愛媛県松山市三津のショッピングセンター「ピコア21三津」の跡地に、大型食品スーパー「ラ・ムー松山西店」を核とした新たな商業施設が2019年8月上旬ごろ開店する。
ピコア21最後の店舗、建替えで閉店していた
「ピコア21三津」は、地元木材製造販売業「河野興産」グループが、ダイエーFC店舗として運営する総合スーパー「ダイエーコーノ三津店」(1号店)として1976年3月に開店。1996年にショッピングセンター「ピコア21三津」として大規模増床を行い、松山市西部最大の大型商業施設としてリニューアルしていた。建物は地上2階建、売場面積は6,090㎡。

ピコア21三津。
核テナントの「コーノ」は、2000年の河野興産の民事再生法適用、2005年のダイエーFC脱退後も営業を継続していたが、2007年7月18日をもって小売業から撤退。翌日7月19日より、大黒天物産に運営を譲渡し「ラ・ムー」に業態転換し、大屋グループの「ドラッグストアmac」、100円ショップ「ダイソー」、旧ダイエー系の婦人服店「ロベリア」、イオン系のゲームセンター「モーリーファンタジー」(旧・らんらんらんど)、「マクドナルド」などが営業、河野興産の事務所、社宅なども併設されていた。
しかし、老朽化などもあり2019年1月に閉店していた。
ピコア21三津の閉店をもって、松山市内に複数施設存在した「ピコア21」は全施設が消滅することとなった。
跡地は大黒天物産による新商業施設、ラ・ムーも再出店
「ピコア21三津」跡地に出店するのは「(仮称)松山西複合商業施設」。
建物を建設するのはピコア21三津の末期に核店舗となった「ラ・ムー」を運営する大黒天物産で「ラ・ムー松山西店(仮称)」として再出店する。
売場面積は3,728㎡と現状より縮小される見込み。テナントについては明らかにされていないが、直営のたこ焼き店「パクパク」やベーカリーなどが出店するとみられる。
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虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業、2019年3月着工-旧・郵政省本庁舎跡に「日本一高いビル」建設へ
東京都港区の東京メトロ神谷町駅から六本木一丁目駅周辺の大規模再開発「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」が2019年3月に着工されることとなった。
再開発エリアの中心には歴史的建造物「日本郵政グループ飯倉ビル」があったが、メインテナントであった麻布郵便局は2018年11月19日に移転している。

旧・郵政省本庁舎の日本郵政グループ飯倉ビル。
旧・郵政省本庁舎、90年近い歴史に幕へ
日本郵政グループ飯倉ビルは1930年に逓信省貯金局として竣工。
1943年に運輸逓信省逓信院本庁舎に、省庁再編で1946年に逓信省本庁舎に、そして1949年に郵政省本庁舎となった。また、1945年には東京大空襲で焼失した麻布郵便局も入居している。
その後、郵政省本庁舎としては1969年まで使われた。

スクラッチタイルが美しい。
この地域では1990年代に一度再開発計画が持ち上がったものの、バブル崩壊後の景気の後退により計画は進まなかった。
旧郵政省本庁舎の建物は歴史的建造物として綺麗に保たれており、一部は補強工事も行われているようであったが、景気の底上げとともにふたたび再開発が検討されるようになり、2018年3月に日本郵政と森ビルにより虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発組合が設立された。再開発エリアは都市再生特別地区、国家戦略特区にも指定されている。
なお、周辺一帯も再開発区域となるが、隣接する外務省飯倉公館、外交史料館、麻布小学校、西久保八幡神社などは再開発区域に含まれない(詳細は本文下部「各棟の配置図」を参照)。

再開発エリアを東京タワーより俯瞰。
2018年現在、館内は日本郵便東京支社、麻布郵便局などが使っていたが、麻布郵便局は11月19日に閉館している。
日本最高層・323mのビルを建設へ-「麻布台ヒルズ」?
再開発工事は2019年3月に着工される予定で、再開発は森ビル、日本郵政が参画する「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合」がおこなう。
再開発エリアはA街区、B-1街区、B-2街区、C街区の4つに別けられる。

