新光三越台北南西店2号館、5月15日閉店-旧・衣蝶の旗艦店

台北市中山区の地下鉄中山駅前にある日系百貨店「新光三越台北南西店」の2号館(二館)が5月15日に閉館する。
同館は、かつて地場百貨店「今日百貨」、「力霸百貨」、そしてファッションビル「衣蝶」の旗艦店であった。

新光三越台北南西店二館(公式サイトより)。

(新光三越台北南西店二號館、2018年5月15日結束營業。原「今日百貨南西店」→「力霸百貨南京西路店」→「衣蝶台北店」。)

旧・今日百貨→力霸→衣蝶…台湾デパート史を映す店舗

衣蝶」は力霸企業グループ(「力覇」表記も併用)のファッションビルとして「今日百貨南西店」跡の建物に1995年に開店。同店はもともと1990年に「力霸百貨南京西路店」として開業したものだったが、1991年に隣接地に新光三越が出店したことにより経営が悪化、ファッションビルに業態転換・屋号改称したものであった。
なお、今日百貨は1968年に台北市西門町(峨眉街)で創業した地場百貨店で、南西店は1977年10月に台北市南京西路(旧・紅葉橋通り、大正町)に開店。かつて5階には映画館も入居していた。今日百貨はその後、西武セゾングループと提携して西武百貨店からの経営支援を受けていたが、台北市西門町の本店(現在は誠品書店が出店)で2度の大火を起こし多数の死傷者を出すなどして経営が悪化、1990年に南西店を力霸グループに譲渡した後、1997年に西門町の本店を閉鎖して廃業している。
その後、衣蝶はファッションビル「衣蝶生活流行館」(IDEE)として台湾全国に店舗網を拡大した。衣蝶南西店の地下には1997年に地下鉄中山駅が開業、1999年には隣接地に衣蝶台北店S館を新築開業させている。
しかし、衣蝶も日系百貨店などとの競争激化により経営不振に陥り、2008年4月に新光三越に7億500万NT$(約27億円)で買収され、同年6月から台中店を除く4店舗が新光三越の店舗となっていた。とくに、衣蝶台北店は2館ともに三越南西店に隣接しており、同店の別館として営業することとなった。
なお、衣蝶の親会社であった力霸企業グループは2010年に破産している。

新光三越台北南西店一館(公式サイトより)。

今回閉店する三越南西店二館は1977年に建設された今日百貨の建物であり、築41年が経過して老朽化が進んでいたことも閉店の一因になったと思われる。
建物は地上6階、地下2階(B2は駐車場)で、売場面積は約16,800㎡。もともとファッションビルだったこともあり「GU」、「東急ハンズ」(HANDS手隆館)、「無印良品」、「サンリオ」などファッションビルよりのテナントが多く出店していることが特徴。また、飲食店としては「大戸屋」、「富士そば」、「らぁめん花月」、「丸亀製麺」などが出店していた。

5月15日までセール開催-三越台北南西店、2館体制に

新光三越台北南西店では5月15日まで「二館Bye-Bye SALE」を開催中。また、テナントの東急ハンズ(HANDS手創館)では最大4割引きとなる閉店セールを開催する。なお、同店では二館の閉店セールに合わせて5月13日まで「日本好物美食祭」も開催している。
二館の閉店後は一館と三館(旧・衣蝶台北店S館)を一部改装して営業を継続する。
新光三越は台湾最大手の百貨店で三越伊勢丹ホールディングスの稼ぎ頭の1つとなっており、2017年には高雄市の「高雄大魯閣草衙道ショッピングセンター」を傘下に収めるなど経営規模の拡大が続いているが、その一方で、2018年3月には日系百貨店「遠東そごう」との競合により新竹店を閉店させている。

外部リンク:新光三越百貨
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