マツキヨとココカラ、経営統合協議を開始-2019年8月14日に発表、売上高「約1兆円」に

ドラッグストア大手「マツモトキヨシHD」(千葉県松戸市、以下マツキヨ)と「ココカラファイン」(神奈川県横浜市、本店は大阪府大阪市、以下ココカラ)は、経営統合に向けた協議を開始することを2019年8月14日に発表した。

ココカラファインの旗艦店(大阪市)。

スギ薬局も統合を打診していたが…。

マツモトキヨシは1932年12月に千葉県松戸市で「松本薬舗」として創業。首都圏地盤であったが、2000年以降からイズミと提携し「ゆめドラッグ」を展開、九州地盤の「ミドリ薬品」を傘下に収めるなど、地方における店舗網の強化を進めている。
ココカラファインは2008年4月に首都圏地盤の「セイジョー」と関西地盤の「セガミ」の経営統合により設立。2010年10月には関西地盤の「アライドハーツHD」(ライフォート・ジップドラッグ)と経営統合している。
マツキヨ・ココカラの経営統合は、2019年4月26日に発表された「資本業務提携に関する検討・協議」を発端としたもの。その後、ココカラに対してスギHD(スギ薬局)も経営統合を打診したが、ココカラの取締役会はマツキヨHDと経営統合したほうが大きな相乗効果があると判断したという。

スギ薬局。

売上高1兆円、アジア2位の巨大チェーンに

マツキヨHDはドラッグストア業界国内5位(かつては1位)、ココカラは7位(かつては3位)であるが、経営統合後の売上高は約1兆円と業界首位のツルハHD(北海道札幌市)の8000億円弱を大きく上回り、国内で首位・アジア全体でも「ワトソンズ」(香港)に次ぐ2番目の規模の巨大ドラッグストアチェーンとなる(2018年度数値より)。

ドラッグストア大手7社の売上推移(各社決算により作成)。

ニュースリリース:株式会社マツモトキヨシホールディングスとの経営統合の協議開始についてのお知らせ(ココカラファイン)
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