再開発完成予想パース(国家戦略特区HPより)。
そのうち、本再開発のメインとなるA街区には旧郵政省跡の飯倉ビルを解体して地上65階、地下6階、塔屋2階建てのビルが建設される。高さは約323mで、竣工は2022年度末(2023年3月)の予定。竣工時には「日本一高いビル」となる。
(なお東京駅北側で三菱地所が高さ390mのビルを建設中だが、こちらは2027年度竣工予定)
A街区棟の館内には、オフィス、インターナショナルスクール、スーパーマーケットを中心とした商業施設などが入居する。出店するテナントなどについては現時点では未定。
B街区はA街区の北側、南北線の六本木一丁目駅東側にあたり、そのうちB-1街区には地上64階、地下6階、塔屋2階、高さ約263mの、B-2街区には地上53階、地下6階、塔屋2階、高さ約233mの超高層タワーマンションが建設される。総戸数は約1,300戸。
また、C街区は神谷町駅西側にあたり、店舗、寺院など8階建て以下の低層4棟が建てられる。

各棟の配置図(国家戦略特区HPより)。
各棟は地下通路で東京メトロ日比谷線神谷町駅、東京メトロ南北線六本木一丁目駅と直結される。開発後は両駅の乗り換えも便利なものとなる。
また、地上部分には6,000㎡の中央広場を中心とした公園、歩道なども設置される。
なお、再開発後の名称については未定だが、森ビルグループが都心地域の再開発で用いている「○○ヒルズ」(麻布台ヒルズ)形式となる可能性が高いであろう。
麻布台は東京タワーの西側に位置し、外交関連施設が多いことでも知られるが「わざわざ用事が無いと訪問しない街」でもあった。
再開発後は新たな都心のランドマークとして多くの人で賑わう「目的地」へと生まれ変わるかも知れない。
外部リンク:「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ(森ビル)
外部リンク:都市再生特別地区(虎ノ門・麻布台地区) 都市計画(素案)の概要(首相官邸・国家戦略特区)
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ヤマサンセンター、2018年12月9日に事業停止-全店閉店、自己破産か
愛媛県西条市に本社を置く地場スーパー「ヤマサンセンター」が12月9日付で事業を停止した。一部メディアでは自己破産の準備に入ったことが報じられている。

ヤマサンセンター小松店(本店)。
西条市小松町のスーパー、事業停止-今後は未定
ヤマサンセンターは1960年に創業。愛媛県西条市小松町に本社を置き、愛媛県内に総合スーパーと食品スーパーを合わせて4店舗展開。最盛期には7店舗体制であったものの、近年は事業を縮小していた。
12月現在で営業していたのは小松本店(西条市)、丹原店(西条市)、氷見店(西条市)、川内店(東温市)の4店舗。
いずれも営業休止中であるという。今後の店舗の処遇などは12月10日時点では発表されていない。
本店・旗艦店であったヤマサンセンター小松店の売場面積は3,284㎡。2階建ての総合スーパー業態で、小松町随一の大型店だった。

小松店店内。
愛媛県では近年ドラッグコスモス、ダイレックス、ディオ(大黒天物産)など県外資本のディスカウントドラッグやディスカウントスーパーが店舗網を広げており、6月には松山市に本店を置く「サニー椿」も経営破綻していた。
(撮影:全国スーパーめぐりさん)
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大塚家具「創業の地」の春日部店跡を売却へ-EC事業者に
iDC大塚家具(東京都江東区)は、同社創業の地である埼玉県春日部市の固定資産(旧・大塚家具春日部ショールーム)を売却したことを12月6日に発表した。

iDC大塚家具春日部ショールーム。
大塚家具「創業の地」の旗艦店、売却へ
iDC大塚家具春日部店は1997年4月開店。春日部市中心部に立地し、建物は地上4階建てで店舗面積は10,722㎡。1996年より隣接地に移転した「イトーヨーカドー春日部店(初代)」の建物を居抜きで活用していた。

イトーヨーカドー春日部店(サトーココノカドー)。
春日部市は大塚家具の創業地として知られる。春日部駅東口には旧会長・大塚勝久氏が退社後に設立した新会社の旗艦店「匠大塚 春日部本店」(旧西武百貨店春日部店)が立地しており、娘・久美子氏が社長を務めるiDC大塚家具の春日部店とは「親子対決」の象徴として語られることも多かった。

EC事業者が取得-将来的には再開発か
旧・大塚家具春日部店を取得したのは、インターネット通販事業をおこなう「マキコーポレーション」(埼玉県越谷市)で、大塚家具の譲渡益は2億1800万円。
旧・大塚家具春日部店は春日部市中心部にあるため跡地活用が注目される一方で、同地区では2014年5月に再開発準備組合が設立されていることから今後の動向が注目される。
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九段会館、解体工事はじまる-外壁保存し高層オフィスに、2022年竣工
東京都千代田区の靖國通り・九段下駅前にある歴史的建造物「九段会館」(軍人会館)の解体工事が本格化し、11月より建物全体が防音壁に覆われている。

