日本トイザらス、事業継続と新規出店計画を発表-米トイザらス全店閉鎖を受けて

おもちゃ販売世界最大手の「トイザらス」を運営するToys “R” Us, Inc.の日本法人「日本トイザらス」は、アメリカ・トイザらス社が米国・英国内の全店舗を閉鎖すると発表したことを受け、今後の事業継続と新規出店計画などを3月15日発表した。

日本トイザらスの公式サイト。

日本法人は「香港法人との合弁会社」傘下に移行

トイザらスは1948年に米ワシントンで創業した世界最大手のおもちゃ販売チェーン。
日本法人「日本トイザらス」は1989年に日本マクドナルド主導で設立、1991年に1号店を出店。現在の「日本トイザらス」は米法人による運営となっており、2017年時点で島根県を除く46都道府県に出店している。
日本国内ではネット通販や家電量販店との競合に対応すべく、2007年以降、主力の大型店舗をベビー用品売場を強化した「トイザらス・ベビーザらス」併設店舗に転換している。また、2017年からは1,000㎡前後の小型店舗の開設を進めるなど、継続的な新規出店をおこなっている。

現在の主力業態「トイザらス・ベビーザらス」の店舗。

今回の発表は、米国法人運営全店舗の閉鎖決定を受けてのもの。
米国法人は2017年9月、日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条の適用を申請、事実上経営破綻していた。当初は同法のもと経営再建を目指していたが、2018年3月に全店閉鎖を決定するに至った。
日本法人は2017年4月以降、香港法人の「トイザらス・アジア・リミテッド」(米国法人85%、香港ファン・リテーリング15%出資)傘下に移行しており、2018年4月下旬の「トイザらス広島西風新都店」(イオンモール・THE OUTLETS HIROSHIMA内)、6月下旬の「トイザらス富士見店(仮称)」、9月下旬の「トイザらス名古屋港明店(仮称)」(ららぽーと名古屋みなとアクルス内)への新規出店についても、米国法人破綻の影響なく行われる見込みだ。

タワーレコードも創業の地である米国からは全面撤退している。
日本法人はセブン&アイとNTTドコモの共同出資で存続中。

トイザらス創業者、3月22日に死去

なお、米トイザらスの創業者、チャールズ・ラザルス氏が3月22日に死去した。94歳だった。
ラザラス氏は25歳のときにおもちゃ店「トイザらス」(のちの「Toys “R” Us, Inc.」)を立ち上げた。

外部リンク:米国トイザらスの事業から撤退後も日本トイザらスは今後も変わらず継続して参ります。
関連記事:米トイザらス、連邦破産法適用を申請-9月18日に、日本法人への影響は今のところなし
関連記事:日本マクドナルドHD株式の大部分、米マクドナルド社が売却へ
関連記事:オールドネイビー、1月22日に日本撤退-GAP姉妹ブランド、全店閉鎖に
関連記事:ブルーボトルコーヒー、ネスレの傘下に-店舗展開加速へ

このエントリーをはてなブックマークに追加