商業界、2020年4月2日自己破産-老舗業界雑誌出版社

老舗業界雑誌「商業界」をはじめ「食品商業」「販売革新」などを発行する「商業界」(東京都港区麻布台)が、2020年4月1日に事業を停止し、事実上倒産した。
商業界ゼミナール主催の笹井清範氏のブログによると、4月2日に同社に対する破産宣告がおこなわれる予定という。

商業界本社・商業界会館(港区麻布台・東京タワー近く)。


商業界ゼミナールなどでも広く知られた

商業界は1948年に蜂谷経一氏、新保民八氏、倉本長治氏らが創刊した老舗業界雑誌。そのほかにも「食品商業」「販売革新」など多くの小売業界雑誌や「日本スーパー名鑑」を出版していた。
また、近年は「商業界オンライン」を運営、LINEニュースの配信もおこなっていた。

LINEニュース「商業界オンラインダイジェスト」。

「商業界」では、経済コラムや店頭POPの書き方などのノウハウ記事が好評であったほか、近年はアマゾンやLINEなどインターネットを用いた新興流通業の特集も多く組まれていた。
また「食品商業」では新店舗レポートやチェーン店別の惣菜ランキングなどもおこなっており、スーパー業界関係者のみならず、生産者や建築関係者、そして一般消費者が楽しめる記事も多くあった。
創業初期より「商業界ゼミナール」など商業界主催の業界セミナーを多く開催しており、セミナーの影響や交流を受けて創業・業務拡大した企業もあるなど、業界人には広く知られた存在であった。

食品商業の恵方巻き特集より。

しかし、近年は「ファッション販売」「飲食店経営」「コンビニ」など各誌を他社に譲渡しており、経営は芳しくなかったと思われる。
同社は3月31日いっぱいでの休業を発表。最後に発行されるのは4月1日発売の商業界5月号になるとみられる。
東京商工リサーチによると、負債額は現在調査中だという。
今後の雑誌の引き継ぎ先などについては4月現在は発表されていない。

商業界の出版物。

追記:帝国データバンクによると、自己破産申請時の負債は債権者約3400名に対し約8億8000万円となる。
また、社屋のビルや過去の書籍、倉本長治氏に関する資料などは、商業界会館にて管理される予定だという。

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