九段会館。
旧・軍人會館、歴史の舞台として知られる
九段会館は1934年に「軍人會館」として竣工。
洋風の建物に瓦屋根を乗せた「帝冠様式」が特徴で、屋上には靖國神社を分神した神社も設けられた。
1936年には二・二六事件の戒厳司令部が設けられている。
1945年にGHQにより進駐軍の宿舎となったのち、1953年に日本遺族会が運営する「九段会館」となった。
しかし、2011年の東日本大震災で天井が崩落。2名の死者を出して閉館。土地と建物が国に返還されていた。
17階建てオフィスに-建物の一部を保存へ
建て替えをおこなうのは東急不動産と鹿島建設が共同出資する「ノーヴェルグランデ」。
2018年3月に国との間で合意書を締結し、春から70年間の定期借地による再開発に着手。11月からは建物が完全に覆われることとなった。
再開発後は地上17階、地下3階の建物が建設される。

新たな建物の完成予想パース(東急不動産リリースより)。
そのうち、外壁と一部内装は九段会館のものが再活用され、宴会場、カンファレンスセンター、シェアオフィス、店舗などとして活用される。
また、新築される高層棟はオフィスとなる。
2022年7月の竣工を目指して工事が進められる。
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イトーヨーカドー釧路店、2019年1月20日閉店
北海道釧路市の総合スーパー「イトーヨーカドー釧路店」が2019年1月20日に閉店する。

イトーヨーカドー釧路店。
日本最東端のヨーカドー、38年の歴史に幕
イトーヨーカドー釧路店は1981年7月に開店。
売場は地上3階・地下1階で、売場面積は9,664㎡。建物はサトービルが所有する。
テナントとしてはダイソー、六花亭、釧路市の子育て支援施設などが出店する。かつてはファミールも出店していた。

イトーヨーカドー釧路店・エントランス。
イトーヨーカドー釧路店はイトーヨーカドー全店舗のなかで最も東に位置する店舗であった。
閉店セールは12月7日から開催される。店舗跡地の活用方法などについては12月時点では発表されていない。
同店の閉店により、道内のイトーヨーカドーは札幌都市圏を除くと旭川、北見、帯広、函館に各1店舗のみとなるが、いずれも分散しているうえに、一度移転した帯広店を除く3店は築30年以上が経過しているため今後の動向が注目される。
(撮影:全国スーパーめぐりさん)
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LUSH新宿店、2019年初夏開店-アジア最大の旗艦店、JR新宿駅前に
化粧品ブランド「LUSH」(ラッシュ、本社:英国)を日本で展開するラッシュ・ジャパンは、東京都新宿区の新宿駅中央東口前に日本旗艦店「LUSH新宿店」を2019年初夏に開業させる。
英ナチュラルコスメブランド、新宿に”アジア旗艦店”
LUSHはイギリス発の化粧品ブランドで、1995年に1号店を出店。ナチュラルコスメやバス用品を中心に展開しており、一部商品は量り売りが行われることを特徴としている。
なお、英法人は動物愛護運動に積極的なことでも知られ、日本では鯨や鮫を捕り食べることを野蛮であるとして非難していたことでも知られる。
日本旗艦店となる新宿店はJR新宿駅ビル「ルミネエスト」向かいにある新宿FFビルの1階から5階に出店。5階は事務所となる。
かつてこのビルにはコムサの旗艦店「コムサストア新宿」が出店していたが、2018年7月に閉店していた。

コムサストア新宿。7月に閉店した。
LUSHの店舗としてはアジア地域最大規模となり、外国人観光客の取り込みも行いたいとしている。
「全国各地」から「都心集中」へと舵切るLUSH
日本国内では、かつてはイオンモールなど地方のショッピングセンターにも多く出店していたが、近年は都心地域に集中して出店する方針へと転換している。
新宿旗艦店の出店はそうした同社の「都心集中」を表すものとなった。

LUSH新宿店(ニュースリリースより)。
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イコットニコット、2018年12月7日開業-旧ダイエー岡山店・ドレミの街、丸井系運営に
岡山県岡山市のJR岡山駅前にあるショッピングセンター「ドレミの街(旧・ダイエー岡山店)」がリニューアルされ、丸井系の複合商業施設「イコットニコット」(ICOTNICOT)として12月7日にリニューアルオープンする。

