど約50店舗が出店、アート系催事も
那覇OPAの総賃貸面積は約5,200㎡。
「CONNECT∞OKINAWA」をコンセプトに掲げ、沖縄独自の食・カルチャーと、日本・海外の最新トレンドを融合した施設づくりを行う。また、主要顧客層を「都市生活に価値観を持つ20~40代」と想定し、近隣住民やビジネスパーソン、トレンドに敏感な来街者、リピートツーリストの獲得を目指すという。

エントランス。
那覇OPAに出店する約50店舗のうち、沖縄県初出店が25店舗、地元発祥企業が14店舗となる。
2階には、ルームウェアブランド「gelato pique」(ジェラートピケ)や次世代のベーシックブランドを謳う「Mila Owen」(ミラオーウェン)、サマンサモスモスの「SM2 otan taman」、リアルサーフブランド「BILLABONG」(ビラボン)、ワンランク上の靴を取扱う「ABCマート プレミアステージ」など、人気ファッションブランドが多数出店。
富澤商店の「TOMIZ」、イスラエル発のチョコレートカフェ「MAX BRENNER CHOCOLATE BAR」、台湾発の人気かき氷店「アイスモンスター」、原宿・表参道発のロールアイス専門店「ロールアイスクリームファクトリー」、ハワイマウイ島発のレモネード専門店「WowWow Hawaiian Lemonade」、那覇市首里で人気のスイーツショップ「デザートラボショコラ」、ドトール・日レスグループの「星乃珈琲店」、「ポケストップ」など、食物販系のテナントも充実する。

Food Garden Walk
3階には、100円ショップ「ダイソー」や携帯キャリアショップ、スマホ修理店などのサービス系店舗が出店する。
(詳細な出店テナント一覧はページ下部に掲載)
那覇OPAでは、「オーパデアウ」と題したオープニングプロモーションを実施しており、今後も沖縄で活躍するタレント8人により結成されたオリジナルユニット「008」(ゼロゼロエイト)による広報活動や沖縄出身アーティストを起用したアート企画「オーパデアウ、Art」を定期的に開催していくという。
(写真提供:まさやさん)
出店テナント一覧(約50店舗)
2階
- ジェラート ピケ(レディス)
- ミラ オーウェン(レディス)
- コスメキッチン(コスメ)
- サマンサモスモス オタンタマン(レディス)
- ビラボン(メンズ・レディス)
- ラヴィジュール ランファン
- アーチ ワンダーキューブ(メンズ・レディス)
- TAMBO(メンズ・レディス)
- ブリランテ(メンズ・レディス)
- KIKIRU(レディス)
- 24karats(メンズ・レディス)
- ケルアック(メンズ・レディス)
- ABC-MARTプレミアステージ(シューズ)
- ロンドンコーリング(シューズ)
- SuiSavon-首里石鹸-(コスメ)
- オペレッタ(コスメ)
- 箸や万作(雑貨)
- かんざし屋wargo(雑貨)
- 北斎グラフィック(雑貨)
- ブースバイフィルター(バッグ・雑貨)
- ルピス(雑貨)
- Clair COSMETICS&NAIL(コスメ・ネイル)
- TOMIZ(製菓材料・調理器具)
- ベーカリーカフェ ティノ コパン(ベーカリー)
- ワウワウハワイアンレモネード(レモネード)
- ポケストップ(ポキ)
- アイスモンスター(台湾かき氷)
- アイボリッシュ(カフェ)
- CHA BAR(タピオカドリンク)
- 大三元(飲茶)
- 星乃珈琲店(喫茶)
- やんばるジェラート(ジェラート)
- ビタスムージーズ(スムージー)
- リエージュ(ワッフル)
- ボールドーナツパーク(ドーナツ)
- デザート ラボ ショコラ(ケーキ)
- ロールアイスクリームファクトリー(アイスクリーム)
- マーサンミッシェル(生キャラメル)
- マックス ブレナー チョコレート バー(チョコレート)
- ショウダイ ビオ ナチュール(スイーツ)
- スマートエクスチェンジ(外貨両替)
- イオン銀行ATM
- 琉球銀行ATM
3階
- ダイソー(均一ショップ)
- エフプレミアムプラザ(家庭用医療器)
- ライフ ラウンジ(カフェ)
- スマホ119(スマホ修理)
- ソフトバンク(携帯ショップ)
- ワイモバイル(携帯ショップ)
カフーナ旭橋・那覇オーパ
沖縄県那覇市泉崎 1-20-1 カフーナ旭橋A街区
10時~21時
外部リンク:那覇オーパ|2018年秋 オープン予定 – OPA
外部リンク:カフーナ旭橋
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関連記事:那覇オーパ、2018年秋ごろ開業-撤退から5年で復活
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変わる「天神のショッパーズ」(2)-「ミーナ」「ノース」、福岡スタンダード石油に売却・将来的には再開発検討へ
前回の記事はこちら:変わる「天神のショッパーズ」(1)-旧ダイエー、複合オフィス「天神ショッパーズ」として2019年リニューアル
前回の記事は「イオンショッパーズ福岡店のオフィス化」について述べたが、かつて同店の専門店街であり、イオンに隣接する「ノース天神」「ミーナ天神」でも再開発の動きが加速している。

