新光三越新竹店、2018年3月31日閉店-ビッグシティ(そごう)は増床へ

台湾・新竹市中心部の中華路にある「新光三越百貨新竹中華店」(新竹店)が3月31日に閉店する。その一方で、ライバルの「遠東ビッグシティ」(核店舗:そごう)は2018年内の増床を発表している。
(新光三越新竹店、2018年3月31日結束營業。遠東巨城購物中心(SOGO)、2018年將擴大營業面積。)

競合激しい新竹、僅か18年で閉店に

新光三越百貨新竹中華店(新竹店)は2000年に開業。
建物は地上8階、地下1階で、シティホテルのアンバサダーホテルと繋がっている。

新光三越新竹店(公式サイトより)。

新竹市は台湾のシリコンバレーとして知られ発展を遂げている都市だが、三越は好立地の競合店との競争に敗れて僅か18年での撤退となってしまった。
三越のライバルであるそごう2店舗はいずれも三越から歩いて10数分の距離にある。
地元紙によると、新光三越は将来的な再出店も検討しているという。

ライバル・そごう、ビックシティ店を増床へ

三越は台湾の大手百貨店で、世代を問わず大きな人気を集めているが、新竹からの撤退は競合関係にある「遠東ビッグシティ」(遠東そごう新竹店ビッグシティ館遠東巨城購物中心)の存在が大きい。

遠東ビッグシティ(遠東そごう)。撮影:地理人研究所

ビッグシティは新竹駅から2kmほどの場所にあるショッピングセンターで、遠東グループが運営。営業面積は約22万㎡。
もともと建物は2003年に総合スーパー「ジャスコ」と百貨店「松屋」を核にベスト電器、トイザらスなどが出店する「新竹風城」として建てられたものだが、経営難から2006年に大半が閉店。その後、台湾で「そごう」などをFC運営する遠東グループに売却され、2013年にそごうを核とした郊外型百貨店へと生まれ変わった。
2018年現在、専門店街にはテナントとしてユニクロ、GU、ニトリ、無印良品、ダイソーなどが出店しており、新竹最大の日系百貨店となっている。なお、建物には宿泊施設(ホテル)が併設されているものの、2018年現在は閉鎖されている。

地元紙によると新竹ビッグシティの年商は約420億円で、遠東グループは2018年にも同店を約8000㎡ほど増床させる予定。
新竹駅前には遠東そごうがもう1店舗出店しており、そごうは駅前、郊外の2つの商業拠点を押さえたことになる。

遠東そごう新竹店・駅前館。

新竹市の百貨店はそごう2店舗のみとなる。

外部リンク:新光三越新竹中華店
外部リンク:遠東SOGO新竹店Big City館
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