ICOTNICOT
岡山駅前に丸井系の商業施設が誕生
「イコットニコット」となる岡山駅前第一ビルは、「ダイエーショッパーズ岡山店」を核店舗、専門店街を「ドレミの街」として1978年11月に開業。
ダイエーの経営再建に伴い2005年に一旦閉店し、2006年3月に全館が「ドレミの街」となり営業を再開していたが、耐震補強と全面リニューアルのため2016年9月30日に一旦閉店していた。
建物は地上7階地下2階建て、売場面積は18,157㎡。(地下2階部分は駐車場)。

ドレミの街。
イコットニコットは、丸井グループ傘下でモディなどの運営をおこなう「エイムクリエイツ」が運営を手掛ける。そのため、同店はモディにとって姉妹的存在となる。
施設名称の由来は、“明るく元気に出かけたくなる場所”「行こっと、ニコ(笑顔)っと」をイメージしたもので、ロゴマークは「LIBRO」「KEYUCA」「moony」のロゴを手掛けた花田太郎氏によりデザイン、「Family Mart」「FUJITSU」「MEGMILK」などのロゴを手掛けた原田進氏により監修されたものとなっている。

ICOTNICOTロゴマーク。
なお、同ビルのシンボル的存在であったシースルーエレベーターは廃止されている。
天満屋ストア、ツタヤ、ラーメンテーマパークなど出店
商業ゾーン(地下1階~地上5階)は、コンセプトに「毎日を便利に楽しく」を掲げ、テナントとして29店舗が出店。
地下1階には、改装前と同様に天満屋ストアの「天満屋ハピーズ」(売場面積1,099㎡)が食品核として営業、ネットカフェ「コミックバスター」やトレーディングカード専門店「カードボックス」など5店舗が出店する。

天満屋ハピーズ岡山駅前店(イメージ)。
1階には、全国のラーメン専門店4店舗が入居するプロジェクションマッピングを活かしたラーメンテーマパーク「岡山ラーメンマッピングランド まぴらん」(MAPiLAN)や堂島ロールで知られるモンシェールのカフェ&ダイニング新業態「MERCI MONCHER」など食物販系の10店舗が出店。
岡山ラーメンマッピングランドまぴらんには第一弾として、博多の「新風」、仙台の「麺屋正宗」、札幌の「みそのマルエス」、東京北千住の「マタドール」が出店する。
エポスカードカウンターも設置されるほか、16日まで丸井の「ラクチンきれいシューズ体験ストア」も期間限定で営業する。

1階から地階へと直接アクセスも可。
2階には中四国TSUTAYA運営のライフスタイル提案型書店「TSUTAYA BOOK STORE」、TSUTAYAとコラボしたカフェ併設旅行代理店「H.I.S.」「cafe Gateway」、岡山初となるベーカリーカフェ「R Baker」、アクサスグループの雑貨店「ALEX COMFORT」、1時間400円で利用可能なWi-Fi・コンセント完備のコワーキングスペース「ワンダーウォール」など9店舗が出店する。cafe Gatewayは、ロボットが本格ドリップコーヒーを提供する「変なカフェ」として12月11日まで営業する予定。

TSUTAYA BOOK STOREとH.I.S.(イメージ)。

変なカフェ。
3階にはマックハウスの大型カジュアル衣料品店「マックハウスS.S.F」、手芸専門店「手芸センタードリーム」、100円ショップ「ダイソー」の3店舗が出店。4階は空きフロアで、5階にはサービス系店舗2店舗が出店する。
6階・7階にはビジネスホテルとキャビンホテルが融合した「ホテルアベストグランデ岡山」が出店、大浴場「なごみの湯」やサウナ、フィットネスジム、バーカウンターも併設される。
屋上はJ2ファジアーノ岡山FC運営のフットサルコート「ファジアーノ岡山フットサルパーク」が整備される。(受付は5階)

主なテナント。
岡山駅周辺では、ファッションビル「岡山VIVRE」「岡山OPA」、大型総合スーパー「イトーヨーカドー岡山店」など、長らく街の象徴の1つとして営業を続けてきた大型店が相次ぎ姿を消している一方で、イオンモールの出店以降は天満屋、両備グループ、ストライプインターナショナルなど地場大手企業による施設の再開発、リニューアル計画が発表されるなど、駅周辺の賑わい再生に向けた動きが進みつつある。
岡山駅前への丸井グループ進出は、こうした動きへの「追い風」となるだろう。
ICOTNICOT(イコットニコット)
住所:岡山市北区駅前町1丁目8番18号
営業時間:10時~22時(天満屋・蔦屋)など