手前から「ミーナ」「ノース」「イオン」の3館。
「ミーナ」「ノース」、久留米の石油会社に売却
大東建託創業者の資産管理会社「ダイショウ」は、福岡市中央区天神の大型商業施設「ミーナ天神」「ノース天神」、店舗兼立体駐車場「E&Yビル」を2018年7月3日付で「福岡スタンダード石油」(福岡県久留米市)に売却した。
ミーナ天神は、福岡の地場老舗百貨店「福岡松屋」を前身に持つファッションビル「マツヤレディス」として1973年に開業。
2005年10月からはファーストリテイリング(ユニクロ)系のファッションビル「ミーナ天神」として運営が行われている。
ノース天神は「ダイエーショッパーズ福岡専門店街」として1973年開業。菊竹金文堂(福岡県久留米市)が運営する書店「りーぶる天神」やドールを中心としたホビーショップ「ボークス」、中古レコード店「ボーダーラインレコード」、「ドムドムハンバーガー」など個性的なテナントが営業していたことで知られていたが、2011年7月をもって営業を終了、殆どの店舗が撤退していた。

ダイエーショッパーズ福岡専門店街。
2012年6月からは「ダイショウ」により「ノース天神」として運営が行われており、「ファッションセンターしまむら」「ブックオフスーパーバザー」などが出店している。
2002年以降は両施設ともに「ダイショウ」が施設を所有していた。

ダイエーショッパーズ福岡店は2015年からイオンとして営業中。
再開発も検討-「天神ビッグバン」の一角担うか
今回「ミーナ天神」「ノース天神」「E&Yビル」を取得する福岡スタンダード石油は、北部九州・山口で「ESSO」を中心とするガソリンスタンド、コンビニの他、大型商業施設「ゲイツ」(福岡玉屋跡地)「菊陽メガモール」(MEGAドン・キホーテ、HIヒロセ)などを運営する。
上記3施設は今後、福岡スタンダード石油が物件を所有、地場不動産会社「オー・エイチ・アイ」が物件の管理を受託する。買収額は約260億円。
ミーナ天神、ノース天神はともに築50年近いため、福岡市が推進する大型再開発プロジェクト「天神ビッグバン」(前回の記事を参照)とも連携するかたちでの再開発も検討されているという。
隣接するイオンショッパーズ福岡店(2019年からは「天神ショッパーズ福岡」)を巻き込むかたちでの大型再開発も予想される。

前回の記事はこちら:変わる「天神のショッパーズ」(1)-旧ダイエー、複合オフィス「天神ショッパーズ」として2019年リニューアル
外部リンク:洗車の森 給油スタンド 福岡 【福岡スタンダード石油株式会社】
外部リンク:(株)オー・エイチ・アイ(OHI)
関連記事:天神TOIRO、9月28日開業-西鉄福岡駅北口改札外コンコースに
関連記事:福岡パルコ、2017年冬リニューアルー進む新館の「脱商業」化、ホテル・シェアオフィスも
関連記事:六本松421、2017年10月全面開業-九大跡再開発、蔦屋の旗艦店、科学館などで構成
変わる「天神のショッパーズ」(1)-旧ダイエー、複合オフィス「天神ショッパーズ」として2019年リニューアル
福岡県福岡市の中心・天神で長年親しまれてきた「ダイエーショッパーズ福岡」。
現在「イオンショッパーズ福岡」「ノース天神」などとなっているこの建物が、近い将来大きく変わろうとしている。

旧・ダイエーショッパーズ福岡。
間も無く開業50年を迎えるショッパーズ福岡
「ダイエーショッパーズ福岡」は1971年6月に開業。1973年4月に隣接する松屋百貨店部分を建替えるかたちで「マツヤレディス」「ショッパーズ専門店街」として増床した。

ダイエーショッパーズ福岡店。
その後、2005年10月までの32年間、建物は「ダイエーショッパーズ福岡」「ショッパーズ専門店街」「マツヤレディス」の3館体制となっていたが、松屋の経営破綻により2005年10月からはマツヤレディスが「ユニクロ」運営の「ミーナ天神」に、2011年にダイエーがショッパーズ専門店街の運営をやめ、2012年6月に大東建託創業者の資産管理会社「ダイショウ」運営の「ノース天神」となった。
また、ダイエーショッパーズ福岡は、2015年9月にイオン九州に経営譲渡され「イオンショッパーズ福岡」となった。
建物は地上8階、地下2階建てで、3館を合計した売場面積は42,326㎡となっている。

