京都府京都市西京区の洛西ニュータウンショッピングセンター「ラクセーヌ」核店舗「高島屋洛西店(洛西タカシマヤ)」が2026年8月3日をもって閉店する。
洛西ニュータウンの中核施設「ラクセーヌ」
洛西ニュータウンショッピングセンター「ラクセーヌ」は、1975年7月設立の京都市出資による財団法人「洛西ニュータウン管理公社(現京都市住宅公社)」主導のもと、1982年4月に同ニュータウンの商業核として開業。
ラクセーヌは2002年4月に新コンセプト「リボーン・ラクセーヌ」を掲げ増床リニューアル(13,360㎡→15,915㎡)を実施、2023年7月から12月にかけて耐震改修工事/長期休業をともなう大規模リニューアルを実施するなど、施設の現代化に取組んだ。
2025年10月現在はケーワイカンパニー運営食品スーパー「キッチンランドSunSun」を食品核に、大型家具インテリア雑貨店「ニトリ」や谷山無線電機FC家電量販店「エディオンタニヤマ」、複合書店「ふたば書房」、100円ショップ「キャンドゥ」、ファストフード「マクドナルド」、喫茶店「ホリーズカフェ」など関西地場大手や個人経営店を中心に31店舗が入居する。。
ラクセーヌ(公社公式より)。
43年の歴史に幕おろす洛西高島屋、代替で衛星店整備
高島屋洛西店の建物は地上3階建で店舗面積は8,079㎡。
高島屋洛西店は同社運営の日本百貨店協会加盟店(=標準店/ローズサロンやメゾン業態を含まず)のなかでも最小規模にあたる郊外型店舗であるが、2025年10月現在も高島屋ストアの流れを汲むイズミヤ系食品スーパー「カナート洛西店(食料品セルフコーナー)」をはじめ、コスメ「資生堂」「ちふれ」、和洋惣菜「RF1」「古市庵」、銘菓「モロゾフ」「ユーハイム」「ブールミッシュ」「菓匠清閑院」「井筒八ツ橋本舗」、ファミリーファッション「a.v.v」、レディスファッション「Cour Carre an」、アメリカンカジュアル「McGREGOR」「Golden Bear」、ベビー子供服「MIKIHOUSE」、スポーツウェア「DESCENTE」といったブランドを展開するなど、洛西ニュータウンの上質商品/贈答品需要に応える店舗づくりを行っている。
一方、高島屋洛西店の商圏(洛西ニュータウン)は以前から続く住民高齢化や京都市営地下鉄東西線延伸計画の凍結/白紙化に加え、2023年10月には京都市立芸術大学の京都駅付近への移転が生じるなど暗雲立ち込めていた。洛西店では市内旗艦店「高島屋京都店(京都タカシマヤS.C.)」分店への移行といった経営合理化を進めていたが、営業赤字や店舗改修を背景に43年の歴史に幕をおろすこととなった。
高島屋洛西店は2026年9月に「隣接する商業施設内の一区画にサテライトショップの出店を計画」する方針を示しているが、現店舗から大幅に減床することとなる。
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