外部リンク:イコットニコット
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【PR】アートイベント「Remember HOPE Art Week」、2018年12月3日から開催-隈研吾氏や一本松アートカーも登場
東京都渋谷区宇田川町の日本アムウェイ本社1階で、東北の復興支援を目的としたアートイベント「Remember HOPE Art Week」が12月3日から10日まで開催される。
一本松アートカー
開催初日には記念式典も開催、隈研吾氏も登場
Remember HOPE Art Weekは、日本経済団体連合会(経団連)「東北復興応援フェスタ 2018」の一環として、日本アムウェイによる主催、メルセデス・ベンツ日本、隈研吾建築都市設計事務所、minä perhonen(ミナ・ペルホネン)による後援のもと実施される。
テーマに「アートを通じて、東北に希望を」を掲げ、写真家・pm cook氏による「隈研吾氏建築作品写真展」や皆川明氏による「奇跡の一本松」モチーフの「メルセデス・ベンツ アートカー」、一本松チャリティフォトコンテスト入賞作品が展示される。
一本松チャリティフォトコンテスト
12月3日に開催されたオープニングセレモニーでは、日本アムウェイ社長のピーター・ストライダム氏、世界的建築家として知られる隈研吾氏、minä perhonen(ミナ・ペルホネン)を手掛ける皆川明氏によるスピーチやフォトコンテストの表彰式、Remember HOPEアンバサダーを務める山﨑拓巳氏、利枝子氏による乾杯が執り行われた。
隈研吾氏
ピーター・ストライダム氏は、アートイベントの目的、地域交流施設「アムウェイハウス」の建設を始めとした復興支援活動を紹介し、式典参加者への御礼を述べ、「この一本松のスピリットを持ちまして、さらなるサポートを続けまたコミュニティの絆を高めていけるよう私達も引き続き頑張っていく所存です」と締め括った。
施設の設計を手掛けた隈研吾氏は「陸前高田のアムウェイハウスのプロジェクト、実はすっごく興奮しながら仕事をさせていただいています」と、陸前高田の「気仙大工」が持つ技術や学生時代からの夢を語り、「復興」「コミュニティ」をテーマにした2019年完成予定の新施設に期待を寄せた。
アートイベントは入場無料、来場者には「陸前高田の手作りクッキー」が配布される。
Remember HOPE Art Week
住所:東京都渋谷区宇田川町7-1 日本アムウェイ本社1階
展示時間:10時-19時
新駅名は「虎ノ門ヒルズ」ー日比谷線新駅、2020年開業
東京メトロは、日比谷線の霞ヶ関~神谷町間(東京都港区)に開設する虎ノ門新駅(仮称)の名称を「虎ノ門ヒルズ」に決定したことを12月5日に発表した。

駅前機能が設けられる建物の完成予想パース(再開発ニュースリリースより)。
霞ヶ関ー神谷町間、2020年開業-銀座線とも乗換可
新駅は霞ヶ関~神谷町間の虎ノ門ヒルズ近くに建設されており、2020年の東京五輪前に暫定開業予定。2022年の街開きに全面開業することになる。

位置図(東京メトロニュースリリースより)。
また、駅ナンバーは「H6」が付与される。同駅の開業により、日比谷線霞ヶ関駅以北の駅ナンバーは変更される。
また、新駅とは駅名が異なるものの、銀座線虎ノ門駅との乗り換え駅にも指定される。

虎ノ門の再開発ビルに駅前広場
駅前には森村不動産、不二屋ビルディング、日本土地建物、虎ノ門リアルエステート、住友不動産、野村不動産、東京地下鉄による複合オフィスビルが着工されており、同ビルの地下1階には約600㎡の、地上1~2階にかけては吹き抜け構造の約800㎡の「駅前広場」が開設される。

エントランス部の完成イメージ(ニュースリリースより)。
画像は銀座線虎ノ門駅だが、新駅とも接続される。

「駅前広場」整備イメージ図(ニュースリリースより)。
再開発ビルは地上24階地下4階建て、高さは約120m。
地下には駐車場を設置、地下1階~2階は店舗、4階はカンファレンス、5階~23階はオフィスなどとなる。2020年6月の竣工を目指す。
関連記事:新駅名は「高輪ゲートウェイ」ー山手線新駅、2020年春開業
関連記事:虎ノ門駅前再開発、1月19日起工-新ビル内に「駅前広場」を開設