現在のすがた。手前から「ミーナ」「ノース」「イオン」の3館。
ダイエーは九州に球団を持っていたほか、地場大手スーパー「ユニード」を買収したこともあり、福岡県を大きな地盤の1つとしていた。そのため、ダイエー時代は日本を代表する大型スーパーとして知られており、一時は国内スーパー売上首位の座を獲得。メディアに登場する機会も多くあった。
イオンショッパーズ福岡、上層階をオフィスに転換
総合スーパー「イオンショッパーズ福岡店」の売場面積は22,188㎡、延床面積は約33,570㎡。
2018年現在、かつてダイエーグループだった婦人服店「ロベリア」、クレープ専門店「ディッパーダン」、未来屋書店が運営する「アシーネ」、100円ショップ「ダイソー」、大型ホビー専門店「ボークス福岡ショールーム」、カードゲーム専門店「トイコレクター」などの19のテナントが出店する。(ATM含む)

イオンショッパーズ福岡。
今回のリニューアルは、福岡市の大規模都市再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の“受け皿”として「イオン九州」と「福岡地所」により進められるもの。
低層階(地下1階~地上4階)は2019年春からイオン九州による「天神ショッパーズ福岡」とし、3階までを主にイオンの売場に、4階を専門店街とする。
また、高層階(5~8階)は福岡地所によるオフィスフロアとして2019年夏から2024年まで運営する計画。オフィスフロアの延床面積は約11,629㎡。

天神ショッパーズ福岡のフロア構成と新ロゴ。
上層階に入居する専門店街は今後は閉店もしくは移転することとなる。
このうち100円ショップ「ダイソー」については商業床に再出店するものとみられる。
天神ビッグバンに向けての「オフィス移転先」に
天神エリアでは福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和規制緩和による民間再開発促進事業を推進しており、福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、西日本鉄道による「福ビル街区建替プロジェクト」、積水ハウスによる大名小学校跡地再開発(ザ・リッツ・カールトンなどが進出)の大型再開発が相次ぎ進行している。
そのため、各ビルの建替え期間中のオフィス不足が懸念されていた。

今回、ショッパーズ福岡の高層階がオフィスに転用されることで、オフィス不足の解消やさらなる再開発の促進が期待される。
なお、ショッパーズ福岡自体も築50年近いため、2024年以降の建替・再開発が検討されているという。
続きの記事はこちら:変わる「天神のショッパーズ」(2)-「ミーナ」「ノース」、福岡スタンダード石油に売却・将来的には再開発検討へ
外部リンク:イオンショッパーズ福岡店公式ホームページ
外部リンク:新たな空間で天神ビッグバンを推進 イオンショッパーズ福岡店、オフィス・商業の複合施設へ
関連記事:天神TOIRO、9月28日開業-西鉄福岡駅北口改札外コンコースに
関連記事:福岡パルコ、2017年冬リニューアルー進む新館の「脱商業」化、ホテル・シェアオフィスも
関連記事:六本松421、2017年10月全面開業-九大跡再開発、蔦屋の旗艦店、科学館などで構成
イトーヨーカドー上大岡店(仮称)、2019年4月開業-旧店舗跡に
神奈川県横浜市港南区の上大岡駅近くにあったショッピングセンター「イトーヨーカドー上大岡店」跡地の一部にイトーヨーカドーが2019年3月に再出店する。
3月追記:4月開業となる模様。
イトーヨーカドー上大岡店、2年ぶり「復活」
旧・イトーヨーカドー上大岡店は1974年4月に開業。京急本線上大岡駅から南に徒歩10分ほどの住宅地に出店していた。建物はイトーヨーカドーが所有し、売場面積は16,146㎡。

イトーヨーカドー上大岡店。
同店の1階には、イトーヨーカドー開店時からアメリカ発祥のファミリーレストラン「デニーズ」の日本1号店である「デニーズ上大岡店」が出店していることでも知られていたが、イトーヨーカドー・デニーズともに2017年3月20日に閉店していた。
かつて当地にあったデニーズ日本1号店。
「食品館イトーヨーカドー」か?
イトーヨーカドー上大岡SC計画によると、建物は地上2階、地下1階建て、売場面積は2,822㎡。設置者はイトーヨーカドー。申請当初は4,721
核テナントはイトーヨーカドー。面積的に「食品館イトーヨーカドー」の屋号となる可能性も高い。
テナントとしては、スポーツクラブの「東急スポーツオアシス」、保育園「グローバルキッズ」などが出店する。2階の一部と屋上は駐車場となる。このほか、旧店の南側にはマンションが建設される予定となっている。残念ながらデニーズが再出店する予定は10月現在なさそうだ。
なお、1999年には上大岡店の約1km北に日揮が運営するショッピングセンター「イトーヨーカドー横浜別所店・ジョイフルガーデンシティ」(売場面積13,059㎡)が開業しているため、上大岡のヨーカドーは再び2店体制となる。
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