台風で8月30日から不通となっていたJR石勝線・根室本線の芽室駅-トマム駅間が12月22日始発から運転を再開し、道央と道東を結ぶ列車が約4ヶ月ぶりに通常ダイヤに戻った。
運行再開初日の「スーパーとかち」。
札幌と帯広・釧路を結ぶ大動脈、ようやく再開
JR石勝線・根室本線の芽室駅-トマム駅間は、台風10号による風水害により3つの鉄橋が流出したほか、路盤が崩壊するなどして、8月30日より運休していた。 石勝線は8月25日の大雨の影響で8月29日まで運休しており、運行を再開した矢先の出来事であった。
同区間は道央と道東を結ぶ大動脈であり、JR貨物による農産物の貨物輸送も多いため、JR北海道では、他線区で使う予定であった鉄橋を転用するなどして復旧を急ぎ、年末年始までの開通にこぎつけた。
沿線各地で祝福-再開キャンペーンも
運行再開となった22日には、札幌駅で午前7時に運行再開式典が挙行されたほか、沿線の各地で復旧を祝う記念イベントが開催された。
また、JR北海道でも「運転再開キャンペーン」としてお得な旅行商品などの販売を行う。
運転再開キャンペーンが実施される。
一方で、2016年夏の水害による影響は大きく、根室本線などの一部区間では営業再開の目途が立っていないほか、道東方面特急は営業再開当日の22日も低気圧の影響で列車の運休・遅れが相次ぐこととなった。
外部リンク:帯広・釧路間特急列車運転再開キャンペーン – JR北海道
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